64 / 85
第三章 和平交渉への旅編
第六十一話 王都コーネリアの城下街…
しおりを挟む
「あぁ…着いてしまったな。」
俺が転移したのは王都コーネリアの王城前ではなく、城門の外側の騎士達がいない場所だった。
何故そんな場所に来たのかというと…女性達3人が王都コーネリアの街を見てみたいという話だった。
考えてみると…まず俺は城門から少し離れた場所で幹部のジャイアントオーガを討伐した後に騎士団に捕まって連行されている時に、夜の城下街を歩いて城まで行ったがちゃんとは見てはいない。
アヴェルユージェンがミンフィーリアを王都コーネリアに連れて来た時は、ほとんど王城の中で街には来ていない。
レオーネは自国以外に他大陸の他種族の街を歩くのは初めてで、リルーシャは城の中の生活だけで自国の街に行くことすら禁止されていた。
なので俺達はゆっくり街を見て回る様な事はできなかった。
ならばと思って…俺とアヴェルユージェンは、女性達の願いを叶える事にした。
俺達は城門から街に入った。
城までの道には色んな店が並んでいたのだった…こんな感じに。
「初めて来てみたが…結構色々な店があるんだな。」
「私は他の街の中には入った事はありましたが、王都コーネリアは初めてですね。」
女性達は各店の商品を眺めながら移動していた。
すると女性達を通行人が物珍しそうに見ていたのだった。
「あーやっぱ目立つな。」
「ですね、ニンフ族と獣人族と龍人族ですからねぇ…」
俺とアヴェルユージェンは彼女達に離れない様に一緒に行動した。
流石に一緒にいればナンパしてくる様なやつはいないだろうからだ。
「旦那様、この装飾品のネックレス…素敵ですね!」
「どれどれ…?」
2人が話している装飾品のネックレスを見てみた。
すると飾りっ気や細かい細工のない一般的な平民が身に付ける様なネックレスだった。
「この世界の装飾品レベルって…この程度か。」
「いえ、十分すごいと思いますが?」
俺が地球にいた頃は刀鍛冶職人の祖父の元で調理器具や農具を作る以外に、銀を加工してアクセサリーなどを作っていた。
平和な時代に刀はあまり売れないし、かと言って調理器具や農具だってそれほど売れるわけではない。
家に持ち込まれるのは修理や補修が主で、それ以外の収入品として指輪やブレスレットなどのアクセサリーを作って売っていた。
ただ…この世界だったらこの程度の物は売れるだろうけど、地球ではこんな地味な物はまず売れ残る。
細かい装飾や派手な物でもない限り売れる事はなかった。
俺は以前牢屋に入っていた時に、石から銀や金を生み出す事が出来たので、それらを加工して地球のアクセサリーレベルの物を大量に作り出していた。
「ウチの商品にケチ付けるのか?」
声がした方を見ると、ガタイの大きい中年くらいの店主が俺の事を睨んできた。
「別にケチを付けるつもりはないさ。 ただこの程度の物は大した事がないレベルだと思っただけだ。」
「それをケチを付けているというんだ!」
俺は収納魔法から暇潰しで作ったアクセサリー30点をテーブルの上に並べた。
「これらは制作時間が1時間程度で、これは少し細かったので2時間半程度掛かったな。」
「何だと? こんなに細かい装飾を施して…1日掛からなかったというのか⁉︎」
「この程度の物ならな…これより細工の細かい物なら時間はかなり掛かるだろうけど、それでも1日は掛からないさ。」
