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2巻

2-3

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 回想終了。
 僕は呆れを声に乗せて言う。

「リッカ、ハッキリ言ってやれ。変に勘違いするぞ、こういう奴は」
「申し訳ありませんが、私は旅の途中なので失礼いたします!」

 よし、いいぞ!
 しかし、青年は食い下がる。

「なら、俺も旅に同行させてください!」
「いや、メンバーは間に合っているから……」

 僕はそう口にしながらリッカの腕を取ってその場から立ち去ろうとする。
 青年は僕の腕を掴んで声を荒らげる。

「お前の意見なんか聞いてねぇんだよ! 俺はこの子と話をしているんだ! 邪魔じゃまをするな!」

 青年は僕の手を叩いて、リッカの肩に手を回そうとした。
 ……なんだか、さっきリンチされていたのはこいつにも原因がありそう、なんて思ってしまう態度である。
 リッカは青年の手を払って距離を取った。
 僕は今度こそあきらめてもらおうと、穏やかに言う。

「これでわかったでしょ? 彼女も君が同行するのは望んでいないんだから、素直に諦めて……」
「さっきからガタガタうるせぇんだよ! 俺は彼女と話をしているんだ! 邪魔するんじゃねぇよ! 女みてぇな面しやがって!!」

 女みたいな面……言われたのは初めてではない。
 僕は湧き上がる怒りを抑えながら、努めて冷静に再度説得する。

「彼女は僕達の仲間なんだ、いい加減わかってくれないかな?」
「うるせぇって言ってんだろうが! 黙れよ、この男女おとこおんなが!!」

 ――プツン。
 何かが切れる音が聞こえた。
 これから起こることを察したシドラは、僕の肩からリッカの肩に移動する。
 青年は僕が沈黙したのは説得を諦めたからだと勘違いしたのか、僕の横を通り過ぎてリッカの方へ行こうとする。

「あの馬鹿、死んだな……」

 後方から、ガイアンが呟く声が聞こえた。
 リッカの必死な声がする。

「貴方、早く遠くに逃げて! ここにいたら殺されるわよ!!」

 しかし、青年は振り返ると僕の肩を小突きながら挑発してくる。

「こんな女みたいな顔をした奴に俺が負けるわけないだろ! オラ、かかって来いよ! お前を倒して俺が彼女と旅――」

 次の瞬間、青年は物凄い速度で吹っ飛んでいった。
 僕は叫んだ。

「だぁれが女だって!? テメェ……ブチ殺して挽肉ひきにくにすんぞぉゴルラァ!!!!!!!!!」

 僕は青年の元へ歩いていき、髪を掴んで、彼の顔面を何度も地面に打ち付ける。
 青年の顔は血だらけになり、歯も折れていたが、やめるわけがない。
 今度は胸ぐらを掴んで何度も顔を殴りつける。
 血だらけになった青年に回復魔法をかけてから、更に殴る。

「僕の気が済むまで付き合ってもらうぞ! 謝ったって無駄だぞ! 謝った程度で許す気はさらさらないからな! 安心しろ、殺しはしない! 回復させてやるからな!」
「す……すみま……やめ……やめ……」

 それから僕は回復させたら死ぬ寸前まで殴り、また回復させて殴りを繰り返した。

「回復魔法で全快させてからまた殴るって……えぐすぎる」
『あるじ……物凄く怖いんだョ!』

 顔を青くするガイアンとシドラにリッカが説明しているのが、視界のはしに映る。

「リュカ兄ぃは、自分が女顔なのを気にしているからね。かー祖父ちゃんが『全く顔つきが男らしくないな! まるで女みたいだな!』って言ったことがあって。かー祖父ちゃんはリュカ兄ぃにボコボコに殴られた挙句あげく、前歯を四本折られたのよ。それ以来、女顔が家族の間で禁句になったの」

 僕はその話を聞きながら、当時の苛立ちを思い出し、それを青年の顔面に叩きつける。
 ガイアンの驚いた声が聞こえる。

「師匠がボコボコかよ……やべぇな。で、リッカ。止めなくても良いのか?」
「私は嫌よ! ガイアン、止められる自信ある?」
「ない! 悪いが俺も命は惜しい」


 暴力のループを十回ほど繰り返した後に、僕は彼の顔をにらみつけながら叫ぶ。

「ゴラァ! もういっぺん言ってみろ! 誰の顔が女みたいだって! 言ってみやがれ‼」

 青年はもう抵抗する意思もないようで、ただひたすら謝ってくる。

「本当にごめんなさい! ごめんなさい! ごめんなさい! 二度と言いませんし、彼女には二度と近付きません!」
「本当だな!? 次にその顔を見たら……えたなまりを飲ませてから海に放り込んでやる」

