第6回ミステリー小説大賞
選考概要
編集部内での議論の末、最終候補作としたのは「捧魂契約のリセットスイッチ」、「木曜日の宅急便」、「JOAT -何でも屋-」の3作品。その後の最終選考において、大賞に選出されたのは「捧魂契約のリセットスイッチ」。「死に方」の条件を満たすことによって、人生をある地点からやり直せるという契約を悪魔と結んだ少年が主人公の話で、インパクトのある冒頭と、ラストまで読者を飽きさせない勢いのあるストーリー展開が高く評価された。途中粗いところもあったものの、今回の参加作の中では頭一つ抜けた完成度の高い作品であることから、読者賞とのダブル受賞とすることになった。編集部としては、ぜひ出版化の可能性を探っていきたいと思う。
応募総数
87作品
開催期間
2013年07月01日〜末日
捧魂契約のリセットスイッチ
1位 / 87件
※受賞作については大賞ランキングの最終順位を追記しております。
投票ユーザ当選者
投票総数
564票
当選
10名
冒頭から勢いのある展開で始まり、要所要所でのあおり方も巧みで、最後まで一気に読みたくなる、勢いのある作品でした。特に、主人公が文字通り、その命をかけて想像を絶する「リセット条件」に度々挑み、バッドエンドを何とかハッピーエンドに変えようとする姿には好感が持てました。自分にとって大切なものを守るため、段々と成長していく主人公に、共感する読者も大勢いたのではないでしょうか。 ストーリー展開、キャラクター描写など、多くの点で他応募作品を上回る魅力を持った作品であり、今回は読者賞とのダブル受賞とさせていただきました。