異世界召喚は7回目…って、いい加減にしろよ‼︎

最終章 異世界召喚が8回目って…マジかコレ⁉︎

序章 異世界召喚と異世界転移の違い…

　【異世界召喚とは？】
　作品によっては捉え方も一概に同じとは言えないが…？
　人の手によって異世界から呼びだされるのを主に異世界召喚という。
　召喚の儀式においては多種多様で…数十人から数百人規模の者達が何日～何か月も準備をしてやっと呼び出せるという物である。
　国などでは、そこが大国なら抱えている魔道士で事が足りるが…。
　小国の場合だと、国の民にもその協力をさせられるケースも多い。
　前回のカスケード城の時がいい例だった。

　【異世界転移とは？】
　ある日突然、さっきまで居た場所とは全く異なる場所に放り出される事を言う。
　これはほぼランダムという形で、どこに放り出されるか解らない。
　神が…ここなら良いだろうみたいな基準で選ぶ場合や、異世界召喚で呼び出しに失敗した場合に…本来の召喚陣ではなく何処か見知らぬ地に落とされる場合がある。
　これも作品によるが…異世界転移の場合は、主に魔物が生息しているが魔物の目の前に放り出される事はあまりない。
　ただ、たまに運悪く…敵のど真ん中に落とされて死ぬ者や生き延びる者もいたりする。

　【異世界転生とは？】
　今回の作品に関しては、転生は全く関係ないが一応…。
　元の世界で何かによって命を落とした者が、別な世界で第二の人生を過ごす為に生き返るというのが転生である。
　主に七割の人間が、生前の記憶があるが…どうやってその世界に来させられたのが謎の場合がある。
　三割の人間は、神に出会ってお願いされるパターンが多い。
　そして…転生前の死亡理由は、大体トラックに轢き殺されるか、過労で死ぬか、何かしらの悲惨な事故で死ぬケースが多い。


　さて…？
　今回の朔夜のこの場所なのだが…朔夜は今回は異世界召喚ではなく、異世界転移で連れて来られたのである。
　何故連れて来られたのかは、朔夜も薄々勘付いてはいる。
　また、あの八神に良い様に利用されて連れて来させられたのだろう…と。
　
　「はぁ…異世界召喚は無しと伝えたのに、異世界転移ならやっても良いとか思っているんじゃねぇだろうな⁉」

　朔夜はこの世界に来て色々試したが、まず…魔法が一切使えなかった。
　なので収納魔法に入っている武具などが一切取り出せなかった。
　そして…能力も著しく低下している感じがした。
　さらにこの無人島は、人の姿を見ないどころか…生き物はおろか、虫の声や鳥の声すら全く聞こえなかった。
　そして、何故こんな場所に連れて来られたのかが全く解らなかった。

　「多分…グヴェリオンだと思うが、ここに連れて来た理由を説明しろ‼」

　朔夜は空に向かって叫んだ。
　すると、空から光が差してきて…一枚の手紙が落ちて来た。
　その手紙を開いて内容を確かめようとすると、とんでもない事が書かれていた。
　その内容とは？

　第五章の物語がこれより開始いたします！