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第二章
第四話 歓迎…されてない?(どうみても嫌がらせにしか…)
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昨日の件の翌日…
昨日は魔力をかなり消費したので、食事を摂らずに眠ってしまった。
早朝、お腹が空いたので…エルヴ族の食堂に行った。
エルヴ族は、全て同じ場所で食事をする。
家は寝る時と寛ぐのみで、食事は皆食堂に足を運ぶ…のだが?
食堂の中から漂ってくる匂いは、決して美味しそうな物ではない。
例えるなら…獣、いや…動物園の匂いというか…とにかく、食事の匂いではない。
「おぉ、ダン殿! 昨日は食事を摂らずに寝ていらしてましたね…用意は出来ていますので、お召し上がり下さい!」
出された物を見る…?
これって、本当に食べられる物なのだろうか?
色は灰色…スプーンすくうと、野菜と肉は煮込まれてトロトロになっているが、スープはドロドロでしていた。
恐る恐る口に入れると、案の定…
「まっず…」
…となる。
まず、肉の血の臭さが半端ない。
そして、灰汁を取ってないので、気泡がボコボコと立っている。
味はほとんどなく、小麦粉のとろみを感じるが…?
周りを見ると、普通に口に運んでいるが、決して美味しそうな顔をしている者は1人もいない。
動物性たんぱく質、炭水化物、野菜のビタミン全てが生かされていない。
生きる為の栄養源としての食事なのだろうが…?
「あの…料理人はいないんですか?」
「エルヴの集落での料理は当番制で、食事を言えば毎日がコレさ!」
なるほど…!
嫌がらせでは無かったのか。
僕は厨房に入れさせてもらい…適当な料理を作って、今日の料理人に食べさせた。
「何だ、この透き通ったスープは…野菜の旨味も感じるし、何より肉が美味い‼」
いや、これが普通なんだが…?
調味料も塩だけしか使っていないし…
「それにこのパンは…街で食べる様な高級なパンだ‼」
いや、普通に発酵を2度ほどして焼いた普通のパンなのだが…?
料理人はスープとパンを抱えて、厨房を飛び出して行った。
僕は厨房から出て食堂に行くと、皆が物欲しそうに僕を見た。
僕は溜息を吐くと、厨房に戻って食堂にいるエルヴ族の分を作った…のだが!
気が付くと、集落の人数分作らされる羽目になった。
その数、200食分…
「はぁ、僕は何をしているのだろう…?」
先程の料理人が、バルバトス一家を連れて来た。
うん…何が言いたいか分かる気がする。
僕は再び厨房の中に入り、料理を作った。
バルバトス一家が料理を食べ終わると、僕は族長の部屋に呼ばれた。
「ダン殿! あの料理は大変素晴らしかった! ダン殿は料理にも精通しているのだな⁉」
「別にあの程度なら、慣れれば誰にでも作れますよ…」
料理の話をしたくて僕を族長の部屋に呼んだのだろうか?
先程から、料理の話しかしていないし、他の料理も味わってみたいと言いながら僕を見ている。
初めてのまともな料理に感動するのは構わないが…?
毎回毎回、エルヴ族の集落の人数分作るなんて真っ平御免だ!
僕は調理法を教える代わりに、ある条件を出した。
「調理法を教える代わりに、何が欲しいのだ?」
「昨日、星の雨から集落を救ったあの盾に使われていた金属が欲しいのですか…譲っては戴けませんか?」
「あの金属は、エルヴ族の宝なのだ。 おいそれと集落の者以外に渡す事は出来ぬ。」
「そうですか…では、調理法の話はなしという事で、僕は集落から出て行きますね。」
僕は立ち上がろうとすると、後ろにいたガイウスが立てられない様に肩を押さえて来た。
なるほど、料理の話はついでで…本来の目的は別にあるのか…?
僕は話を聞く事にした。
「料理の話も集落にとっては重要な話なのだが、本来の話したかったのは…レイリアの事なのだ。」
「まぁ…大体予想が着きます。」
「話しが早くて助かる! ダン殿は、この先旅を続けるのだろう?」
「そのつもりですが…もしかして、レイリアさんの為に集落に残ってくれとか言いませんよね?」
「あ…そういう方法もあったのか!」
読みが外れたという事と、レイリアさんに関する話という事だとすると、旅に同行させろという話になるのかな?
