幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕は幼馴染達より強いジョブを手に入れて無双する!

アノマロカリス

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第一章

第十一話 冒険者ギルド(テンプレって、本の中だけの出来事だと思っていました。)

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 城から追い出されるまで、残り今日を合わせて後2日…
 今日は冒険者ギルドのギルドマスターヴァルガン様を尋ねる為に、冒険者ギルドの前に来た。
 
 「でっかい建物だな、元いた世界の市役所並みくらいあるな…」

 冒険者ギルドの施設は大まかに分けて、最上階がギルドマスターの部屋。
 3階が職員用部屋、2階が研修室、1階が依頼を斡旋する受付や食堂などがある。
 何故入っていないのにそんな事がわかるかって思うでしょ?
 入り口の扉の横に案内板があるからです。
 僕は入り口の扉を開けて中に入った。
 中に入ると、まず食堂+冒険者の待機場、右の壁には依頼用ボード、左側には扉がありそこには救護所と書いてあり、正面には受付が3箇所あり、1番左のカウンターが厨房になっていて、受付の右側に階段があり2階に行けるみたいだ。
 外観に比べると中はそれほど広くは感じないが、それでもかなり広かった。
 僕は受付を目指しながら進んで行くと、席に居た冒険者が絡んで来た。

 「おいおい、ガキがよぉ…こんな所に来ているんじゃねぇよ‼︎」
 
 これがテンプレというやつか?
 実際にあるんだな…。
 僕は無視して進んで行くと、首根っこを掴まれて引っ張られた。

 「おい! 無視してんじゃねぇよ、ガキがよぉ! ガキには礼儀を教えてやらねぇとなぁ…」
 
 その言葉に、背後にいた3人の冒険者も下品に笑った。
 礼儀ねぇ…?
 確かに礼儀は大切だ。
 僕は元気良く挨拶をした。

 「どうも、こんにちはーーーーーー!!!」

 元気良く…というか、魔力を込めてかなり大声を張り上げたので、ギルド内に衝撃が響き渡り、冒険者の男達はあまりの声量の所為で耳を塞いでいた。
 よし、とりあえず礼儀は尽くしたので、再び受付を目指した。
 ところが、冒険者の男達は挨拶が気に入らなかったのか…再び絡んで来た。

 「礼儀というのはな…そういう意味じゃねぇんだよ‼」
 「元気良く挨拶をする事が最大の礼儀だと思っていたのですが、違いましたか?」
 
 冒険者の男は、指で丸を作り言ってきた。

 「コレだよ、コレ…金だよ金…出せよ!」
 「かね…ですか…?」

 そういえば、この世界の通貨ってまだ持ってないな…?
 まぁ、持っていても渡す気は無いが。
 僕は懐に手を入れて、創造作製で牛が首につける様なベルを作って男に渡した。

 「なんだコレは?」
 「かねです。 こんな物が欲しかったんですかw?」
 「ふざけんじゃねぇよ‼」

 男は鐘を床に叩きつけた。
 鐘は叩きつけた衝撃で、ギルドホール内に響き渡った。
 どうやら男が欲しいものとは違ったらしい…っていうか、ワザとやっているから当たり前なのだが…w
 
 「他にかねというと…これですか?」
 「あぁん?」

 僕は懐で創造作製で鉄を作って渡した。
 元いた世界では、鉄という漢字もかねと読みますからね。
 男の手の平には、鉄の塊があった。

 「なんだコレは…?」
 「かねです。 これで宜しいのですかw?」
 「貴様なぁ…さっきから人をおちょくっているのか⁉」
 「あら? これも違いましたか…?」

 男の顔は怒りで真っ赤になっていた。
 やばいな、次にを要求されると…そろそろネタが無くなるぞ?
 男は僕の胸倉を掴んでギルドの外に連れ出してから路地に入ると、僕を放り投げた。

