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自由なスローライフの章

第六十八話

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 「フォルトゥナ様…?ファルトゥナ様!」

 「あ、私の事か!そう言えばフォルトゥナという名前で登録していたんだっけ?」

 偽名を使って登録し、その偽名で呼ばれてもピンと来なくて返事が遅れてしまった。

 怪しまれて無いかな?

 「Sランクになられましたので、貴族からの指名依頼が3件ほどあるのですが…」

 「内容によりますが…」

 「1つ目は草原で目撃されたベヒモスの討伐、2つ目は火山地帯の赤龍の討伐、3つ目は海で海龍の討伐となっております。」

 「どれもムリゲーなんだけど…私の事を殺す気?」

 「天竺竹を単騎討伐されたフォルトゥナ様ならどれも難易度は低いと思いますが?」

 私以外のSランクってこんな依頼を受けているの⁉︎

 あ、他のSランクってパーティーで活動しているのか。

 「聞きたいんだけど、この依頼に期限ってあるの?まさか今日明日中に…とかじゃ無いよね?」

 「早いに越した事はありませんが、用意や準備もありますし…」

 「ですよねぇ~~~」

 よし、上手い事言い訳を作って伸ばそう!

 流石に依頼をバックれるのはムリだろうしね。

 私は家に戻ってから畑の状態を確認した。

 以前ギルドマスターからポーションを売って欲しいと言われたし、それを提供する事で依頼を先延ばしにすれば…他のSランクが依頼を達成してくれるかもしれないし、上級ポーションを作るには時間が掛かるとか言っておけば…。

 私は錬金窯でポーション作りを始めるのだった。

 ~~~~~一方その頃~~~~~

 神殿騎士団達は刻一刻とリアラの元に向かう為にカシリスの街に向かっていた。

 リアラの遺体を運ぶ時とは違い、馬車と共に移動ではなく馬だけなので移動は圧倒的に速かった。

 さてリアラと神殿騎士団達は…?
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