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第九話 疑問?
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「国民達も中々やるな。」
『これはもう時間の問題ではないのか?』
俺と魔王ヴォルガゼノンは、王宮内の様子を映像で観ていた。
国民達は王宮内の国王と王子、剣聖や聖女や賢者を追い詰めて行き捕らえたのだった。
『まさか…こんなにも早く国民達が事を成し遂げるとはな‼』
「だが、国民達は1つ勘違いをしているけどな。」
俺が魔王側に寝返った原因を作ったのは、国王とダナステル王子と元仲間達…以外に故郷を滅ぼした兵士も含まれている。
国民達は騎士や兵士を始末してしまっていたのだった。
これでは条件を満たしてはいないので、この5人を捕らえても意味が無かった。
「はい…見事に勘違いをしたな。」
『勘違いをしたのか?国王とダナステル王子とお前のかつての仲間達を捕らえているぞ!』
「それ以外に故郷のベスタ村を襲撃した兵士も含まれるのだが、国民達は騎士や兵士を始末していた。これでは条件を満たしていないので約束は反故にするしかない。」
ぶっちゃけ、国王やダナステル王子に元仲間達はどうでも良い。
肝心なのは、ベスタ村を襲撃した兵士達がメインだったのだ。
王国内の兵士の数はそれ相応に多い、それをいちいち確認をするのが面倒だったので今回の事を企画したのだが…?
『どうするんだ、ガイアグリーヴァよ。』
「どうもこうも、これでは俺の願いが叶わなかったんだ。なら、奴等の行く末がどうなるかは分かるだろう?」
『だが、国王と王子とかつての仲間達は捕まえたぞ。』
「あんな奴等、殺そうと思えばいつでも殺せるんだ。あんな奴等を捕らえた所で何の意味を成さない。さて、どうするかねぇ?」
奴等は嬉々として大広場で5人を差し出して来るだろう。
そして真実を突き付けてから、絶望的な表情をさせる…というシナリオが良いだろうな。
『ガイアグリーヴァよ、我の時の様に死んだものを蘇らす事は出来んのか?』
「あの数は流石に無理だ。故郷を襲撃した実行犯だけを生き返らせるというのなら問題はないが、全員となると襲撃に加担してない物迄蘇らせないと行けなくなる。」
関係の無い者を蘇らせるのは、ハッキリ言って無駄でしかない。
襲撃に加担した実行犯だけは、俺の手で始末を付けたかったが…?
「まてよ?ベスタ村の近隣の者達は、王国の兵と言っていたが…果たして王国内の兵士だったのか?」
『どういう事だ?』
「故郷に帰った時に気になった事があってな、各家を回ったが…金目の物が一切を奪われている状態だったし、村人達の暴行の中では恋人の様に凌辱された者達が他にもいた。」
『村が滅んだ後に盗賊達が物色をしたのではないか?』
「確かにその可能性もあるな。だが、国王の命で動いていた兵士が凌辱行為を果たしてするだろうか?」
兵士の奴等も人間だし、邪な気を起こす者だっているかも知れない。
国王の命で動いていた者達が余計なちょっかいをするとは考えにくいんだよな?
あんなどうしようもない碌でもない国王だが、ライゼル王国の騎士や兵士は国王の命には逆らわずに実直に行動するというのは有名な話だった。
「こればかりは、国王に自ら聞くしか無いな。」
『もしも王国の兵では無かった場合はどうする?』
「そんなもん、見つけ次第地獄の様な目に遭わせるだけだ!」
3日後…俺は街の大広場に赴いた。
国民達は嬉々として国王達を突き出して来た。
俺は国民達の意見を無視しながら、国王の胸ぐらを掴んで訪ねてみた。
すると…意外な話を聞く事になるのだった。
果たしてその話とは?
『これはもう時間の問題ではないのか?』
俺と魔王ヴォルガゼノンは、王宮内の様子を映像で観ていた。
国民達は王宮内の国王と王子、剣聖や聖女や賢者を追い詰めて行き捕らえたのだった。
『まさか…こんなにも早く国民達が事を成し遂げるとはな‼』
「だが、国民達は1つ勘違いをしているけどな。」
俺が魔王側に寝返った原因を作ったのは、国王とダナステル王子と元仲間達…以外に故郷を滅ぼした兵士も含まれている。
国民達は騎士や兵士を始末してしまっていたのだった。
これでは条件を満たしてはいないので、この5人を捕らえても意味が無かった。
「はい…見事に勘違いをしたな。」
『勘違いをしたのか?国王とダナステル王子とお前のかつての仲間達を捕らえているぞ!』
「それ以外に故郷のベスタ村を襲撃した兵士も含まれるのだが、国民達は騎士や兵士を始末していた。これでは条件を満たしていないので約束は反故にするしかない。」
ぶっちゃけ、国王やダナステル王子に元仲間達はどうでも良い。
肝心なのは、ベスタ村を襲撃した兵士達がメインだったのだ。
王国内の兵士の数はそれ相応に多い、それをいちいち確認をするのが面倒だったので今回の事を企画したのだが…?
『どうするんだ、ガイアグリーヴァよ。』
「どうもこうも、これでは俺の願いが叶わなかったんだ。なら、奴等の行く末がどうなるかは分かるだろう?」
『だが、国王と王子とかつての仲間達は捕まえたぞ。』
「あんな奴等、殺そうと思えばいつでも殺せるんだ。あんな奴等を捕らえた所で何の意味を成さない。さて、どうするかねぇ?」
奴等は嬉々として大広場で5人を差し出して来るだろう。
そして真実を突き付けてから、絶望的な表情をさせる…というシナリオが良いだろうな。
『ガイアグリーヴァよ、我の時の様に死んだものを蘇らす事は出来んのか?』
「あの数は流石に無理だ。故郷を襲撃した実行犯だけを生き返らせるというのなら問題はないが、全員となると襲撃に加担してない物迄蘇らせないと行けなくなる。」
関係の無い者を蘇らせるのは、ハッキリ言って無駄でしかない。
襲撃に加担した実行犯だけは、俺の手で始末を付けたかったが…?
「まてよ?ベスタ村の近隣の者達は、王国の兵と言っていたが…果たして王国内の兵士だったのか?」
『どういう事だ?』
「故郷に帰った時に気になった事があってな、各家を回ったが…金目の物が一切を奪われている状態だったし、村人達の暴行の中では恋人の様に凌辱された者達が他にもいた。」
『村が滅んだ後に盗賊達が物色をしたのではないか?』
「確かにその可能性もあるな。だが、国王の命で動いていた兵士が凌辱行為を果たしてするだろうか?」
兵士の奴等も人間だし、邪な気を起こす者だっているかも知れない。
国王の命で動いていた者達が余計なちょっかいをするとは考えにくいんだよな?
あんなどうしようもない碌でもない国王だが、ライゼル王国の騎士や兵士は国王の命には逆らわずに実直に行動するというのは有名な話だった。
「こればかりは、国王に自ら聞くしか無いな。」
『もしも王国の兵では無かった場合はどうする?』
「そんなもん、見つけ次第地獄の様な目に遭わせるだけだ!」
3日後…俺は街の大広場に赴いた。
国民達は嬉々として国王達を突き出して来た。
俺は国民達の意見を無視しながら、国王の胸ぐらを掴んで訪ねてみた。
すると…意外な話を聞く事になるのだった。
果たしてその話とは?
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