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12巻
12-1
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「ふう、やっと自由時間だね。二人とも、どうする?」
非常に気疲れする魔王陛下との会談を終えた僕――深澄真は、用意された部屋に戻って一息吐いた。
僕は今、クズノハ商会の代表ライドウとして、従者の澪と識を伴って魔族領を訪れている最中だ。
やー、それにしても凄かった。まさに魔王様だね。
お子さん達も四人とも、にこやかーな雰囲気で話を振ってきたけど、常にこちらが答えた以上の何かを見られていたような……。
かといって、一方的に質問攻めに遭うわけでもなく、こっちの質問にはすんなり答えてくれる事が多かった。
外出にしても、護衛とか監視とかなしで、あっさり許可してもらえたし。
「私としましては、少々ロナと話をしておこうかと」
そう答えたのは、識。長身で、長い赤毛を後ろで結んだ好青年といった風貌だ。
「ロナと? あ、そっか……識は彼女と元々知り合いだったね」
「ええ。別に旧交を温めるわけではありませんが。どうもアレは、こちらを不必要に警戒しているようですから。宴までまだ時間がありますので〝誤解〟を解いておきます。魔王から先ほどの会談の内容は既に伝わっているでしょうし、行動は早い方がいいかと」
誤解? ロナに危惧を抱かれるような事をした覚えは特にないけど。
そうなりそうな芽がある、って意味かな。
「……そう、か。じゃあ街に出たりはしないね?」
「はい、それは後日ゆっくり」
「澪は?」
「早速街に行って参ります。面白くて美味しそうな所がいくつかありましたので」
澪の声は弾んでいる。
歓迎パレードの最中に澄まし顔をしていたかと思えば、さり気なく周囲の店をチェックしていたというのだから、凄い。
よく役者さんが緊張している時に〝客をじゃがいもだと思え〟とかなんとか言われるそうだけど、澪からすれば、あれだけの数の魔族や亜人でもじゃがいも同然……いや、芋は食べ物だから、ひょっとしたらそれ以下だったのかもしれないな。
どちらにしても、その図太い精神は見習いたい。
澪は今回の遠出に断固一緒に行くと言って聞かなかった。
先日帝国を訪問した時は、彼女が亜空の事を見ていてくれた。だから、今度は自分がお供する番だって力説していたな。
まったく、子供かと。
そんなわけで、もう一人の従者、巴は亜空でお留守番だ。
巴も巴で、なんか帝国から帰ってきてから上機嫌で、澪の言葉に反論一つなく留守番を快諾していたし。
もっとも、何か用事もあるらしいので、元々同行しないつもりでいたのかもしれない。
僕としては識に二回も同行させたのが少し心苦しい。でも一番安心して一緒に来てもらえるから、つい……頼っちゃうんだよなあ。
とはいえ、彼だけでも残しておけば、ロッツガルドで僕が受け持っている講義をわざわざ休講にしなくてもなんとかなった気がする。
ちょっと反省だね。
「食べ歩き、か。夜は宴会を開いてくれるみたいだから、あまり食べすぎないようにね。それと、特に向こうから護衛が付くとは聞いてないけど、もし誰かに尾けられても、乱暴な対応は控える事」
「はい、心得ています。撫でるだけにしておきますわ。でも、もし心配していただけるなら、若様もご一緒しませんか?」
「僕? 行きたいんだけどね。どうせだから、先にルトのお使いを済ませちゃうよ」
冒険者ギルドのマスターを務める上位竜――万色のルト。あいつからちょっとしたものを預かっている。
「ルトの……? ああ、例の卵ですか」
澪は少しだけ考える素振りを見せ、思い至る事があったのかポンと手を合わせた。
「うん、正解。紅璃の卵」
「そうですわ、でしたら私もそちらに一緒に行っ――」
「あー、それは無理。なんでも、昔の澪がちょっとだけ〝やらかした〟場所の近くみたいでね。何かあるといけないから」
黒髪和服美人といった外見の澪も、僕と契約する前は災厄と呼ばれた大蜘蛛だったからね。
「昔の私が……」
「まあ、さっさと終わらせて戻ってくるよ。さっきの会談で聞いた話だと、片道で何時間もかからない所みたいだし」
「確か、北に数日と言っておりましたな。先日の白の砂海と似たような感じだとすると、若様なら数時間で行って、帰りは霧を使えば十分でしょう」
