全てのものが時を刻む
キラキラとした砂のようなものが、いくつも幾つも、細い糸を作るかのように、空から降る場所に僕は居た。
さらさらと落ちてくるそれを、そっと両手で受け止め、手の中に降り積るのを、ただ見つめていると、突然、一人の男に呼び止められる。
自身のことをセンパイだと言うその男について行くと、その男に、砂を集めるように指示を出された。
なぜ僕は砂を集めなければならないのか?
そんな疑問を抱きつつ、この世界での僕の仕事が突如として始まった。
文字数 8,215
最終更新日 2022.03.30
登録日 2022.03.23