少年皇帝小説一覧

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 ――これはキミにしかできないことなんだ、里珠。  ――朱煌国の皇帝を籠絡して、国を混乱させてほしい。  親に売られたわたしに、知識と教養(と性技)を授けて、一流の女に育ててくださった慈恩さま。  ――事を成し終えたら、里珠、私の妻になってくれないか。  そんなふうにね、言われたらね。わたし、頑張っちゃうじゃない。  ってことで、敵国の少年皇帝のもとに、贈られたわたし、陽里珠。  容姿だけじゃない。その声の美しさに、鳥もさえずりをやめてしまう「噤鳥美人」が二つ名のわたし。年下皇帝なんて、アッサリノックアウトよ! ――って思ってたんだけど。  ぜんっぜんお渡りがない。皇帝来ない。来なきゃ、どれだけきれいな声持ってても意味ないじゃん!  (もしかして、皇帝ってBL?)  男にしか興味持てないってやつ――って。〝びぃえる〟ってナニ? わたし、なんでそんな言葉を知ってるの?  そこで思い出す、自分が転生者であることを。  そして。何があったのか。突然の皇帝お渡り。だけど。  「臭いな」  (ちょっと)焚きしめすぎたお香のせいで、皇帝にはそっぽ向かれ、また放置。  いいわよ。いいわよ。別にいいわよ、コンチクショウ!  前世の人生短かったぶん、ここで人生謳歌するわよ!  って思ってたんだけど。なんだかんだでよくわからない政争に巻き込まれちゃって。命も狙われちゃって。  「俺の子を孕め」  ――は? ナニイッチャッテンノ、このクソガキ皇帝。  ものには順序ってもんがあるでしょうが!
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文字数 17,351 最終更新日 2024.10.05 登録日 2024.10.01
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