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完結の章
第三話 神の誤算…
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『よもや…こんなに早く指定された魔王を討伐してこようとは⁉』
俺達、迷い人8人は神の元の前に集った。
そして神から発せられた第一声は、これだった。
『しかもそれが…魔王退治には乗り気ではなく、異世界転移が一番遅かったラック君が単独で討伐を成功させるなって…』
「そういえばお兄ちゃんって…この世界に来てからどれ位?」
「えーっと…? 1か月ちょいかな?」
「私達は3年近くにいるのにやっとレベル100を越えたくらいなのに…どうして1か月でレベル2000も上がるの?」
「俺のギフトが特殊な物でな、経験値数億倍の効果があったんで…それで魔物を討伐して行った。 魔王樹デヴァルダムツリーを討伐する10日前は魔大陸にいて魔物や魔獣を倒していたから、レベルの上りも早かったかもしれないな。 魔王樹デヴァルダムツリーを討伐した時もかなりレベルが上がったし…」
「だが君は、旅先では僕等を追い抜いて魔大陸に向かったんだろ? どうやって僕等に気付かないでザルエングルブに行けたんだい?」
「俺はザルエングルブには行ってないぞ? 俺が魔大陸に向かった方法はレフトエーダの街の近くの崖から雲海に向かってダイブしたからだ。」
「「「「「「ぶっ!」」」」」」
セイカ以外は一斉に吹いた。
普通に考えれば、とてもじゃないがあり得ない事をしたからだ。
「初めの頃は魔界の大地と聞かせれていてな、魔大陸の街のベルアダムからダメルベーゼの街を目指していた際に、目の前に生い茂った雑草が道を塞いでいてな…片っ端からその雑草を駆除していたら、後にそいつが魔王樹デヴァルダムツリーという事が判明して…」
「魔王を雑草と勘違いしていたのか?」
「それでさっき城にいたルファリアという女から、俺が戦っているのは魔王樹デヴァルダムツリーという事を知って、最初はお前達に任せて俺は傍観していようと思ったんだが、乗り掛かった舟だったし…少し頭に来たんで倒して消滅させた。」
俺の話に神を含めた迷い人達8人は呆然としていた。
「それで神のおっさん、早いって何だ?」
『まさか送り出してから1か月で指定した魔王を討伐してくるとは思ってなくてな、こちらにも色々準備があったんだが…』
「なんだ、感謝祭でも企画してくれたのか?」
『魔王を討伐した者達に感謝の言葉と、この世界に残るか否かをシミュレーションしていたのだが…』
「なんだ、その事か! それなら、俺とセイカとセイジュウロウはこの世界に残るから、他の5人は元の世界に送ってやってくれ!」
「待ってくれ! 僕も残ると…」
「無理をするなトーヤ、悪いがお前もこの世界には未練は無いんだろ? ならば無理して残る必要はないぞ!」
「いや、僕はセイカの傍で…」
「その役目は俺が引き受けると言ってあるだろ! それにお前がいた所で大して役に立たないんだから、さっさと地球に帰って新しい恋でも探せ!」
「ラック…お前はトーヤをバッサリいったな!」
「それくらい言わないと気付かないだろ、セイジュウロウ…」
「まぁ確かにな! トーヤは使命感からか愚痴こそこぼしては無かったが…結構無理していたのはみてわかったからな。」
「なら最後に…セイカ、君に聞きたい! 君の考えは変わらないのかを…君が選ぶ者の手を取ってくれないか?」
セイカはトーヤの所には向かわずに、俺の所に来て手を取った。
トーヤは自分の所に来ない事を知ると、酷く落ち込んで見せた。
何を期待していたんだろうな?
「セイカが僕を選ばないというのは分かった! ならば…ラック、君が本当に彼女を守り抜く事が出来るかどうか僕と勝負を…」
「するか! レベル差を考えろ‼」
「僕は勇者だ! アイテムを使わないと戦えないアイテム士とは、例えレベルの差があっても…」
俺は縮地でトーヤの前まで一瞬で移動してから刀身を首に当てた。
別に戦う選択肢を与えても良かったんだが、負けてからも色々とグチグチと言って来るのは目に見えていたから実力の差をこうして思い知らせた。
「俺の動きにお前は対処出来なかった。 そんなお前と俺とではジョブに関係なく、ここ迄の差の開きがあるんだよ。」
「くっ…」
「だが僕はセイカの事は諦めきれなくて…」
「男の嫉妬は見苦しいぞ! さっさと地球に戻って異世界での出来事を忘れて、新しい彼女でも作れ!」
セイカは俺の所に来て耳打ちをした。
俺は頷くとセイカはトーヤの方を向いて言った。
「トーヤさんが何を勘違いしていたかは知りませんが、私は別にトーヤさんの事は全くこれっぽっちも好きという訳ではありませんでした。 それなのに…僕が護ってあげるオーラを振りまいた挙句に、勝手に体に触れて来たりして…凄く気持ち悪かったし不快だったんです‼」
「ぐはっ‼」
トーヤは口から吐血をしながら地面に手を付いた。
「凄いな嬢ちゃん、ラックの情け容赦ない攻撃も酷かったが…嬢ちゃんが見事にトーヤにトドメを刺しおった!」
「…という訳だ神のおっさん、この5人はさっさと地球に送ってやってくれ!」
『本来魔王を倒した者達にはギフトを授けて地球に送り返すのだが…今回は魔王討伐も行ってないし、異世界での出来事の記憶は消した状態で戻って貰うとするかの!』
「それが良いだろうな。 目標を達成した記憶なら残しても良いだろうが、目標を達成出来ずに異世界で辛い生活を送っていた経験の記憶何てあっても邪魔になるだけだしな。」
神のおっさんは何やら詠唱を唱えると、目の前にいた5人は姿を消して行った。
目標を達成した者達なら別れを惜しむという事はあったかもしれないが、今の者達にはほんの短い期間での暮らしをしていたから名残惜しいというのは感じられなかった。
ただし…未練を残したトーヤは別として。
『それでここに残った者達は、異世界に送り返すという事で良いんじゃな?』
「それなんだがおっさん、セイジュウロウとセイカのギフトはそのままの形で異世界に送ってくれ。 ギフトを取り上げられたら、恐らく向こうでの生活は困難になるだろうからな。」
『その辺については弄らんから安心せよ! それと…ラック君には別件で話があるんだが良いか?』
神は詠唱を唱えると…セイジュウロウとセイカをアーダインの村の降り立った場所に転移させた。
そして残るは俺と神のおっさんの2人だけとなった。
俺との別件の話って何だろうか?
まぁ、何となく予想は着くんだけどな?
俺達、迷い人8人は神の元の前に集った。
そして神から発せられた第一声は、これだった。
『しかもそれが…魔王退治には乗り気ではなく、異世界転移が一番遅かったラック君が単独で討伐を成功させるなって…』
「そういえばお兄ちゃんって…この世界に来てからどれ位?」
「えーっと…? 1か月ちょいかな?」
「私達は3年近くにいるのにやっとレベル100を越えたくらいなのに…どうして1か月でレベル2000も上がるの?」
「俺のギフトが特殊な物でな、経験値数億倍の効果があったんで…それで魔物を討伐して行った。 魔王樹デヴァルダムツリーを討伐する10日前は魔大陸にいて魔物や魔獣を倒していたから、レベルの上りも早かったかもしれないな。 魔王樹デヴァルダムツリーを討伐した時もかなりレベルが上がったし…」
「だが君は、旅先では僕等を追い抜いて魔大陸に向かったんだろ? どうやって僕等に気付かないでザルエングルブに行けたんだい?」
「俺はザルエングルブには行ってないぞ? 俺が魔大陸に向かった方法はレフトエーダの街の近くの崖から雲海に向かってダイブしたからだ。」
「「「「「「ぶっ!」」」」」」
セイカ以外は一斉に吹いた。
普通に考えれば、とてもじゃないがあり得ない事をしたからだ。
「初めの頃は魔界の大地と聞かせれていてな、魔大陸の街のベルアダムからダメルベーゼの街を目指していた際に、目の前に生い茂った雑草が道を塞いでいてな…片っ端からその雑草を駆除していたら、後にそいつが魔王樹デヴァルダムツリーという事が判明して…」
「魔王を雑草と勘違いしていたのか?」
「それでさっき城にいたルファリアという女から、俺が戦っているのは魔王樹デヴァルダムツリーという事を知って、最初はお前達に任せて俺は傍観していようと思ったんだが、乗り掛かった舟だったし…少し頭に来たんで倒して消滅させた。」
俺の話に神を含めた迷い人達8人は呆然としていた。
「それで神のおっさん、早いって何だ?」
『まさか送り出してから1か月で指定した魔王を討伐してくるとは思ってなくてな、こちらにも色々準備があったんだが…』
「なんだ、感謝祭でも企画してくれたのか?」
『魔王を討伐した者達に感謝の言葉と、この世界に残るか否かをシミュレーションしていたのだが…』
「なんだ、その事か! それなら、俺とセイカとセイジュウロウはこの世界に残るから、他の5人は元の世界に送ってやってくれ!」
「待ってくれ! 僕も残ると…」
「無理をするなトーヤ、悪いがお前もこの世界には未練は無いんだろ? ならば無理して残る必要はないぞ!」
「いや、僕はセイカの傍で…」
「その役目は俺が引き受けると言ってあるだろ! それにお前がいた所で大して役に立たないんだから、さっさと地球に帰って新しい恋でも探せ!」
「ラック…お前はトーヤをバッサリいったな!」
「それくらい言わないと気付かないだろ、セイジュウロウ…」
「まぁ確かにな! トーヤは使命感からか愚痴こそこぼしては無かったが…結構無理していたのはみてわかったからな。」
「なら最後に…セイカ、君に聞きたい! 君の考えは変わらないのかを…君が選ぶ者の手を取ってくれないか?」
セイカはトーヤの所には向かわずに、俺の所に来て手を取った。
トーヤは自分の所に来ない事を知ると、酷く落ち込んで見せた。
何を期待していたんだろうな?
「セイカが僕を選ばないというのは分かった! ならば…ラック、君が本当に彼女を守り抜く事が出来るかどうか僕と勝負を…」
「するか! レベル差を考えろ‼」
「僕は勇者だ! アイテムを使わないと戦えないアイテム士とは、例えレベルの差があっても…」
俺は縮地でトーヤの前まで一瞬で移動してから刀身を首に当てた。
別に戦う選択肢を与えても良かったんだが、負けてからも色々とグチグチと言って来るのは目に見えていたから実力の差をこうして思い知らせた。
「俺の動きにお前は対処出来なかった。 そんなお前と俺とではジョブに関係なく、ここ迄の差の開きがあるんだよ。」
「くっ…」
「だが僕はセイカの事は諦めきれなくて…」
「男の嫉妬は見苦しいぞ! さっさと地球に戻って異世界での出来事を忘れて、新しい彼女でも作れ!」
セイカは俺の所に来て耳打ちをした。
俺は頷くとセイカはトーヤの方を向いて言った。
「トーヤさんが何を勘違いしていたかは知りませんが、私は別にトーヤさんの事は全くこれっぽっちも好きという訳ではありませんでした。 それなのに…僕が護ってあげるオーラを振りまいた挙句に、勝手に体に触れて来たりして…凄く気持ち悪かったし不快だったんです‼」
「ぐはっ‼」
トーヤは口から吐血をしながら地面に手を付いた。
「凄いな嬢ちゃん、ラックの情け容赦ない攻撃も酷かったが…嬢ちゃんが見事にトーヤにトドメを刺しおった!」
「…という訳だ神のおっさん、この5人はさっさと地球に送ってやってくれ!」
『本来魔王を倒した者達にはギフトを授けて地球に送り返すのだが…今回は魔王討伐も行ってないし、異世界での出来事の記憶は消した状態で戻って貰うとするかの!』
「それが良いだろうな。 目標を達成した記憶なら残しても良いだろうが、目標を達成出来ずに異世界で辛い生活を送っていた経験の記憶何てあっても邪魔になるだけだしな。」
神のおっさんは何やら詠唱を唱えると、目の前にいた5人は姿を消して行った。
目標を達成した者達なら別れを惜しむという事はあったかもしれないが、今の者達にはほんの短い期間での暮らしをしていたから名残惜しいというのは感じられなかった。
ただし…未練を残したトーヤは別として。
『それでここに残った者達は、異世界に送り返すという事で良いんじゃな?』
「それなんだがおっさん、セイジュウロウとセイカのギフトはそのままの形で異世界に送ってくれ。 ギフトを取り上げられたら、恐らく向こうでの生活は困難になるだろうからな。」
『その辺については弄らんから安心せよ! それと…ラック君には別件で話があるんだが良いか?』
神は詠唱を唱えると…セイジュウロウとセイカをアーダインの村の降り立った場所に転移させた。
そして残るは俺と神のおっさんの2人だけとなった。
俺との別件の話って何だろうか?
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