 青年を解放すると、またたく間に走り去って行った。
 ようやく僕の心は平穏を取り戻し始める。
 僕は、本来温厚な性格だ。
 家族に殺されても、酷い扱いを受けても平然としている。ただ女顔という言葉だけは駄目だ。
 ついつい頭に血が上ってプッツンしてしまう。

「リュカ兄ぃ……落ち着いた?」
「煮えた鉛を飲ますって、よくそんなことを思い付くな……リュカ、もう平気か?」
『あるじ、僕、ままを言わない良い子になるョ!』

 リッカ、ガイアン、シドラが怯えながら近付いてきた。
 僕は皆の顔を見て、やっと落ち着いたので、苦笑いしながら言う。

「心配かけてごめん。つい……キレちゃった」

 その後、僕達はクフッサ漁港街で朝食兼昼食を食べ、魔法学園への旅路に戻るのだった。



 第四話 少し困った貴族令嬢(気に入られたみたいです)


「そこの平民! このマリーベルにその子を寄越よこしなさい」
「お断りいたします!」

 クフッサ漁港を出てから、次に立ち寄ったのはルークス子爵が治めているルークシュアンの街。
 そこで買い物をしていると、貴族の馬車が目の前に停まった。
 馬車から十歳くらいの貴族令嬢が降りてきたのだが、彼女――マリーベルはシドラを一目見て気に入ったらしく、ゆずるよう要求してきた。
 ちなみにリッカはショッピングに行き、ガイアンはこの街の特産品を探しに行ってしまったからこの場にはいない。
 学園には従魔クラスもあるので、シドラと過ごしていても問題はないというのがガーライル侯爵の見立てだった。
 しかし、シドラが念話を使えることを知ったら目をいて、紋章の中に入れておくように言ってきた。
 喋る従魔は見たことがないから、らしい。
 ならば、せめて魔法学園に行くまでの間は自由に街を見させてあげたり、一緒に食事をしたりしようと思っていたのだが、それがあだになった形だ。
 辟易へきえきしていると、馬車からもう一人降りてきた。でっぷりと肥えた男だ。
 男は胡散臭うさんくさい笑みを顔に貼り付けながら、僕に言う。

「娘がどうしてもその子を気に入ってしまってな! 譲ってもらうわけにいかないだろうか?」
「お断りいたします。気に入ったからなんだっていうんですか! 僕の従魔ですよ!?」
「金は好きなだけ用意しよう! だから頼む!」

 僕は大きな溜息を一つ吐く。

「貴方にとって娘さんは大事ですか?」
「無論だ! 娘は何物にも代え難い存在だよ」
「では、貴方より位の高い貴族が『お前の娘を気に入ったから、好きなだけ金を用意するので譲ってくれ』と言ってきたら譲ります?」
「断固として拒否するに決まっているだろう!」
「それと一緒ですよ。このシドラは僕の従魔であると同時に、大事な家族でもあります。いくら金を用意されたところで譲る気はありません」

 僕は頭を下げて、その場を立ち去ろうとした。
 だが、騎士が行く手をふさいでいる。
 彼らの護衛だろうか。
 僕は男を振り返り、つっけんどんに言う。

「まだ何か?」
「名乗ってなかったな、私はこの街ルークシュアンの領主のルークスだ」
「そうですか、それは御丁寧ごていねいにどうも。では!」

 すると、少女が金切り声を上げた。

「待ちなさい平民! 今なら、その子を渡せば穏便に済ませてあげるわ! 早くこちらに渡しなさい!」
「お断りしますと言ったはずですよ。大事な家族を渡すわけにはいかないので」
「その子竜は貴方みたいな平民には似合わないわ! 私のような高貴な者こそ持つに相応ふさわしいのよ! わかったら早くこのマリーベルに渡しなさい!」
「そんなに欲しいのなら、行商人からドラゴンの卵を購入して、孵化ふかさせれば良いのではないですか?」

