第12回BL大賞 募集要項

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第12回BL大賞選考中
エントリー期間: 2024.10.1(火) 〜 2024.10.31(木)
開催期間(投票期間): 2024.11.1(金) 〜 2024.11.30(土)
結果発表: 2024年12月末日頃
2024年11月の1か月間、第12回BL大賞を開催いたします。賞金総額100万円!今回から小説に加えて漫画もエントリー可能!小説部門と漫画部門それぞれに「大賞」「読者賞」などの他、テーマ別賞を授与する可能性も! 小説は過去受賞作からのコミカライズ実績も有り! 

第11回BL小説大賞

選考概要

アンダルシュレーベル創設後三度目であり、前回の応募数を大きく上回ることとなった第11回BL小説大賞。全2773作品の中から一次選考を通過し、最終選考に進んだのは48作品。
その後さらに検討を続け、大賞候補に残ったのは、「悪役令息を引き継いだら、愛が重めの婚約者が付いてきました」「悪役令息レイナルド・リモナの華麗なる退場」「BLの世界で結婚させられ厄介払いされた異世界転生王子、旦那になった辺境伯に溺愛される〜過酷な冬の地で俺は生き抜いてみせる!〜」「【完結】6番目のセフレだけど一生分の思い出ができたからもう充分」「【完結】魔王の三男だけど、備考欄に『悪役令嬢の兄(尻拭い)』って書いてある?」「虚構の愛は、蕾のオメガに届かない」「魔王さんのガチペット」「俺は勇者の付添人なだけなので、皆さんお構いなく(勇者が溺愛してくるんだが……)」の8作品。

これらの候補作の中で、編集部内で最も高い評価を集めた「悪役令息レイナルド・リモナの華麗なる退場」を大賞に選出。またポイント最多となる「悪役令息を引き継いだら、愛が重めの婚約者が付いてきました」が読者賞となった。惜しくも大賞に至らなかったものの、極めて優秀な作品として、優秀賞に「虚構の愛は、蕾のオメガに届かない」が選出された。さらにテーマ別賞として、ファンタジーBL賞に「魔王さんのガチペット」、異世界転生・転移BL賞に「BLの世界で結婚させられ厄介払いされた異世界転生王子、旦那になった辺境伯に溺愛される〜過酷な冬の地で俺は生き抜いてみせる!〜」「俺は勇者の付添人なだけなので、皆さんお構いなく(勇者が溺愛してくるんだが……)」の2作品、現代BL賞に「【完結】6番目のセフレだけど一生分の思い出ができたからもう充分」を選出した。また、今回新設されたアンダルシュノベルズb賞では、応募のあった対象内で特に優れた作品として「【完結】魔王の三男だけど、備考欄に『悪役令嬢の兄(尻拭い)』って書いてある?」を選出した。
なお、最終選考に残ったものの、惜しくも受賞に至らなかった作品を奨励賞とした。


「悪役令息レイナルド・リモナの華麗なる退場」は、乙女ゲーム世界の悪役令息に転生してしまった主人公がゲームシナリオの強制力に抗いながら、攻めをはじめとした仲間たちと共に陰謀を暴いていくストーリーが痛快だった。互いを補い高め合うような受けと攻めの関係性が魅力的で、細部にちりばめられた伏線をはじめとした全体の構成が見事。クオリティの高さが編集部から高く評価された。

「悪役令息を引き継いだら、愛が重めの婚約者が付いてきました」は、双子が忌み嫌われる国で双子として生まれたが故にいないものとして扱われてきた主人公が、とある理由から双子の兄と人生を入れ替えるという設定。王道だがドキドキするストーリーに加え、ピュアな性格の受けとミステリアスだが受けを溺愛する攻めの組み合わせが絶妙で、全体のテンポも良く読者の支持の高さが納得できる作品であった。

「虚構の愛は、蕾のオメガに届かない」は、結婚相手に愛されなかった主人公が人生を巻き戻り、二度目の人生で幸福を掴む異色のオメガバース作品。独自の設定もふんだんに盛り込まれた愛憎渦巻くダークな世界観と、受けの丁寧な心情描写に心を揺さぶられた。

「魔王さんのガチペット」は、魔族が人間をペットにする世界で、魔王と彼に飼われる受けのラブコメというユニークな設定。愛されることに全力な受けと、受けのことを溺愛する魔王のキャラクター、二人の日常が微笑ましいと評価された。

