1 / 28
1巻
1-1
しおりを挟む第一話 クズ悪役貴族に転生しました
「ぐ、ぐるしい……っ!」
気がつくと俺は、ベッドの上で女の子の首を絞めていた。
「はっ! ご、ごめんっ!」
俺はとっさに、女の子の細い首から手を離す。
いったい俺は何をして……?
というか、ここはどこなんだ?
大きなベッドに、高級そうな調度品が並ぶ部屋。
まるでどこかの貴族の屋敷みたいだ。
「はあはあ……アルフォンス様、今日はこれでおしまいですか?」
少女が自身の首元に手を当てながら、俺に向かって聞いてきた。
「……?」
アルフォンス? どこかで聞いたことのある名前だな。
たしか俺がやっていた十八禁ゲーム『ドミナント・タクティクス』に同じ名前のキャラクターがいたような……
俺はおそるおそる女の子に聞いてみる。
「もしかして君が言ってるのってアルフォンス・フォン・ヴァリエのこと?」
「……? そうですけど」
マジかよ。
彼女の反応を見て、俺は察した。
慌てて机の上にある鏡に目を向けると、そこには頬の肉が醜くたるんだ銀髪の少年の顔が映った。
どうやら俺は、自身がプレイしていたゲームと同じ世界に転生してしまったらしい。
しかもこの姿は主人公ではなく、悪役貴族のモブであるアルフォンスというキャラクターだ。
「それで、アルフォンス様……その、今日の『窒息ゲーム』はおしまいですか?」
彼女の言う窒息ゲームとは、アルフォンスが大好きなメイドいじめのことだ。
制限時間を設けて、お付きのメイド――リコの首を死ぬ限界まで締め、もし時間切れまで生きていたら金貨を一枚渡す……性格最悪なゲームだ。
ということは目の前の少女がリコか。
「おしまいだ」
「……本当に、おしまいですか?」
リコが怯えた目で俺を見つめる。
この様子を見る限り、アルフォンスはリコに相当酷いことをしてきたらしい。
「あぁ。もう二度と、こんなことしない」
アルフォンスは、アルトリア王国の侯爵令息だ。
ゲームの設定では、魔法を使えるのは貴族だけであり、魔力の強さは血統によって決まるとされる。そして、その中でもヴァリエ家は古代から代々続く優秀な魔術師の家系だ。
そしてこのゲームの舞台であるアルトリア王国は強烈な身分制社会であり、平民は貴族に絶対服従させられる。
そんな世界で貴族に生まれたアルフォンスは、高貴なる者の義務を身につけるどころか、平民をイジメまくる最低最悪のクズ。
容姿は豚のように太って醜く、性格は傲慢・怠惰・陰険で、女の子を痛ぶるのが大好き。
そんなアルフォンスのこれからは、ゲームの序盤で主人公にボコられ、中盤に入るとこれまでの悪事を暴かれて、断罪され王国を追放される。
いわゆるざまぁの対象だ。
ネットではクズフォンスと揶揄されているキャラクターでもある。
「えっ!?」
「今まで本当にごめん」
信じられないものを見るような顔をしたリコに俺は頭を下げた。
「アルフォンス様……頭でも打ちましたか?」
「いや……とりあえずひとりにさせてくれないか?」
「わかりました」
リコを部屋から出して、俺はひとり今後の生き方について考え始めた。
「さて……どうしようか?」
たしか学園入学時のアルフォンスは十五歳。
今はおそらく十歳くらいだろう。
これから五年後に、アルフォンスは学園で主人公と会い、非道な行いをしているところを見られてボコボコにされる。
ゲームと同じ目に遭わないようにするためには、不用意に主人公やヒロインに近付かないこと。
それからゲームでのアルフォンスのような悪辣な行為は絶対にしないこと。
できれば追放された時を考えて、生き残れるだけの強さも手に入れておきたい。
冒険者になってダンジョン探索などをして、鍛錬するのもいいかもしれないな。
「よし。大体の方針は決まった。まずは明日から早速魔法の練習だ」
◇ ◇ ◇
「ぐ……っ! あと十秒だ」
空中に浮いていた水玉が、地面に落ちる。
「はあはあ……今の力じゃ三十秒が限界か」
屋敷の庭で、俺は魔法操作の訓練をしていた。
ヴァリエ家は魔術師の家系だけあって、魔法に関する本がたくさんあったので、俺は本を読みまくり、少しでも魔法のことを知ろうとした。
メイドたちも親も俺――アルフォンスが自主的に勉強する姿にめっちゃくちゃ驚いていた。
