第2回ホラー小説大賞

第2回ホラー小説大賞

選考概要

編集部内で一次選考において大賞候補作としたのは「雨に散る」「ほらほらホラーがやってくる」「人間万華鏡」「化粧師」「うしろのしょうめん」「AVENGE」「悪 夢」の7作品。残念ながらそのまま出版ができると判断した作品はなかったが、議論の末、もっとも大賞にふさわしい作品であるとして「ほらほらホラーがやってくる」を選出した。同じくショートショート集である「雨に散る」「人間万華鏡」の二作も内容的に遜色はなかったが、大賞作が「ホラー」というテーマにより合致していること、また掲載作品数が多いこと等々を総合的に評価した。そのほかの中編・長編の候補作は各々キャラクター設定に優れていたり、卓越した筆致で臨場感あるシーンを描いていたりと期待を抱かせる前半であったが、いずれもホラーとしてのストーリーがきちっと固まっていない印象で、後半失速したのが残念だった。

応募総数 88作品 開催期間 2009年04月01日〜末日

編集部より

一話一話が短いにもかかわらず、物語として綺麗に完成しており、オチも大変面白く感じました。簡潔な文章ながら、読んでいて背筋がぞくっとなる恐怖を感じさせてくれる、秀逸なショートショート集だと思います。またアルファポリスに掲載されているPRバナーもとてもセンスが感じられ、そうしたこともホラー作品集としての魅力をよりストレートに伝えるものとして編集部内で評価されました。

雨に散る

みや

編集部より

ポイント最上位作品として、“読者賞”に決定いたしました。とても読みやすい文章で、また短いながらも話がきちっとまとまっており、大変楽しく読むことができました。またイラストも小説世界にぴったりと合い、そちらもとても魅力的であったと思います。

投票ユーザ当選者

投票総数 279票 当選 10名