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最終章
第六話 王宮からの召喚状
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その知らせは突然来ました。
王国騎士団が私達の店に訪れて、私に王国印が押された手紙を渡して来ました。
手紙といえば聞こえは良いですが、中身の内容は召喚状です。
「恐れていた事が遂に来ましたか…」
「お姉ちゃん、王宮に呼び出し命令?」
「私だけじゃ無いわね、ルーナリアとウルディも一緒にね。」
「何で私達まで⁉︎」
グランマがこの王国に来て国王と謁見すると言っていた時点でこうなる事は分かっていた。
私はポーション製作者、ルーナリアは化粧品製作者、ウルディラーンは魔皇国の第四皇子だからかな?
時期的な事を言えば、少し遅い位だったかも知れない。
「ドレスコード…王宮に呼ばれたのだから正装というのは分かるんだけど、ルーナリアはともかく、私にはドレスは無いのよねぇ?」
「私はお店の給料で購入したドレスが何着かあるから、お姉ちゃんに貸してあげようか?」
「ルーナリアのサイズだと私には合わないでしょ!」
ルーナリアは自室の衣装部屋からエンパイアスタイルのドレスを持って来て私に合わせた。
私とルーナリアは身長は余り変わらないし、体格も問題は無い。
「お姉ちゃんは問題無さそうに見えるけど?」
テルシェリア王国でテールナール子爵家時代のルーナリアのドレスは、とにかく派手で趣味が悪く品の無いドレスばかりだったけど、今のルーナリアの性格だと…あの頃の様な趣味の悪い物を選ぶ事は無かった。
ただ…?
「私は別に良いわよ、自分でオーダーメイドするから…」
「私のドレスはダメなの?」
「子爵家時代の品の無いドレスに比べたら、今持っているドレスは品があって洗礼された物だけど…」
私はある部分を見つめていると、ルーナリアはその視線の先を追って見た場所に対して申し訳なさそうに口に手を当てた。
「ごめんねお姉ちゃん…私とお姉ちゃんだと全くサイズが合わないよね?」
テールナール子爵家時代のルーナリアは、私の胸を見て同情する様な目で憐れんだ視線を送られていた。
今はあの頃の様な嫌味ったらしい事は言わなくなったけど、濁されて言われると何か腹が立つ!
「こうなったら…おっぱいポーションを開発する‼︎」
「おっぱいポーションって…大きくする為の?」
「そう! 私と同じ悩みを抱いている女性達もいるだろうから…」
「いるかも知れないけど、それはどうなのかなぁ?」
私はウルディラーンを見ると、ウルディラーンは照れていたのか顔が少し赤かった。
目の前でそんな話をされていたら、ウルディラーンも対応に困っていたのだろう。
そんなウルディラーンに私は聞いて見た。
「ウルディも女の子はおっぱいが大きい子の方が良いのよね?」
「い、いや…僕は女性をそんな目で見た事はありません!」
「嘘をつかなくても良いわよ、私とルーナリアを見比べて素直な感想を教えて?」
ウルディラーンは私とルーナリアの胸元を交互に見て、滝の様な汗が吹き出しながら言った。
「女性の魅力は…別に大きいか小さいかで決まる物では無いと思います。 二人とも充分に魅力的な女性に………」
ウルディラーンはそう言いながら後退りして逃げて行った。
純情なウルディラーンには、その質問には耐えられなかったのだろう。
「あ、逃げた。」
「お姉ちゃん、流石にウルディさんにその質問はどうなのかなぁ?」
ウルディラーンは健全な男の子だから、その質問には耐え切れなかったのだろう。
「私はエンパイアは似合わないから、アール・ヌーヴォーのドレスで良いわ。 これなら胸元を強調する訳じゃ無いしね。」
「まぁ、お姉ちゃんがそれで良いのなら…」
ルーナリアは私を店から連れ出してから、貴族専用のオーダーメイドのドレスショップに入った。
そこで私とルーナリアは寸法されてドレスを注文した。
数日後にドレスが完成したんだけど、ルーナリアも私と同じアール・ヌーヴォーのドレスだった。
そして謁見の日になり、私達はベルシュナーデ王国の王宮に向かったのだった。
…んだけどねぇ?
