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第一章
第十四話 今更何言ってんだ?
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「その女2人は、元々ワシの奴隷達だ‼」
小太りの禿げた商人風な男が港街の往来で叫び声を上げた。
僕等は周りから注目を浴びた。
奴隷は所有者が居れば、その者の財産だ。
だからその所有者に権限があり、どの様な扱いをしても構わないという事らしいのだが?
「失礼ですが、人違いではないのですか?」
「そんな筈はない!間違いなくその2人の女はワシの奴隷だったんじゃ‼」
ダーネリアとルーナリアを見ると、視線をずらして小刻みに震えていた。
2人は完全に克服していたと思っていたが、やはり長年の奴隷生活で植え付けられた恐怖が残っている様だった。
「では、彼女達が奴隷だったという証拠はありますか?」
僕はそう言うと、商人風な男はニヤけながら奴隷紋が刻まれた石牌を取り出した。
「お前達…平伏せ‼」
奴隷紋の石牌が光りだした…が、それだけだった。
商人風な男は、何も起きず何も影響が無いこの状態で…思いっ切り外して赤面していた。
「どうやらただの言い掛かりだったようですね。彼女達は奴隷ではありませんし、他人の空似だったのではないですか?」
「そんな筈はないんじゃ!貴様…ワシに奴隷達に何の小細工をした⁉︎」
ダーネリアとルーナリアの元主人である奴隷商人に見付かって、こんな感じになっていた。
何故こんな事になっているのか…それは少し前に遡る。
~~~~~ニ時間前~~~~~
マクファーレン港に着いた僕達は、早速目的を遂行する事にする…筈だったんだけど、時間がまだ早かったらしく食堂が開いていなかった。
仕方ないので屋台を探して、適当な海産物の屋台でも探そうと思って街をふらついていた。
「まだ時間が少し早かったかもしれませんねぇ?」
「日はまだ真上じゃないからな、港街なのだから漁師達用の食堂とか開いていたりはするかもしれないが…」
「早朝に開いている店だと、夜に仕事を終えた漁師達の酒場くらいだろう。そこで料理はあまり期待出来ないだろうな…」
僕が食べたいのは、酒のつまみではない。
とれたての魚や貝料理を食べたいのだ!
屋台では焼き魚はあまり望めないが、貝類の焼き物があると踏んでいたが?
「自分は少し街をふらついても良いか?武器屋とか覗いてみたいし…」
「ミスリル魔鉱石の両手剣を持っている奴が、武器屋に行って何をする?」
「いや、武器を購入する訳ではなく、純粋に見てみたいというだけだ。ここは港街だから、この国には無い変わった形の武器とかあるかも知れないしな!」
「まぁ、そう言ったものはあるかも知れないな。なら、近くに公園があったから二時間後にそこで集合という事で。」
僕はブレイドに公園を指差すと、ブレイドは頷いてから店の方に歩いて行った。
僕はダーネリアとルーナリアと一緒に露店などを見て回っていた。
ダーネリアとルーナリアにも、街で好きに回っても良いと言ったのだが…慣れ親しんだ街とは違って、新しい街ではあまり離れて行動するのは良く無いと感じているみたいだった。
確かに僕と同じ年頃の女の子が、少し裏手を歩けば治安が悪そうな場所に知らずに入れば問題もあるかも知れないしな。
僕は一通りの露店を見終わると、先ほど指定した公園に行き、ベンチに腰掛けた。
「ダーネリアもルーナリアも遠慮はしなくても良いよ。欲しい物が有れば言って良いからね。」
「なら、テイト君の子種を…」
「それは却下だ!僕はまだこの歳で子供は欲しく無いからな。」
「欲しい物が有ればって言ったのに…」
「この街で手に入る物での話だ!」
僕はそう言うと、2人はベロを出して謝っていた。
それから僕は、2人と他愛のない話をしながら二時間が過ぎた。
街の食堂が開き始めたり、屋台から焼き物の香ばしい匂いが流れて来ると、腹が少し鳴ったのだった。
「それにしても、ブレイド様は戻って来ませんね?」
「まさか…迷子になられているとか?」
「いや、流石にそれはないと思うが。」
確かに二時間が過ぎてもブレイドは戻って来なかった。
時間に几帳面という訳じゃないが、ブレイドが時間を破るとは思っていなかった。
「何かあったのでしょうか?」
「確かに少し遅いですね、ブレイド様の事だから大丈夫だとは思いますが?」
「仕方ないな…探しに行くか!」
ブレイドが行くとしたら…恐らく武器屋か防具屋だろう。
本人もそう言っていたし、僕達は立ち上がって探しに行く事にした。
そして街を歩いていると…ある馬車が横切った。
すると、ダーネリアとルーナリアが僕に腕を組んで来たのだが、その力が少し強く震えていたのだった。
その馬車は馬車牢で、中には奴隷が乗せられていた。
そして小太りの禿げた商人風の男が此方をやたら目視してきた。
馬車は急に停まってから、小太りの禿げた商人風の男が馬車から降りて来て、ダーネリアとルーナリアを指差して言った。
…そして冒頭に戻る。
騒ぎを聞きつけた街の兵士達が集まって来ると、僕達の前に立ちはだかった。
奴隷商の奴隷を無断で連れ歩いていると重罪…というのは、世間の常識だ。
ただ、奴隷紋が奴隷に刻まれていればの話で…ダーネリアとルーナリアにはその奴隷紋が無い。
僕が魔属性魔法で奴隷紋を解呪したので、それには当てはまらない筈なのだが…小太りで禿げた商人風の男は、必死に駄々を捏ねて兵士に話していた。
すると兵士が僕の所に来て訪ねて来た。
「失礼…この商人が君のそばにいる2人の女性が、彼の奴隷という話なのだが?」
「言い掛かりですよ。彼女達は僕のパーティーメンバーですし、一年以上一緒に居ますからね。」
「そんな訳はない!ワシが魔物の襲撃で其奴らを囮にして逃げたのだ!だが、生きているのなら…その所有権はワシにあるだろう⁉︎」
「だから、お前の奴隷に良く似た別人だろ?魔物の襲撃で囮にされて、戦う術を知らない奴隷が生きている訳がないだろ!お前…頭大丈夫か?」
小太りで禿げた商人風の男の顔が真っ赤になった。
そして奴隷紋が刻まれた石牌を取り出してから再び光らせる…が、ダーネリアとルーナリアには何も起きなかった。
「ほら、何も起きねぇじゃん!確か奴隷商人の奴隷紋に奴隷は逆らえないんだろう?だけど彼女達はこうして何も起きていないしな。」
「確かにそうですね?奴隷紋に逆らえない奴隷は聞いたことがありませんし…」
「そんな筈はない!その男が何か小細工をしたのだ‼︎」
今更何を言ってんだ、この男は?
自分から手放した癖に、生きていたから何だというんだ?
