第4回ドリーム小説大賞
選考概要
編集部内での議論の末、最終候補作としたのは「陶都物語」「カエルヒ」「不倫家族」「愛する罪、愛される罪」「グルメな死神のフォアグラ計画!」「座卓と草鞋と桜の枝と」「親指スマイル」の7作品。最終選考の結果、満場一致で「座卓と草鞋と桜の枝と」が大賞に選出された。侍夫婦の絆を描いた時代風小説で、淡々とした必要最低限の文章で、朴訥とした主人公夫婦の人柄や愛情、その作品世界の風土や空気感までを見事に表現した、非常にクオリティの高い作品だった。編集部としては、ぜひ出版化の可能性を探っていきたいと思う。
応募総数
175作品
開催期間
2013年06月01日〜末日
座卓と草鞋と桜の枝と
63位 / 175件
陶都物語
1位 / 175件
編集部より
ポイント最上位作品として、“読者賞”に決定いたしました。幕末に転生した主人公が、現代知識を駆使して焼き物を広めていくというのは、読者が非常に入りやすい魅力的な設定だと思います。また、要所に挟まれる時代背景や語句の解説も親切で、歴史が苦手な方でも読める、よく作り込まれた作品だと感じました。
※受賞作については大賞ランキングの最終順位を追記しております。
投票ユーザ当選者
投票総数
491票
当選
10名
草履や桜といった小道具、またさりげなく登場する人物すら上手く生かし、大変丁寧に作りこまれた作品でした。また必要最低限の描写で人物像、心情、世界観、空気感が豊かに表現され、淡々とした文章運びは読む者の心を打つものだと思います。構成力、文章力ともに優れた、非常に完成度の高い作品でした。