まさか、それはないか……
「実は、ダン殿の旅にレイリアを同行させては貰えないだろうか?」
「・・・はい?・・・」
「おぉ、了承してくれるか!」
「いえいえ、肯定するという意味ではなく、どうしてそんな話になるんですか?」
「単純に…レイリアの力の制御を行える人物が、ダン殿以外に考えられないからだ!」
僕は手で頭を押さえた。
確かに、レイリアさんの魔力を制御出来るのは僕の球体魔法だけだろう…
だからといって、大事な一人娘を昨日来たばかりの人間を信用して渡せるものなのか?
「旅に同行させるというのは良いとして…よく昨日今日で素性もしれない僕に大事な娘を預ける気になりましたね?」
「ダン殿は信用が置ける人物だという事は理解出来た。 娘の暴走をダン殿は身体を張って防いでくれたしな。」
「娘さんが心配じゃないんですか?」
「親が娘を心配するのは当然だが、ダン殿なら大丈夫と判断したのだ!」
「その考えが安易だと申しているのです! 次にエルヴの集落に来た時に、レイリアさんに子供が出来ていたらどうするつもりですか? 僕だって男ですから、その可能性は無いとは…」
バルバトスとレイヴンとガイウスは、槍の穂先を僕の首に突き付けた。
さすがにこれは、冗談としては性質が悪かった。
「子供は冗談だとしても、目の前に発育の良い女の子がいるというのに我慢をしろ!…というのはあまりにもつらいと思いますが…」
「ダン殿がレイリアを好きというのであれば、それも仕方ないと思って諦めるしかないが…どうなんだ! レイリアの事は好きか⁉」
「いえ、良く解りません…って、槍をいい加減引いて下さい‼」
「ダン殿…君は好きでもない娘に手を出そうとしていたのか⁉」
「好きとか嫌いとかという前に、昨日会ったばかりですよ! それでどう好きになれと?」
「レイリアの可愛さは、一目見れば惚れるのが普通だろ?」
「確かに可愛いとは思いますが、一目惚れする様な事は…」
3人は睨みを効かせたまま、槍を引いてはくれなかった。
この場合、どう答えれば正解になるんだ⁉
嘘でも好きだと言えばいいのか?
それにしても、親馬鹿にも程があるな…!
「それにですよ! レイリアさんはどうなんですか? 昨日、魔封石の水晶から出てから暴走していた所為で僕とは会話すらしていないんですよ! そんな彼女が、見ず知らずの僕と旅を同行するという話に納得しているんですか?」
「レイリアは今朝目を覚ましてから、昨日の話と今後の話については話をしてある。 レイリアは、父が信用出来る人物なら旅に同行しても構わないと…」
「何て安易な…」
この話は了承しない限り平行線が続くな…
別に手を出すつもりは毛頭ないけど、もう少し1人旅を満喫したかったのだが…?
「あーもう、解りましたよ! レイリアさんの同行を許可します。 それで、どうすれば良いのですか?」
「誓いを立てて貰おう。 レイリアとの関係はあくまでも旅の同行だけ! 宿に泊まる時は別々の部屋に! 手を出したり、風呂を覗くような真似をしたら殺す!」
「いやぁ…まぁ…はい。 仮に宿に泊まる場合、他が満室で一部屋しか開いてない場合はどうするんですか?」
「レイリアは宿、ダン殿は外だ!」
「真冬なら死にますよ…僕が死んだら、レイリアさんは確実に死ぬ事になりますが良いのですか?」
「解った…同じ部屋で寝泊まりは妥協しよう。 その代わり、レイリアの寝顔を見るのは無しだ!」
「昨日、水晶で寝顔を拝見しておりますが…」
「忘れろ‼」
なんなんだ、この娘に対する馬鹿っぷりは…⁉︎
とりあえず僕は誓った。
ただし、向こうから寄って来た時は…という話はしなかったのだが。
「ダン殿は誓うといった傍から、レイリアから迫られた時は…と邪な考えを持っています。」
「何だと⁉」
ガイウスには、他人の心を読めるスキルでもあるのか?
