21 / 36
第二章
第十話 一方その頃…?(実はこんな事になっているそうです。)
しおりを挟む
テレシア王国の勇者パーティーお披露目会より数ヶ月前…
慱が死んだと思っている幼馴染の四人達は、現在こんな感じになっていた。
~~~~~華奈~~~~~
聖女の華奈は、慱が死んだ事により…あれから酷く落ち込んでいて部屋から出ようとはしなかった。
立ち入りはアルカディア王女や一部のメイド達のみで、幼馴染達も容易に入れない空気を醸し出していた。
賢斗も何度か華奈の部屋の前には行ったのだが、「もう少し待っていて欲しい…」と言われて入室を拒まれた。
~~~~~賢斗~~~~~
自分の不甲斐無さを痛感した賢斗は、今は少しでも強くなる為に…テレシア王国の宮廷魔術師のテルセラに指導をお願いした。
魔法の知識や魔物の習性、世界の地理などの講義を教え込まれていた。
今の賢斗に出来る事はこんな感じだったからだ。
~~~~~翔也と飛鳥~~~~~
慱を罠に嵌めて見殺しにした張本人である翔也と飛鳥は、現在ではこんな感じだった。
慱を始末して王国に帰還した幼馴染達の翔也と飛鳥は、国王陛下に言われるままに騎士団の訓練所で指導を受けていた。
…ところが…?
それから二日後に飛鳥に異変が現れ、更に翌日には翔也が異変に見舞われた。
その異変とは何か?
それは…慱を罠に嵌めて見殺しにした罪悪感が、数日後になって後悔という形で現れたからだった。
幼馴染達の五人は、慱が仕事の時以外は常に一緒に行動をしていた。
慱と翔也も決して仲が悪かった訳でもなく、飛鳥とも別に仲が悪いという訳でもなかった。
本来なら幼馴染とはいえ、ここまで一緒に行動するという訳では無いのだが…?
そうなったのは、7年前に関するある事件が元になっていた。
※「幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕の授かったスキルは役に立つ物なのかな?」の第一章の第七話を参考に。
慱の両親と妹が事故で亡くなってからしばらくした後に、その事件は起きた。
それ以降は華奈と賢斗は慱を気遣い、翔也と飛鳥も皆と行動を共にしていた。
事件後の小学校や中学でも高校でも一生に行動していた訳なので…
そんな友達を罠に嵌めて殺してしまった罪悪感が今になって襲って来たのだった。
「ボクは、慱になんて酷い事を…」
「何だよ飛鳥、今更後悔しているのかよ‼︎」
「賢斗がボクを気にする事なく、慱ばかりを気にするのは少し悲しかったけど…」
「もう…済んだ事をいちいち気にするのはやめろよな! これで賢斗はお前の事を…」
翔也は翔也なりに考えて励ました。
だけど、それは根本的な解決にはなっておらず、飛鳥は数日間は後悔の念に悩まされるのだった。
翔也には邪魔な慱さえ居なくなれば、華奈は俺を見てくれる様になる…とこの時だけは思っていたのだが、翌日になって…友達を殺したという念が実感して後悔し始めるのだった。
最初は国王陛下に唆されてその時だけは良い気になっていたが、よくよく考えると…直接手を下さないとはいえ、友達を手に掛けた事は事実だ。
それにより、翔也も数日間は苦しみに襲われた。
そして何とか立ち直った翔也と飛鳥は、騎士に確認させただけだった慟哭の森で慱が死んだ場所を確認する為に許可を得たのだけれど…?
再びその場所に赴いた際に、とんでもない事に遭遇する事になるのだけれど…?
翔也も飛鳥も…まさかそんな事に遭遇するとは露にも思わなかった。
慱が死んだと思っている幼馴染の四人達は、現在こんな感じになっていた。
~~~~~華奈~~~~~
聖女の華奈は、慱が死んだ事により…あれから酷く落ち込んでいて部屋から出ようとはしなかった。
立ち入りはアルカディア王女や一部のメイド達のみで、幼馴染達も容易に入れない空気を醸し出していた。
賢斗も何度か華奈の部屋の前には行ったのだが、「もう少し待っていて欲しい…」と言われて入室を拒まれた。
~~~~~賢斗~~~~~
自分の不甲斐無さを痛感した賢斗は、今は少しでも強くなる為に…テレシア王国の宮廷魔術師のテルセラに指導をお願いした。
魔法の知識や魔物の習性、世界の地理などの講義を教え込まれていた。
今の賢斗に出来る事はこんな感じだったからだ。
~~~~~翔也と飛鳥~~~~~
慱を罠に嵌めて見殺しにした張本人である翔也と飛鳥は、現在ではこんな感じだった。
慱を始末して王国に帰還した幼馴染達の翔也と飛鳥は、国王陛下に言われるままに騎士団の訓練所で指導を受けていた。
…ところが…?
それから二日後に飛鳥に異変が現れ、更に翌日には翔也が異変に見舞われた。
その異変とは何か?
それは…慱を罠に嵌めて見殺しにした罪悪感が、数日後になって後悔という形で現れたからだった。
幼馴染達の五人は、慱が仕事の時以外は常に一緒に行動をしていた。
慱と翔也も決して仲が悪かった訳でもなく、飛鳥とも別に仲が悪いという訳でもなかった。
本来なら幼馴染とはいえ、ここまで一緒に行動するという訳では無いのだが…?
そうなったのは、7年前に関するある事件が元になっていた。
※「幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕の授かったスキルは役に立つ物なのかな?」の第一章の第七話を参考に。
慱の両親と妹が事故で亡くなってからしばらくした後に、その事件は起きた。
それ以降は華奈と賢斗は慱を気遣い、翔也と飛鳥も皆と行動を共にしていた。
事件後の小学校や中学でも高校でも一生に行動していた訳なので…
そんな友達を罠に嵌めて殺してしまった罪悪感が今になって襲って来たのだった。
「ボクは、慱になんて酷い事を…」
「何だよ飛鳥、今更後悔しているのかよ‼︎」
「賢斗がボクを気にする事なく、慱ばかりを気にするのは少し悲しかったけど…」
「もう…済んだ事をいちいち気にするのはやめろよな! これで賢斗はお前の事を…」
翔也は翔也なりに考えて励ました。
だけど、それは根本的な解決にはなっておらず、飛鳥は数日間は後悔の念に悩まされるのだった。
翔也には邪魔な慱さえ居なくなれば、華奈は俺を見てくれる様になる…とこの時だけは思っていたのだが、翌日になって…友達を殺したという念が実感して後悔し始めるのだった。
最初は国王陛下に唆されてその時だけは良い気になっていたが、よくよく考えると…直接手を下さないとはいえ、友達を手に掛けた事は事実だ。
それにより、翔也も数日間は苦しみに襲われた。
そして何とか立ち直った翔也と飛鳥は、騎士に確認させただけだった慟哭の森で慱が死んだ場所を確認する為に許可を得たのだけれど…?
再びその場所に赴いた際に、とんでもない事に遭遇する事になるのだけれど…?
翔也も飛鳥も…まさかそんな事に遭遇するとは露にも思わなかった。
2
お気に入りに追加
275
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。


