館山小説一覧

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食事が終わり、香織は「私、今日東京に戻ります。何か吹っ切れて気持ちが整理できたので、和夫さんは何もかもわかっていたんですね」
「そんなことはないですよ」
香織は「短い間でしたがありがとうございました」と帰り支度をして和夫の家を後にした。
この灯台の見える町の海は静かな波だった。
香織さんと出会った時の夕なぎのようだった。
文字数 6,543
最終更新日 2025.02.03
登録日 2025.02.03
二人は全裸になり、6年ぶりの思いを込めて抱き合った。
あの時は見よう見まねだったが今はその時を刻みながら深く二人は愛し合った。
まどかは「クラス会の時に大きな花火が上がったでしょ。あの時に功一さんから口づけをされたことを思い出して目頭が熱くなってしまったの、こうやって功一さんにまた会えるのが夢のようだった」そういいながら、まどかは目に涙を溜めていた。
文字数 4,369
最終更新日 2024.03.19
登録日 2024.03.19
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