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第二章

第七話 あの味覚が目の前に⁉

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 「バルーデンの街まではまだ遠いか…」

 あの激しい戦いの後から5日が過ぎた。
 僕達はガルーダ討伐の報告を兼ねて、バルーデンの街を目指しているのだが、まだ結構な距離がある。
 僕は馬車牢を手持ちの資材で外装と内装を変えて過ごしやすく改造を加えた。
 快適とまではいかないが、これでも大分マシになっていた。

 「テイト君、以前より快適になっているよ。」
 「それなら良かったが、何か痛みがあれば言ってくれ。」
 「うん。」

 あの夜のキャンプ以来…僕とダーネリアは、少しだけ距離が縮んだという感じになっている。
 意識をしだすと抑制が効かなくなりそうで怖いので…あくまでも冷静でいられるように心がけて入るが、どうしても意識はしてしまう。
 僕は頬を両手で叩いて気合を入れると、運転に集中した。
 すると、ブレイドが運転席の横に座って来た。

 「どうした、交代か?」
 「いや、そういう訳ではないのだが…最近草原は結構見慣れない魔物が多いと思っていてな。」
 「そうだな、山の魔物を多く見掛けるな?」

 恐らく事情は何となく分かる。
 グリフォンが山を支配している時はそこまでの関心が無かった魔物達も、ガルーダに進化した所為で威圧を撒き散らしたのか、山の魔物がこぞって逃げ出したのだろう。
 山の中でしか見ないバドルグリズリーも草原に現れる始末だからだ。
 バドルグリズリーは夜にキャンプしている際に襲って来た。
 僕はテントで休んでいた時に現れたが、その時に見張りをしていたブレイドとルーナリアが難なく倒して、朝テントから出ると山の様に積まれていたバドルグリズリーを見て少し驚いた。
 一体どれだけの魔物が山から逃げ出したのだろうか?

 「これは早めに街の冒険者ギルドに報告をしないとな。僕等とかならともかく、行商人の馬車なら全滅しかねないからな。」
 「そうだな、行商の馬車の護衛の冒険者でも、さすがにBランク以上の魔物は手に余るだろうからな!」

 一定の時期を過ぎれば、山に戻る魔物もいるだろう。
 ただし、草原や街道で味を占める何かを捕まえなければの話だが…。

 「それにしても、あの時はそんな場合では無かったから探せなかったが、ヤツを捕まえられなかったのは残念だったな!」
 「ヤツ?あぁ、確かマウンテンキャンサーだっけか?」
 「そそ、アイツは美味いんだよ。」
 「そうなのか?見た目のグロさの所為で、全く食欲が湧かないんだが?」
 「それは、人生を損しているな!」
 「何だと⁉」
 「良いかブレイド、見た目が奇怪な奴ほど喰うと美味いんだよ。それを知らないお前は、人生を損している!」
 「そうなのか⁉あぁ、そういえば…ベルセギアムも見た目はあんなだが、喰うと美味かったな!」
 
 ベルセギアムとは、海で採れる貝の一種である。
 この世界では、港付近や漁師くらいしか貝類を食べる習慣は無い。
 食べ方を知らない奴等が、焼けば喰えるだろうという感じで生焼けのものを食べてから寄生虫に当たるという感じで腹痛を起こす者が後を絶たないからだ。
 なので、港の食堂でも貝の安全性が保障されてメニューにも載ってはいるが、魚ばかりで貝は敬遠されがちなのだった。

 「まぁ、地元民じゃないとあれは喰えないからな。生の魚だって、獲れたてならば食べれるのに…」
 「生の魚って喰えたのか⁉」
 「海のな。川魚でそれをやったら腹壊すぞ!」
 「海の魚は生でも喰えるのか…」
 「適切な処理を施せばな、釣った魚をそのまま食べると腹を壊すか苦しむ。」
 「その話を聞く限りでは、確かに自分は今迄損をしてきたのだな!」

 この世界にある食材は、適切な処理をすれば食べれない物はない。
 毒魚だって処理を間違えなければ絶品の食材なのだから。
 *河豚の事だと思って下さい。

 「それで話を戻すが、マウンテンキャンサーを山で探したのか?フォンクオーツとの後に山に入っていたみたいだが?」
 「あぁ、岩塩が欲しくてな。マウンテンキャンサーは岩塩の近くにいるという話だったけどいなかったので、岩塩だけ砕いて持って来た。クラーケン戦で大量に使用したから補充の為にな。」
 「テイトの話を聞いていて、自分も俄然喰いたくなって来たな!」
 「まぁ、マウンテンキャンサーだけではなく、海でも似た様な奴が現れるから…そいつを狙っても良いけどな。」

 しばらく移動していると、道の中心に土煙が上がっていた。
 行商人の馬車が複数の何かの群れに追われている様だった。

 「あれは、行使用人が追われている!ダーネリア、ルーナリア、魔物だ!テイト、助けるよ…な?」
 
 ブレイドが声を掛ける前に、僕は既に馬車から降りて向かって行った。
 僕は行商人の馬車の横を駆け抜けて、その群れの前に飛び出した。
 そして土魔法のアースクエイクを放つと、振動によって群れは全てひっくり返っていた。

 「ようやく会えたな!マウンテンキャンサー‼」

 山で会えなくて心残りだったマウンテンキャンサーの群れが目の前に大量にいた。
 僕はひっくり返ったマウンテンキャンサーのふんどしに剣を次々にぶっ刺していくと、刺されたマウンテンキャンサーは泡を吹いて息絶えた。
 そしてブレイドがダーネリアとルーナリアを連れて来る頃には、17匹の群れのマウンテンキャンサーを全て葬っていたのだった。
 マウンテンキャンサーは、大きさが2m位の割と大きい魔物だった。
 僕は空間魔法で1匹を残した16匹を収納した。
 
 「よし!調理開始だ‼」

 僕がそう意気込んでいる時、背後でブレイドが行商人と話をしていた。

 「まさか、こんな草原にマウンテンキャンサーが出現するとは思いませんでした。」
 「実は、かくかくしかじかで山から逃げ出した可能性があってな、バルーデンの街の冒険者ギルドで報告をしに行こうとしている最中だったんだよ。」
 「そうでしたか!ところで、お仲間さんは強いですね!マウンテンキャンサーは、討伐ランクBですよ⁉」
 「あいつは…強さが別格なんだ。」

 そんな話をしていると、僕はマウンテンキャンサーを引き摺って合流した。

 「よしブレイド、食べるぞ‼」
 「あの…マウンテンキャンサーを食べる気ですか⁉」
 「おや?先程追われていた行商人か!」
 「あ、はい…貴方様のお陰で助かりましたのでお礼をと思ったのですが。」
 「礼は不要だ!御宅はついででメインはコイツだったんでな!」
 「それで、マウンテンキャンサーを食べるとか言っていましたが、食べれるのですか?」
 「商人の癖に見た目と偏見で判断するのは感心しないな!食べればわかるさ!」

 さすがにこの大きさでは鍋には入らない。
 僕は空間魔法から岩塩の袋を取り出してから、水魔法に火魔法を加えた複合統一魔法で熱湯を作りしてから熱湯水球を作り、その中にマウンテンキャンサーと岩塩を放り込んで茹でた。
 そして全てに熱が通ると、黒かった甲羅が赤く変化をしていった。
 その後、熱湯水球を解除してから風魔法で冷ました後に、マウンテンキャンサーの足を根元から引き千切ってから、足の付け根に斬り込みを入れて引き抜くと、赤と白の身が艶を放っていた。

 「よし、喰うぞ!皆も僕と同じ様にして食べてみろ!」

 ブレイドは何本か足を引き抜いてから、僕と同じ様に足の付け根に斬り込みを入れてから引き抜いた。
 皆が食べるのを待つ前に、僕はマウンテンキャンサー肉を頬張った。
 噛み締める度に弾力のある肉とほのかな塩味、そして香りが口の中を駆け巡って行った。

 「そうそう、この味だよ!やはり美味いな‼」

 僕が美味そうに食べているのを見て、皆も生唾を飲み込んでいたが…食べるには勇気がいる感じだった。
 元はあのグロい姿をした魔物なので、初めて食べる者にとっては相当勇気がいるだろう。
 皆が口を付けないので、ブレイドは恐る恐るマウンテンキャンサーの身を口に入れて噛み締めた。
 
