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第一章
第十四話 残り1日の過ごし方…(さて、何をしようかな?)
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城から追い出されるまで、残り1日…
ゲストハウスでスキルを確認しようと思って部屋にいるのだが、メイドや料理人など次々に尋ねてくる。
別に嫌ではないのだが、これからの旅で使えるスキルを確認したいので、部屋を出る事にしたのだが…?
正直、邪魔されずに人があまりいない場所が良い…そう考えると、あそこしかなかったので移動をした。
着いた場所は、トム爺さんがいる農園だった。
「おや、慱殿? 今日はどの様な御用ですかな?」
「部屋にいても誰かが尋ねてきまして、気が休まらないのです。 邪魔はしませんので、農園の片隅に居ても良いですか?」
「ワシの小屋でも…と言いたい所じゃが、料理人が尋ねて来るからなぁ…良いぞ!」
「ありがとうございます。」
僕は農園の片隅に…行こうとしたら、料理人が畑の周りを歩いてきた。
見付かったら厄介な事になると考えたので、僕は土魔法で壁を囲む様に作って小さな小屋を作った。
そこで料理人が通り過ぎるのを待っていたのだが…?
ここにいれば誰も来ないだろうし、この中で過ごす事にした。
「さて、スキルの確認だが…」
改めて見ると、スキルの量の多さに眩暈がしてきた。
まず、魔法というスキルについて…
【属性魔法】・【精霊魔法】・【神聖魔法】・【補助魔法】・【召喚魔法】・【時空魔法】…
属性魔法と精霊魔法の違いが良く解らないが、調べてみると…
精霊魔法は、エルフやドワーフと言った妖精族が使う魔法だという。
神聖魔法は、回復や攻撃魔法もあるし…
補助魔法は、バフやデバフに使用出来る魔法らしい…
召喚魔法は、ミミズやにわとりの召喚で使ったから何となく解った。
時空魔法は、収納魔法もそれに一種らしい。
属性魔法の欄の一番下に、無属性造形魔法というのがあった。
頭の中のイメージを魔力を込めて具現化出来る魔法らしい。
試しに、左手に盾を、右手に剣を作りだした。
盾は普通に硬く、剣も物が切れる。
これに早く気付いていれば、剣召喚なんていうスキルを使わなくても済んだのではないかと…
まだ他にも魔法はあるけど、とりあえずはこれで充分だ。
次にスキルだが…こっちの方がかなり面倒くさい。
種類はいくつかに分かれるが、旅に必要なスキルとすれば…?
【鑑定】と【消臭】と【音消】と【姿消】くらい…だけだと、まだ足りないか。
他には…?
【メイク】と【フェイク】・【言語】か…
意味は何となく分かるけど、どういうスキルなんだろう?
【メイク】
髪の長さから、顔立ち、身長、性別まで変える事がスキル。
使い方によっては、全くの別人になる事も可能で、潜入などにも使える。
服の変化にも使える。
【フェイク】
今迄出会った事のある人物や魔物に変身出来る能力。
変身した物の能力までは使えないけど、フェイクの状態で自分のスキルや魔法は使用可能。
【言語】
鳥や動物、魔物の声まで聞こえるスキルだが、特定をしないとその場にいるありとあらゆる生物の声が聞こえるので注意が必要。
話す事も出来るが、全ての生物が流暢に話せる訳ではないので、話す時は注意が必要。
以前スキルで作った等身大の鏡を作る。
そして【メイク】を使用するのだが…まずは性別を変えてみた。
胸が盛り上がり、下半身に違和感がある。
服をめくって体を見るが…?
事故後の傷の状態での女性体なので、あまりムラっとはしなかった。
メイクで体の傷も消せるが…何か虚しいのでやめた。
更に髪を腰まで伸ばして、顔も作り替えるとまるで別人になった。
服をドレスに変えると、まるでメイドの様に…
うん、メイクのスキルは解ったので解いた。
だが、これは変装には持って来いなスキルだという事は間違いなかった。
次に【フェイク】を使った…のだが、何も起きない。
フェイクの後に変身したい名前を言わないといけないのか…?