絶対に手を出しませんと誓って、その話は終わった。
そして午後…僕はレイリアさんと初めて会話をした。
その周りには、バルバトス、レイヴン、ガイウスが居た。
ちょっとしたお見合い状態になっていた。
「ダン殿、礼儀としてダン殿の両親にお会いしたいのだが…」
「僕には両親はもういません。」
「それは…悪い事を聞いた。 なら、両親の墓でご挨拶を…」
「あー…墓ですか…?」
さて、どう答えれば良いだろうか?
テルシアの国王が世界に勇者の発表がまだな今、僕が異世界から来たという話をするのもどうなのだろうか?
僕は適当にぼかして話したのだが…
「ダン殿は何かを隠しているようです!」
「ガイウスには、エクストラスキルで精霊の加護というスキルがあってな、嘘や隠し事を見抜ける事が出来るんだ。」
「それなら、仕方ないですね…僕は夜空に輝く青き星からやって来た者です。 ですので、両親と妹の墓はその星にあり、普通の方法では行けません。」
異世界召喚という話をぼかした。
まぁ、ある意味…冗談ではないからだ。
夜空を見上げて見える星が元いた世界とは限らないけど…?
バルバトスはガイウスを見たが、ガイウスは困惑をしていた。
「なら、どうやって来たんだ?」
「星の雨に乗り込んで、この世界に…」
「それ、嘘です!」
「やっぱ、無理があったか…w」
「本当はどうやって来たのだ⁉」
うん、これ以上の隠し立ては無理だろうな。
僕は正直に話す事にした。
「僕はテルシア王国の救世主召喚で勇者達と同じ世界から来ました。」
「嘘はついておりません。」
そして僕は、この世界に来てからの経緯を話した。
それは、バルバトスには信じられない話だった。
全てを話し終えた後……僕等は今後の話をする事になった。
まだまだ旅の再開は長そうです。
昨日は魔力をかなり消費したので、食事を摂らずに眠ってしまった。
早朝、お腹が空いたので…エルヴ族の食堂に行った。
エルヴ族は、全て同じ場所で食事をする。
家は寝る時と寛ぐのみで、食事は皆食堂に足を運ぶ…のだが?
食堂の中から漂ってくる匂いは、決して美味しそうな物ではない。
例えるなら…獣、いや…動物園の匂いというか…とにかく、食事の匂いではない。
「おぉ、ダン殿! 昨日は食事を摂らずに寝ていらしてましたね…用意は出来ていますので、お召し上がり下さい!」
出された物を見る…?
これって、本当に食べられる物なのだろうか?
色は灰色…スプーンすくうと、野菜と肉は煮込まれてトロトロになっているが、スープはドロドロでしていた。
恐る恐る口に入れると、案の定…
「まっず…」
…となる。
まず、肉の血の臭さが半端ない。
そして、灰汁を取ってないので、気泡がボコボコと立っている。
味はほとんどなく、小麦粉のとろみを感じるが…?
周りを見ると、普通に口に運んでいるが、決して美味しそうな顔をしている者は1人もいない。
動物性たんぱく質、炭水化物、野菜のビタミン全てが生かされていない。
生きる為の栄養源としての食事なのだろうが…?
「あの…料理人はいないんですか?」
「エルヴの集落での料理は当番制で、食事を言えば毎日がコレさ!」
なるほど…!
嫌がらせでは無かったのか。
僕は厨房に入れさせてもらい…適当な料理を作って、今日の料理人に食べさせた。
「何だ、この透き通ったスープは…野菜の旨味も感じるし、何より肉が美味い‼」
いや、これが普通なんだが…?
調味料も塩だけしか使っていないし…
「それにこのパンは…街で食べる様な高級なパンだ‼」
いや、普通に発酵を2度ほどして焼いた普通のパンなのだが…?
