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番外編
第二話 勘違い野郎の面倒事
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この回の話は、あとがきには書いてない内容です。
知り合いからネタの提供があり、書く事にしましたので御覧下さい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『テッド・リターンズ! お前に話があるから出て来い‼』
朝の5時半…まだ付近がやっと起き始め位の時間帯に、家の前に尋ねて来た者がいた。
魔王を討伐してから10日過ぎていた事を考えると…討伐後の翌日の記者の質問された内容が世界に配信されて、それを見た者が他国から来た…という事だろう。
魔王を討伐した英雄や勇者を一目見ようと他国から尋ねて来る者は後を絶たないが…こんな朝っぱらから来る奴は初めてだった。
「キッド…またか?」
「だろうな? しかし、こんな朝早くに来る奴がいるとは思わなかったな。」
「それに…やたら態度がデカそうだし。」
「まさか、またあの侯爵家のガキじゃないだろうな?」
「あの体中の腱を斬って追い払った奴? さすがにそんなにすぐには復活しないでしょ?」
「だとすると、また別の馬鹿か…魔王討伐してからという物、こういう手合いが多いなぁ。」
「どうする?」
「シカトして寝よう。」
俺達はシカトを決め込んだ。
そして再び寝直そうとすると、扉に大きな衝撃音が響いた。
「まさか…この扉を破壊でもしようとか言うんじゃないだろうな?」
「公爵様から貰ったこの家の扉は、レアメタル合金で作られた物だからちょっとやそっとでは壊れないと思うけど、何で殴って来たんだ?」
「どのみち寝られないし、近所迷惑になるから俺が行ってくる。」
俺は扉を開けると、そこには4人の冒険者らしき男がいた。
「やっと出て来たか…」
「人の迷惑を考えろ、こんな朝早くに来やがって…一体何の用だ?」
「俺はジルスタニア王国の知の勇者の弟のモーティマスだ! 俺が倒すはずの魔王を倒した責任を取ってもらう為に来た!」
「は? どういう事だ?」
「知の勇者の兄が死んだ後に、俺に勇者の力が受け継がれる筈だったのに、それをお前の妹が奪ったのだ!」
「言っておくが…勇者が死んだ場合、その身内が勇者の力を受け継ぐと言いたいみたいだが、そんな事は全くないぞ。 どこでそんな与太話を信じているんだ?」
「何故与太話だと断言できる?」
「女神アルテナに聞いたからな…魔王を討伐した後に。」
俺がそう言うと、モーティマスの仲間が騒ぎ始めた。
モーティマスの仲間達は、モーティマスにそう言われて信じていたのだろう。
勇者の兄が死んだら、弟に勇者の力が受け継がれると…
「要件がそれだけなら帰ってくれ!」
「待て! なら…俺と戦え!」
「はぁ…お前馬鹿だろ? レベルは幾つだ?」
「俺は兄と違い、レベルは36だ!」
「俺はレベル138だ。 勝てると思っているのか? それに、レベル36程度で魔王に挑んだところであっさりと殺されるぞ!」
「ひゃ…138⁉」
そういえば、魔王を倒した後に質問はされたが…レベルに関しては公表していなかったからな。
レベルに関しては知らなくても当然か…だから、腕自慢が他国から良く尋ねて来るのか。
あ…もしかして、こいつって…?