【フェイク…飛鳥!】
僕の姿は飛鳥になった。
色々体を動かすと、確かに女性の体で動きにくい点はある。
首元を引いて胸を見ようと思ったが、飛鳥にバレたら殺されそうなのでやめる事にした。
あとは【言語】なのだが…?
小屋から外を見ると、先程とは別の料理人が畑を見ていた。
今出て行ったら、絶対に捕まるな…?
しばらく考えて…出た結論は!
【フェイク・コッコ!】
僕はコッコに変身した。
僕より身長が低いけど、あんな小さい足でもしっかりと踏みしめて歩けた。
そのまま扉を開けて、飼育小屋に歩いて行った。
「クワークックワークワー!」
「ククククワークックワー!」
「うん、何を話しているのか全く解らん。」
僕は【言語】を使った。
すると、コッコ達の声が聞こえて来た。
「オイ、オマエ…ナゼコヤノソトニイル?」
「ニゲルダメ、ジィサンニメイワクカケル!」
なるほど、コッコ達の声も聞こえる様になるのか…
まだ数日なのに、トム爺さんに良く懐いていると思った。
「ボクハダンダヨ、キミタチヲショウカンシタモノダ」
「ナニヲイッテル、ショウカンアルジハニンゲンダ!」
そりゃそうか…今はコッコの姿だし、そんな姿で言っても信じる訳ないか…
僕は辺りを見渡してから、誰もいない事を確認して変身を解いた。
「クワッ⁉ ホントウニショウカンアルジダッタ⁉」
「人に見付かると、面倒だったので君達の姿になっていたんだよ。」
「アルジサマモタイヘンナンダナ…」
鳥に同情されてしまった…
まぁ、実験も試せたし、コッコに挨拶をしてその場を離れた。
スキルはまだまだあるが、旅の中で暇な時にまた見る事にした。
僕は先程の小屋に戻ろうとすると、まだ料理人がいたので物陰に隠れてから、【フェイク・ハト】でハトに変身してその場を飛び去った。
城の周りを飛んでいると、国王の声がしたので開いている窓の縁に降りた。
「勇者達が城から出た場合、あの若造と外で接触したらまずいな…」
あの若造って、僕の事か?
国王の独り言を聞いていると、とんでもない事を口走ったのを聞こえた。
「消すか…あの若造!」
なんだと⁉
その後を聞いていると、闇ギルドで暗殺するとか…貴族に頼んで始末させるとか聞こえて来た。
「余に土下座をしろなんてほざいたあの若造が悪いのだ! 調子に乗った報いを受けさせてやる‼」
上等だ‼
貴様こそ、僕に牙を向けた事を後悔させてやるからな‼
僕はその場を飛び去った。
そして廊下で元の姿に戻ると、ゲストハウスに向かって歩こうとしたら、部屋の前に料理長に会った。
料理長は、明日には城を出る僕の為に送別会を開いてくれた。
食堂の中に入ると、飾りつけこそなかったが…
豪華な料理に、司書さんやメイド、騎士や兵士、アルカディア王女にトム爺さんもいた。
そして皆はグラスを持つと、乾杯をした。
僕はお酒が飲めなかったので、果実の絞り汁を飲みながら料理を楽しんだ。
お酒が入った皆は、僕の前に来て感謝やお礼を言ってきた。
送別会で皆の顔を見て思った。
ここにいる人達は、皆味方に付ける事が出来た人物だという事を…
だって、国王陛下が居ないからそう思えた。
そして夜が更けた頃…
送別会は終わり、僕は部屋に入って眠りについた。
翌日…
僕は玉座の間に呼ばれて、王の前に来た。
その時に城を追い出される事は間違いないが、どうせなら…昨日聞いたあの内容の反撃をさせてもらう為に、慱はある事を仕掛けてみようと思ったのだ。
それは、間違いなく国王を激怒させる内容なのだが…次回のお楽しみにw
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別に嫌ではないのだが、これからの旅で使えるスキルを確認したいので、部屋を出る事にしたのだが…?
