第1回BL小説大賞

第1回BL小説大賞

選考概要

編集部内で一次選考において大賞候補作としたのは「悪魔と踊れ。 」「【デュランの魔術師】」「不出来なペットと不実な俺と」「野生の牙」「【BL】 サイレント ビューティ」の5作品。最終選考の結果、編集部内で支持の高かった「不出来なペットと不実な俺と」を大賞に選出した。
失恋したばかりの美容師が職場の後輩を同居させることから始まる物語で、欲を言えば設定に新鮮さが欲しいところであったが、ラストまで飽きさせずに読者を引っ張っていく高い文章力と温かい雰囲気のある、魅力的な作品だった。

次点として評価が高かったのは「野生の牙」。
刺青の彫師と極道の若頭の生きざまを描いたミステリ風味の物語で、執筆にあたっての丁寧さ、作品から伝わる研ぎ澄まされた雰囲気が高く評価された。事件解決に至るまでの描写が駆け足気味だったこと、キャラの心情描写が足りない部分があるところが残念だった。

また、「【デュランの魔術師】」は、BLゲームによく似た世界に転生するという非常に魅力的な設定の一方、全体的に描写が粗く、その設定の良さを生かし切れていないのが残念だった。

「第1回BL小説大賞」は文章力の高い作品が集まった一方、設定がオーソドックスなものが多かった。Webという自由な場を活かし、これまでの商業作品にはなかったような新しい発想をした作品を、次回以降の「BL小説大賞」では期待したいと編集部では考えています。

応募総数 193作品 開催期間 2014年01月01日〜末日

編集部より

文章力が高く、途中大きな事件はなくとも、ラストまで飽きさせずに読者を引っ張っていく魅力的な雰囲気にあふれていました。特に、主人公カップルの日常会話は微笑ましく、その後の甘い展開の丁寧さも含めて読者を楽しませることができる大変クオリティの高い作品だと思います。


編集部より

ポイント最上位作品として、“読者賞”に決定いたしました。異性より同性に心が動く自分は普通ではないのではないか、という心情が思春期特有の瑞々しい感覚で非常にリアルに描かれていました。そういった人間のある種、脆い部分が強く読者を引き付けたのだと思います。

※受賞作については大賞ランキングの最終順位を追記しております。

投票ユーザ当選者

投票総数 924票 当選 10名