ライト文芸小説一覧
くたびれたサラリーマン、野上と、アパートの隣人・本田。
野上になぜか懐いてくる本田には、とある秘密があった。
文字数 8,646
最終更新日 2024.05.01
登録日 2024.04.29
天使の輪を作る、サラサラな黒髪。
握りこぶしほどしかない小さな顔に、ぱっちりとした瞳を囲む長いまつ毛。
まるでフィルターをかけたかのような綺麗な肌、真っ赤な唇。
特技はピアノ。まるで王子様。
ーー和泉君に、私の作品を演じてもらいたい。
その一心で、活字にすら触れたことのない私が小説家を目指すことに決めた。
全ては同担なんかに負けない優越感を味わうために。
目標は小説家としてデビュー、そして映画化。
ーー「私、アンタみたいな作品が書きたい。恋愛小説家の、零って呼ばれたい」
そんな矢先、同じ図書委員になったのは、なんと大人気ミステリ作家の零だった。
……あれ? イージーモード? 最強の助っ人じゃん。
そんなわけが、なかった。
文字数 36,738
最終更新日 2024.05.01
登録日 2024.04.17
美香の夫は、束縛が激しい。男と話すことはもちろん、芸能人、二次元にすら嫉妬する。
それでも美香は夫を愛し、この生活に満足していた。
そんなある日、昔好きだった漫画が実写映画化すると知った。
それも、昔好きだったアイドルが出演するという。
どうにかして見たい!!でも決して夫は許可してくれないだろう。
美香は、自分を慕ってくれる会社の後輩の雪華、知り合ったばかりの腐女子の鈴川と共に、映画を見に行くだけの、一大プロジェクトを決心する……!!
文字数 75,514
最終更新日 2024.05.01
登録日 2024.04.20
日常の、なんでもない風景から想起した短編小説をまとめました。過去作を載せることもあるので変な文章の場合があります。一話完結なので、気になるタイトルからお読み頂けます。ジャンルは青春、日常、SF(すこしふしぎ)、寓話などさまざまです。本文1行目がジャンルとなります。どうぞお楽しみ下さい。
文字数 22,447
最終更新日 2024.05.01
登録日 2024.03.12
山下徹(30歳)は精神病の方々の職業指導員として働いている。
音楽クリエイターになるという夢を持ちながら、忙しい毎日を送っていた。
四歳の灯と二歳の風花、結婚五年目になる妻の雪乃と妻の家族と共に過ごしているが、子育ての過酷さと肩身の狭さに心が折れかけていた。
そんなある日、音楽クリエイターとして大きな仕事を獲得することとなる。
夢への第一歩として絶対に失敗するわけにはいかないと意気込む徹。
しかし、役職を持っている本業を蔑ろにするわけにも父親業を放棄するわけにもいかないジレンマの中で、家族との関係性は悪化していく。
眠れない日々が続き、徹の心と身体は疲弊していた。
どうにか活路を見出そうと奮闘する徹だったが、とある夜に完全に心は崩壊する。
夢の狭間で、キャリアの途中で、果たして徹は父として生きることが出来るのか?
この作品はこの世の全ての父親に送る、心震える物語です。
時間がないことに苦しんでいる人、家族との関係性が良くない人、子育てがシンドイ人、心が病んでしまっている人、夢がある人に是非読んで頂きたいです!
文字数 45,804
最終更新日 2024.05.01
登録日 2024.04.08
椿屋真琴(つばきやまこと)は容姿端麗な女子高生で、学校の皆の憧れの存在だ。だが彼女は、実は男の子になりたい願望を抱いていた。周囲から向けられる理想の眼差し、そして世間の目に、真琴は本当の自分でいることが出来ず、葛藤に苦しむ。そんな彼女だが、自分と同じく容姿端麗で、人気を分ける存在である藤枝京香(ふじえだきょうか)に、密かに想いを寄せていた。
文字数 5,901
最終更新日 2024.04.30
登録日 2024.04.30
無職独身一人暮らし40歳、一週間後には家から追い出される予定。
人生どん詰まりな黒羽勇二の元へ、小学生時代の友人、灰江光一が訪ねてくる。
灰江とは25年ぶりの再会で、黒羽は驚くが、灰江は黒羽の家にズカズカ入ってくる。灰江は28年前に結成したノストラダムス解明会「怪解会(カイカイカイ)」を再結成しようと誘いに来たのだ。
灰江はホラーミステリー作家になったが、スランプになっていた。そこで、出版社からバイトとリハビリを兼ねて、子供時代の怪奇事件を記事にする話がきたのだ。
読者はバディものが好きとの、灰江の謎のリサーチの元、オカルト同志だった黒羽の所へやってきた。
黒羽は報酬に誘われ、引き受けることにしたが……。
どん詰まりコンビで、子供時代の朧気な記憶を辿っていくと、奇妙な話が次々と現れ、さらに黒羽はなぜか血溜まりの幻覚を見るようになる。
ノストラダムスに夢中になっていたあの時代、本当は身近に起きていた奇妙な事とは……。
文字数 872
最終更新日 2024.04.30