だがおかげで、魔法の基礎が魔法操作――魔力を使って物を動かすことにあるらしいことはわかった。
そこで今は、バケツに入った水を球体にして宙に浮かせて魔力操作の感覚を掴もうとしていたのだった。
「ロゼリア先生、どうすれば水玉をもっと長い時間浮かすことができますか?」
俺は近くにいた女性に声をかけた。
彼女はロゼリア・フォン・アインベルン――アルフォンスの家庭教師を務めるキャラクターだ。
たしか二十五歳くらいで、メガネをかけた、緩い巻き髪の女性魔術師。
ゲームだと、アルフォンスの度重なるセクハラや嫌がらせが原因でボロボロになって、命を絶つ。
リコと同じくアルフォンスの被害者のひとりだ。
ロゼリア先生は俺の言葉を聞いて、困惑した顔を浮かべる。
「……アルフォンス様、す、すみませんっ! これ以上、水玉を浮かせる方法はありません……」
「え? そうなんですか? 魔力操作は魔法の基本だから、もっとしっかりできるようになりたいのですが……」
「教えたいのはやまやまですが、アルフォンス様はすでに三十秒間継続して水玉を浮かせることができています。これ以上は……私では教えられなくて……」
ロゼリア先生はビクビクしながら言う。
まるで恐ろしいものを見るような目をしていた。
きっとこれまでのアルフォンスが散々いじめまくってきたから、怯えているのだろう。
嫌がらせを執拗にしながらも、ロゼリア先生が少しでも抵抗するとクビにすると脅すような男だ。
おそらく嫌われているに違いない。
俺がしばし黙り込んでいたら、ロゼリア先生がおそるおそる尋ねてきた。
「わ、私はクビですか……?」
「クビになんかしませんよ。先生にはいつも感謝していますから」
「……!」
ロゼリア先生が口を押さえて固まった。
もしかして今の発言も何か気に障るところがあったのだろうか。
やっぱりアルフォンスはかなり嫌われているんだな。
「もっと魔法を教えてください。俺、先生のもとでもっと強くなりたいんです」
「……無理ですっ!」
「あっ! 待って!」
ロゼリア先生がその場から走り去ってしまった。
「ここまで嫌われていると……さすがにショックだな」
さすがいいところがひとつもない悪役キャラだ。
ネットで、「ざまぁ」されるシーンは何度も動画を上げれられていただけのことはある。
じーっ。
俺がため息をつくと、今度は背後に誰かの視線を感じた。
俺が振り返ると、リコが立っている。
「リコ! 何か用かな?」
「ひっ! す、すみません……!」
リコも謝るだけで、その場から逃げるように去ってしまった。
「二人からこの対応なんて……ひどい嫌われようだな」
◇Side:ロゼリア◇
私はロゼリア・フォン・アインベルン。
準男爵家の長女にして、普段は魔法を教える家庭教師をしています。
準男爵家は、公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵、準男爵と爵位が並ぶ中で、貴族の中では一番下。
当然、生活は裕福とは言いがたいので、こうして家庭教師の仕事をすることで、家を助けているのです。
最近は、ヴァリエ侯爵家の子どもを担当しているのですが、この子がまた酷い生徒でした。
魔法の鍛錬そっちのけであたしの胸やお尻を平気で触ったり、無理矢理キスしようとしたりするようなただのクソガキ。そして、バカで無能。
あまりにも何も学習しないので、私は見切りをつけて辞めようとまで思っていたのですが……
「昨日までは何もできなかったはずが、今日いきなり水玉を浮かせられるようになっているなんて……す、末恐ろしい……っ!」
魔法の才能がない――能無しだと思っていたアルフォンス様が、尋常ではないスピードで成長していたのです。
アルフォンス様からはさらに上のレベルを要求されたのですが、思わず逃げ帰ってきてしまいました。
今は自分の部屋で、頭を抱えています。
「今までは単に本気を出していなかっただけなのでしょうか……? いやいや、それにしても、もうあの精度の魔力操作ができているなんて……」
わずか一日で、すでに大人の貴族のレベルまで到達している。
「しかも、水玉自体の形もキレイで、揺らぎもなくて……完璧すぎるのよね」