 言いながら、そういうことではないのだろうな、と思う僕。
 普通のドラゴンの子供は、卵から孵化したばかりでもかなり大きい。
 小さくても一メートルはある。
 シドラはタイニードラゴンという体が小さい種族で、かつその中でもピクシードラゴン並みに小さい個体なため、世界でも珍しいだろう。可愛いし。

「私はね、他のドラゴンではなくその子が欲しいのよ!」
「だからあげませんって! どうしたらわかってもらえるのかな?」

 騎士は通してくれそうにないし、かといってここで斬りかかるわけにもいかないしな。
 こんなことなら街に寄らずにさっさと魔法学園に行けば良かったな。
 いや、シドラを紋章の中に入れておけば……なんて今更な後悔が頭を巡る。
 僕が内心で頭を抱えていると、マリーベルがこちらを指差して叫んだ。

「もう、らちが明かないわ! 皆、その平民を捕らえて!」
「やっぱり、こうなったか!」

 僕は仕方なく、騎士達だけに[剣聖覇気けんせいはき]を発動した。
 これは剣聖であるとー祖父ちゃん直伝の技。『気』を対象者に向けて飛ばし、気絶させることができるのだ。
 まぁ、実力者には効かないんだけどね。
 騎士達は、一人を残して気絶した。

「あれ? 耐えられる人がいたんだ?」

 残った騎士は額に脂汗あぶらあせを浮かべながら忌々いまいましげに言う。

小僧こぞう……ただの平民ではないな!」
「これでも一応冒険者だからね」
「なるほど、見た目で判断してはならないということか!」
「な……何が起きたの」
「どういうことだ!? おいアルバ!」

 困惑するマリーベルとルークスに騎士――アルバは説明する。

「この者は覇気を発したのです。我が部下達は、その覇気に耐えられなかった」
「覇気とはなんだ!? だが、騎士団長のアルバなら対処は可能だろ!」

 ルークスの言葉に、アルバは首を横に振る。

「言い換えるなら、圧ですかね。我々は彼の威圧だけで壊滅させられました。覇気を弾く手段はあります。ですが、覇気の強さから判断するに、この者は自分よりはるかに強い」
「そんな馬鹿なことがあるのか!?」

 ルークスの言葉に頷いて、アルバは剣を抜いて構えた。
 騎士団長というだけあって、剣はかなりの業物わざものだ。

「自分は、ルークス領の騎士団長アルバ・ランカークス! 愛剣バークライドとともに相手をする」

 この国の騎士は、自分の名前以外に使用している剣の名前も紹介するようだ。
 なら、僕も名乗った方が良いよな。

「僕の名前は、リュカ・ハーサフェイ! 魔剣アトランティカで相手をします!」
「魔剣アトランティカだと!?」

 アルバは頓狂とんきょうな声を出した。
 僕がアトランティカを握ると、刀身は光を発する。
 その光は天まで伸び、周囲を照らした。

「魔剣アトランティカ……本物なのか」
「本物ですよ。聖女候補の巡礼旅におもむくにあたって、祖父のジェスター・ハーサフェイからもらったんです」
「ジェスター・ハーサフェイ……【黄昏の夜明け】の剣聖ジェスターか! しかも聖女巡礼の旅の護衛任務を受けられたということは、貴様のランクはBランク以上なのか!?」
「はい、僕はSランク冒険者で、レベルは200です」

 ギルドカードを領主とアルバに見えるように提示した。
 そこには今言った内容以外に、侯爵という身分も記されている。
 Sランクの冒険者にはあらゆる恩恵が与えられるのだが、この爵位もその一つである。
 するとアルバは剣を地面に置いて、両手を上げた。降伏の合図である。
 しかし、それを見たマリーベルはなおもわめく。

「アルバ、何をしているの? 早くその平民を――」
「黙れマリーベル!」

 ルークス領主は、大声でマリーベルを叱る。
 するとマリーベルはほおを膨らませながらも黙った。
 ルークスは一歩前に出て、うやうやしく片膝かたひざを地面につき、頭を下げた。

「申し訳ございませんでした、リュカ様」
「お父様、何故平民ごときに頭なんか下げているの!?」

 それを聞いたルークスは、マリーベルの頬を引っぱたいた。

「このリュカ様は、Sランク冒険者で爵位をお持ちの方だ。爵位は侯爵で、我々子爵よりも遥か上のお立場なのだ」
「そ……そんな、こんな小汚い奴がお父様より上だっていうの!?」

