新事記ミカド・ミライ

今田勝手

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漆話

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 現人類は、体構造の半分以上が機械組織で出来ている。
 その全てと神経で繋がるマザーボードは、生体組織である延髄に付随しており、うなじのポートに外部機器を接続することで機械組織を検査することが可能である。
 日向雅は検査用の椅子に腰掛けてから一時間、チリチリとうなじに違和感を感じていたが、不意にコードが抜かれる。
「お疲れヒュウガ、解析終了だ」
「ん……やっとか」
 ゆっくりと椅子から立ち上がり大きく伸びをする。
「……で、どうだったんだ?」
「ああ、ビンゴだ」
 興奮が隠し切れないのか、雛子の口角は少し上がっていた。
「プログラムを重点的に調べたが、やはり対外センサーの感度が異常に高い。平均値の数百倍はある。シミュレーションシステムの演算処理もまともじゃない。高度な演算を瞬時に行えるスペックだ。確かにこれなら目視できない速度の攻撃や死角からの奇襲にも対応できるだろうな」
 日向雅は頭をひねる。
「……つまり?」
「相当の事が無ければ、戦闘で君は手傷を負うことはない」
「逃げ続ければ、か」
 雛子は頷く。
「だが今の君にはそれが最善だ。システムの適応範囲は案外広くてな、一緒にいる限りニイナも対象とみなされ適応される」
 一緒にいる限り、という雛子の言葉が妙に耳に残る。
 日向雅の頬を、いつかの冷たい雨が伝っていく。フラッシュバックだ。心なしか喉も痛む気がする。
 大きく、深呼吸。一つ咳払いをして前を見据える。
「……ああ、一緒にいるさ。今度は離さねぇよ」
日向雅がそう呟くと、雛子は満足そうに笑い「よし」とだけ返した。



「やっぱしあの少年、因子持ちだったんだ」
 夜道の中、聞き覚えのある声がして大国主は振り返る。
「ウズメ殿、戻られたか」
 薄暗い街灯のもとに段々とシルエットが浮かんでくる。
「はあい、ただいまもどりましたよー」
 見えてきた影は三つ。
 女神アマノウズメ、その夫サルタヒコ、そしてフードを被った女だった。
 大国主が怪訝な顔をすると、ウズメはフードの女を指さす。
「この子はねー、そこらへんで捕まえてきた因子持ちだよー」
「捕まえ……って、式神化したのですか!?」
 驚愕を顔に浮かべていると、「まーまー」と手で制される。
「一時的に支配下契約しただけだよう。敵方が因子持ちならこっちにも付けときたいじゃーん?だいじょーぶ、終わったらすぐに開放するし」
 ウズメは問題ないとばかりに笑い飛ばす。
 大国主がちらりと横を見ると、サルタヒコも何処か腑に落ちない顔をしていた。
 どうやらウズメの独断の様だ。
「……して、この娘の因子は?」
「ああ、見た感じオサキだねぇ」
「む……民承級の化け狐ですか?」
「まーね。そんなに強い因子持ちなんてそうそう居るもんでもないし」
 大国主は眉間に眉を寄せる。
「……そんな顔するってことは、あの少年の因子が相当上級だった?」
「ん、いや……まだ、因子の正体は掴んでいません。本人も無自覚なようでしたし、感じた妖気もそこまで強くはなかったのですが、あんな能力は初めて見たもので」
「ふーん」
 ウズメは頭の後ろで手を組む。
「じゃあ何があるかわからないねー」
「はい、急いで天子様を保護しなくては」





 翌朝、日向雅はニイナを連れ病院を出た。
 日が出て視界が利く中なら移動するのは容易だ。
 行き先のあては、昨夜雛子と相談して決めてあった。

「ニイナを見つけた山?」
「ああ、あと手掛かりがあるとしたら最初にニイナが居たあの地点しかない。ニイナの記憶が戻れば、こちらに大きなアドバンテージができるはずだ」
「でも、ニイナを連れて移動するのは……」
「さっきも言っただろ、ヒュウガと居る限り危険はない。敵方に出くわしたら必死に逃げればいい」
 日向雅は黙り込む。
 ずっと逃げ続けるのは不可能だろう。
 なにより情けない話、日向雅にそんな体力はない。
 その様子を見てか、雛子が引き出しから何かを取り出す。
「ヒュウガ、これを持っておけ」
 投げ渡されたそれは、小型のデバイスのようだった。
「GPS付きの通話デバイスだ。君と同期してニイナに持たせれば逸れても安心だろ?」
 確かに、これがあれば最悪日向雅が盾になってニイナ一人を逃がす手もある。
「……ありがとな」
「礼なら、無事に帰って来てから言いたまえ」
 雛子はそう言うと日向雅の背中を叩いた。
「わかったか?」
「ああ、すぐに帰ってくるよ」