識が補足してくれる。
前回と違って今回は守役なる方々がいるので、そこまで配達すれば任務完了だ。
今回、ルトは先方に直接根回ししたようで、魔族には特に話をしていないとの事。
魔族からすると、僕がその場所に行きたいと言い出すとは予想していなかったらしく、訪問の件を伝えたらキョトンとされた。
まあ、魔族の領内にある地名を外から来た僕が口にすれば、不思議がるだろうね。
「では仕方ありません。残念ですけど、今日は新レシピ獲得に励みますわ。後、亜空の者へも何かお土産を探してみましょうか」
「それはいいね。美味しい店があったら、後で僕にも教えてよ。お土産になりそうな物もね」
「はい! 食べ歩き、是非いたしましょう」
「それじゃ、行ってくる」
部屋の窓を無造作に開けて、ベランダに出る。
眼下の中庭は、幻想的な光でライトアップされていて凄く綺麗だ。
でも僕はそっちではなく、上を見る。
真っ暗な空を。
「いってらっしゃいませ、お早いお帰りを。雑事を済ませてお待ちしております」
「お風邪を召されないでくださいね」
二人の言葉を背に受け、バルコニーみたいな広い空間のあるベランダを蹴る。空中に魔力を固め、それを足場にしてまた蹴る。
そうやって暗い空を駆け上がっていき、都を覆う結界を出た。
周囲は全方位が風と雪と闇が支配する世界。
目的地の方向を確かめて、彼方に一つ、目印のマーカーを設置する。
目では見えないけど、感じる。
これで吹雪の中でも方向を見失う事はない。
部屋にはちゃんと帰還用の霧の門を作るための下準備も完了している。こっちは戻ってきたら片付ければいい。
さて、目指すは氷原の火山。間違いなく秘境だ。
「瑠璃の火山か。やっぱ、名前の通り青いんだろうか? 綺麗な所だと見応えもありそうなんだけど」
少しばかりの期待を抱きつつ、僕は吹雪の中に飛び込んでいった。
◇◆◇◆◇
魔術がなかったら確実に遭難しているだろうな、と思う雪嵐の闇の中。
既にさっきまでいた都の光は、まるで見えなくなっていた。
瑠璃の火山とやらも、帝国の秘境、白の砂海と同じくらい過酷な環境に違いない。
暑い寒いの違いはあるし、向こうはトラップが一杯で、こっちは自然が猛威を振るってるって差はあるにしろ、どちらもとんでもない所だと思う。
しかし、紅璃ってのは炎を司る竜らしいのに、なんでこんな寒い所にいるんだろう。
火山だから実際にいる場所は寒くはないのかもしれないけれど、外はコレだよ?
どうも、居場所のイメージが合わない。
以前戦った竜殺しのソフィアは紅璃の力を使っていた。あの時の様子から想像すると、紅璃って空を飛んで火を吐く竜なんだよね。
レーザーみたいな熱線? 火線? を吹く火竜。
ファンタジーの象徴でもあるドラゴンの、王道中の王道を行くような竜だ。
レーザーはいきすぎているものの、まさにレッドドラゴン。
大空を舞う雄大な姿を見てみたいという気持ちはある。
でも、今は卵だからなあ。
チラッと布袋を見る。
仮にドラゴンの成長が早いとしても、多分僕の生きているうちには見られないだろうなあ……。
ソフィアめ、余計な事をしてくれたもんだ。
「おお、あれか?」
ぼんやりとピンクの靄みたいなものが視界に入った。
「距離的には……きっとあれだよな。でも真っ赤だよ?」
更に何度か空を蹴ると、氷原に似つかわしくない、真っ赤な光が見えてきた。
近付くと、そこには全体が宝石のルビーみたいに煌いた、一際高い山があった。
「これだったら、瑠璃というよりも紅玉火山みたいな名前になっていそうだけど……うーん?」
少なくとも、無名の場所って事はないと思う。
目立つし、〝ただものじゃない感〟がある。
とりあえず、着地。
足元も赤くてキラキラしている。
これが全部ルビーだったら凄いよな。億万長者間違いなし。
それらしい色のガラスかもしれないけど……いや、それでも凄い。
うん、瑠璃の火山(仮)、見応えは十分。
後で少し採取してみようか。
経験はないけど、南の海でつい貝殻を拾ってしまう人の気分は、こういうものなのかもしれない。
僕の場合、ちょっとだけ欲に動かされたところはある。
「ここが本当に瑠璃の火山なら、誰かが住んでいるはずだよね、と」
〝界〟を探索に回して、一気に山全体まで範囲を広げる。
隠蔽が解けた事で、僕の魔力を実体化させた魔力体が多少可視化してしまうし、魔力自体も漏れ出るけど、それは仕方ない。
