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魔大陸編の章
第四話 異世界転移者の対象の魔王
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魔界の街に入ってまず最初に驚いた事は…恐ろしく平和だったという事だった。
魔王の取り決めで争いをしないのがルールだったとしても、地球の小説や漫画などでは…魔族というのは交戦的で争いが絶えないという話だが、この街の魔族達はそういう事が全く無い。
所詮は漫画や小説の話なので…別な異世界ではそういう事があっても、此処には当てはまらなかった。
「それにしても…赤い肌や緑の肌、青い肌などを抜かしても…獣人やエルフやドワーフ、ホビットにハーフリングなどがいるけど、この世界では何処までが魔族なんだ?」
ぶっちゃけ、人間以外は魔族と称える者も中にはいる。
標準的なステータス以外の特殊な力を異質と見れば、獣人の身体能力は人間以上で脅威と感じるかも知れないし、エルフやドワーフに至っても同じ事が言える。
神は一体…何を持って魔王を討伐しろなんて言う命令を出したのだろうか?
ただ単に…魔族が気に入らないという理由なのか?
考えた所で答えは出ないし、他人の考えなんて全く解らん。
やはり…情報を集める必要があるな?
「それにしてもこの街は…怪しすぎる!」
別に魔族が大人しいという理由がではない。
街の中にはゴミが1つも落ちてはいないし、水路に流れている水も澄んでいる。
地面や建物には破損しているという箇所も見当たらないし…人間の街より清潔感があった。
「ここは本当に魔界なのだろうか?(*注・魔大陸です!)」
まぁ良い…とりあえず情報から集めるとしよう。
…とはいえ、何て聞いたら良いのだろうか?
流石に見た目が温厚そうな魔族だとしても、悪しき魔王をしらないか?
何て聞こう物なら、確実に怒らせるだろうしな。
そうだ、アレを掛け会いに出してみよう。
俺は色黒の長身の魔族に声を掛けた。
「済まないが…聞きたい事があるんだが良いか?」
「む? オレ様に何か用か?」
「俺は旅人でな、旅の最中に…迷い人がまたこの世界に呼び出されたという話を聞いてな、今回の迷い人の討伐対象は何だと予想する?」
「それは恐らく魔王樹の事だろうな! 前回の迷い人達は、厄災の樹海という奴等を葬る為にやって来たという話だからな!」
「ん? 今回の討伐対象は樹なのか? 何でたかが樹如きに魔王の名前が付けられているんだ?」
「魔王樹は、魔王様に匹敵する位の魔力や勢力を誇っているという話だ。 詳しくは良くは知らんが…今までに各地で撒かれていた厄災の種が魔王樹の復活で暴れ出しているという話だった。」
「ふむ…それで魔王と呼ばれるのなら、話とかは出来るのか?」
「魔王樹には知能もあるが、会話は恐らく無理だろう。 出来る奴もいるかも知れないが…基本的に近くにいる者達を問答無用で襲ってくるという話だからな‼」
何ともはた迷惑な話だ!
勇者達の対象の魔王というのは知る事が出来た…って?
「ちょっと待て、魔王樹の事を奴等と言ってなかったか?」
「あぁ、奴等だ! 魔王樹の正式名称は知らんが…複数の個体が集まって出来た物だと聞いている。」
何だか、日光さえあれば勝手に成長して増えて行くかぼちゃの蔓みたいな奴だな?
そんなの相手にたった8人で如何こう出来るのか?
旅は続けるつもりだし…その魔王樹とかいう奴に出くわした時の対処用の道具でも作るかね?
そして俺は次の街を目指す際に、その魔王樹の一部に接触する事になる。
その姿が…何とも言い難い形をしていたのだった。
魔王の取り決めで争いをしないのがルールだったとしても、地球の小説や漫画などでは…魔族というのは交戦的で争いが絶えないという話だが、この街の魔族達はそういう事が全く無い。
所詮は漫画や小説の話なので…別な異世界ではそういう事があっても、此処には当てはまらなかった。
「それにしても…赤い肌や緑の肌、青い肌などを抜かしても…獣人やエルフやドワーフ、ホビットにハーフリングなどがいるけど、この世界では何処までが魔族なんだ?」
ぶっちゃけ、人間以外は魔族と称える者も中にはいる。
標準的なステータス以外の特殊な力を異質と見れば、獣人の身体能力は人間以上で脅威と感じるかも知れないし、エルフやドワーフに至っても同じ事が言える。
神は一体…何を持って魔王を討伐しろなんて言う命令を出したのだろうか?
ただ単に…魔族が気に入らないという理由なのか?
考えた所で答えは出ないし、他人の考えなんて全く解らん。
やはり…情報を集める必要があるな?
「それにしてもこの街は…怪しすぎる!」
別に魔族が大人しいという理由がではない。
街の中にはゴミが1つも落ちてはいないし、水路に流れている水も澄んでいる。
地面や建物には破損しているという箇所も見当たらないし…人間の街より清潔感があった。
「ここは本当に魔界なのだろうか?(*注・魔大陸です!)」
まぁ良い…とりあえず情報から集めるとしよう。
…とはいえ、何て聞いたら良いのだろうか?
流石に見た目が温厚そうな魔族だとしても、悪しき魔王をしらないか?
何て聞こう物なら、確実に怒らせるだろうしな。
そうだ、アレを掛け会いに出してみよう。
俺は色黒の長身の魔族に声を掛けた。
「済まないが…聞きたい事があるんだが良いか?」
「む? オレ様に何か用か?」
「俺は旅人でな、旅の最中に…迷い人がまたこの世界に呼び出されたという話を聞いてな、今回の迷い人の討伐対象は何だと予想する?」
「それは恐らく魔王樹の事だろうな! 前回の迷い人達は、厄災の樹海という奴等を葬る為にやって来たという話だからな!」
「ん? 今回の討伐対象は樹なのか? 何でたかが樹如きに魔王の名前が付けられているんだ?」
「魔王樹は、魔王様に匹敵する位の魔力や勢力を誇っているという話だ。 詳しくは良くは知らんが…今までに各地で撒かれていた厄災の種が魔王樹の復活で暴れ出しているという話だった。」
「ふむ…それで魔王と呼ばれるのなら、話とかは出来るのか?」
「魔王樹には知能もあるが、会話は恐らく無理だろう。 出来る奴もいるかも知れないが…基本的に近くにいる者達を問答無用で襲ってくるという話だからな‼」
何ともはた迷惑な話だ!
勇者達の対象の魔王というのは知る事が出来た…って?
「ちょっと待て、魔王樹の事を奴等と言ってなかったか?」
「あぁ、奴等だ! 魔王樹の正式名称は知らんが…複数の個体が集まって出来た物だと聞いている。」
何だか、日光さえあれば勝手に成長して増えて行くかぼちゃの蔓みたいな奴だな?
そんなの相手にたった8人で如何こう出来るのか?
旅は続けるつもりだし…その魔王樹とかいう奴に出くわした時の対処用の道具でも作るかね?
そして俺は次の街を目指す際に、その魔王樹の一部に接触する事になる。
その姿が…何とも言い難い形をしていたのだった。
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