春の風小説一覧
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南の国から引っ越してきたその村の人たちは、みんな春を知らず桜の花を見たことがない。
そんなある日、村に春神さまがやってくると、お城のお侍からきいた。
「村に桜の花を咲かせてくれるようお願いしてみんか?」と村長。
酒屋の久太郎がそのお願いをすることになり、春神さまを接待することに。
春神さまは、きたないかっこうをした侍みたいな男だった。
ところが春神さまは大酒をくらっていびきをかいて寝てしまった。
「お前さん、この人ほんとうに春神さまかい」と妻のお栄。
はたしてその人は本当に春神さまなのだろうか。
桜を咲かせてくれたのだろうか。
文字数 2,363
最終更新日 2021.10.16
登録日 2021.10.16
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