まだまだ百パーセント魔力を固定化したり、完全に消耗なく循環させたりするのは無理。それができれば永久機関だもんな。
まあ、目指すところとしては悪くない。
問題があるとすれば、常時魔力体を可視状態で展開してると、多分人が寄りつかなくなるだろうって事くらい。
後ろに幽霊みたいな人影が見えるんだから、一日に何回「貴方、憑かれてますよ」と言われるか分かったもんじゃない。
目に見えて面倒。絶対に嫌だ。
雑然とそんな事を考えながら、周囲を窺っていると、山の中腹あたりに横穴を発見した。
その奥に、百人には満たないほどの命の反応がある。
亜人か魔物だな。
「いた。向こうに洞窟ね、なるほど」
よし、行こう。
特に罠はなく、魔物も出ない。
ここに来るまでの道中、僕の不注意で真正面から相対しちゃった大きめのフロストドラゴンをはたき落とした事を除けば、特に戦闘らしい戦闘はせず、ほとんど敵を振り切ってここまで来た。
でもエンカウント率だけなら実はそれなりに高かった。
全部相手をしてたら、死骸が目印になってどこからどこへ移動したのか分かるくらいには遭遇してる。
それに比べれば、むしろここは安全だな。
守役達がそれなりに巡回して安全を確保しているのかもしれない。
「おっと……へぇ」
横穴のある場所に到着し、特に躊躇もせず中に入る。
少しして、様子が変わった。
「なるほど、それで瑠璃ね」
周囲を見て、思わず言葉が漏れた。
「中は真っ青とはまた……」
外は赤で、中は一面の青。
綺麗だけど、観光までが限界だ。
……残念ながら、周辺環境を含めてここに住みたいとは思わない。
「あ、お迎えかな?」
しばらく進んだところで、こちらに近付く存在を感知して、足を止める。
一人だ。
特に魔術を行使している風でも、攻撃態勢を取っている様子でもない。
しかし、青いな。
一面がネオンに包まれているようで、なんだか落ち着かない。
青い光は安眠効果があるとか聞いた覚えがあるけど、ちょっと疑わしくなる。ガセだったのかも。
「……名をお聞かせ願います」
目の前に現れたソレは、僕を見て微かに動揺した。
それでも言葉を発し、自己紹介を求めてきた。
驚くべき事に、共通語で。
「ライドウと申します。ルトの依頼を受けて、上位竜紅璃……様の卵をお持ちしました」
危ない危ない、〝様〟をつけ忘れるところだった。
グロントのもとに卵を届けた時に失敗した事を教訓に、少し慎重にやろうと思ってたのに。
出てきた人(?)がちょっと不思議だったから、つい。
彼らを一言で表現するなら、スライム?
青いジェル状の半固形物が、人の形をしている。
頭部には一応顔らしき凹凸はあるけど、なんと言うか……。
体のラインから判断するに、どうやら女性らしい。
彼女は服を着ていないから、今僕は素っ裸の人と話している事になるんだけど、いかんせん向こう側まで透け透けなので、性的な興味が一切湧かない。
凄く失礼な意味で、〝紳士〟でいられる。
流石にこのレベルに欲情するのは相当な強者だと思う。
帝国の勇者、智樹でも多分……いや、周りの人を片っ端から魅了しているあいつなら、案外見境なくいくか?
……って何を考えているんだか。
とにかく、すみません。
ついでに、ルトからの情報が確かなら、昔澪が皆さんを絶滅寸前まで追い込んだそうだから、その件も含めてすみません。
心の中で謝罪を繰り返す僕に、スライム人(仮)が問いを発した。
「そちらが、アズマ様でしょうか?」
アズマ?
その言葉を聞いて、一瞬、鼓動が跳ね上がる気がした。
懐かしい名前だ。同級生で、弓道部の部長で、そして……。
ショートヘアが似合う彼女の顔が脳裏に浮かび上がってくる。
でも、彼らから出たその名前が、僕の知る人のものとは思えない。
心を落ち着かせる。
視線を辿ると、スラ子さん(仮)は卵を見ている。
もしかして……。
「……失礼、そちらが紅璃様でしょうか」
僕の困惑を感じ取ったのか、彼女が言い直した。
やっぱり、竜の名前だったか。
アズマって言うんだ。
親しい知人と同じ名前だから、ちょっと親近感が湧いた。
日本人に会うどころか、名前を聞いただけでこんなに反応してるようじゃ駄目だな。
大体、名前は同じでも、こっちのアズマはルト曰く男だって話だし。
考えてみれば、上位竜って男四人(匹か?)で、女三人なんだな。
……いや、待てよ。結局ルトはどっちなんだ? 今は男だけど、元は女だから、女の方が多いのか?
