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第五章

第三話 厄介事に巻き込まれる・前編(主人公は…まだです!)

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 俺はサーディリアン聖王国のカイナン地区を歩いていた。
 そこは市場や店などが多く存在する場所だった。
 ただ…街に繰り出しては見たが、金が無いと始まらない。
 なので、討伐の報奨金の金貨5枚を前払いで貰い、その内の金貨1枚を銀貨と銅貨に交換して貰ったのだ。
 そのお陰で軍資金はあるのであった。
 …とはいえ? 
 調味料は自分のがあるし、食材も足りているし、武器は魔剣シーズニングあるし、防具はこの服がある。 
 アクセサリー類もロットが付与してくれた物があるし…そう考えると、買い食いする位しか金の使い道がない。
 
 「ガイウスの話によると、この世界に料理や調味料を広めたのは慱君という話だから…彼のレパートリーの多さなら…俺の使用出来る調味料はほぼこの世界に広まっているだろうな?」

 その証拠に、八百屋にはキャロライナリーパーやドラゴンブレスチリ等もある。
 元いた世界でも、スーパーとかにはあまり並んでいない商品だった…のが、ここでは普通に売られている。
 俺は元いた世界では、俺は世界に10人に入る程の調味料マイスターの称号がある。
 なので勿論、慱君の知らない調味料も存在する。
 俺には調味料を創作して作れるので、この世界にない調味料を作りだせる事が出来る。

 「あ、そうだな…マルザリィのベルクドルフ商会だっけか? そこに行ってみよう…で、場所は何処にあるんだ?」
 
 ベルクドルフ商会は、世界で3本の指に入る大商会である…のだが、この世界に疎いキッドには解らずに探し回ってようやく見つける事が出来た。

 「ここか? でけぇ建物だな…」

 俺は受付に行くと、マルザリィ名前を出した…のだが?

 「申し訳ないね、マルザリィ様からはキッドという名前の人が来たら通せとは言われたが、子供とは聞いていなくてね。」
 「いや、俺がそのキッドなんだが…」
 「君がロンベルタイガーを倒しただなんてねぇ?」
 「ギルドカードは…まだ発行中か。 さて、証明出来るものは何かないか?」
 「まだいる気ですか? いい加減こちらも忙しいので出て行って欲しいのですがね。」
 
 これは駄目だな。
 信用されてない上に、信じても貰えないとは…。
 俺はベルクドルフ商会を出ると、先程の受付の男が飛んできた。

 「申し訳ありませんでした。 マルザリィ様に報告をしたところ…服装や容姿が一致しましたので大至急連れて来るようにと…」
 「今更都合が良すぎないか? 俺はちゃんと説明したのに…」
 「はい、ですから…大変申し訳ありません。」
 「俺の言った事を散々疑ってから、確か出て行けとかとも言われた様な?」
 
 受付の男は段々顔色が青くなっていった。
 
 「マルザリィには今度会いに行くと伝えておいてくれ。」
 「お待ち下さい、キッド様! このまま帰したという事が解れば…私が叱られて首になりかねま…」
 「知った事か!…と言いたい所だが、俺もマルザリィには用があるから今回は不問にするよ。」
 
 俺は受付の案内でマルザリィの部屋に通された。

 「キッド様、この度が受付の者が大変申し訳ありませんでした!」
 「俺もマルザリィに用があったんでな、受付の態度が気に入らなかったが我慢する事にしたよ。」
 「寛大な心遣いを…」
 「そういうのは良いから…」
 「ところでキッド様は、冒険者ランクは幾つになられましたか?」
 「俺はAランクだった。 今手続きの最中でな、ギルドカードの発行とベヒーモスとロンベルタイガーの査定待ちだ。」
 「そうでしたか…さすがガイウス様が見込んだ者というだけはありますね。 それで私に用とは?」
 「移動手段として馬車の様な物が欲しいのだが…馬車って幾らするんだ?」
 「馬車で御座いますか? 用途はどの様な事に使われるのですか?」
 「ゴルディシア大陸のカナイ村という場所に行きたいんでな、長距離に耐えられる馬と馬車が欲しいんだ。」
 「魔王を倒した英雄リュカの故郷ですよね? 一体何をしに…?」
 「話しても良いんだが、信じるかどうか?」

 俺は元いた世界で死んで転生した話をしてから、その世界の魔王を倒した時に別世界の魔王討伐に協力しろと言われてからこの世界に来た話を一通りした。
 マルザリィは全てを聞き終わった後に、かなり難しい顔をしていた。