「モーティマスと言ったか? お前もしかして…知の勇者だった兄が好き勝手やって来たが魔王を倒せずに殺された事によって、その皺寄せと責任の追及が王国側から要求されてないか? だからその責任を取れと言って俺達に何かしらの要求をしようとしに来たんだろ?」
「う・・・・・・」
ここで言葉に詰まるという事は、図星なんだろうな。
そういえば、ヴェルガン親子も似た様な事でこの島に来たしな。
その国から勇者が誕生すると、その勇者と家の者達は上位貴族並みに優遇されるらしいからな…まぁ、それも魔王を倒せばそのまま維持出来るらしいが、肝心の勇者が殺された挙句…魔王も討伐されたとなると、家の存続が危ぶまれて王国からの資産の返却を求められるのだろう。
「言っておくが…俺達は魔王を倒したが、その恩賞や報酬は放棄した。 だから、この家には莫大な資産があると思っていたらお門違いだ。 解ったのならさっさと国に帰れ!」
「俺はこのままでは国には帰れん! 恩賞などを放棄したというのは誤算だったが、別な形で責任を…」
「あ、それと言っておくが…ここはサウシュヴァウント王国の管轄する島だ。 ジルスタニア王国の者が俺達に危害を加えようというのなら、それはジルスタニア王国がサウシュヴァウント王国に宣戦布告したと捉えられるが…良いんだな?」
知の勇者が生きていれば、コイツはジルスタニア王国ではかなり地位の高い貴族として王国に必要な力を持っていただろうが、知の勇者が死んだ事により王国から資産の返却を求められたというのなら、こいつにもう貴族としての地位も発言力も無いだろう。
それにこんな脅しを掛けられたら、国に帰った時にはこいつの処遇はどうなるかはもうわかっている。
「確かにお前の言う通りだ! 俺にはもう後がない…」
「認めたか…なら良い情報を教えてやるが、聞くか?」
「良い情報?」
「魔王ヴァルサリンガ…その配下の四天王の次席を狙うというアークデーモンがいて、そいつが魔王ヴァルサリンガが倒された後に魔王の後釜を狙おうと行動を始めているらしい。 もしもそいつを討伐出来たのなら、魔王を倒したほどの功績は得られないが、近い物は得られるだろうな?」
「それは本当の話なんだろうな?」
「本当に決まっているだろ! ただやるなら急いだ方が良いぞ、この話を聞いた他の冒険者達もすでに動き始めているという話だからな。」
「そんな話…聞いた事が無いが?」
「お前が知らないだけだろ?」
「行動を始めているという割には、何故大々的に動かない?」
「魔王ヴァルサリンガを倒した者がまだ存在しているからな。 表立って派手に行動したら、魔王を倒した者に標的にされるからだろ?」
モーティマスは考え込んでいた。
そして結論が出たみたいで俺に聞いてきた。
「そいつらのいそうな場所は分かるか?」
「良くは知らんが…魔族領とかじゃないのか? 魔王が倒されてから、街や国が襲われたという話を聞いた事が無いからな。」
「魔族領か…お前等、行くぞ‼」
モーティマスは高笑いしながら仲間を引き連れて去って行った。
これで…もう来る事は無いだろう。
「キッド…今言っていた話は本当の事なの?」
「さぁ? いるかもしれないし、いないかもしれない。」
「つまり…ハッタリ?」
「あぁ、後がない奴は目先の欲に飛び付こうとするからな。 こうでも言わないと、いつまでもここに居座ろうとするぞ。」
「それは迷惑だね。」
「それにな、この話は決してなくは無い話だ。 魔族って基本的に、余程強大な力を持つ者がいなければ自分が一番だと思っている者が多いから、魔王が倒されたと解れば後釜を狙う奴は必ず出て来る。 人間社会もそうだが、王族の王子が国王になる為に兄弟である身内を蹴落としたり暗殺を企む者がいるだろ? 魔族の思考もそれに近い物が多い筈だ。」
「人間も魔族もあまり変わらないんだね?」
「富や名声が絡むと、人であれ魔族であれ大して違いは無いよ。 それよりもだ…他に対策手段取らないと、こんな馬鹿共がまた来る事になるぞ。」
その後…他にも幾つかの勘違いをした馬鹿が尋ねて来たが、対抗手段を考えていたので楽に追い返す事が出来た。
そしてモーティマスはというと…?
魔物や魔獣の本拠地でもある魔族領に渡ってから、すぐに魔獣に殺されたという。
アークデーモンの話は嘘だったが、仮にいたとして倒せると思っていたのだろうか?
まぁ、別にどうでも良い話なので…
知り合いからネタの提供があり、書く事にしましたので御覧下さい。
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『テッド・リターンズ! お前に話があるから出て来い‼』
朝の5時半…まだ付近がやっと起き始め位の時間帯に、家の前に尋ねて来た者がいた。
魔王を討伐してから10日過ぎていた事を考えると…討伐後の翌日の記者の質問された内容が世界に配信されて、それを見た者が他国から来た…という事だろう。
魔王を討伐した英雄や勇者を一目見ようと他国から尋ねて来る者は後を絶たないが…こんな朝っぱらから来る奴は初めてだった。
「キッド…またか?」
「だろうな? しかし、こんな朝早くに来る奴がいるとは思わなかったな。」
「それに…やたら態度がデカそうだし。」
「まさか、またあの侯爵家のガキじゃないだろうな?」
「あの体中の腱を斬って追い払った奴? さすがにそんなにすぐには復活しないでしょ?」
「だとすると、また別の馬鹿か…魔王討伐してからという物、こういう手合いが多いなぁ。」
「どうする?」
「シカトして寝よう。」
俺達はシカトを決め込んだ。
そして再び寝直そうとすると、扉に大きな衝撃音が響いた。
「まさか…この扉を破壊でもしようとか言うんじゃないだろうな?」
「公爵様から貰ったこの家の扉は、レアメタル合金で作られた物だからちょっとやそっとでは壊れないと思うけど、何で殴って来たんだ?」
「どのみち寝られないし、近所迷惑になるから俺が行ってくる。」
俺は扉を開けると、そこには4人の冒険者らしき男がいた。
「やっと出て来たか…」
「人の迷惑を考えろ、こんな朝早くに来やがって…一体何の用だ?」
「俺はジルスタニア王国の知の勇者の弟のモーティマスだ! 俺が倒すはずの魔王を倒した責任を取ってもらう為に来た!」
「は? どういう事だ?」
「知の勇者の兄が死んだ後に、俺に勇者の力が受け継がれる筈だったのに、それをお前の妹が奪ったのだ!」
「言っておくが…勇者が死んだ場合、その身内が勇者の力を受け継ぐと言いたいみたいだが、そんな事は全くないぞ。 どこでそんな与太話を信じているんだ?」
「何故与太話だと断言できる?」
「女神アルテナに聞いたからな…魔王を討伐した後に。」
俺がそう言うと、モーティマスの仲間が騒ぎ始めた。
モーティマスの仲間達は、モーティマスにそう言われて信じていたのだろう。
勇者の兄が死んだら、弟に勇者の力が受け継がれると…
「要件がそれだけなら帰ってくれ!」
「待て! なら…俺と戦え!」
「はぁ…お前馬鹿だろ? レベルは幾つだ?」
「俺は兄と違い、レベルは36だ!」
「俺はレベル138だ。 勝てると思っているのか? それに、レベル36程度で魔王に挑んだところであっさりと殺されるぞ!」
「ひゃ…138⁉」
そういえば、魔王を倒した後に質問はされたが…レベルに関しては公表していなかったからな。
レベルに関しては知らなくても当然か…だから、腕自慢が他国から良く尋ねて来るのか。
あ…もしかして、こいつって…?
