異世界召喚は7回目…って、いい加減にしろよ‼︎

アノマロカリス

文字の大きさ
上 下
52 / 93
第三章 様々な者達の視点の章

第十話 さて…どう話そう?(コメディ満載です。)

しおりを挟む
 ここは警察署内の取り調べ室…
 刑事ドラマでよく見る場所だが、実際にあるとは驚きだった。
 まぁ、実際に無いものが刑事ドラマのセットで使われる訳がないか…?
 そして俺の前には、チャーシュー刑事こと、八木蓋刑事が居て、他にも数人の刑事が囲んでいた。
 どう見ても…犯罪者の取り調べじゃね?

 「今迄散々て手こずらされて来たが…もう逃げられないと思った方が良いぞ!」

 チャーシュー刑事は俺を見ながらそう言って居るが…俺はまともに答えるつもりはない。
 だって…言った所で信じて貰える訳がないからだ!
 さて…なんて答えようか?
 とりあえず、刑事ドラマでは必須のを言ってみる事にした。

 「すいません、カツ丼はまだですか?」
 「お前…この状況で良くそんなものが頼めるな!」
 「なんだ、出ないんですか…なら帰ります。」

 俺は立ち上がろうとしたが、後ろの刑事に押さえ付けられて座らされた。
 仕方ないから…答えるか。

 「まずは今回の失踪事件だが、クラスメートが君を含めて突然の失踪…そして君だけが後から発見された! これについてだが…何か言う事はないか? それに他の四人は何処にいる?」
 「それは…」
 「それは?」
 「宇宙人に拉致されました。」

 俺はそういうと、チャーシュー刑事は額に筋が浮き出た。
 流石に無理があったか?
 でもまぁ…嘘は言って居ないんだよなぁ?
 地球以外の星から異世界召喚って、ある意味…宇宙人の拉致と一緒だし!
 地球以外の星になる訳だから、他の星の人は…宇宙人には違いが無い。
 
 「話を変えよう…白井葱君は知っているよね?」
 「しろいねぎ? ねぎは白いですよ?」
 「以前…君を含めた五人がその場から消えて、君と白井葱君が発見されたという話だ。 残りの三名は未だに行方不明の!」
 「あぁ…あの時の女が白井葱というのか! 初めて名前を知った。」
 「彼女の話を聞くと、あの時の五人は異世界に召喚されて…魔王を倒す為に旅をしていたという話で、他の三人はその時に命を失ったという話だが?」
 「刑事さんだって、そんな話を信じている訳じゃないでしょ?」
 「そんな荒唐無稽な話はね。 アニメや漫画の話ではあるまいし…」
 「それで彼女はついこの間…精神病院で自殺をした。」
 「そうですか…それは御気の毒に。」
 「随分軽薄だな?」
 「あの女もそうですが、他の三人も俺と接点がありませんでしたからね。 見ず知らずの人間が死んだところで、へーそうですか位の関心しかありません。 それで…カツ丼はまだですか?」
 
 俺がそう言うと、チャーシュー刑事の額いの筋が増えた。
 チャーシュー刑事は咳払いをすると、話を続けた。

 「その前は、学校の人間が全て消えたという話だが、何故か君1人だけ発見された事があったね?」
 「そんな事もありましたね…俺は意識を失っていて良く覚えてないけど、何かのガスっぽい物で体が痺れていた記憶がありましたね。 そして気付いたら、ロッカールームに押し込められていた俺だけが後で発見されたとか?」
 「確かに…君も以前はそう供述していたな。」
 「だって、それ以外の事は知りませんでしたからね。 あの時は…」

 セルリアの話だと、確か聴講生として他の学校に行っていたという話だったな?
 なら…?