店主はネックレスの裏に名前を彫ってある物だったが、俺が作ったのは指輪の表面と内側に文字を刻んだ物だった。
スキルが影響しているのか、思ったよりも早く完成していた。
「確かに…こんな装飾がしてある品を作れる奴なら、ウチの商品をケチ付けるのも頷ける。 こんな細かい装飾はドワーフでも不可能だろう。」
俺はアクセサリーを仕舞おうとすると店主が言って来た。
「これらの品だが…うちで買い取らせてくれないか?」
「別に売るのは構わないが、全てを買い取れる金はあるのか?」
「値段にもよるが…」
「まさか買い取ってから自分が作ったと言って売りに出す気じゃねぇだろうな?」
「そんな事はしない! これらを見て研究しようと思っただけだ。」
俺はアクセサリーの中から指輪を店主に渡した。
その指輪は、中心のルビーを両側に彫られた女神が手を添えている様な指輪だった。
「これと同じ物を作ってみろ、全く同じ物が出来たのなら…残りのアクセサリーはタダでやるよ。」
「かなり日数が掛かってしまうが…良いか?」
「俺達も旅の途中で立ち寄ったのでな、次にまた来るのは大分先になるので…その時に確認しに来るからその時に見せてくれ。」
「分かった! それで名前を聞いておきたいんだが?」
「俺の名前か? 俺の名前は内側に書いてあるから確認してくれ。」
店主は目を凝らして指輪の内側を見るが…俺の書いた文字は見えていなかった。
さて、次に来るまでに俺の名前が分かっていれば良いが…って⁉︎
話が長すぎて他の者達は別の店に移動していた。
俺は皆を探しながら合流したのだった。
「ここに居たのか。」
「随分話し込んでいたので先に行きました。」
「それで、ここで何をしているんだ?」
「小腹が空いたという事で、この店のお菓子を買っていたのですが…」
アヴェルユージェンは無言でクッキーの袋の口を開けて渡してきた。
俺は袋の中から1枚取り出して口に入れると…ほんのりとした甘さがしていた。 この甘さは恐らく…小麦の甘さなのだろう。
単純にいうと…あまり美味くはなかった。
「ヒカル殿が作ってくれたものに比べると、甘さが全くありませんね。」
「俺のは砂糖とバターをふんだんに使っているからな。」
この世界ではチーズは作るのにバターの存在を知らない上に、牛乳は好まれないらしく飲む者はほとんどいなかった。
そして砂糖も…希少故に菓子店では使用出来ない。
仮に使用でもしたら庶民には手を出せない金額になっているだろう。
俺はスキルの植物発生と植物成長で甜菜やサトウキビを急成長させて入手しているので、収納魔法の中に大量にある。
アレナの一件以来…俺は皆に見せない様に馬車の中には置かず収納しているのだった。
まぁ…レオーネもリルーシャも素直に言うことを聞くので、アレナの様に勝手な事をすることはないと思うが。
「それにしても…この世界の菓子はこんなものなのか。」
伝承の異世界人は真面目な男で、この世界に法律や規律を世に広めたという話だった。
なので文化的な物を発展させる物はほとんど無かった…いや、自分の好物だったそばやうどんを広めたのでそれは現在でも引き継がれている。
真面目な男が唯一広められたのがそれだけで、ラーメンは無理だったんだな。
まぁ家庭によっては、そばやうどんを作る家はあってもラーメンを1から作るということはないだろう。
俺は菓子の棚を見て回ると、明らかに見慣れた物が棚にあった。
「これって…カロリーネイトか?」
真面目な男の主食がこれだったのか?