「BLの世界で結婚させられ厄介払いされた異世界転生王子、旦那になった辺境伯に溺愛される〜過酷な冬の地で俺は生き抜いてみせる!〜」は、国の駒として冬の地に嫁ぐことになった受けが前世の知識やピュアな性格を辺境伯に気に入られ、溺愛されていく物語。受けの純真さが可愛らしく、過酷な冬の地という舞台設定もよく活かされていた。

「俺は勇者の付添人なだけなので、皆さんお構いなく(勇者が溺愛してくるんだが……)」は、乙女ゲームの世界に転生した主人公が、勇者である攻めとだんだん関係を深めていくストーリー。キャラクター描写が巧みで、少年たちの冒険譚として楽しく読むことができた。

「【完結】6番目のセフレだけど一生分の思い出ができたからもう充分」は、切ない両片思いを続ける幼馴染二人が自らの過去と決別しながら前に進む姿を描いた現代モノ。貧困や虐待といった重いテーマが丁寧に描かれ、二人の関係をつい応援したくなる魅力があった。

「【完結】魔王の三男だけど、備考欄に『悪役令嬢の兄(尻拭い)』って書いてある?」は、ひたむきな主人公が悪役令嬢である妹の尻ぬぐいに奔走する物語。頑張り続ける主人公がとにかく可愛く、どんどん続きを読みたくなる作品だった。

このほか、大賞候補作の中には是非出版化を進めたい、あるいは出版化の道を探りたい魅力のある作品が数多くあり、個別に連絡をしていく予定である。同じく大賞候補作以外にも出版化を検討したい作品もあり、編集部より個別にオファーあるいは出版化への挑戦の打診をしていきたい。

開催概要はこちら
応募総数2,773作品 開催期間2023年11月01日〜末日

編集部より

ファンタジーらしい設定を存分に生かした作品で、楽しく読ませていただきました。しっかりした世界観のなかで繰り広げられていく事件と、その過程で少しずつ変化していく受けと攻めの関係が巧みに描かれていました。コミカルな会話やバトルシーンのテンポが良く、読みやすく骨太な作品でした。


編集部より

ポイント最上位作品として、”読者賞”に決定いたしました。性格が正反対の双子の兄と入れ替わった主人公が純粋で前向きな性格で、塩対応だった婚約者や周囲からたっぷり愛される様子に心が温まりました。主人公が幸せになっていく、明るい展開が読者にも支持されたのでしょう。


編集部より

時を巻き戻り二度目の人生を歩む、という冒頭から物語の世界にぐっと引き込まれました。オリジナリティ溢れる設定や、繊細かつ丁寧に描かれる心理描写から構成力と筆力の高さが窺えます。二度目の人生で強い決意をもって進む主人公の姿はとても印象的で、大変読みごたえのある作品だと感じました。


編集部より

人タラシな主人公と魔王の掛け合いがキャッチーで、キャラクターの魅力が溢れる作品でした。読んでいるだけで情景が浮かぶような世界観の設定と、心情描写の巧みさが印象的です。この二人の掛け合いをずっと見ていたいと思わせるような作品でした。


編集部より

北の辺境伯に嫁がされた主人公の明るさと健気さが印象深い作品でした。攻めと雪だるまを作ったり、食事を作ってあげたりするエピソードもほっこりしながら読めました。冷たい態度から一転した攻めの受けへの溺愛ぶりもBL作品としての満足感があり、楽しいです。


編集部より

主人公の奮闘ぶりや少年たちの交流が微笑ましく、丁寧な描写やドキドキする話の展開に読み進める手が止まりませんでした。正義感溢れる主人公が果敢に敵に立ち向かっていく姿に心打たれる作品でした。


編集部より

父のDV、両親の離婚。貧しさに耐え、健気に家族を守って生きてきた主人公。そんな主人公の強さに憧れながら、自らも寂しさを心の奥に押し殺してきた攻め。純粋すぎる二人の両片想いのすれ違いの切なさに、強く心を動かされました。


編集部より

無自覚チートな主人公と、血のつながらない兄弟たちの賑やかな日常が生き生きと描かれ、「アンダルシュノベルズb」らしい微笑ましい作品でした。悪役令嬢である妹の尻ぬぐいに奔走する主人公の姿は思わず応援したくなります。

※受賞作については大賞ランキングの最終順位を追記しております。