料理人はスープとパンを抱えて、厨房を飛び出して行った。
僕は厨房から出て食堂に行くと、皆が物欲しそうに僕を見た。
僕は溜息を吐くと、厨房に戻って食堂にいるエルヴ族の分を作った…のだが!
気が付くと、集落の人数分作らされる羽目になった。
その数、200食分…
「はぁ、僕は何をしているのだろう…?」
先程の料理人が、バルバトス一家を連れて来た。
うん…何が言いたいか分かる気がする。
僕は再び厨房の中に入り、料理を作った。
バルバトス一家が料理を食べ終わると、僕は族長の部屋に呼ばれた。
「ダン殿! あの料理は大変素晴らしかった! ダン殿は料理にも精通しているのだな⁉」
「別にあの程度なら、慣れれば誰にでも作れますよ…」
料理の話をしたくて僕を族長の部屋に呼んだのだろうか?
先程から、料理の話しかしていないし、他の料理も味わってみたいと言いながら僕を見ている。
初めてのまともな料理に感動するのは構わないが…?
毎回毎回、エルヴ族の集落の人数分作るなんて真っ平御免だ!
僕は調理法を教える代わりに、ある条件を出した。
「調理法を教える代わりに、何が欲しいのだ?」
「昨日、星の雨から集落を救ったあの盾に使われていた金属が欲しいのですか…譲っては戴けませんか?」
「あの金属は、エルヴ族の宝なのだ。 おいそれと集落の者以外に渡す事は出来ぬ。」
「そうですか…では、調理法の話はなしという事で、僕は集落から出て行きますね。」
僕は立ち上がろうとすると、後ろにいたガイウスが立てられない様に肩を押さえて来た。
なるほど、料理の話はついでで…本来の目的は別にあるのか…?
僕は話を聞く事にした。
「料理の話も集落にとっては重要な話なのだが、本来の話したかったのは…レイリアの事なのだ。」
「まぁ…大体予想が着きます。」
「話しが早くて助かる! ダン殿は、この先旅を続けるのだろう?」
「そのつもりですが…もしかして、レイリアさんの為に集落に残ってくれとか言いませんよね?」
「あ…そういう方法もあったのか!」
読みが外れたという事と、レイリアさんに関する話という事だとすると、旅に同行させろという話になるのかな?
まさか、それはないか……
「実は、ダン殿の旅にレイリアを同行させては貰えないだろうか?」
「・・・はい?・・・」
「おぉ、了承してくれるか!」
「いえいえ、肯定するという意味ではなく、どうしてそんな話になるんですか?」
「単純に…レイリアの力の制御を行える人物が、ダン殿以外に考えられないからだ!」
僕は手で頭を押さえた。
確かに、レイリアさんの魔力を制御出来るのは僕の球体魔法だけだろう…
だからといって、大事な一人娘を昨日来たばかりの人間を信用して渡せるものなのか?
「旅に同行させるというのは良いとして…よく昨日今日で素性もしれない僕に大事な娘を預ける気になりましたね?」
「ダン殿は信用が置ける人物だという事は理解出来た。 娘の暴走をダン殿は身体を張って防いでくれたしな。」
「娘さんが心配じゃないんですか?」
「親が娘を心配するのは当然だが、ダン殿なら大丈夫と判断したのだ!」
「その考えが安易だと申しているのです! 次にエルヴの集落に来た時に、レイリアさんに子供が出来ていたらどうするつもりですか? 僕だって男ですから、その可能性は無いとは…」
バルバトスとレイヴンとガイウスは、槍の穂先を僕の首に突き付けた。
さすがにこれは、冗談としては性質が悪かった。
「子供は冗談だとしても、目の前に発育の良い女の子がいるというのに我慢をしろ!…というのはあまりにもつらいと思いますが…」
「ダン殿がレイリアを好きというのであれば、それも仕方ないと思って諦めるしかないが…どうなんだ! レイリアの事は好きか⁉」
「いえ、良く解りません…って、槍をいい加減引いて下さい‼」
「ダン殿…君は好きでもない娘に手を出そうとしていたのか⁉」
「好きとか嫌いとかという前に、昨日会ったばかりですよ! それでどう好きになれと?」
「レイリアの可愛さは、一目見れば惚れるのが普通だろ?」
「確かに可愛いとは思いますが、一目惚れする様な事は…」
3人は睨みを効かせたまま、槍を引いてはくれなかった。
この場合、どう答えれば正解になるんだ⁉
嘘でも好きだと言えばいいのか?
それにしても、親馬鹿にも程があるな…!
「それにですよ! レイリアさんはどうなんですか? 昨日、魔封石の水晶から出てから暴走していた所為で僕とは会話すらしていないんですよ! そんな彼女が、見ず知らずの僕と旅を同行するという話に納得しているんですか?」
「レイリアは今朝目を覚ましてから、昨日の話と今後の話については話をしてある。 レイリアは、父が信用出来る人物なら旅に同行しても構わないと…」
「何て安易な…」
この話は了承しない限り平行線が続くな…
別に手を出すつもりは毛頭ないけど、もう少し1人旅を満喫したかったのだが…?
「あーもう、解りましたよ! レイリアさんの同行を許可します。 それで、どうすれば良いのですか?」
「誓いを立てて貰おう。 レイリアとの関係はあくまでも旅の同行だけ! 宿に泊まる時は別々の部屋に! 手を出したり、風呂を覗くような真似をしたら殺す!」
「いやぁ…まぁ…はい。 仮に宿に泊まる場合、他が満室で一部屋しか開いてない場合はどうするんですか?」
「レイリアは宿、ダン殿は外だ!」
「真冬なら死にますよ…僕が死んだら、レイリアさんは確実に死ぬ事になりますが良いのですか?」
「解った…同じ部屋で寝泊まりは妥協しよう。 その代わり、レイリアの寝顔を見るのは無しだ!」
「昨日、水晶で寝顔を拝見しておりますが…」
「忘れろ‼」
なんなんだ、この娘に対する馬鹿っぷりは…⁉︎
とりあえず僕は誓った。
ただし、向こうから寄って来た時は…という話はしなかったのだが。
「ダン殿は誓うといった傍から、レイリアから迫られた時は…と邪な考えを持っています。」
「何だと⁉」
ガイウスには、他人の心を読めるスキルでもあるのか?
絶対に手を出しませんと誓って、その話は終わった。
そして午後…僕はレイリアさんと初めて会話をした。
その周りには、バルバトス、レイヴン、ガイウスが居た。
ちょっとしたお見合い状態になっていた。
「ダン殿、礼儀としてダン殿の両親にお会いしたいのだが…」
「僕には両親はもういません。」
「それは…悪い事を聞いた。 なら、両親の墓でご挨拶を…」
「あー…墓ですか…?」
さて、どう答えれば良いだろうか?
テルシアの国王が世界に勇者の発表がまだな今、僕が異世界から来たという話をするのもどうなのだろうか?
僕は適当にぼかして話したのだが…
「ダン殿は何かを隠しているようです!」
「ガイウスには、エクストラスキルで精霊の加護というスキルがあってな、嘘や隠し事を見抜ける事が出来るんだ。」
「それなら、仕方ないですね…僕は夜空に輝く青き星からやって来た者です。 ですので、両親と妹の墓はその星にあり、普通の方法では行けません。」
異世界召喚という話をぼかした。
まぁ、ある意味…冗談ではないからだ。
夜空を見上げて見える星が元いた世界とは限らないけど…?
バルバトスはガイウスを見たが、ガイウスは困惑をしていた。
「なら、どうやって来たんだ?」
「星の雨に乗り込んで、この世界に…」
「それ、嘘です!」
「やっぱ、無理があったか…w」
「本当はどうやって来たのだ⁉」
うん、これ以上の隠し立ては無理だろうな。
僕は正直に話す事にした。
「僕はテルシア王国の救世主召喚で勇者達と同じ世界から来ました。」
「嘘はついておりません。」
そして僕は、この世界に来てからの経緯を話した。
それは、バルバトスには信じられない話だった。
全てを話し終えた後……僕等は今後の話をする事になった。
まだまだ旅の再開は長そうです。
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