 「なるほど…キッド様が信じるかどうか?…という言葉の意味が解りました。 だからガイウス様とあんなに親しかったのですね。」
 「言っておいてなんだが…信じたのか?」
 「はい…その話を聞いて色々と合点が行きました。 となるとですね…?」
 
 マルザリィはカタログを出してページを捲った。

 「あ、言っておくが、俺は馬車を操作できんぞ!」
 「そうでしょうねぇ? だとすると、馬車と操縦士が必要になりますが…」
 「その操縦士というのは、冒険者でも可能か?」
 「はい…冒険者の中には馬車を操作出来る方もいらっしゃいますね。」
 「だとすると、冒険者を雇った方が良いか…」
 
 馬車の値段は良く解らんが、恐らく元いた世界で車位の値段と同等かそれ以上と考えた方が良いだろう。
 それに運転手を雇うとなるのだが…操縦士と冒険者だとどちらが高いんだろうか?
 車だったら運転で来たんだがなぁ…

 「この世界にも車があったらなぁ…」
 「車というのは、馬を使わずに高速で移動をするという…乗り物ですよね?」
 「え? あるのか⁉」
 「正確には…あったと言うべきでしょうね。 英雄ダンがこの世界で魔導四輪シルフィンダーという移動手段を確保していましたから…」
 「慱君は異世界で車を作ったのか…器用だとは思ったが、車まで作れるとはね。」
 「他にも魔導四駆シルロンダーやきゃんぴんぐかーなる物を作ったと…」
 「でも今は無いんだよな?」
 「はい、魔王サズンデスとの戦いで破損したとか…」
 
 車かぁ…メカニック系だったら作れたかもしれないが、俺にはそっちの知識は無いしな。
 やはり馬車しかないか…。

 「だとすると馬車をくれないか? もしくは借りる事は出来るか?」
 「ゴルディシア大陸に向かうのでしたら、トライヘリア港街まで行ってから船旅になりますね。 そうなると、船には馬車は乗せられないので…乗合馬車の方が良いかもしれませんね。 ゴルディシア大陸に着いてからカナイ村行きの乗合馬車を探すというのが良いかもしれません。」
 「それの方が安上がりか…」
 「それにしても、キッド様はあの危険な村に行かれるとは度胸がありますね?」
 「危険な村?」
 「ゴルディシア大陸のカナイ村と言えば、世界で一番危険な村と呼ばれている辺境にある場所ですよ。」
 「初めて聞いた…本当にガイウスは説明が足りねぇな!」
 
 まぁ、危険な村だろうが何だろうが行かなければ話にならないからな。
 どういう村なのかは良く解らないが…まぁそれほど心配する必要もないだろう。

 「聞きたい情報は聞けた。 マルザリィ、感謝する!」
 「いえいえ…それと、キッド様はいつまでこの街に滞在しますか?」
 「冒険者ギルドに戻ってから、ギルドカードを受け取って報奨金を受け取ったらすぐに立つつもりだが?」
 「左様で御座いますか…旅の途中で使った調味料の事で話を聞きたかったのですが…」
 「あれならタダでやっても良いぞ…但し条件として、乗合馬車の予約をしておいて欲しいのだが…」
 「それならお助けして戴いたお礼として、トライヘリア港までは我が商会の馬車でお送り致します。 調味料の代金は別にお支払い致しますし…」
 「なら、空瓶をなるべく多く出してくれ。」

 俺はマルザリィが用意した空瓶に、この世界にはあまりない調味料を詰めてやった。
 それと商売向きなブランデーやウィスキー、ラム酒やバーボンも入れてやった。

 「これは調味料ですが…この茶色いのは?」
 「それは酒だ。 この世界の酒は主にビール…エールとミードとワインだけなんだろ?」
 「これらは…ワインではありませんね。 ミードとも違いますし…」
 「色が似た様な物だが、中身は違う。」
 「なるほど…と、これは上品な香りがしますね。 それに…酒精が非常に強い!」
 「ワインもあるんだが…」
 「お願いします!」

 俺は赤ワインと白ワインを瓶に入れた。
 そのワインをマルザリィは味見をすると…?