 路地を曲がる。
 周りに人の気配はない。
 このまま一気に駅まで向かおう。
「ニイナ、大丈夫か?」
「うん、ひゅーがが居るから平気だよ」
 ニイナは微笑みを見せる。
 握られた手は、細く小さい。だが力強く、何より温かかった。
 絶対に、この手を放すものか。
 覚悟を新たに次の路地を曲がったとき、日向雅の足が凍る。
「ここにいたか、少年」
 大国主だ。
 待ち伏せていたようだ。
「しつこいな……」
 日向雅は、摺り足で少しずつ後ろへ退く。
「俺も仕事だからな……その子を渡してもらおうか」
 日向雅の右手が締まる。
 ニイナの握りが強くなったようだ。
 タイミングを計る。
 三、二、いち。
「っ!?」
 ゼロをカウントする前に大国主の拳が日向雅の耳元を掠める。
 外した?いや、これもまた日向雅が避けたのだろう。
 咄嗟に足を組み換えニイナの手を引く。
「走れ!」
 走り出そうとした日向雅の上半身がガクンと撓った。
 攻撃を受けたか?いや違う。
 そのまま日向雅は地面を転がる。
 辛うじて見えた景色は、大国主の足だった。
 先程まで日向雅の体があった場所を貫いている。
 痛みはない。
 やはり、避けたのだ。
 その弾みに転ぶこととなり、ニイナの手が離れる。
「ひゅーが!」
 日向雅に駆け寄ろうとするニイナを手で制する。
「逃げろ!」
「でも……」
「早く!」
 ニイナは決めあぐねている様子だ。
 その間に大国主が次のモーションに入る。
「ニイナ!俺は必ず追いつく!早く行け!」
 起き上がり、ニイナの背中を押す。
「……絶対だよ!絶対来てね!」
 ニイナはそう叫びながら走り去った。
「少年、天子様をどうするつもりだ」
「天子様だと……?」
 天子、という言葉には聞き覚えがある。
 確か神の子供を意味する言葉だ。
 ということはつまり。
「やはりニイナは帝になるんだな」
 日向雅がそう返すと、大国主の表情が変わる。
「貴様……それを知ってっ!」
 次の一瞬、大国主の拳は日向雅の顔面を貫き、日向雅はそれを横に避けるとその先にあった電柱を上り、民家の塀の中へ転がった。
 大国主がそれを追いかけようとしたとき、近くでサイレンの音を聞く。
 だんだんと近づいてくるそれは、明らかにこちらに向かっていた。
 誰かが乱闘騒ぎだと思い通報したのだろうか。
「くっ……」
 大国主は塀の方を睨むと、そのまま退いていった。
「……あぶねえ」
 塀の中で日向雅は胸をなでおろした。
 警察が嗅ぎ付けたのが幸いだった。
 日向雅は視界ディスプレイにGPSのモニタを開く。
 ニイナは一か所に留まっているようだ。
 大国主達より先に合流しなければ。
 軋む体に鞭を打って歩き出す。
「どこに行くのかなー?」
 背後から声。
 振り返ると、そこに居たのは大国主と一緒にいた女たちだ。
 一緒に、初めて見る人影もあった。フードを深く被り顔は見えないが、覗いている髪型やその華奢な体つきを見ると恐らく女のようだ。
「……誰だ」
「キミがそれ言うの?知りたいのはこっちの方なんだけどにゃー……まいいや、ウチは天鈿女命。こっちはダンナの猿田彦だよー」
 紹介された猿田彦は会釈する。
「……神、か?」
「そだねー、えらいえらーいカミサマだよー。だからあ、言うこと聞いてほしいな」
「ニイナを渡せ、だろ?」
「お、話早いじゃーん」
「断る」
 日向雅がそう明言すると、ウズメはピクリと動き、首を傾げる。
「……ふーん、じゃあしょうがないね」
 横に居たフードの女が一歩前へ出た。
「キミを捕まえればいいだけの話だもんねー、それいけー」
 ウズメが手を挙げると、女は日向雅の方へ走り出す。
「冗談じゃねえ!」
 日向雅は踵を返し、全速力で走った。