正確に水玉のコントロールを持続して行えるのは、膨大な魔力と、それを操るセンスがあるという証拠だ。
だが、ここでひとつ問題がある。
「次の授業、何を教えたらいいんだろう……」
生徒の才能が開花することは嬉しいが、もう教えることがなくなってしまった。
「侯爵からの依頼は、アルフォンス様に魔法を知ってもらうこと。教えるのも、初級レベルの魔法までだ。この先を教えようとすると上級レベルになってしまう……これ以上は私の手に負える生徒ではないかもしれない」
魔法は人を傷つける力があるので、魔法学園に入るまでは初級レベルより上の内容は教えてはいけない決まりだ。
だとすれば、ここでそろそろ身を引いた方がいいだろう。
◇Side:リコ◇
あたしはリコ・フリーレ。
今年で十八歳になる、ヴァリエ侯爵家のメイドです。
仕えている主人はアルフォンス様という、最低の侯爵令息……だったのですが、その主人が最近、別人のごとく変わりました。
ひとつは、食事の時に「あーん」をしなくなりました。
これまでのアルフォンス様なら「貴族は自分の手で飯を食わない」というよくわからない理由をつけて、私にご飯を食べさせるよう促してきたのですが、その行動がなくなったのです。
でも、最近は普通に食事をとりますし、それどころかあたしに一緒に食事をとるようにまでおっしゃります。
貴族と平民の身分差が絶対のこの社会において、主人がメイドと同じ食卓を囲むなんてあり得ない話なのですが、アルフォンス様は気にせず対等に接してくれています。
それから見た目も別人のようになりました。
野菜嫌いで運動もせずだらけていただけだったので、以前まではかなり太っていたのですが、今は好き嫌いもしませんし、日々しっかり鍛錬しています。
そのせいか、どんどん痩せてかっこよくなっているのです。
魔法の学習にも熱心で、毎日、毎日、お屋敷の庭で倒れるまで、魔力操作を続けています。
どうやら魔力操作は、相当な集中力が必要らしく、毎日汗だくになるまで頑張っています。
その結果、浮かせられる水玉は毎日増えていき、今では同時に二十個も浮かせられるようになりました。
家庭教師のロゼリア先生も、驚くほどの成長ぶりです。
「アルフォンス様は、きっと才能があるのよね……」
あたしは平民なので自分で魔法を使うことはできませんが、アルフォンス様に才能があるのはわかります。
今まではきっと本気を出していなかっただけなのでしょう。
夜は魔法の本を読み漁っていて、お夜食にも手をつけないほどの集中ぶりです。
ロゼリア先生曰く、かなり高度な魔法理論もすでに習得されているようです。
「この手紙はどうしたらいいか……」
そんな頑張りを見ている人もいたようで、私のもとにラブレターまで届くようになりました。
もちろんあたし宛ではなく、貴族のご令嬢から預かったアルフォンス様宛の手紙です。
話を聞くと、お庭でアルフォンス様を見かけて一目惚れされたとのこと。
「でも、アルフォンス様にはまだ早いですよね……」
あたしはラブレターを隠しておくことにしました。
うん。これは、専属メイドの務めです。
ここまで素敵に成長されているアルフォンス様に悪い虫を近付けるわけにはいきませんから。
第二話 許嫁の来訪
「アルフォンス様、今日はレギーネ様が来る日です」
レギーネ・オルセン。侯爵令嬢で、アルフォンスの婚約者だ。
ゲームのシナリオでは、アルフォンスが主人公にボコられた後、アルフォンスと婚約破棄して、主人公の攻略対象になるヒロインのひとりだ。
たしかアルフォンスとの仲は初期の頃から険悪だと聞いているし、ここは会わない方が安全か……
「……今日は風邪だから会えないと断ってくれないか?」
「えっ? レギーネ様は婚約者ですよ? お会いしないわけにはいきません」
レギーネとの婚約は、完全な政略結婚だ。
オルセン家は現国王の親戚で、王族に連なる家系なのだが、先代が領地経営に失敗して、財産の多くを失ったという歴史を持つ。
そこで、王国一の金持ちであるヴァリエ家に目をつけ、関係性を強化することで領地の財政基盤の立て直しを図っているようだ。
アルフォンスの悪評も相まって、二人は愛し合っていなかった。
「最近のアルフォンス様は、前とは違います! とってもカッコよくなったのですから、きっとレギーネ様も……」
「いや、でも――」
「でも、じゃありませんっ! 以前までのアルフォンス様とは別人のようですよ! この間も街で女の子のことを助けていたじゃないですか! 巷では『水の魔術師』なんて言われているみたいですよ?」
リコが言っているのは、先日侯爵領内の街・ガレオンに行った時の話だ。
迷子の女の子と会い、見るに見かねて俺が世話をしたのだが、その様子に彼女はとても感動しているみたいだった。
俺がなおも渋っていると、リコが力強く言った。
「さあ早く支度してくださいっ!」
リコに無理矢理、背中を押されて会うことになってしまった。
「…………」
「…………」
レギーネとのお茶会が始まった。
だが、席に着いてから一言も会話はなく沈黙が続いている。
めっちゃくちゃ気まずい……
金髪の巻き髪に、青い瞳。
紅茶を飲む仕草は、美しく優雅で本物の貴族って感じだ。
俺も貴族だけど……
「最近……魔法の鍛錬をされてるとか」
ずっと黙っていたレギーネが、ようやく口を開いた。
110
お気に入りに追加
3,157
あなたにおすすめの小説
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
外れスキル《コピー》を授かったけど「無能」と言われて家を追放された~ だけど発動条件を満たせば"魔族のスキル"を発動することができるようだ~
そらら
ファンタジー
「鑑定ミスではありません。この子のスキルは《コピー》です。正直、稀に見る外れスキルですね、何せ発動条件が今だ未解明なのですから」
「何てことなの……」
「全く期待はずれだ」
私の名前はラゼル、十五歳になったんだけども、人生最悪のピンチに立たされている。
このファンタジックな世界では、15歳になった際、スキル鑑定を医者に受けさせられるんだが、困ったことに私は外れスキル《コピー》を当ててしまったらしい。
そして数年が経ち……案の定、私は家族から疎ましく感じられてーーついに追放されてしまう。
だけど私のスキルは発動条件を満たすことで、魔族のスキルをコピーできるようだ。
そして、私の能力が《外れスキル》ではなく、恐ろしい能力だということに気づく。
そんでこの能力を使いこなしていると、知らないうちに英雄と呼ばれていたんだけど?
私を追放した家族が戻ってきてほしいって泣きついてきたんだけど、もう戻らん。
私は最高の仲間と最強を目指すから。
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様
コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」
ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。
幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。
早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると――
「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」
やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。
一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、
「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」
悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。
なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?
でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。
というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。