 「このワインは…雑味が無くて洗礼されていますね。 そして香りも非常に良い!」
 「これらの酒は売れるか?」
 「えぇ、間違いなく売れるでしょう…ですが、量がこれだけというのが実に惜しいですね。」
 「なら樽を出せ! 樽に詰めてやるから…その代わり高く買い取れ!」
 「言い値で買わせて戴きます!」

 商談成立という事で、俺はそれぞれの酒を樽に満たした。
 次の交渉する分を含めて、少し安く提供した。

 「では、馬車の手配は頼むな。」
 「はい、すぐに手配を致しますので…場所を教え致しますので、用事が済みましたらその場所に赴いて下さい。」

 俺はベルクドルフ商会を出て、冒険者ギルドに向かって行った。
 その途中に子供が人相の悪いのに絡まれていたのを見掛けた。

 「やっと見つけたぞガキども! チョロチョロと逃げやがって!」
 「お姉ちゃん、怖い!」
 「大丈夫よ…」

 はぁ、何処の世界にもあぁいう輩は居るんだな…。
 あまり関わりたくは無いのだが、あの姉妹はリットとルット位だし…助けてやるか!

 「お前達は、俺達が有効に扱ってやるからよ!」
 「お前らは幼女に興味があるのか? とんだ変態だな!」
 「なんだと? って、こっちもガキか…身なりもいいし、売れそうだな!」
 「なんだ、人攫いの類か。 なら、容赦は必要無いか…」
 「何をブツブツ言ってやがる………」
 「お前達は伏せろ! 濃度上昇・サドンデスソース‼︎」

 俺は人攫いの3人の顔を目掛けてデスソースをぶち撒けた。
 濃度を上昇しておいたので、目を閉じても顔に掛かれば滲みる上に鼻がやられて呼吸が碌にできない。
 2人はどうやら目に入ったらしく、顔を押さえて呻き声を上げていた。

 「さぁ、今の内に行くぞ!」
 「はい!」

 俺は姉妹を連れてその場から離れた。
 姉妹に事情を聞くと、2人は孤児院の子達で食べ物を探していたという話だった。
 俺はその孤児院を案内する様にいうと、姉妹達は案内してくれた。
 そこは少しくたびれた孤児院だった。
 
 「此処だよ、お兄ちゃん!」
 「立派とは…言い難いな。」
 「院長先生に案内しますね。」
 「こっちだよ、お兄ちゃん!」

 俺は姉妹達の手に引かれて案内されると、其処には7人の子供達と年配の老婆とシスターがいた。
 
 「ジル、ワカ…無事に帰ってきたのね!」
 「2人とも、その子は誰だい?」
 「このお兄ちゃんがアイツらから助けてくれたの。」
 「まぁ…それはそれは、この子達を守って頂きありがとうございます。」
 「いや、別にそれは構わないんだが…アイツらからって事は、何度か狙われているのか?」
 「はい…この孤児院の経営がままならず、金貸しから借りたのは良いのですが…高い利子を要求されて、子供を奴隷として売ればチャラに出来ると言われたのですが、そんな事は出来るはずもなく…」
 「悪徳金融から金を借りたのか。 幾ら借りたんだ?」
 「借りたのは銀貨10枚だったのですが、1月経つと金貨5枚に膨れ上がっていて…」
 「トイチよりひでぇな! 他からは借りれなかったのか?」
 「こんな孤児院ですので…そうしたら、あの者達がどんな者でも関係無しに金を貸してくれると言われたので…」
 「病気か?」
 「はい、院の子ども達が数人流行病にかかってしまい…その為の薬代が。」
 
 人の足元を見て金貸しかよ…とんでも無い奴らだな。
 ん? そういえば、アイツらがまた…と言っていたのはこの姉妹だったな?
 何かあるのか?

 「なぁ、狙われるのは孤児院の子供達全員か?」
 「いえ、ジルとワカだけなんです。 ジルは動物と心を通わせるスキルが、ワカは魔物と心を通じるスキルというのがありまして…」
 「となると、使い所によっては…有効に活用出来ると踏んだわけか。」
 
 関わらなければ無視する所だが…関わってしまった以上、あ…待てよ?