 何故か今日は、いつもより早めに出勤してしまった。
 最近は学生時代張りに調べ物をしてたから、まだ頭が興奮しているのだろうか。
 廊下を歩いていると、生徒に驚かれる。
 そりゃそうだろう。担任でもないのにこんな時間に教室棟を歩くことはない。
 ただ、今日はそんな気分なだけだ。
「……珍しいこともあるモンだな」
 自分でもそう思う。
 山田は溜息と共に、社会科準備室に戻ろうとした。
「……ん?」
 着信だ。
 こんな朝から電話をかけてくるのは誰だ。
 発信者通知を見ると、ここ数日で一番見た名前が表示されていた。
「……どうした芦原ぁ、遅刻の連絡は担任にしろー」
『今日は行けねえ、それよりも教えてほしいことがあるんだ』
「それよりもってお前なぁ……まあいい、なんだ?」
『アマノウズメという神についてだ』
「その神がどうしたんだ?」
『なんでもいいから、情報をくれ』
 日向雅の声は何処か焦りを感じさせた。
 まるで何かから逃げているようだ。
「……アマテラスは覚えているな?アマノウズメはその側近だ」
『側近だと?じゃあ、帝に歯向かうようなことは……?』
「ないと思うぞ?帝に従わないものを斬り捨てるような神だしな」
 そこまで言ってから、山田はひとつの可能性に気付く。
「ああ、でも結婚してになったから、現在は大国主と同等なんだっけな」
『……なんだって?』
 日向雅が聞き返してくる。
 どうやら理解が追い付かなかった様だ。
「高天原にいる神を、地上にいる神を国津神と言うんだが、国津神に嫁いだ天津神は国津神になる。そして国津神の王が大国主だ」
『つまりウズメは大国主の部下みたいなものなのか?』
「まあ、ざっくり言えばな」
『じゃあ帝を狙う動機はあるわけだな?あ、あと一つ』
「なんだ」
『その旦那ってのは、サルタヒコって神か?』
「ん?……ああ、そうだぞ」
『わかった、ありがとな』
「あ、おい芦原……切りやがった」
 何か、変なことに巻き込まれているような感じだったが、帝の話との関係がイマイチわからない。
 ただ、溜息を吐くしかなかった。
「……ん?」
 廊下で何やら教師と生徒が話している。説教だろうか。
「ん、ありゃあ和泉か?」
 確か、日向雅とは仲が良かったはずだ。
 対する教師は、日向雅の担任だ。
 少し近づいて内容を聞いてみる。
「和泉さん、何か知らない?」
「えっと……日向雅は……」
 どうやら無断欠席している日向雅の行方を問い詰めているようだ。
 綾の目は泳いでいる。明らかに何か知っている風だった。
 芦原、お前は全くしょうがない男だな。
 山田は頭を掻くと、二人に割って入る。
「いやあ、すいません先生。報告するの忘れてましたよ」
「あら、山田先生、芦原君の事何かご存じで?」
「ええ、僕の紹介で課外活動に行ってもらってるんですよ」
「課外活動?……そういえば最近、社会科室に出入りしてたみたいでしたけど」
「ええ、彼旧人類史に興味があるようでね、僕の大学の研究室を見てみたいと」
「あ、ああ、なるほど。大学見学ですか」
「ええ、僕のミスで報告ができてなかったみたいで……どうもすんません」
「いえいえ、それならいいんです。じゃあ報告書お願いしますね。和泉さん、ごめんなさいね」
「あ、いえ……」
 日向雅の担任はそのまま職員室へと帰っていった。
「山田先生……」
 その背中を見送っていると、綾が口を開く。
「ありがとうございました」
「……芦原の奴、妙なことに首突っ込んでんな?」
 山田が問うと、綾は目を逸らした。
「先生も……よくは知らないんですね」
「まあな……ったく、こんな可愛い子ほっぽって何してんだか」
「……日向雅は」
 少しの間。
 廊下のあちこちで生徒の話し声がこだましている。
「日向雅は、絶対戻ってきますから」
 綾は、俯きがちになりながらそう返答した。
「……はあ」
 山田は頭を掻くと、綾の背中をトンと叩く。
「ま、そんな気張らずに昼寝でもしながら待ってろよ。お前の彼氏はそんなにヤワじゃねえだろぉ?」
「……彼氏じゃ、ないです」
「はは、オッサンには見分けつかねえよ」