 「あの時は?」
 「聴講生となって他の学校に行くというのは、ある意味エリートみたいな物ですからね。 やっかむ者達に虐めを受けていた時だったと…カツ丼まだぁ~?」
 「お前はこの状況で良く飯を喰う気になれるな?」
 「チャーシュー刑事を見て居ると、何故か豚肉の物が喰いたくなって…」
 「私の名前は八木蓋だ‼」
 「なんですか、焼き豚さん?」

 俺の発言に背後にいる刑事たちから笑い声が聞こえた。
 チャーシュー刑事は背後にいた刑事たちを睨むと、笑い声がしなくなった。

 「そして最後に…クラスの者達が消えたが、君が1人だけ発見されたという…」
 「そんな事もありましたね! 他の人達は見付かったんですか?」
 「未だに行方不明だ!」
 「多分、某国に拉致でもされたのでしょう。 良くは覚えてませんが、多分そこから逃げ出してきたんですよ。」
 「某国とは何処だ?」
 「さぁ、その辺は僕より警察の方の方が詳しいでしょ?」
 「1つ分かった事がある! 君は先程から真実を一切話していないという事に…」
 「真実は話していますよ。 他の人達が行方不明なのは僕は全く解りませんし、早く見つかって帰って来てくれることを祈っていますから…」
 
 これは本当の話だが、ただなぁ…?
 行方不明者が全員死んでいるから見つかって帰って来るというのは無理な話だろう。
 それに一度行った事がある異世界は、魔王を倒すともう二度と行けないし。
 遺骨でもあれば持ってきたい所だけど。

 「そしてこれらの話を統合すると…行方不明者は必ず君が絡んでいるという事だ‼」
 「あ…それ良く言われますね。 死神だの疫病神だのと、以前は何度か陰口を叩かれましたからね。」
 「ニュースでは君の名前は公表してはいないが?」
 「あんたら警察が接触してきている時点で妙な噂が立っているんですよ。 少しは自覚してくれ!」
 
 まぁ…俺が巻き込んでいるというのは間違えではないが?
 ただいっつも俺だけが異世界召喚されるのかが分からねぇんだよな?
 神がいるなら聞いてみたいが…破壊神とか魔神がいる位だから、神もいるのだろうけど?

 「終わりなら、これで帰って良いですか?」
 「いや、まだだ! おい、アレを!」

 チャーシュー刑事は、スマホの動画を見せて来た。
 そこには、俺が学校の屋上まで飛び上がっている動画が映っていた。
 やばい…あれ録画されていたのか⁉
 
 「今の撮影技術は凄いんですねぇ? これはハリウッド並みだ! どうやって加工を?」
 「これは何も加工はされていない! これは一体なんだ⁉」
 「さぁ? 何でしょうねぇ?」
 
 ここまで俺の顔が鮮明に映っていて言い逃れは出来ないよな?
 俺は昔見て居た特撮ヒーロー番組を思い出した。
 多分これをいったら確実にキレるだろうな…?
 でも、他に言い訳出来る理由が無いし…やるか! 

 「わかりました、全てをお話致します…ですが、これを聞いた貴方達も狙われる事になりますが、宜しいですか?」
 「狙われるとは?」
 「この世界の征服を企む悪の組織です。 その名も…悪の組織アクダイバー!」
 