冤罪だと誰も信じてくれず追い詰められた僕、濡れ衣が明るみになったけど今更仲直りなんてできない
一本橋
恋愛
女子の体操着を盗んだという身に覚えのない罪を着せられ、僕は皆の信頼を失った。
クラスメイトからは日常的に罵倒を浴びせられ、向けられるのは蔑みの目。
さらに、信じていた初恋だった女友達でさえ僕を見限った。
両親からは拒絶され、姉からもいないものと扱われる日々。
……だが、転機は訪れる。冤罪だった事が明かになったのだ。
それを機に、今まで僕を蔑ろに扱った人達から次々と謝罪の声が。
皆は僕と関係を戻したいみたいだけど、今更仲直りなんてできない。
※小説家になろう、カクヨムと同時に投稿しています。

あなたがそう望んだから
まる
ファンタジー
「ちょっとアンタ!アンタよ!!アデライス・オールテア!」
思わず不快さに顔が歪みそうになり、慌てて扇で顔を隠す。
確か彼女は…最近編入してきたという男爵家の庶子の娘だったかしら。
喚き散らす娘が望んだのでその通りにしてあげましたわ。
○○○○○○○○○○
誤字脱字ご容赦下さい。もし電波な転生者に貴族の令嬢が絡まれたら。攻略対象と思われてる男性もガッチリ貴族思考だったらと考えて書いてみました。ゆっくりペースになりそうですがよろしければ是非。
閲覧、しおり、お気に入りの登録ありがとうございました(*´ω`*)
何となくねっとりじわじわな感じになっていたらいいのにと思ったのですがどうなんでしょうね?

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…


俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる