私の最悪な婚【厄】者様!

アノマロカリス

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本編

第四話

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 【バーミリオン王国の王族達は聖女の言いなり!】

 これは遥か昔の初代聖女様の時代から囁かれて来ました。

 聖女に選ばれる者に階級はあまりありません。

 貴族の娘だったり、平民の娘だったりと様々でした。

 歴代の聖女の中には、王妃になった途端に横暴を行う輩が何人か目立ちました。

 王族達は聖女以外の者と交わると呪いが発動する事を恐れて、子が出来るまではやむなく聖女の横暴に耐えて来ました。

 ですが、子が出来れば話は別で…

 後継が出来た場合は、その横暴を断罪するべく…表向きは不慮の事故として、裏では聖女を闇に葬って来たという事を行なって来たそうです。

 そしてダレードの母親であるフランソワーズ王妃陛下も、元は貧乏貴族の準男爵の娘で…

 王族の一員となるや否や、離婚などの理由をチラつかせては我儘放題をして来たそうです。

 ですが、王族も馬鹿ではありません。

 そんな横暴をいつまでも許すわけもなく、子が出来た後に過去に横暴して来た聖女の末路を聞かせると…?

 死にたくないという事で泣いて縋って来たので、横暴を働かないと誓わせて生かしたそうです。

 それからはフランソワーズ王妃陛下も心を入れ替えた…と思っていましたが、まさかこんな事態になるとは国王陛下も思ってはいなかったそうです。

 こんな事があって、フランソワーズ王妃陛下も横暴な事を突きつけて来るとは思わなかったのですが…

 人の本質は治らないみたいですね。

 何故こんな話をしたのかというと?

 私は騎士に連れられて王妃陛下の前に姿を現した途端に罵詈雑言を浴びせられました。

 内容の半分は、ダレードとのやり取りでしたが…

 もう半分の内容は、全く身に覚えのない話でした。

 ダレードは王妃陛下にどれだけ話を盛ったのでしょうか?

 そんな内容を思わせる内容でした。

 今迄の私だったら、それらの話に対して逆らう様な真似はしなかったでしょう。

 ですが…今は立場が違うので、私は反撃をさせて頂きます!

 罵詈雑言の代償を思い知らせてあげましょうね‼︎
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