「なら聞くが、彼女達の名前を言ってみろよ!お前が主人なら、彼女達の名前は分かるだろ?」
ダーネリアとルーナリアは、もうこの名前で冒険者ギルドに登録されている。
それにこの名前は、2人を拾った時に名付けた名前だから…この男が知る訳がない。
「その者の名前は、黒と白だ。」
「黒と白って、彼女達の見た目の特徴を適当に言っているだけじゃ無いか!それに動物に付ける名前じゃあるまいし…」
「確かに…奴隷は名前では呼ばずに呼称で呼ぶ傾向はありますが…」
「仮にその者達の名前が貴様から付けられたという物であっても、貴様の物という証拠は無いだろう‼︎」
そしてもう1つは、僕の一年以上一緒にいるという確実な証拠を見せられる。
それは僕のスキルの【獲得経験値数○倍】の効果だった。
「先程も言いましたが、彼女達はパーティーを組んで一年以上一緒に居ますよ。」
「その証拠は何処にある‼︎」
「彼女達が持つギルドカードに…兵士さん確認をお願いします。」
「名前はダーネリアでジョブは黒魔道士、レベルは32。名前はルーナリアでジョブは白魔道士、レベルは31ですか…これなら商人の方の言う奴隷とは有り得ませんね。」
「そ…そんな馬鹿な!貴様、ギルドカードに細工を施したな‼︎」
「ギルドカードに細工なんか出来るか!それをやったら重罪で一生牢獄か処刑なんだから。」
「冒険者ギルドから発行されているギルドカードには、細工や偽装が出来ない様に術式が組み込まれていますからね。どう足掻いても細工なんか出来ませんよ。」
てっきりまだ20台中半か後半くらいだと思っていたが、あの山越えでそんなにレベルが上がっていたのか。
小太りで禿げた商人風の男は何かを考えた様な素振りを見せると、兵士達に自分の勘違いだと伝えてから僕達に頭を下げて馬車を発車させた。
あれだけ駄々を捏ねていた奴にしては、引き際があっさりしていた。
これはまた何かを仕掛けて来ると踏んで、とりあえずその場を去ってブレイドを探す事にした。
武器屋も防具屋も覗いてみたが、ブレイドは見つからなかった。
探し回ってからやっとブレイドを見つけたと思ったら、ブレイドは食堂のマグロの丸焼きの大食いに挑戦していたのだった。
「ブレイド…お前何をしているんだ?」
「済まない、量的には問題無いんだが…思った以上に時間が掛かって!」
「お前…飯抜きにするぞ!」
「ここの食堂の支払いを賞金で賄うから、それだけは勘弁してくれ‼︎」
まぁ、ブレイドの驕りなら許してやるか!
僕達はやっと…魚貝料理にあり付けたのだった。
~~~~~一方、奴隷商人は?~~~~~
「ワシが自分の奴隷を間違える訳がないんじゃ!じゃが…あの女達はジョブを持っていたな。なら、奴等を再び奴隷紋を刻んでから有効に役立たせるとしよう。」
やけにあっさりと引いたのには、そんな理由があった。
そして数日後に奴隷商人は、テイト達に仕掛けて来るのだが…?
今回の作品ですが…面白いですか?
感想がやたら少ないので不安に…(;´Д`A
小太りの禿げた商人風な男が港街の往来で叫び声を上げた。
僕等は周りから注目を浴びた。
奴隷は所有者が居れば、その者の財産だ。
だからその所有者に権限があり、どの様な扱いをしても構わないという事らしいのだが?
「失礼ですが、人違いではないのですか?」
「そんな筈はない!間違いなくその2人の女はワシの奴隷だったんじゃ‼」
ダーネリアとルーナリアを見ると、視線をずらして小刻みに震えていた。
2人は完全に克服していたと思っていたが、やはり長年の奴隷生活で植え付けられた恐怖が残っている様だった。
「では、彼女達が奴隷だったという証拠はありますか?」
僕はそう言うと、商人風な男はニヤけながら奴隷紋が刻まれた石牌を取り出した。
「お前達…平伏せ‼」
奴隷紋の石牌が光りだした…が、それだけだった。
商人風な男は、何も起きず何も影響が無いこの状態で…思いっ切り外して赤面していた。
「どうやらただの言い掛かりだったようですね。彼女達は奴隷ではありませんし、他人の空似だったのではないですか?」
「そんな筈はないんじゃ!貴様…ワシに奴隷達に何の小細工をした⁉︎」
ダーネリアとルーナリアの元主人である奴隷商人に見付かって、こんな感じになっていた。
何故こんな事になっているのか…それは少し前に遡る。
~~~~~ニ時間前~~~~~
マクファーレン港に着いた僕達は、早速目的を遂行する事にする…筈だったんだけど、時間がまだ早かったらしく食堂が開いていなかった。
仕方ないので屋台を探して、適当な海産物の屋台でも探そうと思って街をふらついていた。
「まだ時間が少し早かったかもしれませんねぇ?」
「日はまだ真上じゃないからな、港街なのだから漁師達用の食堂とか開いていたりはするかもしれないが…」
「早朝に開いている店だと、夜に仕事を終えた漁師達の酒場くらいだろう。そこで料理はあまり期待出来ないだろうな…」
僕が食べたいのは、酒のつまみではない。
とれたての魚や貝料理を食べたいのだ!
