だがしかし、そうでもない小説一覧

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 中学最後の夏休みの真っ只中、友達と海に遊びに来ていた俺――浦嶋(うらじま)駄朗(だろう)。  多感なお年頃、モヤモヤDC(思春期真っ盛りな男子中学生)の十五歳。  照りつける夏の陽射しを全身で浴びて光合成を満喫しようと、何を思ったのかゴムボートに乗って一人で沖に出ていた。  まるで揺り籠に揺られるような静かな小波が心地良く、まったりと揺蕩って睡魔が襲ってきた――そんな時だった。  前触れもなく、突如、発生した大きな渦潮にゴムボートごと巻き込まれた。  次に目覚めた時には、知らない砂浜に打ち上げられていた――と言う、状況に置かれている。  ◇◇◇ 「――え? 遭難(そうなん)ですか?」  そう呆然と呟く俺に。 「はい。そうなんです」  駄洒落で返すデカい何かが側に居た。 「そうなんだ……」  一旦、何かはスルー。力なく呟く俺だった――。  俺の身に起きたあり得ない現実。  世にもケッタイな摩訶不思議な物語が、突如、紡がれることとなる――思いつきで(笑)
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文字数 10,751 最終更新日 2021.08.27 登録日 2021.08.12
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