SF 螺旋小説一覧
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《第17回ファンタジー小説大賞応募作》
忘却の都ノア――カノンの民が二度と帰り着かなかったという伝説の都。
ノアはその伝説から名をとった縮れた黒髪の少女だ。ノアがタテガミと森で過ごしていると、背中に大きなネジのついたロボットが空からふってきた。五〇〇前に地質調査のため歩いていた彼は、やがて停止し長い年月とともに空へと絡め取られていた。
ノアの家系は代々冒険家だ。父も長老である祖父も、ノアの都を探し求め世界中歩いた。ロボットは忘却の都ノアを知っていて、カノンの民の祖先が生きていると言う。しかもたった十二日ほど歩いた距離に……。
彼をネジ式と命名しついていくことにしたふたりは、カニバルに幕屋を襲われ森の端で意識なく倒れていたモヒに出会う……。
《目次》
序 プロローグ
第一章 空からふってきたロボット
第二章 忘却の都〝ノア〟
第三章 カニバルの爪あと
第四章 初めての〝狩り〟
第五章 復讐の螺旋
第六章 同族喰い
第七章 ゆらゆらと、そしてまたゆらゆらと
第八章 エスペランサ博士の遺志
第九章 オメガの子守唄
エピローグ 青空へと続く螺旋
◇登場人物
ノア
タテガミ
ネジ式
モヒ
長老
アブニール
フトゥーロ
カニバル
マザーアマル
エスペランサ博士
オメガ
文字数 64,784
最終更新日 2024.09.19
登録日 2024.07.03
アルフレドは、優れた人工頭脳を埋め込まれた人の形を模したモノ。少年型アンドロイド。片道だけの燃料を積んで無人の星へ送り込まれたアルフレドの役割は、その星の観測データを毎日母星へと送信する事。アンドロイドでありながら、アルフレドは人間の本を読む。紙の上に文章として刻み込まれた、人間の思考。アルフレドはいつしか人間の心、感情というものに興味を抱く。特に『恋』という感情に強く引かれ、それが一体どのような思考なのか知りたいと切に思うようになる。そしてある日、アルフレドは無人の星から採取した土の中に、生物であったと思われる劣化した組織を見つける。極めて母星の人間の遺伝子に酷似した形。アルフレドは母星の人間にはその発見を知らせず、極めて人間に近いその生命を再生させようと試みた。
文字数 18,766
最終更新日 2018.08.27
登録日 2018.08.17
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