屋台では焼き魚はあまり望めないが、貝類の焼き物があると踏んでいたが?
「自分は少し街をふらついても良いか?武器屋とか覗いてみたいし…」
「ミスリル魔鉱石の両手剣を持っている奴が、武器屋に行って何をする?」
「いや、武器を購入する訳ではなく、純粋に見てみたいというだけだ。ここは港街だから、この国には無い変わった形の武器とかあるかも知れないしな!」
「まぁ、そう言ったものはあるかも知れないな。なら、近くに公園があったから二時間後にそこで集合という事で。」
僕はブレイドに公園を指差すと、ブレイドは頷いてから店の方に歩いて行った。
僕はダーネリアとルーナリアと一緒に露店などを見て回っていた。
ダーネリアとルーナリアにも、街で好きに回っても良いと言ったのだが…慣れ親しんだ街とは違って、新しい街ではあまり離れて行動するのは良く無いと感じているみたいだった。
確かに僕と同じ年頃の女の子が、少し裏手を歩けば治安が悪そうな場所に知らずに入れば問題もあるかも知れないしな。
僕は一通りの露店を見終わると、先ほど指定した公園に行き、ベンチに腰掛けた。
「ダーネリアもルーナリアも遠慮はしなくても良いよ。欲しい物が有れば言って良いからね。」
「なら、テイト君の子種を…」
「それは却下だ!僕はまだこの歳で子供は欲しく無いからな。」
「欲しい物が有ればって言ったのに…」
「この街で手に入る物での話だ!」
僕はそう言うと、2人はベロを出して謝っていた。
それから僕は、2人と他愛のない話をしながら二時間が過ぎた。
街の食堂が開き始めたり、屋台から焼き物の香ばしい匂いが流れて来ると、腹が少し鳴ったのだった。
「それにしても、ブレイド様は戻って来ませんね?」
「まさか…迷子になられているとか?」
「いや、流石にそれはないと思うが。」
確かに二時間が過ぎてもブレイドは戻って来なかった。
時間に几帳面という訳じゃないが、ブレイドが時間を破るとは思っていなかった。
「何かあったのでしょうか?」
「確かに少し遅いですね、ブレイド様の事だから大丈夫だとは思いますが?」
「仕方ないな…探しに行くか!」
ブレイドが行くとしたら…恐らく武器屋か防具屋だろう。
本人もそう言っていたし、僕達は立ち上がって探しに行く事にした。
そして街を歩いていると…ある馬車が横切った。
すると、ダーネリアとルーナリアが僕に腕を組んで来たのだが、その力が少し強く震えていたのだった。
その馬車は馬車牢で、中には奴隷が乗せられていた。
そして小太りの禿げた商人風の男が此方をやたら目視してきた。
馬車は急に停まってから、小太りの禿げた商人風の男が馬車から降りて来て、ダーネリアとルーナリアを指差して言った。
…そして冒頭に戻る。
騒ぎを聞きつけた街の兵士達が集まって来ると、僕達の前に立ちはだかった。
奴隷商の奴隷を無断で連れ歩いていると重罪…というのは、世間の常識だ。
ただ、奴隷紋が奴隷に刻まれていればの話で…ダーネリアとルーナリアにはその奴隷紋が無い。
僕が魔属性魔法で奴隷紋を解呪したので、それには当てはまらない筈なのだが…小太りで禿げた商人風の男は、必死に駄々を捏ねて兵士に話していた。
すると兵士が僕の所に来て訪ねて来た。
「失礼…この商人が君のそばにいる2人の女性が、彼の奴隷という話なのだが?」
「言い掛かりですよ。彼女達は僕のパーティーメンバーですし、一年以上一緒に居ますからね。」
「そんな訳はない!ワシが魔物の襲撃で其奴らを囮にして逃げたのだ!だが、生きているのなら…その所有権はワシにあるだろう⁉︎」
「だから、お前の奴隷に良く似た別人だろ?魔物の襲撃で囮にされて、戦う術を知らない奴隷が生きている訳がないだろ!お前…頭大丈夫か?」
小太りで禿げた商人風の男の顔が真っ赤になった。
そして奴隷紋が刻まれた石牌を取り出してから再び光らせる…が、ダーネリアとルーナリアには何も起きなかった。
「ほら、何も起きねぇじゃん!確か奴隷商人の奴隷紋に奴隷は逆らえないんだろう?だけど彼女達はこうして何も起きていないしな。」
「確かにそうですね?奴隷紋に逆らえない奴隷は聞いたことがありませんし…」
「そんな筈はない!その男が何か小細工をしたのだ‼︎」
今更何を言ってんだ、この男は?
