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異世界転移の章

第七話 鬱陶しい者達を一網打尽

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 あ…そうだ、奴等を一網打尽にしてしまおう!

 「警察です、大丈夫ですか⁉」

 「貴方が警察だという証拠はあるんですか!」

 「そ…それはどういう?」

 「以前にも奴等が警察を名乗って…「通報がありましたので助けに参りました!」という言葉を信じて扉を開けたら奴等で、そのまま外に引きずられて階段下で暴行を受けた事がありました。 近所のおばさんが騒がなければ殺されていたかもしれないのに…警察を名乗った所でとてもじゃないけど信じられません‼」

 「確かにそれでは信用しては貰えませんね。 では、我々が警察という証拠をお聞かせします。」

 警察はそう言って、先程俺が警察に電話した通報内容を録音した内容を扉越しに聞かせて来た。

 奴等にそんな事が出来るとは思えないので、俺は鋼鉄を解除してから扉を開けた。

 「寿さんですね?」

 「良かった本物だった!」

 「何があったのかお聞かせいたしませんか?」

 俺はこの家に届いた借用証や親父の手紙を2通とも渡した。

 1通目の手紙には、借用証の保証人の欄に俺の名前が書かれている事。

 更に俺の体内にはGPSが仕込まれていて逃げる事が出来ない事。

 2通目の手紙には、父親が借金返済が遅くて俺の臓器を売って借金をチャラにするという内容が書かれていた。

 そして更に…借用証に掛かれた闇金の会社名と住所が書かれていて、警察は本庁に連絡して緊急手配をしたのだった。

 これで両親は指名手配されるだろうし、闇金の奴等も無事には済まないだろう。

 闇金の社長や幹部連中はは難を逃れられるかもしれないが、少なくとも組員は全て捕まるだろう。

 それから数日は、俺の家の近辺に警察を配備してくれた。

 扉の外に2人と、この付近を重点的にパトロールをしてくれていた。

 だが、このままでは俺のやるべき事も邪魔されてしまう。

 俺は創造作製で床に穴を開けてから下の階に降りて、創造作製で作成した変装をしてから街の方に向かった。

 俺のやるべき事は…まず金塊を銀行に持って行ってから換金して貰う事だった。
 (フィクションですので、実際はそんな事は出来ません)

 そして金塊や…他にも白金を全て換金すると10億近い金を手に入れた。

 俺はその金を持って闇金の会社に行ってから、親父の借金+利子として2億円を支払った。

 そして俺は借用証とGPSのコントローラーを回収してから破壊した。

 これで俺はもう追われる事はない!

 あとは異世界から帰って来る事になったとしても、もう俺は自由の身だった!

 「両親は捕まるだろうが…妹達はどうなるのだろうなぁ?」

 まぁ、別に妹達なんてどうでも良かった。

 俺の事を兄として接する事は無く、俺が寝ている隙に財布から金を平気で奪って行くような奴だったので、両親が捕まれば奴等の行き付く先も…?

 だが、考えてみると…?

 両親は殺人未遂に関与しただけで、殺人に手を染めた訳ではない。

 母親の詐欺の手口もバレない様に上手く事を運んでいるから…下手すると懲役にはなるだろうが、10年以上も刑務所にいるとは思えない。

 まぁ、この後の事は後々に考えるとして…今は部屋に戻ってから異世界に戻るとするか!

 俺はアパートに戻ってから、創造作製で転移陣を床に作りだしてから異世界に飛んだ。

 ちなみにこの転移陣は…俺以外では発動出来ない様になっている上に、偽装を施してあるので床と一体化している。

 時期を見て、今後にまた戻って来ようと思っているが…今は異世界での生活を優先しよう。
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