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異世界転移の章
第二十二話 3人の暗殺計画…
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俺は3人の暗殺を考えている。
調子に乗ったラッキ、トラヴィスオーケア王国の巫女のルファリア、護衛の獣人女のティスリルだ。
まずは外に出てから崖の近くに球状の部屋を用意する。
この球状の部屋は、見掛けはドーム型だが…球体が地面に埋まっているだけなので怪しまれない。
更に魔物が来ても攻撃を通さない様に鋼の作りにしておく。
無論、内側からの破壊も無理な設計にしてある…いわば監獄のような物だ。
適当な理由を付けてラッキの武具を没収し、そして部屋の扉を塞いだ後に…そのまま崖から突き落とす。
雲海の下がどうなっているかは正直解らないが…まぁ、知った事ではない。
高さの所為で鋼の球体が割れた所で、外に出られたとしても…戦う術が無いのなら死ぬだけだろうしな!
俺は適当な理由を付けて、崖の近くに創造作製で土を盛り上げてからドーム状の部屋を用意した。
「ラッキ、武器と防具を外して渡してくれないか?」
「え、どうしてだい?」
「さっきの悪党3匹との戦いの際に、奴の剣を破壊した時に妙な違和感を感じてな…錬成を繰り返して出来た鉱石だから、もしかすると何かの不具合が起きている可能性があるからメンテナンスをしておきたいんだよ。」
「僕の剣は…特に異常はないけど?」
まぁ、ラッキは恐らくこう言うだろうと予測は出来た。
「それならそれで別に構わないが…これからトラヴィスオーケア王国のある大陸まで移動するんだろ? その途中で魔物や魔獣との戦いで武器が破損したら、ラッキはおろか2人も危険に晒す事になるんだぞ!」
「う…そうだね、ならラックに渡すよ。」
「メンテナンスをしている間は、3人はその小屋の中に居てくれ。 魔物が襲って来ても丈夫な造りにしているから問題はないのでな。」
ラッキは俺の事を信頼して武器とコートを渡してきた。
相変わらず俺の事は疑っていないんだな、信頼してくれている人間に対してこれから裏切る真似をするのは多少心が痛むが。
まぁ、ここ迄は成功だ!
次に俺は少し離れた場所で武具のメンテナンスを行う為に小屋から離れようとした。
だがここで計算外の事が起きた。
ルファリアが迷い人の技術を見てみたいと言って小屋から出て来た事だった。
小屋の方を見ると、ティスリルとラッキはこちらの様子を窺っているが…小屋からは出ていない。
俺はルファリアに、迷い人の技術はあまり見せたくないと言って小屋に帰そうとしたのだが…ラッキがまた余計な人事を言った所為でファルリアは着いて来る事になった。
まぁ、良いか…面倒な2人を閉じ込められれば、この女だけならいつでも始末出来る!
俺はルファリアを小屋から遠ざけた場所に案内すると、遠隔操作で小屋の入り口を塞いでから2人を閉じ込めた。
直接手を触れないと発動しない創造作製だが、小屋から伸びた金属の糸を持っていれば入り口を塞ぐ事は出来る。
ラッキと出会う前に色々と試していたので、まさかここでこうして役に立つとは思わなかった。
急に閉じ込められた2人は今頃、壁を叩いているだろうが…ルファリアがエルフとかなら聞こえるだろうが、普通の人間にはまず聞こえない。
それに…鋼で作られた球状だが壁の厚さは30㎝位になっているので、エレメンタルイーターならともかく、普通の武器では傷すら付かない。
これで事実上、2人を閉じ込める事に成功したので…あとはこのファルリアという女を始末すれば用が足りる。
そして鋼の球状を雲海に落とせば俺は自由になる!
そう…この時まではそう思っていた。
このルファリアという女は冒険者ギルドにいたブサイクな悪党3匹にすら逆らえない感じだった筈なのに、意外な力を隠し持っていたのだった。
俺の計画は…?
