41 / 47
第三章
第八話 決戦!クラウンカイザー(意外に…強かったりする?)
しおりを挟む
「獅子王…流星斬‼︎」
クラウンカイザーは両腕をぐるぐると回しながら、僕に目掛けて突進して来た。
これって…小学生くらいの子達が怒って繰り出すパンチに似ているなぁ?
でもこれって、意外な弱点があるんだが…気付いてないのか?
僕はクランカイザーの攻撃を横に躱しながら、足を引っ掛けて転ばした。
すると勢いがつき過ぎたクラウンカイザーは、頭から前のめりになってゴロゴロと転がって行き、最後は顔面スライディングを決めていった。
「君の速度では、今迄に躱せられる者がいなかったから改良をしてこなかったんだろうけど…死ぬ前に改善策が見つかって良かったな!」
「な・な・な…」
この攻撃を繰り出す者の殆どは、喧嘩に無縁で運動神経があまり無い者が怒ってからやる攻撃手段である。
幼少時代の賢斗が、頭に来ると良く泣きながらこの攻撃を繰り出していた。
目線は前だけを向いていて、足元を一切見ない所為で…引っ掛けると簡単に転ぶというものだったのだが…?
まさか、魔王の三元将にもこの攻撃が有効だとは思わなかった。
「獅子王流星斬を見破った位で、もう勝った気になっているのか⁉︎」
「これ以外の攻撃方法があまりない気がしてな…」
クラウンカイザーの目線が泳ぎ出した。
どうやら図星を刺されて困惑しているのだろう。
まぁ、並の相手なら…この攻撃を繰り出せば大体終わるのだろうが。
繰り出した相手が悪かったな。
「胴長短足だけでは無く、腕も短い君にこれ以上の攻撃手段があるとは思えなく…」
僕が良い終わる前にクラウンカイザーは、膝から崩れるように地面に四つん這いになってから地面を叩いていた。
そう言えばコイツって…かなり打たれ弱かったんだっけ?
しかも演技では無くて、本気で落ち込んでいるようだった。
何だか…気の毒になっていた。
「おい、大丈夫か?」
僕はクランカイザーの元に近寄ろうとした。
だが、クラウンカイザーは僕が近付いて来たのをチャンスだと思って反撃をした。
だけど、クランカイザーの拳は僕を捉える事はなく…硬い何かにぶつかった音が響いた。
「な、何だこれは⁉︎」
「日々仲間達からセコいとか卑怯とか言われ続けた僕が、敵である君に不用意に近づくと思っているのかい?」
「貴様は盾を使ったのか‼︎」
「いや、魔境転写だ。」
コイツのトドメを色々と考えていたんだけど、クランカイザーに全力で走られると僕でも追いつけない可能性がある。
なので、全く同じ能力値の自分をぶつけてやったらどう対処をするのか見たかった。
クラウンカイザーは、立ち上がってから魔境転写から素早く後ろに下がった。
どうやって魔境転写から遠ざけようかと考えていたんだが、その手間が省けた。
十六鬼影衆や八魔将や四天王に使用した、アースウォールを出現して魔境転写にした時と違い…盾のサイズの大きさだと、その場で留まっていたら全身が表示されずにシャドウが出現しなかったからだ。
盾サイズの鏡面に全身の姿が映ったクラウンカイザーは、鏡の中からシャドウのクラウンカイザーが出現した。
「こ、コレは…我か!我なのか⁉︎」
「そうだよ、自分を相手にする恐怖を解くと味わうと良い!」
クランカイザーは身を低くした姿勢を取ると、恐らくだが…この場を去って広い場所に向かう筈。
だけど僕は、クランカイザーの機動力を奪う事にした。
「君はシャドウと広い場所で決着を付けようとか考えているかもしれないけど、君がこの場から去ったら…僕は遠慮無く魔王城に突撃するけど良いのかい?」
「な、なんて卑怯な‼︎」
「それは褒め言葉かい?僕に対して卑怯という言葉は、最高の賛辞さ!」
僕は高笑いをしながら答えると、クランカイザーはその場で悔しそうに地団駄を踏んでいた。
そして、クラウンカイザーに迫り来るシャドウ・クラウンカイザー…
機動力を完全に奪われたクラウンカイザーは、その場に留まって対処をしようと構えていた。
「クソォ…獅子王…流星斬!…って、何ぃ⁉︎」
クラウンカイザーが獅子王流星斬を発動すると、シャドウ・クランカイザーも獅子王流星斬を発動させた。
両者のぐるぐるパンチが僕の目の前で衝突した。
同じ攻撃を発動されたクラウンカイザーは極度に焦り、感情の無いシャドウ・クラウンカイザーは冷静に攻撃を繰り出していた。
金属の激しい音により火花が…なんていう事もなく、綿の詰まった殴り合いでボスンボスンという音だけが響いていた。
一見みると、ぬいぐるみ同士がじゃれ合っているようにしか見えないのだが…?
アレって…ダメージがあるのだろうか?
しばらく見守っていると、またもクラウンカイザーは現状で不利を感じてその場から走り出そうと構えていた。
「良いのか?この場から離れると、僕は魔王城に向かうぞ~」
「くっ…貴様は何て姑息な手を使う奴なんだ‼︎」
クラウンカイザーは打たれ弱さ意外に、すぐに物忘れをする奴みたいだ。
なので僕は、こうしてイチイチ思い出させる為に声を掛けているのだった。
だけど…流石に自分との戦いに不利を感じたのか、その場から姿を消した。
シャドウ・クラウンカイザーの行き先を見ると、結構な距離に離れたみたいだった。
「じゃあ、この隙に…魔王城に突撃~!」
僕は別に行く気はなく、敢えてクランカイザーのいる方向にそう叫ぶと…?
その声を聞いたクラウンカイザーは、僕の前に素早く現れてから両手を広げて通せんぼをしていた。
「これで、貴様の行く手を塞いだ…」
「あ…!」
僕はクランカイザーの前で、右を向いてから指を差した。
すると、何度も嘘で騙されていたクラウンカイザーは、「そんな見え透いた手に、何度も同じ手に騙されるか‼︎」…と叫んだ直後に、僕の指差した方向からシャドウ・クラウンカイザーのドロップキックが飛んで来て、クラウンカイザーは見事に喰らって吹き飛んで行った。
「こ…今度は嘘ではなかったのか⁉︎」
「人聞きが悪いなぁ、僕が騙すなんて事をするわけが無いじゃないか!」
「貴様は先程から、散々騙して来たじゃないか‼︎」
「忘れているかもしれないから1つ言っておくが、君の敵は僕だけじゃないぞ。その証拠に背後を見ろ!」
クラウンカイザーは素早く背後を見たが、そこには何もいなかった。
代わりに、クラウンカイザーの真上からシャドウ・クラウンカイザーが降って来て、クラウンカイザーは押し潰されたのだった。
クラウンカイザーはジタバタと動いて、シャドウ・クラウンカイザーから逃げようとしていたが、びくともせずに動けずにいた。
「貴様…またしても騙しやがって‼︎」
「兵法と言って欲しいな、戦いの中で敵を欺くのは常套手段だよ。そのお陰で、やっと動きを封じることが出来たからね。」
「貴様…な、何をする気だ⁉︎」
僕は聖剣エグゼンリオンとシャンゼリオンを抜くと、身動きが取れないクラウンカイザーのコアがある魔石を貫いた。
すると、クラウンカイザーは少しずつ消滅をし始めて行った。
「貴様は…散々卑怯な手を使いやがって!だがな、三元将はまだ二人いる。我は三元将の中では最弱だが…我を倒した事で良い気になるのではないぞ!」
「安心しろ!残り二人もあっさり倒してから、魔王サズンデスも葬ってやるからな。」
「果たして、そう上手く行くかな…?奴に会って、貴様は絶望を知る事になるだろう…」
クラウンカイザーは意味深なセリフを吐きながら、完全に消滅した。
それと同時に、シャドウ・クラウンカイザーも消滅した。
クラウンカイザーの経験値はかなり入って来た。
これで…魔王サズンデスとの戦いも有利になるだろう。
…そう思っていたんだけど、三元将の二人の内のエキドナという女はあっさり倒したんだけど、もう一人の幻魔剣士デスブリンガーという奴に、僕は思っても見なかった苦戦を強いられる事になるとは…?
クラウンカイザーは両腕をぐるぐると回しながら、僕に目掛けて突進して来た。
これって…小学生くらいの子達が怒って繰り出すパンチに似ているなぁ?
でもこれって、意外な弱点があるんだが…気付いてないのか?
僕はクランカイザーの攻撃を横に躱しながら、足を引っ掛けて転ばした。
すると勢いがつき過ぎたクラウンカイザーは、頭から前のめりになってゴロゴロと転がって行き、最後は顔面スライディングを決めていった。
「君の速度では、今迄に躱せられる者がいなかったから改良をしてこなかったんだろうけど…死ぬ前に改善策が見つかって良かったな!」
「な・な・な…」
この攻撃を繰り出す者の殆どは、喧嘩に無縁で運動神経があまり無い者が怒ってからやる攻撃手段である。
幼少時代の賢斗が、頭に来ると良く泣きながらこの攻撃を繰り出していた。
目線は前だけを向いていて、足元を一切見ない所為で…引っ掛けると簡単に転ぶというものだったのだが…?
まさか、魔王の三元将にもこの攻撃が有効だとは思わなかった。
「獅子王流星斬を見破った位で、もう勝った気になっているのか⁉︎」
「これ以外の攻撃方法があまりない気がしてな…」
クラウンカイザーの目線が泳ぎ出した。
どうやら図星を刺されて困惑しているのだろう。
まぁ、並の相手なら…この攻撃を繰り出せば大体終わるのだろうが。
繰り出した相手が悪かったな。
「胴長短足だけでは無く、腕も短い君にこれ以上の攻撃手段があるとは思えなく…」
僕が良い終わる前にクラウンカイザーは、膝から崩れるように地面に四つん這いになってから地面を叩いていた。
そう言えばコイツって…かなり打たれ弱かったんだっけ?
しかも演技では無くて、本気で落ち込んでいるようだった。
何だか…気の毒になっていた。
「おい、大丈夫か?」
僕はクランカイザーの元に近寄ろうとした。
だが、クラウンカイザーは僕が近付いて来たのをチャンスだと思って反撃をした。
だけど、クランカイザーの拳は僕を捉える事はなく…硬い何かにぶつかった音が響いた。
「な、何だこれは⁉︎」
「日々仲間達からセコいとか卑怯とか言われ続けた僕が、敵である君に不用意に近づくと思っているのかい?」
「貴様は盾を使ったのか‼︎」
「いや、魔境転写だ。」
コイツのトドメを色々と考えていたんだけど、クランカイザーに全力で走られると僕でも追いつけない可能性がある。
なので、全く同じ能力値の自分をぶつけてやったらどう対処をするのか見たかった。
クラウンカイザーは、立ち上がってから魔境転写から素早く後ろに下がった。
どうやって魔境転写から遠ざけようかと考えていたんだが、その手間が省けた。
十六鬼影衆や八魔将や四天王に使用した、アースウォールを出現して魔境転写にした時と違い…盾のサイズの大きさだと、その場で留まっていたら全身が表示されずにシャドウが出現しなかったからだ。
盾サイズの鏡面に全身の姿が映ったクラウンカイザーは、鏡の中からシャドウのクラウンカイザーが出現した。
「こ、コレは…我か!我なのか⁉︎」
「そうだよ、自分を相手にする恐怖を解くと味わうと良い!」
クランカイザーは身を低くした姿勢を取ると、恐らくだが…この場を去って広い場所に向かう筈。
だけど僕は、クランカイザーの機動力を奪う事にした。
「君はシャドウと広い場所で決着を付けようとか考えているかもしれないけど、君がこの場から去ったら…僕は遠慮無く魔王城に突撃するけど良いのかい?」
「な、なんて卑怯な‼︎」
「それは褒め言葉かい?僕に対して卑怯という言葉は、最高の賛辞さ!」
僕は高笑いをしながら答えると、クランカイザーはその場で悔しそうに地団駄を踏んでいた。
そして、クラウンカイザーに迫り来るシャドウ・クラウンカイザー…
機動力を完全に奪われたクラウンカイザーは、その場に留まって対処をしようと構えていた。
「クソォ…獅子王…流星斬!…って、何ぃ⁉︎」
クラウンカイザーが獅子王流星斬を発動すると、シャドウ・クランカイザーも獅子王流星斬を発動させた。
両者のぐるぐるパンチが僕の目の前で衝突した。
同じ攻撃を発動されたクラウンカイザーは極度に焦り、感情の無いシャドウ・クラウンカイザーは冷静に攻撃を繰り出していた。
金属の激しい音により火花が…なんていう事もなく、綿の詰まった殴り合いでボスンボスンという音だけが響いていた。
一見みると、ぬいぐるみ同士がじゃれ合っているようにしか見えないのだが…?
アレって…ダメージがあるのだろうか?
しばらく見守っていると、またもクラウンカイザーは現状で不利を感じてその場から走り出そうと構えていた。
「良いのか?この場から離れると、僕は魔王城に向かうぞ~」
「くっ…貴様は何て姑息な手を使う奴なんだ‼︎」
クラウンカイザーは打たれ弱さ意外に、すぐに物忘れをする奴みたいだ。
なので僕は、こうしてイチイチ思い出させる為に声を掛けているのだった。
だけど…流石に自分との戦いに不利を感じたのか、その場から姿を消した。
シャドウ・クラウンカイザーの行き先を見ると、結構な距離に離れたみたいだった。
「じゃあ、この隙に…魔王城に突撃~!」
僕は別に行く気はなく、敢えてクランカイザーのいる方向にそう叫ぶと…?
その声を聞いたクラウンカイザーは、僕の前に素早く現れてから両手を広げて通せんぼをしていた。
「これで、貴様の行く手を塞いだ…」
「あ…!」
僕はクランカイザーの前で、右を向いてから指を差した。
すると、何度も嘘で騙されていたクラウンカイザーは、「そんな見え透いた手に、何度も同じ手に騙されるか‼︎」…と叫んだ直後に、僕の指差した方向からシャドウ・クラウンカイザーのドロップキックが飛んで来て、クラウンカイザーは見事に喰らって吹き飛んで行った。
「こ…今度は嘘ではなかったのか⁉︎」
「人聞きが悪いなぁ、僕が騙すなんて事をするわけが無いじゃないか!」
「貴様は先程から、散々騙して来たじゃないか‼︎」
「忘れているかもしれないから1つ言っておくが、君の敵は僕だけじゃないぞ。その証拠に背後を見ろ!」
クラウンカイザーは素早く背後を見たが、そこには何もいなかった。
代わりに、クラウンカイザーの真上からシャドウ・クラウンカイザーが降って来て、クラウンカイザーは押し潰されたのだった。
クラウンカイザーはジタバタと動いて、シャドウ・クラウンカイザーから逃げようとしていたが、びくともせずに動けずにいた。
「貴様…またしても騙しやがって‼︎」
「兵法と言って欲しいな、戦いの中で敵を欺くのは常套手段だよ。そのお陰で、やっと動きを封じることが出来たからね。」
「貴様…な、何をする気だ⁉︎」
僕は聖剣エグゼンリオンとシャンゼリオンを抜くと、身動きが取れないクラウンカイザーのコアがある魔石を貫いた。
すると、クラウンカイザーは少しずつ消滅をし始めて行った。
「貴様は…散々卑怯な手を使いやがって!だがな、三元将はまだ二人いる。我は三元将の中では最弱だが…我を倒した事で良い気になるのではないぞ!」
「安心しろ!残り二人もあっさり倒してから、魔王サズンデスも葬ってやるからな。」
「果たして、そう上手く行くかな…?奴に会って、貴様は絶望を知る事になるだろう…」
クラウンカイザーは意味深なセリフを吐きながら、完全に消滅した。
それと同時に、シャドウ・クラウンカイザーも消滅した。
クラウンカイザーの経験値はかなり入って来た。
これで…魔王サズンデスとの戦いも有利になるだろう。
…そう思っていたんだけど、三元将の二人の内のエキドナという女はあっさり倒したんだけど、もう一人の幻魔剣士デスブリンガーという奴に、僕は思っても見なかった苦戦を強いられる事になるとは…?
54
お気に入りに追加
1,401
あなたにおすすめの小説

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
元Sランクパーティーのサポーターは引退後に英雄学園の講師に就職した。〜教え子達は見た目は美少女だが、能力は残念な子達だった。〜
アノマロカリス
ファンタジー
主人公のテルパは、Sランク冒険者パーティーの有能なサポーターだった。
だが、そんな彼は…?
Sランクパーティーから役立たずとして追い出された…訳ではなく、災害級の魔獣にパーティーが挑み…
パーティーの半数に多大なる被害が出て、活動が出来なくなった。
その後パーティーリーダーが解散を言い渡し、メンバー達はそれぞれの道を進む事になった。
テルパは有能なサポーターで、中級までの攻撃魔法や回復魔法に補助魔法が使えていた。
いざという時の為に攻撃する手段も兼ね揃えていた。
そんな有能なテルパなら、他の冒険者から引っ張りだこになるかと思いきや?
ギルドマスターからの依頼で、魔王を討伐する為の養成学園の新人講師に選ばれたのだった。
そんなテルパの受け持つ生徒達だが…?
サポーターという仕事を馬鹿にして舐め切っていた。
態度やプライドばかり高くて、手に余る5人のアブノーマルな女の子達だった。
テルパは果たして、教え子達と打ち解けてから、立派に育つのだろうか?
【題名通りの女の子達は、第二章から登場します。】
今回もHOTランキングは、最高6位でした。
皆様、有り難う御座います。


凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。

【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。

冤罪だと誰も信じてくれず追い詰められた僕、濡れ衣が明るみになったけど今更仲直りなんてできない
一本橋
恋愛
女子の体操着を盗んだという身に覚えのない罪を着せられ、僕は皆の信頼を失った。
クラスメイトからは日常的に罵倒を浴びせられ、向けられるのは蔑みの目。
さらに、信じていた初恋だった女友達でさえ僕を見限った。
両親からは拒絶され、姉からもいないものと扱われる日々。
……だが、転機は訪れる。冤罪だった事が明かになったのだ。
それを機に、今まで僕を蔑ろに扱った人達から次々と謝罪の声が。
皆は僕と関係を戻したいみたいだけど、今更仲直りなんてできない。
※小説家になろう、カクヨムと同時に投稿しています。
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる