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完結の章
第四話 神との会話
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『まずは感謝を言わせてくれ、本当にありがとう!』
「別にそれは構わないんだが…」
『魔王樹デヴァルダムツリーはな、まずは魔大陸に全ての触手を行き渡らせてから次に浮遊大陸をも飲み込もうとした恐ろしい奴だったんだ。』
「え? アイツが⁉ それにしては…範囲は確かに広かったが、世界からしてみたらそれ程でもない気がしたが?」
『魔王樹デヴァルダムツリーには特殊能力が幾つか備わっていてな、無限増殖と異常繁殖という能力があったのだが…』
「確かに剣で斬ったその場から生えてはきたな…除草剤を撒いたら生えなくなったが。」
『君の創り出す能力は他の者達と発想が違うからな。 魔王樹を討伐している姿を見て唖然となっていたよ。』
「対象の魔王が植物系で良かったよ、これが小説の魔王とかで強大な魔力を保有していて、魔獣を使役差し向ける…という感じだったら1人では対処は無理だっただろうし。」
魔王軍で龍の軍団…とかだったらまずアウトだったな。
幾らレベルが高いとは言っても限度がある。
『それで話は変わるんだがラック君、君は…儂の転移陣を創り出せる能力があったんだな?』
「何となく…でやったら出来たんで、色々と役には立った。」
『その力で地球に戻ったりもしていたしな。』
「あれは…もしも異世界に残れずに地球に戻らされる羽目になった場合、過ごしやすい環境を作っておきたかったんだよ。」
『その割には、両親を罠に嵌めて刑務所送りにしていたようだったが?』
「自分の息子の命と臓器を売られそうになったから仕返ししたまでだ! もしかしてそれらはペナルティーに触ったりするか?」
『いや…我々は人間同士のいざこざには関与しないので別に構わないが。』
「なら良かった! それで…俺も今後は異世界で暮らそうと思っているんだが、1回だけ地球に戻る許可を貰いたいんだが…良いか?」
『何をする気かは知らんが…魔王樹を討伐した君なら特別にいつでも地球に戻る許可をしても構わないが?』
「まずは異世界に戻ってからセイカに手紙を書かせて、その手紙を福祉施設に届けようと思っている。 地球ではセイカは突然失踪した扱いになっているから安否を知らせる為にな。」
『君は律儀な人間だな…異世界での行動や力を手に入れて地球に戻った時の行動を見ていた時は、ただのクズ男だと思っていたが…?』
「行き過ぎた行動をしていたのは認めるが…クズは酷く無いか?」
『異世界では悪さをしていた者達を雲海に突き落としたり、罪もない者達を雲海から落として殺害しようとしたり…地球に戻れば妹を殺してから両親を罠に嵌めたりと。』
「全部見ていたんだな。」
『一応…全ての転移者の行動を把握するのが儂の役目だからな。』
まさか…全部見られていたとはなぁ。
…というと、この先の行動も監視されるのか?
『さすがにその後の生活までは監視はせぬよ。 神とてそれ程暇ではないしな…』
「心を読んだのか。 安心してくれ、地球に戻っても人を殺したりという行為はしない。 刑務所にいる両親に面会をして怒らせては来るが…」
『ならば、その時までは視るとしよう。 その後の事は感心せぬから好きにやれば良い!』
神との会話が終わり、俺はアーダインの村の場所に戻って来た。
するとセイカとセイジュウロウが俺の事を待っていた。
俺は福祉館の職員に宛てた手紙をセイカに書いて貰う事にした。
その間は、セイジュウロウが異世界で暮らしていく為の手助けする武具やアイテムを作って渡してやった。
「セイジュウロウは地球にいる者達に伝えたい事があるなら伝えて来るが?」
「俺は天涯孤独の身でな、知り合いというのも解くには居ないから別に必要ないさ。」
「そういえば、セイジュウロウって今幾つだ?」
「俺は21歳になる。 地球では大学に通っていた。」
「…となると、呼び捨ては不味いか?」
「今更だな、別に敬語は不要だ!」
そんな話をしていると、セイカが手紙を書き終わった。
一緒に行くか?
そう誘ったんだが、セイカはこの世界で数年暮らしていた為に地球にいた時に比べて成長していたので、誤魔化したりするのが面倒という事だった。
まぁ確かに…あの頃に比べて数年が経過した姿だし、説明が面倒そうだしな。
なので俺だけ地球に移動する事にした。
さて…色々とやる事があるな。
片っ端から片付けるとしますか‼
まず向かうのは…?
~~~~~~~~~~~~
この作品の物語は、残り数回で終わります。
「別にそれは構わないんだが…」
『魔王樹デヴァルダムツリーはな、まずは魔大陸に全ての触手を行き渡らせてから次に浮遊大陸をも飲み込もうとした恐ろしい奴だったんだ。』
「え? アイツが⁉ それにしては…範囲は確かに広かったが、世界からしてみたらそれ程でもない気がしたが?」
『魔王樹デヴァルダムツリーには特殊能力が幾つか備わっていてな、無限増殖と異常繁殖という能力があったのだが…』
「確かに剣で斬ったその場から生えてはきたな…除草剤を撒いたら生えなくなったが。」
『君の創り出す能力は他の者達と発想が違うからな。 魔王樹を討伐している姿を見て唖然となっていたよ。』
「対象の魔王が植物系で良かったよ、これが小説の魔王とかで強大な魔力を保有していて、魔獣を使役差し向ける…という感じだったら1人では対処は無理だっただろうし。」
魔王軍で龍の軍団…とかだったらまずアウトだったな。
幾らレベルが高いとは言っても限度がある。
『それで話は変わるんだがラック君、君は…儂の転移陣を創り出せる能力があったんだな?』
「何となく…でやったら出来たんで、色々と役には立った。」
『その力で地球に戻ったりもしていたしな。』
「あれは…もしも異世界に残れずに地球に戻らされる羽目になった場合、過ごしやすい環境を作っておきたかったんだよ。」
『その割には、両親を罠に嵌めて刑務所送りにしていたようだったが?』
「自分の息子の命と臓器を売られそうになったから仕返ししたまでだ! もしかしてそれらはペナルティーに触ったりするか?」
『いや…我々は人間同士のいざこざには関与しないので別に構わないが。』
「なら良かった! それで…俺も今後は異世界で暮らそうと思っているんだが、1回だけ地球に戻る許可を貰いたいんだが…良いか?」
『何をする気かは知らんが…魔王樹を討伐した君なら特別にいつでも地球に戻る許可をしても構わないが?』
「まずは異世界に戻ってからセイカに手紙を書かせて、その手紙を福祉施設に届けようと思っている。 地球ではセイカは突然失踪した扱いになっているから安否を知らせる為にな。」
『君は律儀な人間だな…異世界での行動や力を手に入れて地球に戻った時の行動を見ていた時は、ただのクズ男だと思っていたが…?』
「行き過ぎた行動をしていたのは認めるが…クズは酷く無いか?」
『異世界では悪さをしていた者達を雲海に突き落としたり、罪もない者達を雲海から落として殺害しようとしたり…地球に戻れば妹を殺してから両親を罠に嵌めたりと。』
「全部見ていたんだな。」
『一応…全ての転移者の行動を把握するのが儂の役目だからな。』
まさか…全部見られていたとはなぁ。
…というと、この先の行動も監視されるのか?
『さすがにその後の生活までは監視はせぬよ。 神とてそれ程暇ではないしな…』
「心を読んだのか。 安心してくれ、地球に戻っても人を殺したりという行為はしない。 刑務所にいる両親に面会をして怒らせては来るが…」
『ならば、その時までは視るとしよう。 その後の事は感心せぬから好きにやれば良い!』
神との会話が終わり、俺はアーダインの村の場所に戻って来た。
するとセイカとセイジュウロウが俺の事を待っていた。
俺は福祉館の職員に宛てた手紙をセイカに書いて貰う事にした。
その間は、セイジュウロウが異世界で暮らしていく為の手助けする武具やアイテムを作って渡してやった。
「セイジュウロウは地球にいる者達に伝えたい事があるなら伝えて来るが?」
「俺は天涯孤独の身でな、知り合いというのも解くには居ないから別に必要ないさ。」
「そういえば、セイジュウロウって今幾つだ?」
「俺は21歳になる。 地球では大学に通っていた。」
「…となると、呼び捨ては不味いか?」
「今更だな、別に敬語は不要だ!」
そんな話をしていると、セイカが手紙を書き終わった。
一緒に行くか?
そう誘ったんだが、セイカはこの世界で数年暮らしていた為に地球にいた時に比べて成長していたので、誤魔化したりするのが面倒という事だった。
まぁ確かに…あの頃に比べて数年が経過した姿だし、説明が面倒そうだしな。
なので俺だけ地球に移動する事にした。
さて…色々とやる事があるな。
片っ端から片付けるとしますか‼
まず向かうのは…?
~~~~~~~~~~~~
この作品の物語は、残り数回で終わります。
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