 「ジルだっけか? ジルは馬車は扱えたり出来ないか?」
 「馬車は扱えないけど、お馬さんと話は出来るから…扱えないけど言う事は聞いてくれるから。」
 「そしてワカは魔物を御する力があるのか…だとすると、投資する価値はあるな!」

 俺がそんな事を言いながら考え込んでいると、院長が俺を睨みつけてから言った。

 「お前さんもこの子達を利用するつもりかい?」
 「いやいや、そう言うわけじゃ無い。 この子達の働き口の世話が出来るかもしれないという話だ。 しかも…信用がおける商会でな。」
 「それは何処の…?」
 「相談してみないとなんとも言えんが、まぁ任せておけ! それと、金を借りたのは何て言う所だ?」
 「ゲヘラー商会という所です。 私の孤児院以外にも、不当に吹っかけてからその家の子供を無理矢理連れ去るとか…」

 ひでぇな…それは、潰しても問題は無いか!
 俺は孤児院を出てから、情報を集める為と手続きが終わっているはずと思って冒険者ギルドに顔を出した。
 そしてギルドカードと報奨金を受け取ると、ギルドマスターのヴェルガーに話を聞いてみた。

 「ゲヘラー商会か…うちも迂闊に手が出せないんだよ。 違法な事をしているのは分かっているんだが…」
 「そう言うという事は、背後に貴族が絡んでいるのか?」
 「あぁ…だから迂闊に動けなくてな。」
 「なら、俺が潰してやろうか? ゲヘラー商会とその背後の貴族の2つを。」
 「だがなキッド、ヘタに関わると奴等はその者の家族を調べられて、盾に取られるかもしれんぞ?」
 「ヴェルガー、俺の話を忘れたのか? 俺の家族はこの世界には居ないし、それに…俺の兄妹達は、英雄と剣聖と賢者と聖女で妹達には勇者の加護があり、俺の父親は公爵家の三男でギルドマスターだぞ。」
 「そういえばそうだったな…しかし改めて聞くと、とんでも無い家系だな?」

 まぁ、父親は本当の父親では無いけどな。
 正確には妹達も血は繋がってはいないし。
 
 「うちからも応援を出すか?」
 「良いのか? 手は出せないんだろう?」
 「奴等の敷地内ならな…お前が暴れるのなら、外に逃げ出すだろ?」
 「なるほど…頼めるか?」
 「あぁ、それに…俺のギルドの中のメンバーにも奴等の不当な借金の所為で冒険者になった奴らも居るからな、喜んで協力すると思う。 それに付け加えると…」
 「それは頼もしいな! それに…なんだ?」
 「商会を潰すのが成人前の子供なんて話を説明したって誰も信じないだろうからな!」
 「まぁ…確かにな。」

 俺はヴェルガー話を済ませると、次にベルクドルフ商会に行って再びマルザリィと話をした。
 マルザリィには、孤児院の事とゲヘラー商会を潰す話をした。

 「ゲヘラー商会を潰す…ですか。」
 「ついでにその背後にいる貴族もな。」
 「ベヒーモスやロンベルタイガーを倒した貴方なら…まぁ心配はしませんが。」
 「あと、この商会から数人貸してほしいのだが?」
 「なるほど…帳簿ですね?」
 「あぁ…不正で泣いた者達が居るだろうからな。 あと、背後の貴族ってどの程度の地位だ? 悪党の手助けをする位だから、下級貴族だとは思うが…」
 「はい…バグズダー子爵家です。」
 「では、ゲヘラー商会とバグズダー子爵家の地図を頼む。」
 「では、少々お待ちを…」

 マルザリィから地図を貰い、カイナン地区にあるゲヘラー商会と貴族街にあるバグズダー子爵家の場所を教えてもらった。
 俺は礼を言うと、マルザリィは職員を10人用意してくれた。

 「さて…街から膿を排除するぞ!」
 「ですが、我等は他の商会に乗り込む訳には…」
 「あーーー建物の最上階が何かしら破壊したら合図をするから、それまで待っていてくれ。」
 「はぁ…」

 職員は信じていない様だったが、俺の容姿では無理は無いか?
 そしてベルクドルフ商会を出ると、そこには30人の冒険者とヴェルガーが居た。

 「ギルマス自ら指揮かよ…」
 「お前の容姿だと、お前の事を知らない奴なら言う事は聞かんだろうからな!」
 「だからってトップが来るなよ…。」
 「上位ランカーに任せようとも思ったんだが、現在は不在でな。」
 「あぁ、分かった…じゃあ、宜しく頼む!」

 俺達はゲヘラー商会に辿り着くと、冒険者達は商会の周りを囲み始めた。
 入り口の近くでは、職員達が待ち構えていた。
 ゲヘラー商会は、3階建ての大きな建物で…悪趣味な銅像や趣味の悪いインテリアがゴロゴロとあった。

 「では…行ってくる!」

 俺はそう言ってゲヘラー商会の中に入って行った。

 後半へ続く…


 *ちなみに…バグズダー子爵家と聞いて、何人の読者は気付いた人はいるかな?
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