前に僕の子供がどうのと言っていたし、女にもなれるはず、って考えると……。
うん、間を取ろう。
上位竜は男三、女三、他一名でいいや。
「あの……ライドウ、様?」
いかんいかん、スライム人が心配そうに首を傾げている。
「あっ! はい、そうです紅璃様です! すみません、ちょっとボーっとしちゃって」
「お疲れなのですね。無理もありません、ここまでの道のりはどのルートも過酷ですから。後ほど体を休められる場所にお連れしますが、まずは卵を……よろしいですか?」
背負っていた袋の口を彼女にも分かるように開き、中から卵を取り出す。
それを見た瞬間、スライム人に明らかな畏敬の感情が浮かんだ。
流石は守役。卵でも分かるんだ。
「確かに、確認いたしました。疑いを持った失礼をお許しください。どうぞ、ここよりは我々紅璃様の守役がご案内いたします、ライドウ様」
良かった、今回は何事もなく終わりそうだ。
あ、そうだ。
ここの青いのと、外にある赤い鉱物を少し持って行っていいか、この人達に聞いておこう。
あと、ルトから僕についてなんて聞かされているのかも。
……あの変態に易々と踊らされるつもりはないからな。
僕もグロントの時みたいな無益な戦闘はごめんだ。グロントさん、多分最後の方はいじけてたしなあ……。悪い事した。
我ながらのんびりしているとは思うけど、ちょっとずつは前に、ね。
二つ目の卵配達を無事に終え、若干の安堵とともに、僕は秘境の景色を満喫した。
◇◆◇◆◇
思っていたよりも時間が経っていた。
危うくスライム人の宴に連れ込まれて、そのまま宿泊する羽目になるところだったよ。
時を忘れさせる神秘的な光景というやつには、落とし穴があると思う。
こういう絶景は、時間がある時に見るべきなんだな。いつか時間を作って皆と来よう。
魔族の宴会には間に合ったけど、予定していたより一時間以上も帰りが遅くなってしまった。
僕は今、魔族の都に戻って、割り当てられた部屋でドワーフ製の礼服に着替えたところ。
最近いつものジャケットを着ていけない場が増えたから、パーティとか式典に出られる服をドワーフに作ってもらっていた。
今思えば、なんでオークに頼まなかったのか。
ドワーフにお願いした時点で、防具的性能も追及されるのは目に見えていたというのに。
結果、完成まで相当の時間を要し、間に合わせで何度か店で服を買ったりもした。
それらは今や漏れなくタンスの肥やし。
ちょっと勿体無い。
「では紅璃の卵は無事に届けられたのですね、上首尾だったようで」
控え室の椅子に座り、リラックスした様子の識が言う。
澪はまだ戻ってきていない。
魔族側からは当初、三人それぞれに部屋を用意すると申し出があったんだけど、別れると亜空に戻ったりなんなりが面倒臭いので、一部屋で良いとこちらからお願いした。
「いや、宴会を断ったから、少し気分を害しちゃったかもしれない」
「その程度なら別に構いませんとも。大体、自分達が崇める対象を届けてくれた相手を、宴会を断ったくらいの事で悪く思ったりはしないものです」
「……だといいけど。僕の方も、多分これっきりで深く付き合う相手じゃないと思ったから、少し適当だった部分は……ね」
なんとなく、言い訳めいた言葉を口にする。
「事実、この辺りで個別の集落を回らせるとなると、使いとしては森鬼どもでも厳しいでしょう。チームを組むならともかく、一人ではちと危険かもしれません。そういった意味でも、今後もそういった種族との関わりは深くならないかと」
「ただでさえ人手は足りていないんだから、森鬼にそこまでさせる気はないよ。たとえこの都に商会として品物を持って来るとしても……識か巴に管理してもらって、精々月に何度かってとこじゃない? 流石に店は出さない方がいいだろうし」
「あの手この手で魔族は出店を求めてくるでしょうが……」
「その時は丁重にお断りするよ」
「それが無難でしょう。ところで、今日の席次についてですが」
「席次? ああ、座席表ね。ええと……」
「私達はここですね」
識は、僕達が座る場所を指し示す。
「ああ……ん? 結構魔王に近いね。これは一応歓迎されてるって事?」
また何かアピールしているんだろうか。魔族に加担はできませんよって伝えたつもりだけど……。席次なんてそもそも、純粋に自分達の席を確認する以外に僕に見方なんて分からない。込められた意味合いについてはさっぱりだ。
「歓迎のレベルとしては相当なものです。間違いなく国賓として扱われているかと」
「こ、国賓……。たかだか商人の僕らが、国の大事なお客さん?」
「あちらは言い出さないでしょうが、そのようです。流石は魔王ゼフと言うべきか、若様から何か感じ取ったのでしょう」
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