調子に乗ったラッキ、トラヴィスオーケア王国の巫女のルファリア、護衛の獣人女のティスリルだ。
まずは外に出てから崖の近くに球状の部屋を用意する。
この球状の部屋は、見掛けはドーム型だが…球体が地面に埋まっているだけなので怪しまれない。
更に魔物が来ても攻撃を通さない様に鋼の作りにしておく。
無論、内側からの破壊も無理な設計にしてある…いわば監獄のような物だ。
適当な理由を付けてラッキの武具を没収し、そして部屋の扉を塞いだ後に…そのまま崖から突き落とす。
雲海の下がどうなっているかは正直解らないが…まぁ、知った事ではない。
高さの所為で鋼の球体が割れた所で、外に出られたとしても…戦う術が無いのなら死ぬだけだろうしな!
俺は適当な理由を付けて、崖の近くに創造作製で土を盛り上げてからドーム状の部屋を用意した。
「ラッキ、武器と防具を外して渡してくれないか?」
「え、どうしてだい?」
「さっきの悪党3匹との戦いの際に、奴の剣を破壊した時に妙な違和感を感じてな…錬成を繰り返して出来た鉱石だから、もしかすると何かの不具合が起きている可能性があるからメンテナンスをしておきたいんだよ。」
「僕の剣は…特に異常はないけど?」
まぁ、ラッキは恐らくこう言うだろうと予測は出来た。
「それならそれで別に構わないが…これからトラヴィスオーケア王国のある大陸まで移動するんだろ? その途中で魔物や魔獣との戦いで武器が破損したら、ラッキはおろか2人も危険に晒す事になるんだぞ!」
「う…そうだね、ならラックに渡すよ。」
「メンテナンスをしている間は、3人はその小屋の中に居てくれ。 魔物が襲って来ても丈夫な造りにしているから問題はないのでな。」
ラッキは俺の事を信頼して武器とコートを渡してきた。
相変わらず俺の事は疑っていないんだな、信頼してくれている人間に対してこれから裏切る真似をするのは多少心が痛むが。
まぁ、ここ迄は成功だ!
次に俺は少し離れた場所で武具のメンテナンスを行う為に小屋から離れようとした。
だがここで計算外の事が起きた。
ルファリアが迷い人の技術を見てみたいと言って小屋から出て来た事だった。
小屋の方を見ると、ティスリルとラッキはこちらの様子を窺っているが…小屋からは出ていない。
俺はルファリアに、迷い人の技術はあまり見せたくないと言って小屋に帰そうとしたのだが…ラッキがまた余計な人事を言った所為でファルリアは着いて来る事になった。
まぁ、良いか…面倒な2人を閉じ込められれば、この女だけならいつでも始末出来る!
俺はルファリアを小屋から遠ざけた場所に案内すると、遠隔操作で小屋の入り口を塞いでから2人を閉じ込めた。
直接手を触れないと発動しない創造作製だが、小屋から伸びた金属の糸を持っていれば入り口を塞ぐ事は出来る。
ラッキと出会う前に色々と試していたので、まさかここでこうして役に立つとは思わなかった。
急に閉じ込められた2人は今頃、壁を叩いているだろうが…ルファリアがエルフとかなら聞こえるだろうが、普通の人間にはまず聞こえない。
それに…鋼で作られた球状だが壁の厚さは30㎝位になっているので、エレメンタルイーターならともかく、普通の武器では傷すら付かない。
これで事実上、2人を閉じ込める事に成功したので…あとはこのファルリアという女を始末すれば用が足りる。
そして鋼の球状を雲海に落とせば俺は自由になる!
そう…この時まではそう思っていた。
このルファリアという女は冒険者ギルドにいたブサイクな悪党3匹にすら逆らえない感じだった筈なのに、意外な力を隠し持っていたのだった。
俺の計画は…?
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