正直、邪魔されずに人があまりいない場所が良い…そう考えると、あそこしかなかったので移動をした。
着いた場所は、トム爺さんがいる農園だった。
「おや、慱殿? 今日はどの様な御用ですかな?」
「部屋にいても誰かが尋ねてきまして、気が休まらないのです。 邪魔はしませんので、農園の片隅に居ても良いですか?」
「ワシの小屋でも…と言いたい所じゃが、料理人が尋ねて来るからなぁ…良いぞ!」
「ありがとうございます。」
僕は農園の片隅に…行こうとしたら、料理人が畑の周りを歩いてきた。
見付かったら厄介な事になると考えたので、僕は土魔法で壁を囲む様に作って小さな小屋を作った。
そこで料理人が通り過ぎるのを待っていたのだが…?
ここにいれば誰も来ないだろうし、この中で過ごす事にした。
「さて、スキルの確認だが…」
改めて見ると、スキルの量の多さに眩暈がしてきた。
まず、魔法というスキルについて…
【属性魔法】・【精霊魔法】・【神聖魔法】・【補助魔法】・【召喚魔法】・【時空魔法】…
属性魔法と精霊魔法の違いが良く解らないが、調べてみると…
精霊魔法は、エルフやドワーフと言った妖精族が使う魔法だという。
神聖魔法は、回復や攻撃魔法もあるし…
補助魔法は、バフやデバフに使用出来る魔法らしい…
召喚魔法は、ミミズやにわとりの召喚で使ったから何となく解った。
時空魔法は、収納魔法もそれに一種らしい。
属性魔法の欄の一番下に、無属性造形魔法というのがあった。
頭の中のイメージを魔力を込めて具現化出来る魔法らしい。
試しに、左手に盾を、右手に剣を作りだした。
盾は普通に硬く、剣も物が切れる。
これに早く気付いていれば、剣召喚なんていうスキルを使わなくても済んだのではないかと…
まだ他にも魔法はあるけど、とりあえずはこれで充分だ。
次にスキルだが…こっちの方がかなり面倒くさい。
種類はいくつかに分かれるが、旅に必要なスキルとすれば…?
【鑑定】と【消臭】と【音消】と【姿消】くらい…だけだと、まだ足りないか。
他には…?
【メイク】と【フェイク】・【言語】か…
意味は何となく分かるけど、どういうスキルなんだろう?
【メイク】
髪の長さから、顔立ち、身長、性別まで変える事がスキル。
使い方によっては、全くの別人になる事も可能で、潜入などにも使える。
服の変化にも使える。
【フェイク】
今迄出会った事のある人物や魔物に変身出来る能力。
変身した物の能力までは使えないけど、フェイクの状態で自分のスキルや魔法は使用可能。
【言語】
鳥や動物、魔物の声まで聞こえるスキルだが、特定をしないとその場にいるありとあらゆる生物の声が聞こえるので注意が必要。
話す事も出来るが、全ての生物が流暢に話せる訳ではないので、話す時は注意が必要。
以前スキルで作った等身大の鏡を作る。
そして【メイク】を使用するのだが…まずは性別を変えてみた。
胸が盛り上がり、下半身に違和感がある。
服をめくって体を見るが…?
事故後の傷の状態での女性体なので、あまりムラっとはしなかった。
メイクで体の傷も消せるが…何か虚しいのでやめた。
更に髪を腰まで伸ばして、顔も作り替えるとまるで別人になった。
服をドレスに変えると、まるでメイドの様に…
うん、メイクのスキルは解ったので解いた。
だが、これは変装には持って来いなスキルだという事は間違いなかった。
次に【フェイク】を使った…のだが、何も起きない。
フェイクの後に変身したい名前を言わないといけないのか…?