 すんごい適当な名前を付けたが…あ、チャーシュー刑事がめっちゃ怒っている。
 俺は頭をフル回転して設定を考えた。
 そして立ち上がってからポーズをしながら叫んだ。

 「変身!」

 取調室の中で眩い位の光魔法で演出をして、頭の中のヒーロースーツに身を包んだ。

 「俺の名は…閃光戦士・ライトブリンガーだ‼」

 デスブリンガーの光版の名前を適当に付けた。
 あまりの出来事に、取調室の刑事たちの反応は呆然としていた。
 そして俺はヒーロースーツのまま座ってから話し始めた。

 「チャーシュー刑事、最初のクラスの全員が消えた時の話をしよう。 あの時は悪の組織のアクダイバーが人体実験をする為に若い人間を拉致したんだ。 その中に俺も混じっていた…他の者達は薬物実験により人の姿を保てなくなってほとんどが死んだが、俺だけは適合してこの力を得た。 力を得た者は他にも数人いたが…ヒーローの姿になれたのは俺1人だった。」
 「へっ?」
 「次に…学校全体の人間が消えたという話だが、その時は俺を含めた数人がその学校に送り込まれた。 そこでは他の者達が化け物の姿に変身して、他の生徒達や先生たちを喰い荒らしたのだった。 俺は奴等を止める為に必死に戦ったのだが、気が付くと俺1人だけ気絶していて…他の者達は学校から消えていたんだ。」
 「お…おい、その話は?」
 「そして…白井葱という女の事は良くは知らんが、他の三人はアクダイバーの手によって改造された凶悪怪人で、俺の抹殺の為に送り込まれた奴等だった。 一度怪人に変身した者は、二度と元の姿に戻れない。 そして本能の赴くままに殺戮を楽しむ殺人兵器になる為に、それを阻止する為にやむを得なく殺すしかなかった。 そして最後に残った女に偽の記憶を与えて保護して貰ったんだ。」

 よくもまぁ…こんだけ適当な話を思い付くと、我ながら呆れてしまう。
 ただこの話を警察が信じるとはとても思えないが…どういう反応になるのだろうか?

 「はぁ…仮にその話が本当だとして、今回の四人の失踪はどう説明する?」
 「臣道 正義は…アクダイバーの手によって改造された怪人だった。 俺は奴を止める為に戦い…そして始末した。 他の三人は気付いた時には既に見当たらなかった。 組織の捕らわれたか…始末されたかまでは分からない。」

 俺は変身を解くと、お腹を押さえて腹が減ったというアピールをした。

 「すまない…カツ丼はまだか? この変身には体力を著しく消耗するので、カロリーを摂取したのだが?」
 「お前の言っている話が、本当だとしてもだ! 警察ではそんな話は聞いた事が無いぞ⁉」
 「チャーシュー刑事だって、世の中の犯罪者の名前を全て把握出来ている訳ではないだろう?」
 「なら、お前は何故屋上にいたのだ?」
 「俺が発見された場所で、奴等の痕跡を探す為だ。 昼間の学校で立ち入り禁止場所に入るより、夜の学校に忍び込んだ方が怪しまれないからな!」

 さて…警察はこの話をどこまで信じるだろうか?
 適当に作った設定の割には、完成度は高いから…余程鋭いツッコミでもされない限りは大丈夫だとは思うが?
 それに…間違いなく混乱しているだろうし、大丈夫か…な?
 それに…魔王を倒して元の世界に戻れば、この話は無かった事になっているだろうし、早くこの場から開放されたい所だが?
 どうやってここから抜け出すかな?
 
 「むっ? 奴等の気配がする! 皆、壁から離れろ‼」

 俺はそう言うと、壁に炎魔法を放って壁を破壊した。
 そして俺の体に炎を纏わせてから倒れ込むと、そのまま気を失うフリをした。
 …っていうかさぁ…見てないで炎を消してくれよ、熱いんだよ!
 近くにいた刑事たちは俺の消火に当たった。
 そして…こんな演出をしたお陰が、俺の言っている事を信じている様だった。
 俺は起き上がると、刑事たちに告げた。

 「奴等はこの程度で俺が死んでいるなんて思わない。 この警察署を戦いの場にする訳にはいかないから俺は行くが、良いよな?」
 「あぁ…これを目の当たりにすればな。」
 「ありがとう! いつか…いや、今は奴等だ! 変身!」

 俺は再びヒーロースーツに身を包むと、破壊された取調室の穴から飛び出して行った。
 こうなってくると…本当に魔王を倒さないと不味い状況になるな。
 俺は元の異世界に戻る為に学校の屋上に急ぐのだった。

