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第四章 バーンシュタット魔法道具店 開店
第五話 バーンシュタット魔法道具店オープン!
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「長らくお待たせ致しました、バーンシュタット魔法道具店はただいまオープン致します!」
やっと…魔法道具店をオープンする事が出来た。
色々宣伝しておいた所為か、店の前には結構な人数が並んでいた。
前々から冒険者ギルドでも張り紙を貼らせて貰っていたのでその冒険者の方々や、挨拶回りで配っていたポーションの良さを実感し、体の不調に悩まされていたのを解消された商店街の人々もだ。
売り出しは好調で棚に並んでいたポーションが次々と売れて行った。
最初は足りなくなるかな?
そんな懸念もあったけど、これまで作ったポーションの量はかなりの量をストックしてあるので、フィッツに頼んで倉庫から次々と商品棚に補充をして貰った。
…んだけど?
ここでポーションの価格をお伝え致します。
下級ポーションは銅貨300枚、中級ポーションは銀貨10枚、上級ポーションは金貨1枚になっています。
どの種類のポーションも3本以上の購入を規制しており、それ以上の本数は購入出来ないようになっています。
別に転売をする人がいても構わないのですが、下級ポーションは以前はこの国で銀貨30枚で売られていましたので、転売するとなると価値を知らない人には高く売れるでしょうけど…商業ギルドが大々的に宣伝をしてくれているので、他国ならともかくこの国では騙される人はいないと思います。
「ポーションが売れるのは良いんだけどねぇ…息を吐く暇がないのは辛いかなぁ?」
「そうですね、皆様は購入をされたらさっさと引き上げていきますからね。 せっかくの軽食コーナーを設けても使われる事はありませんし…」
「なら副てんちょー、休憩の為と称して一度店を閉めたらどうですかにゃ? そして休憩後にまた再開する方向で…」
フリッツの意見を採用して、商品陳列や休憩の為に店を一旦閉めた。
お客様達は不満な声を上げていたけど、これ以上続けていると此方の身が満たない。
私達は扉を閉め終わった後に床に座り込んだ。
「忙し過ぎて猫の手も借りたいわ…」
「あちきの手なら副てんちょーにならいつでも貸すにゃ!」
フリッツが私にプニプニの肉球を差し出したので、私はつい…いつもの癖でフリッツの肉球を触って癒しを得ていた。
「あぁ、癒される…」
だけどあまり触り過ぎるとまたダウンをしてしまうので、丁度良いところで手を放した。
本音を言えば、もうちょっと触っていたかった。
私達は軽く食事をしてからお店を再開すると、店前で待っていたお客様達がまたお店に雪崩れ込んできた。
そして閉店までこの騒動は収まることもなく…これが1週間続くと、やっと店の方も落ち着いて来たのだった。
「あの忙しさが嘘の様に落ち着いて来たわね…?」
「ほとんどの冒険者達は、限りある資金でポーションを購入して行きましたからね。 ポーションは薬草よりも稀少ですから、すぐに無くなる様な使い方はしないでしょう。」
「うんうん…で、フリッツはまた遅刻かな?」
「この1週間は目が回る忙しさで、フリッツ君にはかなりの無茶をさせましたからね。 今回は大目に見てあげましょう。」
フリッツは商品の補充や整理などの仕事を率先してやってくれていた。
そして本来契約にあった昼寝すら一切出来ない状態だった。
「ちょっと無理をさせ過ぎたかも知れたから、休みの日をあげても良いかもね。」
「そうですね、この店も定休日を作った方が良いかも知れませんし…」
なんてブリオッシュと話していると、その日…招かれざる客がやって来たのだった。
また…厄介事の予感がしていた。
やっと…魔法道具店をオープンする事が出来た。
色々宣伝しておいた所為か、店の前には結構な人数が並んでいた。
前々から冒険者ギルドでも張り紙を貼らせて貰っていたのでその冒険者の方々や、挨拶回りで配っていたポーションの良さを実感し、体の不調に悩まされていたのを解消された商店街の人々もだ。
売り出しは好調で棚に並んでいたポーションが次々と売れて行った。
最初は足りなくなるかな?
そんな懸念もあったけど、これまで作ったポーションの量はかなりの量をストックしてあるので、フィッツに頼んで倉庫から次々と商品棚に補充をして貰った。
…んだけど?
ここでポーションの価格をお伝え致します。
下級ポーションは銅貨300枚、中級ポーションは銀貨10枚、上級ポーションは金貨1枚になっています。
どの種類のポーションも3本以上の購入を規制しており、それ以上の本数は購入出来ないようになっています。
別に転売をする人がいても構わないのですが、下級ポーションは以前はこの国で銀貨30枚で売られていましたので、転売するとなると価値を知らない人には高く売れるでしょうけど…商業ギルドが大々的に宣伝をしてくれているので、他国ならともかくこの国では騙される人はいないと思います。
「ポーションが売れるのは良いんだけどねぇ…息を吐く暇がないのは辛いかなぁ?」
「そうですね、皆様は購入をされたらさっさと引き上げていきますからね。 せっかくの軽食コーナーを設けても使われる事はありませんし…」
「なら副てんちょー、休憩の為と称して一度店を閉めたらどうですかにゃ? そして休憩後にまた再開する方向で…」
フリッツの意見を採用して、商品陳列や休憩の為に店を一旦閉めた。
お客様達は不満な声を上げていたけど、これ以上続けていると此方の身が満たない。
私達は扉を閉め終わった後に床に座り込んだ。
「忙し過ぎて猫の手も借りたいわ…」
「あちきの手なら副てんちょーにならいつでも貸すにゃ!」
フリッツが私にプニプニの肉球を差し出したので、私はつい…いつもの癖でフリッツの肉球を触って癒しを得ていた。
「あぁ、癒される…」
だけどあまり触り過ぎるとまたダウンをしてしまうので、丁度良いところで手を放した。
本音を言えば、もうちょっと触っていたかった。
私達は軽く食事をしてからお店を再開すると、店前で待っていたお客様達がまたお店に雪崩れ込んできた。
そして閉店までこの騒動は収まることもなく…これが1週間続くと、やっと店の方も落ち着いて来たのだった。
「あの忙しさが嘘の様に落ち着いて来たわね…?」
「ほとんどの冒険者達は、限りある資金でポーションを購入して行きましたからね。 ポーションは薬草よりも稀少ですから、すぐに無くなる様な使い方はしないでしょう。」
「うんうん…で、フリッツはまた遅刻かな?」
「この1週間は目が回る忙しさで、フリッツ君にはかなりの無茶をさせましたからね。 今回は大目に見てあげましょう。」
フリッツは商品の補充や整理などの仕事を率先してやってくれていた。
そして本来契約にあった昼寝すら一切出来ない状態だった。
「ちょっと無理をさせ過ぎたかも知れたから、休みの日をあげても良いかもね。」
「そうですね、この店も定休日を作った方が良いかも知れませんし…」
なんてブリオッシュと話していると、その日…招かれざる客がやって来たのだった。
また…厄介事の予感がしていた。
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