児童書・童話 生徒会小説一覧
1
件
中学入学直前の春休み、公園であたし佐倉遥香を助けてくれた、顔も名前もわからない男の子は、あたしの好みどストライクな声の持ち主だったの!
中学の入学式でその声の持ち主――逢坂祐樹先輩を見つけたあたしは、お近づきになるために生徒会に入ることにしたんだ。
「あのさあ遥香ちゃん……よかったら僕と付き合ってほしいんだけど」
生徒会活動初日の帰り道、あたしにそう言ってくれたのは、逢坂先輩――ではなく、彼の弟の爽太くん。
会ったばかりなのに、どうして?
不愛想な逢坂先輩とは対照的に、明るく誰にでもフレンドリーな爽太くん。
誰かを好きになるっていう気持ちがまだわからなくて、ちゃんと断ったのに、「僕がわからせてみせる」なんて言われちゃって。
本当は、爽太くんのことを好きになれれば幸せになれるのかもしれない。
そう思うのに、なぜか逢坂先輩のことが気になってしまう自分がいる。
あたしが好きなのは、先輩の『声』だけ。
好きとかそんなんじゃない。
ずっとそう思っていたのに、いつしか彼自身に惹かれる自分に気づいて――。
声からはじまる初恋のおはなしです。
「第1回きずな児童書大賞」応募作です。
文字数 51,369
最終更新日 2023.08.15
登録日 2023.07.26
1
件
アルファポリスの児童書・童話小説のご紹介
アルファポリスの児童書・童話小説の一覧ページです。
メルヘンチックなほのぼのストーリーから胸がキュンとなるじんわり小説まで、長編・短編の児童書・童話が満載です。
人気のタグからお気に入りの小説を探すこともできます。ぜひお気に入りの小説を見つけてください。