 「そういえば…警察に捕まったという話は家に連絡が行っているよな? それにしては、誰も来てくれなかったが…どうなっているんだ?」
しおりを挟む
感想 82

あなたにおすすめの小説

外れスキル『収納』がSSS級スキル『亜空間』に成長しました~剣撃も魔法もモンスターも収納できます~

春小麦
ファンタジー
——『収納』という、ただバッグに物をたくさん入れられるだけの外れスキル。 冒険者になることを夢見ていたカイル・ファルグレッドは落胆し、冒険者になることを諦めた。 しかし、ある日ゴブリンに襲われたカイルは、無意識に自身の『収納』スキルを覚醒させる。 パンチや蹴りの衝撃、剣撃や魔法、はたまたドラゴンなど、この世のありとあらゆるものを【アイテムボックス】へ『収納』することができるようになる。 そこから郵便屋を辞めて冒険者へと転向し、もはや外れスキルどころかブッ壊れスキルとなった『収納(亜空間)』を駆使して、仲間と共に最強冒険者を目指していく。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する

高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。 手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

賢者の幼馴染との中を引き裂かれた無職の少年、真の力をひた隠し、スローライフ? を楽しみます!

織侍紗(@'ω'@)ん?
ファンタジー
 ルーチェ村に住む少年アインス。幼い頃両親を亡くしたアインスは幼馴染の少女プラムやその家族たちと仲良く過ごしていた。そして今年で十二歳になるアインスはプラムと共に近くの町にある学園へと通うことになる。  そこではまず初めにこの世界に生きる全ての存在が持つ職位というものを調べるのだが、そこでアインスはこの世界に存在するはずのない無職であるということがわかる。またプラムは賢者だということがわかったため、王都の学園へと離れ離れになってしまう。  その夜、アインスは自身に前世があることを思い出す。アインスは前世で嫌な上司に手柄を奪われ、リストラされたあげく無職となって死んだところを、女神のノリと嫌がらせで無職にさせられた転生者だった。  そして妖精と呼ばれる存在より、自身のことを聞かされる。それは、無職と言うのはこの世界に存在しない職位の為、この世界がアインスに気づくことが出来ない。だから、転生者に対しての調整機構が働かない、という状況だった。  アインスは聞き流す程度でしか話を聞いていなかったが、その力は軽く天災級の魔法を繰り出し、時の流れが遅くなってしまうくらいの亜光速で動き回り、貴重な魔導具を呼吸をするように簡単に創り出すことが出来るほどであった。ただ、争いやその力の希少性が公になることを極端に嫌ったアインスは、そのチート過ぎる能力を全力にバレない方向に使うのである。  これはそんな彼が前世の知識と無職の圧倒的な力を使いながら、仲間たちとスローライフを楽しむ物語である。  以前、掲載していた作品をリメイクしての再掲載です。ちょっと書きたくなったのでちまちま書いていきます。

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる

十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

はずれスキル『本日一粒万倍日』で金も魔法も作物もなんでも一万倍 ~はぐれサラリーマンのスキル頼みな異世界満喫日記~

緋色優希
ファンタジー
 勇者召喚に巻き込まれて異世界へやってきたサラリーマン麦野一穂(むぎのかずほ)。得たスキルは屑(ランクレス)スキルの『本日一粒万倍日』。あまりの内容に爆笑され、同じように召喚に巻き込まれてきた連中にも馬鹿にされ、一人だけ何一つ持たされず荒城にそのまま置き去りにされた。ある物と言えば、水の樽といくらかの焼き締めパン。どうする事もできずに途方に暮れたが、スキルを唱えたら水樽が一万個に増えてしまった。また城で見つけた、たった一枚の銀貨も、なんと銀貨一万枚になった。どうやら、あれこれと一万倍にしてくれる不思議なスキルらしい。こんな世界で王様の助けもなく、たった一人どうやって生きたらいいのか。だが開き直った彼は『住めば都』とばかりに、スキル頼みでこの異世界での生活を思いっきり楽しむ事に決めたのだった。