登録日 2024.04.30
自身の歪んだ思考に押し潰されていく主人公の話です。
ハッピーエンドではありません。
登場人物
花山美波(ハナヤマミナミ)
文字数 1,029
最終更新日 2024.04.30
登録日 2024.04.30
文字数 984
最終更新日 2024.04.30
登録日 2024.04.30
「……不法侵入だ」
「わいが言うのもなんやけど、自分、ずれてるって言われん?」
ぽてりと重たそうなまあるい頭につぶらな瞳。
ある日家に帰ったら、ぬいぐるみみたいな『ペンギン』に出迎えられた。
ぺたぺたと足音を立てながら家中を歩き回る。よく食べてよく寝て、私が出掛けている間にテレビを夢中で見ては電気代を底上げする。
20歳をきっかけに一人暮らしを始めたはずの私の生活に、この意味のわからない生き物は現れた。
世界を救うわけでもなく、異世界に迷い込むわけでもなく、特別な使命を課せられたわけでもなく、未知の生物とただ同居してるだけの毎日。
特に何があるわけでもないけれど、話し相手がいるだけで毎日が少しだけ生きやすい気がする。
間違いなく不思議で、でも確かに生活に溶け込んだ今の私の日常について。
文字数 31,968
最終更新日 2024.04.30
登録日 2024.04.30
それは「華胥の夢」。
美しき「彼」と聖なる光に祝福された、輝く時間をあなたと重ねて。
You may have looked of love.
「アルバム」をめくるように。
さあ、手に取って、一緒に開いて。
文字数 2,862
最終更新日 2024.04.30
登録日 2024.04.30
文字数 1,441
最終更新日 2024.04.30
登録日 2024.04.30
なにもかも人生で上手くいっていなかった時田雨美は、雨の日道で転んでしまう。ちょうどそこに居合わせたかっこうくんこと神田航平が営む定食屋へ招き入れられ味噌汁をふるまわれて以来店へ行くようになるが、食堂はいつも客がいないいわゆる「閑古鳥食堂」だった。
「私が、かっこうくんのお店を大きくします!」
これはかっこうくんと時雨さんの、暖かい食事と時間のお話。
文字数 2,048
最終更新日 2024.04.30
登録日 2024.04.30
小さな頃は兄の背中ばかりを追いかけていた。
けれど、背が伸びるにつれて、兄の背中は蜃気楼のように遥か彼方へと遠のいていき、やがては言葉を交わすことさえもなくなっていた。
そして、兄が大学受験を控えた高校最後の春。
いつもとは違う家路を辿っていた最中、並木道の傍らに咲く一本の桜の樹枝で、強かに囀る一匹のすずめの雛を目にした。
その出会いが俺の、俺たちの人生をほんの少し変えるきっかけとなったことを、俺は一生忘れないだろう。
文字数 14,070
最終更新日 2024.04.30
登録日 2024.04.30
ゾンビパニックに陥った日常世界、食料調達に行ったお父さんがゾンビに噛まれて、感染。意識は保っているので、日常生活を続行。そんな日常生活を描いたほのぼのサバイバルライフの物語です。^^
文字数 1,698
最終更新日 2024.04.30
登録日 2024.04.30
ナオが死んだ。その事で陰鬱な気持ちになる僕(日向)。辛くてたまらない中、お見合いをする事になる。だが僕は、お見合い相手の礼子嬢と顔を合わせても、ナオの事が忘れられない。毎日のようにナオのことを考えながら、僕は泣いている。執事にも心配されている。そんなある日、礼子嬢とデートをする事に。
文字数 15,065
最終更新日 2024.04.30
登録日 2024.04.30
突然のリストラで妻と娘に家を出ていかれた中年フリーター、安堂伊知郎。
ある日コンビニで晩飯を買うためレジに並ぶと、小銭が足りないことに気づく。
もたついた伊知郎に差し出される、五円玉。
誰が代わりに払ってくれたのかわからぬまま、頭に響く安藤家の家訓。
借りたものは返せ。
僅かに見えた背中を頼りに伊知郎の”返し”が始まるのであった。
一方で、真盛橋羽音町では学生を狙ったクスリの売買が増加しつつあった。
売人狩りを趣味と謳う佐山勝は、女子高生が購入する現場に遭遇し、クスリの売人である二人組を追いかけて──
真盛橋羽音町で巻き起こるヤクザ、警察、自警団の己が信念をかけた大乱闘群像劇。
文字数 239,443
最終更新日 2024.04.30
登録日 2024.04.01
とあるマンションの一室にあるドレスメーカー for Angel。
そこへ一人の女性が訪れた。
中沢幸子。
ほんの数日前、赤ちゃんを亡くしたばかりの女性だった……。
亡くなった赤ちゃんを送るためのベビードレスを専門につくるドレスメーカーを舞台にした短編小説。
文字数 2,262
最終更新日 2024.04.30
登録日 2024.04.30
主人公は小さな劇団に所属していたが、ある出来事をきっかけに解散してしまう。