 「う…美味い‼」
 「え、本当ですか⁉」

 ブレイドの後に行商人も同じ様にマウンテンキャンサーの身にかぶり付いた。
 口の中に広がるマウンテンキャンサーの風味とほのかな塩の香と甘み、その後からやってくる旨味を堪能すると、ブレイドと行商人は凄い勢いで平らげたのだった。
 なのだが、いまいち乗り気ではないダーネリアとルーナリアは、未だに疑っている表情をしていた。

 「なんだ、2人共…食べないのか?」
 「食べないのなら自分にくれ!」
 「あ、わたくしも欲しいです!」

 そう言ってブレイドと行商人は手を差し出した。
 
 「焦るな!まだ足は残っているし、足よりもハサミのある場所は更に旨味が凝縮している!」
 「何だと⁉」
 「何ですと⁉」
 「ブレイド、その前に手伝ってくれ!もっと美味い食べ方があるんだ!」
 「何⁉これ以上にか⁉」

 僕はブレイドに指示をして、甲羅と胴体の隙間に剣を入れて二つに裂いた。
 するとマウンテンキャンサーは、体と甲羅が分かれたので、僕は足の肉をマウンテンキャンサーの味噌に付けて口に入れた。
 濃厚な味が更に口いっぱいに広がっていた。
 最初はブレイドと行商人は抵抗があったのだが、味を占めると味噌に付けるのに抵抗が無くて、僕と同じ様に口に入れると、顔が緩んでいる表情になっていた。

 「マウンテンキャンサーはまだあるからな!今回は、ブレイドと行商人にハサミを譲ってやるよ!ダーネリアもルーナリアも食べてみろ!」

 ダーネリアとルーナリアは、恐る恐る口に入れると…無我夢中で食べ始めた。
 どうやら、マウンテンキャンサーの味にハマったんだろう。
 そしてブレイドと行商人は、ハサミの肉を口に入れると…足以上の弾力に涙を流しながら咀嚼をしていた。
 全てを平らげると、僕達は余韻に浸っていた。

 「まさか…マウンテンキャンサーがこれ程美味い食材だったとは⁉」
 「何でも喰ってみないと解らないものだよ。マウンテンキャンサーはまだあるから、少し分けてやろうか?」
 「宜しいのですか⁉あ、いえ…買い取らせて戴きますよ‼」

 僕は行商人の馬車にマウンテンキャンサーを3匹積み込んであげた。
 行商人からは銀貨100枚×3匹分を貰ったのだった。
 適正価格も分からないし、この辺が妥当だと思ったからだった。

 「これは、今迄食べて来なかったのが…これは流通しますよ!」
 「まぁ、貴族に喰わせる際には姿を見せずに肉だけ差し出せ。うっかり姿を見せたら危ないだろうからな。」
 「そうですね、食べさせてから何かと追及された時に明かしましょう!」

 行商人はそう言うと、馬車を発進させて行った。
 そして3人はというと?

 「自分はこんな美味い物を倒してそのまま放置していたなんて…何て勿体ない事をしていたんだ‼」
 「これで僕がマウンテンキャンサーに執着していた理由が解っただろ?」
 「あぁ、これは喰わなかったのが勿体ないと思った。」
 「これと同じ様に、世の中には見た目だけで敬遠される食材がまだまだある。僕は世界を巡って、こういった食材を食す旅をしたいんだ!」
 「確かにこれなら、旅をする理由にはなるな!自分ももっと色んな物を喰ってみたい‼」 
 「2人はどうだった?」
 「最初は抵抗がありましたが、食べてみないと解らないものですね!」
 「テイト君が私より食材にこだわる理由が解った気がする。これなら私も食べていきたい!」
 
 僕達の旅の目的が決定した!
 皆は僕の意見に賛同してくれたのだった。
 
 「ちなみにマウンテンキャンサーは、煮込んで食べると更に美味い食べ方がある。旅の最中に作れる機会があったら作ってやるから、楽しみにしておけ!」
 「今以上にか⁉」
 「あぁ!」

 僕達は馬車に乗り込んでから、バルーデンの街を目指した。
 だが、バルーデンの街に着く前にキャンプで何度かマウンテンキャンサーをねだられたのは…言うまでもない。
 
 そして1週間後にバルーデンの街に着いた僕達を待っていたのは、更に厄介な事だった。
 それはガルーダを討伐した事による………
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