辺境の鍛治職人は、契約期日迄に鍛治技術を極めたい。

アノマロカリス
ファンタジー
俺の名前は、テルヤ=ザイエンジ30歳。 名前から分かる通り、地球出身の日本人だ。 テルヤ=ザイエンジは、あくまでもこの異世界での名前であり… 在園路 瑛夜が日本での名前である。 そんな俺が、何故異世界にいるのかというと…? このフェフスガルドという異世界の天界に召喚されたのだ。 …と言っても、ラノベでよくある異世界召喚や異世界転移で城に呼び出されたのでは無い。 まずは神々が集う天界に呼ばれ、そこの老神に先人達である同郷の日本人達が魔王ディグスランゼスと呼ばれる魔王を討伐する為の武器を製作して欲しいという話だった。 …というか、こう言った異世界召喚の場合…神々達から聖剣を与えられるものでは無いのか…普通は? ところが、この世界に魔王が出現したのは今回が初めてでは無い。 大体300年周期で出現すると言う話だった。 以前までは、異世界召喚で呼ばれた異世界人の勇者には、神々から与えられた聖剣を渡していたのだが…? 神から与えられた聖剣も万能では無い。 八代目の魔王迄には効果があったのだが、対抗策を身に付けたのか…九代目からは聖剣の効果が薄くなり、今後の対策として、十代目の魔王からは地上の鍛治職人が創り出した技術の武器でなんとか撃退をして貰っていた。 だが、時代の流れの所為なのか…? 現在の鍛治職人達が創り出した武器では、とても魔王討伐が可能とは思えない程に衰退してしまっていて、ならば…勇者以外に新たに鍛治職人を地球から呼び出そうとして、瑛夜が召喚されたのだった。 神々達も魔王を倒してくれる者達の選考は、疎かにはしていない。 勇者達は正義感の強い若者達が選ばれた。 そして鍛治職人には厳選なる選考の末に、在園路家第二十七代刀工士の瑛夜が呼び出されたのだった…のだが? この辺は神の誤算的部分があった。 瑛斗は刀鍛冶士の家系だけど、刀匠ではなく、刀工である。 ※この世界では、刀工は刀匠より下の立場という意味である。 刀造りの技術は有してはいるが、まだ師匠から認められた訳では無い。 瑛夜よりも上の刀匠を呼びたかったが、その刀匠の年齢が年配過ぎて耐えられないと思っての瑛斗だったのだった。 果たして瑛夜は、魔王を倒せられる様な武器を作り出す事は出来るのだろうか?

スキル:浮遊都市 がチートすぎて使えない。

赤木 咲夜
ファンタジー
世界に30個のダンジョンができ、世界中の人が一人一つスキルを手に入れた。 そのスキルで使える能力は一つとは限らないし、そもそもそのスキルが固有であるとも限らない。 変身スキル(ドラゴン)、召喚スキル、鍛冶スキルのような異世界のようなスキルもあれば、翻訳スキル、記憶スキルのように努力すれば同じことができそうなスキルまで無数にある。 魔法スキルのように魔力とレベルに影響されるスキルもあれば、絶対切断スキルのようにレベルも魔力も関係ないスキルもある。 すべては気まぐれに決めた神の気分 新たな世界競争に翻弄される国、次々と変わる制度や法律、スキルおかげで転職でき、スキルのせいで地位を追われる。 そんななか16歳の青年は世界に一つだけしかない、超チートスキルを手に入れる。 不定期です。章が終わるまで、設定変更で細かい変更をすることがあります。

元34才独身営業マンの転生日記 〜もらい物のチートスキルと鍛え抜いた処世術が大いに役立ちそうです〜

ちゃぶ台
ファンタジー
彼女いない歴=年齢=34年の近藤涼介は、プライベートでは超奥手だが、ビジネスの世界では無類の強さを発揮するスーパーセールスマンだった。 社内の人間からも取引先の人間からも一目置かれる彼だったが、不運な事故に巻き込まれあっけなく死亡してしまう。 せめて「男」になって死にたかった…… そんなあまりに不憫な近藤に神様らしき男が手を差し伸べ、近藤は異世界にて人生をやり直すことになった! もらい物のチートスキルと持ち前のビジネスセンスで仲間を増やし、今度こそ彼女を作って幸せな人生を送ることを目指した一人の男の挑戦の日々を綴ったお話です!

処理中です...