な~んか話が変な方向に持って行かれそうな流れになったのよねぇ?
王国騎士団が私達の店に訪れて、私に王国印が押された手紙を渡して来ました。
手紙といえば聞こえは良いですが、中身の内容は召喚状です。
「恐れていた事が遂に来ましたか…」
「お姉ちゃん、王宮に呼び出し命令?」
「私だけじゃ無いわね、ルーナリアとウルディも一緒にね。」
「何で私達まで⁉︎」
グランマがこの王国に来て国王と謁見すると言っていた時点でこうなる事は分かっていた。
私はポーション製作者、ルーナリアは化粧品製作者、ウルディラーンは魔皇国の第四皇子だからかな?
時期的な事を言えば、少し遅い位だったかも知れない。
「ドレスコード…王宮に呼ばれたのだから正装というのは分かるんだけど、ルーナリアはともかく、私にはドレスは無いのよねぇ?」
「私はお店の給料で購入したドレスが何着かあるから、お姉ちゃんに貸してあげようか?」
「ルーナリアのサイズだと私には合わないでしょ!」
ルーナリアは自室の衣装部屋からエンパイアスタイルのドレスを持って来て私に合わせた。
私とルーナリアは身長は余り変わらないし、体格も問題は無い。
「お姉ちゃんは問題無さそうに見えるけど?」
テルシェリア王国でテールナール子爵家時代のルーナリアのドレスは、とにかく派手で趣味が悪く品の無いドレスばかりだったけど、今のルーナリアの性格だと…あの頃の様な趣味の悪い物を選ぶ事は無かった。
ただ…?
「私は別に良いわよ、自分でオーダーメイドするから…」
「私のドレスはダメなの?」
「子爵家時代の品の無いドレスに比べたら、今持っているドレスは品があって洗礼された物だけど…」
私はある部分を見つめていると、ルーナリアはその視線の先を追って見た場所に対して申し訳なさそうに口に手を当てた。
「ごめんねお姉ちゃん…私とお姉ちゃんだと全くサイズが合わないよね?」
テールナール子爵家時代のルーナリアは、私の胸を見て同情する様な目で憐れんだ視線を送られていた。
今はあの頃の様な嫌味ったらしい事は言わなくなったけど、濁されて言われると何か腹が立つ!
「こうなったら…おっぱいポーションを開発する‼︎」
「おっぱいポーションって…大きくする為の?」
「そう! 私と同じ悩みを抱いている女性達もいるだろうから…」
「いるかも知れないけど、それはどうなのかなぁ?」
私はウルディラーンを見ると、ウルディラーンは照れていたのか顔が少し赤かった。
目の前でそんな話をされていたら、ウルディラーンも対応に困っていたのだろう。
そんなウルディラーンに私は聞いて見た。
「ウルディも女の子はおっぱいが大きい子の方が良いのよね?」
「い、いや…僕は女性をそんな目で見た事はありません!」
「嘘をつかなくても良いわよ、私とルーナリアを見比べて素直な感想を教えて?」
ウルディラーンは私とルーナリアの胸元を交互に見て、滝の様な汗が吹き出しながら言った。
「女性の魅力は…別に大きいか小さいかで決まる物では無いと思います。 二人とも充分に魅力的な女性に………」
ウルディラーンはそう言いながら後退りして逃げて行った。
純情なウルディラーンには、その質問には耐えられなかったのだろう。
「あ、逃げた。」
「お姉ちゃん、流石にウルディさんにその質問はどうなのかなぁ?」
ウルディラーンは健全な男の子だから、その質問には耐え切れなかったのだろう。
「私はエンパイアは似合わないから、アール・ヌーヴォーのドレスで良いわ。 これなら胸元を強調する訳じゃ無いしね。」
「まぁ、お姉ちゃんがそれで良いのなら…」
ルーナリアは私を店から連れ出してから、貴族専用のオーダーメイドのドレスショップに入った。
そこで私とルーナリアは寸法されてドレスを注文した。
数日後にドレスが完成したんだけど、ルーナリアも私と同じアール・ヌーヴォーのドレスだった。
そして謁見の日になり、私達はベルシュナーデ王国の王宮に向かったのだった。
…んだけどねぇ?
な~んか話が変な方向に持って行かれそうな流れになったのよねぇ?
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