だから食文化がそれほど広まらなかったのか。
そういえば…カードゲームはあったが、チェスやリバーシはなかったし、それ以外の娯楽も無いところを見ると…伝承の異世界人とはつまらない男だったんだな。
それから俺達は色々な店を回ってから城に辿り着いた。
「はぁ…なんか憂鬱だな。」
「どうしたのですかヒカル殿?」
「2つの国は無事に完了したが…2つの国の王女を連れ歩いていると知ったらどういう反応になるのかと。」
「まぁ、確かにその可能性はありますね。」
俺達は城の中に入り国王にレオーネとリルーシャを紹介した。
すると懸念していた事が起きるのだった。
俺が転移したのは王都コーネリアの王城前ではなく、城門の外側の騎士達がいない場所だった。
何故そんな場所に来たのかというと…女性達3人が王都コーネリアの街を見てみたいという話だった。
考えてみると…まず俺は城門から少し離れた場所で幹部のジャイアントオーガを討伐した後に騎士団に捕まって連行されている時に、夜の城下街を歩いて城まで行ったがちゃんとは見てはいない。
アヴェルユージェンがミンフィーリアを王都コーネリアに連れて来た時は、ほとんど王城の中で街には来ていない。
レオーネは自国以外に他大陸の他種族の街を歩くのは初めてで、リルーシャは城の中の生活だけで自国の街に行くことすら禁止されていた。
なので俺達はゆっくり街を見て回る様な事はできなかった。
ならばと思って…俺とアヴェルユージェンは、女性達の願いを叶える事にした。
俺達は城門から街に入った。
城までの道には色んな店が並んでいたのだった…こんな感じに。
「初めて来てみたが…結構色々な店があるんだな。」
「私は他の街の中には入った事はありましたが、王都コーネリアは初めてですね。」
女性達は各店の商品を眺めながら移動していた。
すると女性達を通行人が物珍しそうに見ていたのだった。
「あーやっぱ目立つな。」
「ですね、ニンフ族と獣人族と龍人族ですからねぇ…」
俺とアヴェルユージェンは彼女達に離れない様に一緒に行動した。
流石に一緒にいればナンパしてくる様なやつはいないだろうからだ。
「旦那様、この装飾品のネックレス…素敵ですね!」
「どれどれ…?」
2人が話している装飾品のネックレスを見てみた。
すると飾りっ気や細かい細工のない一般的な平民が身に付ける様なネックレスだった。
「この世界の装飾品レベルって…この程度か。」
「いえ、十分すごいと思いますが?」
俺が地球にいた頃は刀鍛冶職人の祖父の元で調理器具や農具を作る以外に、銀を加工してアクセサリーなどを作っていた。
平和な時代に刀はあまり売れないし、かと言って調理器具や農具だってそれほど売れるわけではない。
家に持ち込まれるのは修理や補修が主で、それ以外の収入品として指輪やブレスレットなどのアクセサリーを作って売っていた。
ただ…この世界だったらこの程度の物は売れるだろうけど、地球ではこんな地味な物はまず売れ残る。
細かい装飾や派手な物でもない限り売れる事はなかった。
俺は以前牢屋に入っていた時に、石から銀や金を生み出す事が出来たので、それらを加工して地球のアクセサリーレベルの物を大量に作り出していた。
「ウチの商品にケチ付けるのか?」
声がした方を見ると、ガタイの大きい中年くらいの店主が俺の事を睨んできた。
「別にケチを付けるつもりはないさ。 ただこの程度の物は大した事がないレベルだと思っただけだ。」
「それをケチを付けているというんだ!」
俺は収納魔法から暇潰しで作ったアクセサリー30点をテーブルの上に並べた。
「これらは制作時間が1時間程度で、これは少し細かったので2時間半程度掛かったな。」
「何だと? こんなに細かい装飾を施して…1日掛からなかったというのか⁉︎」
「この程度の物ならな…これより細工の細かい物なら時間はかなり掛かるだろうけど、それでも1日は掛からないさ。」
店主はネックレスの裏に名前を彫ってある物だったが、俺が作ったのは指輪の表面と内側に文字を刻んだ物だった。
スキルが影響しているのか、思ったよりも早く完成していた。
「確かに…こんな装飾がしてある品を作れる奴なら、ウチの商品をケチ付けるのも頷ける。 こんな細かい装飾はドワーフでも不可能だろう。」
俺はアクセサリーを仕舞おうとすると店主が言って来た。
「これらの品だが…うちで買い取らせてくれないか?」
「別に売るのは構わないが、全てを買い取れる金はあるのか?」
「値段にもよるが…」
「まさか買い取ってから自分が作ったと言って売りに出す気じゃねぇだろうな?」