 ルークスは、マリーベルの反対側の頬も叩いた。
 そしてすぐに娘に頭を下げさせ、自分もそれより深く頭を下げた。

「無知な娘の数々の無礼と、我が不遜ふそんな態度をお許しください!」
「それは構わないけど……」

 僕は失礼な態度をとられたことより、マリーベルが気の毒になってしまった。
 彼女に回復魔法をかけてあげる。

此度こたびの不始末……どのようにつぐなえばよろしいでしょうか?」

 うめくように紡がれたルークスの言葉に、僕は困ってしまう。

「シドラは家族だから譲れない。それさえわかっていただければ、別にどうこうしようとは考えていませんよ」
寛大かんだいなご配慮、誠に感謝いたします! シドラ様に関しましては当然のこと! 娘にはくれぐれも厳しく言い聞かせますので!」
「いや、幼い子供をそんなに叱りつけたらかわいそうだよ。許してあげて」
「ははー!!!」


 それから僕は子爵家に招かれた。
 なんだかいたたまれなくて、その場をすぐに立ち去ろうとしたのだが、シドラがお腹を鳴らしたのだ。
 是非食事をしていってほしいとのことで、その言葉に甘えることになった。
 彼らとしては挽回ばんかいの機会が欲しいんだろうな。もう気にしていないのに……
 ついでに子爵家の使いの者がリッカとガイアンをさがしてくれて、彼らも子爵家に呼ばれた。
 食事が終わり、ここに来ることになった原因であるシドラは膨れた腹をさすりながら言う。

『あるじ~お腹一杯になったョ!』
「凄い量食べてたけど、どこに入るんだよ……」
『もちろん、お腹の中にだョ!』

 シドラは結局、子爵家の倉庫の備蓄まで食べ尽くした。
 そんな大量の食材を調理した料理人達は、今頃床に倒れていることだろう。
 僕は満腹になったシドラを連れて、マリーベルの元に行った。

「マリーベル、シドラは家族なので差し上げられません。ですが、僕は少し用事があって席を外しますので、その間、シドラと遊んであげてくれませんか?」
「あ、はい……! かしこまりましたわ、リュカ様!」

 マリーベルは嬉しそうにシドラを抱き上げた。


 僕はリッカを連れて騎士団の駐屯所ちゅうとんじょに赴いた。
 そして二人で、[剣聖覇気]によって気を失っていた騎士達を治癒した。
 その間、アルバが落ち着かない様子で僕のアトランティカとリッカのシャンゼリオンに視線をやっていたので、見せてあげた。
 すると、彼は感動で号泣する。
 まぁ、伝承に出てくるような剣だもんな。
 あ、そういえば――

「ガイアンはどこだ?」

 リッカが答える。

「ガイアンなら、領主様と何か話していたわよ」

 食堂に戻ると、領主とガイアンが難しそうな顔で話をしていた。

「どうしたの、ガイアン?」
「リュカか、今領主様からこの国の内情を聞いていてな」
「まさか、ガルグランド男爵の御子息と話ができるとは思いませんでした。ガイアン様、貴重な情報をありがとうございます」
「いやいや、実家は貿易をやっているから、各大陸の情報が集まる。この国について貴重な情報を教えてもらったんだ。こっちも何か提供するのが筋ってもんだろう」

 ガイアンは見た目は筋肉ムキムキで脳筋に見えるが、実は情報通なのだ。
 とはいえ、ガイアンがガルグランド男爵の息子って初めて聞いたぞ。
 僕は彼の知的な面を見て、少し感心してしまう。
 どうやら彼らの話はもう済んだようで、ガイアンが腰を上げる。

「さてと、そろそろ宿を探すとするか!」
「お待ちください! 今日は我が家に泊まっていってください!」

 ルークスが引き止めてくる。

「そこまで御厚意に甘えるわけには……」

 僕が遠慮すると、ルークスは食い下がる。

「我々のしでかしたことは、この程度では許されませんので!」
「いえ、シドラは朝になると、先ほどの倍は食べるのです。なので、子爵家に迷惑が掛かるのではないかと……」
「先ほどの倍ですか!?」

 さすがに驚いた様子のルークスだったが、すぐさま執事やメイド達に食材を手配するよう命じる。
 結局僕達は厚意に甘えて、子爵家にお世話になるのだった。


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