青春 心霊小説一覧
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自己紹介でドン引きされ、高校デビューに失敗した八戸小春。
「はじめの頃さ、調子乗ってたよね(笑)」と言われるのが嫌で、彼女はダダ滑りした霊能力者としての設定を持ち続けたまま、ぼっちな高校生活を送っていた。
しかしその生活は、小春のクラスにミステリアスな雰囲気を醸し出す霊能力少女、出雲秋穂が転校してきたことによって少し変化する。
──クラスの人から教えてもらったの。あなた『も』、霊能力者だって。
秋穂のことを「私と同類の中二病」だと認識した小春は、自分こそがこの町最強の霊能力者であるとウソをつく。
小春には霊感なんてものはもちろんなかったが、秋穂のもどうせ「設定」だろうと高を括っていた。
しかし、秋穂が「ホンモノの霊能力者」であることに気が付くのに時間はかからなかった。
本物である秋穂に自分の「設定」がバレてしまえば、やっとできた友達からの信用を失うだけではなく、クラス中に真実が広まってしまって「あの陰キャ調子乗ってたよね(笑)」とバカにされてしまう!
もう後に引けなくなった小春が導き出した答えは、「ウソとハッタリで誤魔化しつつ除霊」をして、設定が嘘だとバレないように学校生活を乗り切る、いばらの道だった──。
当作品はカクヨム、アルファポリスにて掲載しています。
文字数 14,822
最終更新日 2022.01.30
登録日 2022.01.30
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