「そんな事はしない! これらを見て研究しようと思っただけだ。」
俺はアクセサリーの中から指輪を店主に渡した。
その指輪は、中心のルビーを両側に彫られた女神が手を添えている様な指輪だった。
「これと同じ物を作ってみろ、全く同じ物が出来たのなら…残りのアクセサリーはタダでやるよ。」
「かなり日数が掛かってしまうが…良いか?」
「俺達も旅の途中で立ち寄ったのでな、次にまた来るのは大分先になるので…その時に確認しに来るからその時に見せてくれ。」
「分かった! それで名前を聞いておきたいんだが?」
「俺の名前か? 俺の名前は内側に書いてあるから確認してくれ。」
店主は目を凝らして指輪の内側を見るが…俺の書いた文字は見えていなかった。
さて、次に来るまでに俺の名前が分かっていれば良いが…って⁉︎
話が長すぎて他の者達は別の店に移動していた。
俺は皆を探しながら合流したのだった。
「ここに居たのか。」
「随分話し込んでいたので先に行きました。」
「それで、ここで何をしているんだ?」
「小腹が空いたという事で、この店のお菓子を買っていたのですが…」
アヴェルユージェンは無言でクッキーの袋の口を開けて渡してきた。
俺は袋の中から1枚取り出して口に入れると…ほんのりとした甘さがしていた。 この甘さは恐らく…小麦の甘さなのだろう。
単純にいうと…あまり美味くはなかった。
「ヒカル殿が作ってくれたものに比べると、甘さが全くありませんね。」
「俺のは砂糖とバターをふんだんに使っているからな。」
この世界ではチーズは作るのにバターの存在を知らない上に、牛乳は好まれないらしく飲む者はほとんどいなかった。
そして砂糖も…希少故に菓子店では使用出来ない。
仮に使用でもしたら庶民には手を出せない金額になっているだろう。
俺はスキルの植物発生と植物成長で甜菜やサトウキビを急成長させて入手しているので、収納魔法の中に大量にある。
アレナの一件以来…俺は皆に見せない様に馬車の中には置かず収納しているのだった。
まぁ…レオーネもリルーシャも素直に言うことを聞くので、アレナの様に勝手な事をすることはないと思うが。
「それにしても…この世界の菓子はこんなものなのか。」
伝承の異世界人は真面目な男で、この世界に法律や規律を世に広めたという話だった。
なので文化的な物を発展させる物はほとんど無かった…いや、自分の好物だったそばやうどんを広めたのでそれは現在でも引き継がれている。
真面目な男が唯一広められたのがそれだけで、ラーメンは無理だったんだな。
まぁ家庭によっては、そばやうどんを作る家はあってもラーメンを1から作るということはないだろう。
俺は菓子の棚を見て回ると、明らかに見慣れた物が棚にあった。
「これって…カロリーネイトか?」
真面目な男の主食がこれだったのか?
だから食文化がそれほど広まらなかったのか。
そういえば…カードゲームはあったが、チェスやリバーシはなかったし、それ以外の娯楽も無いところを見ると…伝承の異世界人とはつまらない男だったんだな。
それから俺達は色々な店を回ってから城に辿り着いた。
「はぁ…なんか憂鬱だな。」
「どうしたのですかヒカル殿?」
「2つの国は無事に完了したが…2つの国の王女を連れ歩いていると知ったらどういう反応になるのかと。」
「まぁ、確かにその可能性はありますね。」
俺達は城の中に入り国王にレオーネとリルーシャを紹介した。
すると懸念していた事が起きるのだった。
1
お気に入りに追加
1,982
あなたにおすすめの小説
S級騎士の俺が精鋭部隊の隊長に任命されたが、部下がみんな年上のS級女騎士だった
ミズノみすぎ
ファンタジー
「黒騎士ゼクード・フォルス。君を竜狩り精鋭部隊【ドラゴンキラー隊】の隊長に任命する」
15歳の春。
念願のS級騎士になった俺は、いきなり国王様からそんな命令を下された。
「隊長とか面倒くさいんですけど」
S級騎士はモテるって聞いたからなったけど、隊長とかそんな重いポジションは……
「部下は美女揃いだぞ?」
「やらせていただきます!」
こうして俺は仕方なく隊長となった。
渡された部隊名簿を見ると隊員は俺を含めた女騎士3人の計4人構成となっていた。
女騎士二人は17歳。
もう一人の女騎士は19歳(俺の担任の先生)。
「あの……みんな年上なんですが」
「だが美人揃いだぞ?」
「がんばります!」
とは言ったものの。
俺のような若輩者の部下にされて、彼女たちに文句はないのだろうか?