「モーティマスと言ったか? お前もしかして…知の勇者だった兄が好き勝手やって来たが魔王を倒せずに殺された事によって、その皺寄せと責任の追及が王国側から要求されてないか? だからその責任を取れと言って俺達に何かしらの要求をしようとしに来たんだろ?」
「う・・・・・・」
ここで言葉に詰まるという事は、図星なんだろうな。
そういえば、ヴェルガン親子も似た様な事でこの島に来たしな。
その国から勇者が誕生すると、その勇者と家の者達は上位貴族並みに優遇されるらしいからな…まぁ、それも魔王を倒せばそのまま維持出来るらしいが、肝心の勇者が殺された挙句…魔王も討伐されたとなると、家の存続が危ぶまれて王国からの資産の返却を求められるのだろう。
「言っておくが…俺達は魔王を倒したが、その恩賞や報酬は放棄した。 だから、この家には莫大な資産があると思っていたらお門違いだ。 解ったのならさっさと国に帰れ!」
「俺はこのままでは国には帰れん! 恩賞などを放棄したというのは誤算だったが、別な形で責任を…」
「あ、それと言っておくが…ここはサウシュヴァウント王国の管轄する島だ。 ジルスタニア王国の者が俺達に危害を加えようというのなら、それはジルスタニア王国がサウシュヴァウント王国に宣戦布告したと捉えられるが…良いんだな?」
知の勇者が生きていれば、コイツはジルスタニア王国ではかなり地位の高い貴族として王国に必要な力を持っていただろうが、知の勇者が死んだ事により王国から資産の返却を求められたというのなら、こいつにもう貴族としての地位も発言力も無いだろう。
それにこんな脅しを掛けられたら、国に帰った時にはこいつの処遇はどうなるかはもうわかっている。
「確かにお前の言う通りだ! 俺にはもう後がない…」
「認めたか…なら良い情報を教えてやるが、聞くか?」
「良い情報?」
「魔王ヴァルサリンガ…その配下の四天王の次席を狙うというアークデーモンがいて、そいつが魔王ヴァルサリンガが倒された後に魔王の後釜を狙おうと行動を始めているらしい。 もしもそいつを討伐出来たのなら、魔王を倒したほどの功績は得られないが、近い物は得られるだろうな?」
「それは本当の話なんだろうな?」
「本当に決まっているだろ! ただやるなら急いだ方が良いぞ、この話を聞いた他の冒険者達もすでに動き始めているという話だからな。」
「そんな話…聞いた事が無いが?」
「お前が知らないだけだろ?」
「行動を始めているという割には、何故大々的に動かない?」
「魔王ヴァルサリンガを倒した者がまだ存在しているからな。 表立って派手に行動したら、魔王を倒した者に標的にされるからだろ?」
モーティマスは考え込んでいた。
そして結論が出たみたいで俺に聞いてきた。
「そいつらのいそうな場所は分かるか?」
「良くは知らんが…魔族領とかじゃないのか? 魔王が倒されてから、街や国が襲われたという話を聞いた事が無いからな。」
「魔族領か…お前等、行くぞ‼」
モーティマスは高笑いしながら仲間を引き連れて去って行った。
これで…もう来る事は無いだろう。
「キッド…今言っていた話は本当の事なの?」
「さぁ? いるかもしれないし、いないかもしれない。」
「つまり…ハッタリ?」
「あぁ、後がない奴は目先の欲に飛び付こうとするからな。 こうでも言わないと、いつまでもここに居座ろうとするぞ。」
「それは迷惑だね。」
「それにな、この話は決してなくは無い話だ。 魔族って基本的に、余程強大な力を持つ者がいなければ自分が一番だと思っている者が多いから、魔王が倒されたと解れば後釜を狙う奴は必ず出て来る。 人間社会もそうだが、王族の王子が国王になる為に兄弟である身内を蹴落としたり暗殺を企む者がいるだろ? 魔族の思考もそれに近い物が多い筈だ。」
「人間も魔族もあまり変わらないんだね?」
「富や名声が絡むと、人であれ魔族であれ大して違いは無いよ。 それよりもだ…他に対策手段取らないと、こんな馬鹿共がまた来る事になるぞ。」
その後…他にも幾つかの勘違いをした馬鹿が尋ねて来たが、対抗手段を考えていたので楽に追い返す事が出来た。
そしてモーティマスはというと…?
魔物や魔獣の本拠地でもある魔族領に渡ってから、すぐに魔獣に殺されたという。
アークデーモンの話は嘘だったが、仮にいたとして倒せると思っていたのだろうか?
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