【フェイク…飛鳥!】
僕の姿は飛鳥になった。
色々体を動かすと、確かに女性の体で動きにくい点はある。
首元を引いて胸を見ようと思ったが、飛鳥にバレたら殺されそうなのでやめる事にした。
あとは【言語】なのだが…?
小屋から外を見ると、先程とは別の料理人が畑を見ていた。
今出て行ったら、絶対に捕まるな…?
しばらく考えて…出た結論は!
【フェイク・コッコ!】
僕はコッコに変身した。
僕より身長が低いけど、あんな小さい足でもしっかりと踏みしめて歩けた。
そのまま扉を開けて、飼育小屋に歩いて行った。
「クワークックワークワー!」
「ククククワークックワー!」
「うん、何を話しているのか全く解らん。」
僕は【言語】を使った。
すると、コッコ達の声が聞こえて来た。
「オイ、オマエ…ナゼコヤノソトニイル?」
「ニゲルダメ、ジィサンニメイワクカケル!」
なるほど、コッコ達の声も聞こえる様になるのか…
まだ数日なのに、トム爺さんに良く懐いていると思った。
「ボクハダンダヨ、キミタチヲショウカンシタモノダ」
「ナニヲイッテル、ショウカンアルジハニンゲンダ!」
そりゃそうか…今はコッコの姿だし、そんな姿で言っても信じる訳ないか…
僕は辺りを見渡してから、誰もいない事を確認して変身を解いた。
「クワッ⁉ ホントウニショウカンアルジダッタ⁉」
「人に見付かると、面倒だったので君達の姿になっていたんだよ。」
「アルジサマモタイヘンナンダナ…」
鳥に同情されてしまった…
まぁ、実験も試せたし、コッコに挨拶をしてその場を離れた。
スキルはまだまだあるが、旅の中で暇な時にまた見る事にした。
僕は先程の小屋に戻ろうとすると、まだ料理人がいたので物陰に隠れてから、【フェイク・ハト】でハトに変身してその場を飛び去った。
城の周りを飛んでいると、国王の声がしたので開いている窓の縁に降りた。
「勇者達が城から出た場合、あの若造と外で接触したらまずいな…」
あの若造って、僕の事か?
国王の独り言を聞いていると、とんでもない事を口走ったのを聞こえた。
「消すか…あの若造!」
なんだと⁉
その後を聞いていると、闇ギルドで暗殺するとか…貴族に頼んで始末させるとか聞こえて来た。
「余に土下座をしろなんてほざいたあの若造が悪いのだ! 調子に乗った報いを受けさせてやる‼」
上等だ‼
貴様こそ、僕に牙を向けた事を後悔させてやるからな‼
僕はその場を飛び去った。
そして廊下で元の姿に戻ると、ゲストハウスに向かって歩こうとしたら、部屋の前に料理長に会った。
料理長は、明日には城を出る僕の為に送別会を開いてくれた。
食堂の中に入ると、飾りつけこそなかったが…
豪華な料理に、司書さんやメイド、騎士や兵士、アルカディア王女にトム爺さんもいた。
そして皆はグラスを持つと、乾杯をした。
僕はお酒が飲めなかったので、果実の絞り汁を飲みながら料理を楽しんだ。
お酒が入った皆は、僕の前に来て感謝やお礼を言ってきた。
送別会で皆の顔を見て思った。
ここにいる人達は、皆味方に付ける事が出来た人物だという事を…
だって、国王陛下が居ないからそう思えた。
そして夜が更けた頃…
送別会は終わり、僕は部屋に入って眠りについた。
翌日…
僕は玉座の間に呼ばれて、王の前に来た。
その時に城を追い出される事は間違いないが、どうせなら…昨日聞いたあの内容の反撃をさせてもらう為に、慱はある事を仕掛けてみようと思ったのだ。
それは、間違いなく国王を激怒させる内容なのだが…次回のお楽しみにw
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