と思っていた翌日の朝。
実家の玄関を部下となる女騎士が叩いてきた!
★のマークがついた話数にはイラストや4コマなどが後書きに記載されています。
※2023年11月25日に書籍が発売!
イラストレーターはiltusa先生です!
※コミカライズも進行中!
幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕の授かったスキルは役に立つ物なのかな?
アノマロカリス
ファンタジー
よくある話の異世界召喚。
ネット小説や歴史の英雄話好きの高校生の洲河 慱(すが だん)
いつものように幼馴染達と学校帰りに公園で雑談していると突然魔法陣が現れて光に包まれて…
幼馴染達と一緒に救世主召喚でテルシア王国に召喚され、幼馴染達は素晴らしいジョブとスキルを手に入れたのに僕のは何だこれ?
王宮からはハズレと言われて追い出されそうになるが、幼馴染達は庇ってくれた。
だけど、夢にみた迄の異世界…
慱は幼馴染達とは別に行動する事にした。
自分のスキルを駆使して冒険する、魔物と魔法が存在する異世界ファンタジー。
現在書籍化されている…
「魔境育ちの全能冒険者は好き勝手に生きる!〜追い出した癖クセに戻って来いだと?そんなの知るか‼︎〜」
の100年前の物語です。
リュカが憧れる英雄ダン・スーガーの物語。
そして、コミカライズ内で登場する「僕スキなのか…」がこの作品です。
その作品の【改訂版】です。
全く同じな部分もあれば、新たなストーリーも追加されています。
今回のHOTランキングでは最高5位かな?
応援有り難う御座います。
異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
世界⇔異世界 THERE AND BACK!!
西順
ファンタジー
ある日、異世界と行き来できる『門』を手に入れた。
友人たちとの下校中に橋で多重事故に巻き込まれたハルアキは、そのきっかけを作った天使からお詫びとしてある能力を授かる。それは、THERE AND BACK=往復。異世界と地球を行き来する能力だった。
しかし異世界へ転移してみると、着いた先は暗い崖の下。しかも出口はどこにもなさそうだ。
「いや、これ詰んでない? 仕方ない。トンネル掘るか!」
これはRPGを彷彿とさせるゲームのように、魔法やスキルの存在する剣と魔法のファンタジー世界と地球を往復しながら、主人公たちが降り掛かる数々の問題を、時に強引に、時に力業で解決していく冒険譚。たまには頭も使うかも。
週一、不定期投稿していきます。
小説家になろう、カクヨム、ノベルアップ+でも投稿しています。
幸福の魔法使い〜ただの転生者が史上最高の魔法使いになるまで〜
霊鬼
ファンタジー
生まれつき魔力が見えるという特異体質を持つ現代日本の会社員、草薙真はある日死んでしまう。しかし何故か目を覚ませば自分が幼い子供に戻っていて……?
生まれ直した彼の目的は、ずっと憧れていた魔法を極めること。様々な地へ訪れ、様々な人と会い、平凡な彼はやがて英雄へと成り上がっていく。
これは、ただの転生者が、やがて史上最高の魔法使いになるまでの物語である。
(小説家になろう様、カクヨム様にも掲載をしています。)
異世界へ誤召喚されちゃいました~女神の加護でほのぼのスローライフ送ります~
モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎
飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。
保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。
そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。
召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。
強制的に放り込まれた異世界。
知らない土地、知らない人、知らない世界。
不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。
そんなほのぼのとした物語。
異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる