恋愛小説大賞

恋愛小説大賞

選考概要

編集部内で大賞の最終選考候補とした作品は「月の砂丘にふたり」「ハウスメイド」「らしく。」「reason」「史上最高のバツゲーム」「木槿~ムージン~ 」の6作品。出版化できるかどうかを念頭に各々小説の方向性・読者層の異なる作品を選考した。そのなかで議論の末、大賞に「月の砂丘にふたり」を決定。なにより読者層が明快であることが編集部内で支持された。またそのほかに出版化を検討したい作品として「ハウスメイド」「らしく。」を選出。「ハウスメイド」は既にポイント最上位で読者賞が決定しているので、特別賞に「らしく。」を選んだ。

応募総数 203作品 開催期間 2008年02月01日〜末日

編集部より

地味で真面目に生きてきたのにバツイチとなってしまった三十二歳、不眠症の女、祥子の物語。主人公のみならずキャラクターの個性が明確で、その年下の恋人、天、二人を取り巻く人たちやその家族が、非常によいバランスで描かれ、とてもクオリティが高い作品と判断いたしました。心に傷を抱え、職場でもつらい状況にある中、新しい出会いに翻弄されながらも自分のために生きようとする祥子の姿は、多くの女性たちにとって非常に魅力あるストーリーといえるでしょう。まだ完結はしていませんが、選考過程で伺った今後のストーリーの展開からも、大賞受賞作品にふさわしいと考え、今回の決定となりました。


編集部より

ポイント最上位作品として、“読者賞”に決定いたしました。明快な構図からなるテンポの良いストーリー、過去を背負うキャラクターたちの魅力、そして読みやすい文章、とどれもが高い水準を持った作品であると感じました。二つの視点が相互に補完し合う物語という試みも面白く、読者から最も支持されたのも、じゅうぶんうなずけます。ぜひアルファポリスで書籍化を検討してみたいと思います。

らしく。

五十崎由記

編集部より

等身大の女子高生の恋愛を描く本作は、ストーリーが明快で読みやすく、また、地方の雰囲気がとてもリアルに感じられる内容でした。しっかりした構成と文章力で、現在女子中高生を中心に幅広く読まれている「ケータイ小説」のジャンルに近いながらも、“読み物”としてのクオリティも十分に備えていると判断しました。ぜひアルファポリスで書籍化を検討してみたいと思い、特別賞受賞となりました。

投票ユーザ当選者

投票総数 900票 当選 10名