 気が付くと、随分遠くまで走っていた。
「ここ、どこだろう」
 ニイナは後ろを振り返る。
 当然だが、日向雅の姿は何処にもない。
 距離的には十分とったはずだ。
 ポケットに手を突っ込むと、カツンと硬いものにあたる。
 朝病院を出るときに渡された装置だ。
 とにかく、日向雅に言われた通りどこかに隠れよう。
 これさえ持っていれば、日向雅が見つけてくれるはずだ。
 思いついたように横道に入る。
 大きな建物が隣接する路地裏とも呼べる場所だ。
 幸い遮蔽物も多く、隠れるのには最適だろう。
 適当な場所にしゃがみ込むと、今までの疲労が一気に押し寄せる。
 自分を追っているらしいあの人たちは、何者なのだろう。
 何も、思い出せない。
「ひゅーが……」
 ふと、口をつくのはいつもこの名前。
 自分の為に走り、考え、戦ってくれる。
 私は、日向雅に何かできているだろうか。
 手のひらを見つめる。
 白く細い、非力な手だ。
 雛子が言うには、この身体は日向雅達より遥かに脆いらしい。
 どうして、こんな身体なのだろう。
 どうして、記憶がないのだろう。
 自分にも、何か出来ることがあれば。
 考えれば考えるほど、視線は下がっていく。
 今はただ、無事を祈るばかりだ。
「……!」
 物音。
 心臓が飛び出さんとばかりに脈打つ。
 追手に見つかったか、それとも。
 ニイナは息を潜めて、ゆっくり物陰から覗く。
「……ニ……イ、ナ…………」
「ひゅーが!」
 飛び出すと同時に、日向雅の身体は支えを失って倒れこむ。
 間一髪で抱き抱え、陰まで引き込む。
「ニイナ、よかった……無事、だったか」
 肩で息をしながらも、日向雅は笑みをつくる。
 その表情が、ニイナには痛ましい。
「ひゅーが、しっかりして!」
「大丈夫だ……走り疲れただけだから」
「ひゅーが……」
 思わず目頭が熱くなる。
 首に手を回しそのまま抱きしめる。
「ぐえ……ちょ、ニイナ息しにくい」
「ごめんなさい……」
「いや、ニイナ」
「ごめん、なさい……」
「……」
 日向雅は、ニイナの頭に手を乗せた。
「お前が謝る必要なんてねえよ……これは、俺の為でもあるんだ」
 そう、自分の為でもある。
 脳裏に焼き付いて離れない、あの光景を払拭するための。
 
 その後、息を整えつつ山田に電話を掛けウズメについて聞くと、ニイナにいくつか質問をしてみる。
 追手の神についてだ。
 大国主、天鈿女、猿田彦。三柱の名前を出してみたが、どの名前にもピンと来なかったというのが結論だった。
 日向雅が思わず頭を掻くと、ニイナは俯いてしまう。
「……ごめんね」
 ハッとして頭から手を放す。
 山田の癖が感染っただろうか。それは少し面白くない。
「思い出せないもんはしょうがないだろ……よし、じゃあさっさと目的地に向かうとするか」
 気分を切り替えて立ち上がったその時だ。
「みーつけたー」
 背後、それも至近距離から声。
 咄嗟にニイナの手を取り三歩引く。
 ウズメだ。
「少年くん、ウチらから逃げられるとは思わない方がいいよー?」
 上空に影。
 日向雅の足が勝手に動き、後ろに大きく飛ぶ。
 直後に耳を裂く破裂音。
 日向雅が立っていた位置のアスファルトは大きくめくれ、もはや地面の様相は成していない。
 その上に片足で立っていたのは、フードの女だ。
 日向雅は息を呑む。
「近くにサルタヒコと大国主サマも控えてるからにゃー、降参した方が身の為だぜい」
 ウズメは終始おどけた口調を崩さない。
 どうやら包囲されているようだが、日向雅に選択肢はない。
「ひゃっ!?」
 日向雅はニイナを抱え上げると、踵を返して走り出した。
「おー、頑張るねえ」
 ウズメが拍手する中、フードの女も動き出す。
 まずい。
 あの女は猫のように機敏に動く。
 見た限りウズメが使役している感じだし、神ではないだろう。
 となると、人間か。
 日向雅は路地を縦横無尽に走り回りながら考える。
 最初に見た時は居なかったのを鑑みても、能力者である日向雅の対策として連れてきたと考えるのが妥当だろう。
 とすると、あの女も能力者だろうか。
 そんなことを考えているうちにも段々と距離を詰められる。
 さっきも土地勘を頼りに何とか撒いたのだ。
 あの女は遮蔽物や建物を悠々と飛び越えながら距離を詰めてくる。
 恐らくその機敏さ、加えて先ほど見たアスファルトを破壊する怪力こそあの女の能力だろう。
 そうなれば、日向雅には逃げることしかできない。
 幸い、ニイナの逃げた方角が良く目的地に確実に近づいている。
 このままなんとか撒きつつ、山に辿り着きたい。
「くっそ……持ってくれよ、身体っ!」



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