稽古場として買い上げていた古い家を引き取り、ひとりで住むことになった。
そこに集う人々や、起きる事件を綴った連作短編集。
全四話で完結。
※第7回ライト文芸大賞にエントリー中
全話統合PDFはこちら
https://ashikamosei.booth.pm/items/5697162
web形式では読みづらい、一気に読みたい、という方はご利用ください
文字数 131,292
最終更新日 2024.04.30
登録日 2024.04.01
「あなたの祖父が続けてきた仕事を引き継いでほしい」
就職浪人中の飛鳥馬見介(あすまけんすけ)にとって、その提案は願ってもない話だった。
その祖父の仕事とは——いわゆる探偵業。しかし調査対象は人ではなく、意志を持ったモノ「付喪神」による案件を専門とした特殊の中でも特殊な仕事であった。
そして、この仕事を行う上で重要となのは、必ずバディと共に行動しなければならないということ。見介のバディとは、祖父が20年前に買い与えてくれたぬいぐるみであった。
「改めてよろしくな、相棒!」
突然会話ができるようになったレッサーパンダのぬいぐるみ、みっけと共に、見介の探偵稼業が始まる。
文字数 2,939
最終更新日 2024.04.30
登録日 2024.04.30
私は身代わりとして産まれて来た。
私が産まれる前に亡くなった姉『彼方』
お父さんとお母さんは、その代わりを作るべく私を作った。
私は写真でしか顔を知らない彼方の面影を、十五年以上重ねられてきた。
高校生。
彼方がついにたどり着けなかった年齢に届いた私。
何かが変わるかもしれないという微かな期待。
けれど、現実は私が望んだものとはあまりにもかけ離れていた。
文字数 29,842
最終更新日 2024.04.30
登録日 2024.04.30
遺影を用意できず、顔の原型も留めることなく亡くなってしまった人を弔うため、彷徨う霊に会ってその似顔絵を描く者――『遺顔絵師』。
木蔦右近は、そんな遺顔絵師を生業とする天才画家・姫彼岸合歓のアシスタントをしている。
かつての過ちを忘れることができないまま、後悔に沈んだ弔い。
今になって忘れてくれないことを憎むような、溝の埋まらない弔い。
死に至った背景に触れることで、右近たちは弔うことの在り方に迷っていく。
やがて、右近と合歓の間にある秘密に触れた時、二人の関係は終わりを告げることになる。
ハッピーデースデイ。ハッピーバースデイ。
――生まれ変わる君に。
※一部エピソードにて、拙作『ムカサリ~オナカマ探偵漆山紲の怪異録~』に関する微ネタバレがあります。
※『ムカサリ』を未読でも本作をお楽しみいただけますが、本作からあちらへ行く際はご留意ください。
文字数 117,074
最終更新日 2024.04.30
登録日 2024.04.17
真広は双子の妹である真理恵と若い頃から母親の介護をしていた。
ある日、その母親の葬式で出会った子供を預かってほしいと電話がある。
半ば押しつけられた形で子供を迎えに行くと、その子にはねこの耳が生えていて……。
文字数 110,554
最終更新日 2024.04.30
登録日 2024.04.30
河野創生(かわのそうせい)は25歳のある日、交通事故に遭ってしまう。その事故により脳を損傷した創生は、自身の死期を悟りながら、入院生活を送っている。彼の希望は、双子の兄である河野幸生(かわのこうせい)とふたりの幼馴染である西崎譲羽(にしざきゆずりは)の結婚式であり、ふたりの結婚式までは元気でいようという思いを大事に抱えていた。
しかしその矢先、幸生が事故に遭う。創生の入院している病院に運び込まれたものの、治療の甲斐なく、幸生は命を落とす。
創生はその報告を担当医師から聞くと、悲しみのあまり意識を失ってしまう。その後、彼が目を覚ますと、脳は綺麗に治っていた──。
医師は言う。
「君のお兄さんの脳を移植したんだ」
無事に退院を果たした創生は、事故前と変わらぬ生活を送る。家族も友人もみんながそれを喜んでくれたが、彼はひとり純粋には喜べずにいた。
彼は自分が譲羽に対して好意を持っていることに気づいていたからだった。ただの幼馴染だとしか思っていなかったのに。
なんで──?
愛とは何なのか──?
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サイレント誤字脱字訂正を行うことがあります。ご了承ください。
文字数 1,350
最終更新日 2024.04.30
登録日 2024.04.30
駆け出しの小説家黒河は、恩師の教授に自身の物語を渡しに行く。するとその教授はその物語に対して、「美味しい」という評価をする。
教授は誰よりも物語を愛している──のかもしれない。
文字数 4,037
最終更新日 2024.04.30
登録日 2024.04.30