主人公だけ魔王城スタート小説一覧

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令和元年──5月○日…その日、1年3組の担任教師含め──35名の全員の消失が確認された。 絢爛豪華な調度品、異並ぶ騎士甲冑、法衣姿の神官…玉座に座する王冠を佩いし初老の男性…、傍らの王女、召喚を行ったとされる巫女服姿の“聖女”。 「──よくぞ参られた、勇者よ」 …そこからの定番の「魔王を倒して欲しい~」からの「魔族との戦争」に関する言及、人類の現状を切々と語る王様。 戸惑い、混乱するクラスメイト達──ただ、その場に一人の少女が居ないことに気づいたのは…少女の幼馴染み二人と担任教師(男)くらいだが。 ……。 時を同じくして──魔王城にて。 「……ん?んんっ?もろ好みのお宅はどちら様で?」 「貴様!畏れ多くも魔界を統べる偉大なる魔王様に向かって不敬な…ッ!!」 「セト、少し黙れ」 「はっ!」 黒髪に赤目の端正な顔立ちの魔王様──は、少女…小鳥遊尤兎(16)の元まで一息で赴いた。 「…そなた、吸血鬼にしては少し可笑しいな?」 「?吸血鬼…??だれが──えっ!」 「飲め──どうした?吸血鬼(ヴァンパイア)だろう、そなたは」 差し出された首筋に唇が触れる…。 ──これは、そんな色気ムンムン誘惑系魔王(ヒール)に惚れた主人公(女)吸血鬼が彼との結婚の為にクラスメイトの勇者を殺す物語。
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文字数 12,317 最終更新日 2019.12.12 登録日 2019.12.12
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