自分から手放した癖に、生きていたから何だというんだ?
「なら聞くが、彼女達の名前を言ってみろよ!お前が主人なら、彼女達の名前は分かるだろ?」
ダーネリアとルーナリアは、もうこの名前で冒険者ギルドに登録されている。
それにこの名前は、2人を拾った時に名付けた名前だから…この男が知る訳がない。
「その者の名前は、黒と白だ。」
「黒と白って、彼女達の見た目の特徴を適当に言っているだけじゃ無いか!それに動物に付ける名前じゃあるまいし…」
「確かに…奴隷は名前では呼ばずに呼称で呼ぶ傾向はありますが…」
「仮にその者達の名前が貴様から付けられたという物であっても、貴様の物という証拠は無いだろう‼︎」
そしてもう1つは、僕の一年以上一緒にいるという確実な証拠を見せられる。
それは僕のスキルの【獲得経験値数○倍】の効果だった。
「先程も言いましたが、彼女達はパーティーを組んで一年以上一緒に居ますよ。」
「その証拠は何処にある‼︎」
「彼女達が持つギルドカードに…兵士さん確認をお願いします。」
「名前はダーネリアでジョブは黒魔道士、レベルは32。名前はルーナリアでジョブは白魔道士、レベルは31ですか…これなら商人の方の言う奴隷とは有り得ませんね。」
「そ…そんな馬鹿な!貴様、ギルドカードに細工を施したな‼︎」
「ギルドカードに細工なんか出来るか!それをやったら重罪で一生牢獄か処刑なんだから。」
「冒険者ギルドから発行されているギルドカードには、細工や偽装が出来ない様に術式が組み込まれていますからね。どう足掻いても細工なんか出来ませんよ。」
てっきりまだ20台中半か後半くらいだと思っていたが、あの山越えでそんなにレベルが上がっていたのか。
小太りで禿げた商人風の男は何かを考えた様な素振りを見せると、兵士達に自分の勘違いだと伝えてから僕達に頭を下げて馬車を発車させた。
あれだけ駄々を捏ねていた奴にしては、引き際があっさりしていた。
これはまた何かを仕掛けて来ると踏んで、とりあえずその場を去ってブレイドを探す事にした。
武器屋も防具屋も覗いてみたが、ブレイドは見つからなかった。
探し回ってからやっとブレイドを見つけたと思ったら、ブレイドは食堂のマグロの丸焼きの大食いに挑戦していたのだった。
「ブレイド…お前何をしているんだ?」
「済まない、量的には問題無いんだが…思った以上に時間が掛かって!」
「お前…飯抜きにするぞ!」
「ここの食堂の支払いを賞金で賄うから、それだけは勘弁してくれ‼︎」
まぁ、ブレイドの驕りなら許してやるか!
僕達はやっと…魚貝料理にあり付けたのだった。
~~~~~一方、奴隷商人は?~~~~~
「ワシが自分の奴隷を間違える訳がないんじゃ!じゃが…あの女達はジョブを持っていたな。なら、奴等を再び奴隷紋を刻んでから有効に役立たせるとしよう。」
やけにあっさりと引いたのには、そんな理由があった。
そして数日後に奴隷商人は、テイト達に仕掛けて来るのだが…?
今回の作品ですが…面白いですか?
感想がやたら少ないので不安に…(;´Д`A
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