 「貴様、さっきからふざけた真似ばかりしやがって…お前の身体にわからせてやるよ! この場所は滅多に人が寄らないし、大声を出した所で誰も助けに来ない場所なんだ‼」
 「いや、辞めて下さい‼ 男に抱かれる趣味なんてないですよ…いやーやめてー!」
 「俺だってそっちの趣味はねぇよ‼」
 「だって…狭い路地に2人きりで、叫んでも誰も来ないなんて言われたら、そう勘違いしてもおかしくないじゃないですか⁉」
 「気色悪い事を言ってんじゃねぇよ‼ お前には暴力で体にわかせてやるという意味だ‼」 
 「そうですか…それなら分かり易くて良いですねw」
 
 路地からは、激しく殴っている音が響き渡った。
 そしてギルドに入ると、男の仲間達のテーブルにボコボコにした男を叩きつけた。
 
 「この人…口ばっかで大した事がないですね? 冒険者ってこの程度なんですか?」
 「コイツはDランクなんだぞ‼ 何故お前如きに…」
 「僕は初めて冒険者ギルドに来たのでランクはわからないのですが…Dランクって1番下なのですか?」
 「そんな訳ないだろ! 1番下はFランクだ‼」
 「そうですか、それは教えて戴きありがとうございます!」

 僕はお辞儀して立ち去ろうとすると、3人の男達は武器を抜いた。
 僕は刀を抜いて、3人の男達の武器を斬って破壊した。

 「あなた方が戦うというのなら相手になりますが、次は首が胴とお別れする事になりますが、それでも良いならいつでもどうぞ…」
 
 男達は首を振って、破壊された武器を床に置いた。
 そして、テーブルの上にいる先程の男を担いでギルドから出て行った。
 くだらない事で時間を潰してしまったな…?
 早く受付に行こう!
 受付に行くと、カウンターにいた受付嬢に声を掛けた。

 「僕の名前は慱というのですが、ギルドマスターのヴァルガン様にお会いしたいのですが…」
 「ギルドマスターにですか? 紹介状等はお持ちでしょうか?」
 「いえ、ありません。」
 「でしたら、御目通りは出来兼ねますのでお引き取り下さい。」
 「まいったなぁ、最後に会ったのは5日前の城の中だったし…どういえば会わせて貰えるだろうか?」
 「城の中?」
 
 僕は辺りを見ながら小声で受付嬢に話をした。
 
 「僕は、5日前に救世主召喚で異世界から来た者なのですが…その様にヴァルガン様にお話して戴けませんか?」
 「救世主様…ですか⁉ わかりました、大至急お伝えしますのでお待ち下さい!」

 受付嬢は奥の方に走って行った。
 5分後になり急いで戻って来ると、最上階のギルドマスターの部屋に案内された。
 
 「確か慱殿だったか? 今日はどんな用でいらっしゃいましたか?」
 「あと2日で城から追い出される事は御存知ですか?」
 「あぁ、その様だね。 んで?」
 「冒険者登録をしたいのですが、ギルドカードをそのまま下の受付に渡すと…下手すれば大騒ぎになり兼ねませんので、ヴァルガン様を尋ねて来たのです。」
 「確かに、慱殿のステータスを見たら騒ぎになりますな…」

 僕はヴァルガンにギルドカードを渡した。
 するとヴァルガンは、ギルドカードを水晶の上に置いた。
 
 「確かにこのステータスでは…ん? 討伐記録がありますね…グリーディボア8匹、グレートホーンブル5匹、ロックバード13匹⁉ これは一体⁉」
 「昨日、城の厨房の備蓄が切れ掛かっていたらしいので、魔物を狩ってきたのですが…」
 「昨日だけでですか⁉」
 「はい…何か問題でも?」

 ヴァルガンは難しそうな顔して唸っていた。
 頭を抱えたり、頭を掻いたり……そしてヴァルガンは言った。

 「本来、冒険者ギルドの規定ではFランクからのスタートなんですが…」
 「わかりました! Fランクですね!」
 「いやいや、本来ならです。 グリーディボアやグレートホーンブルが複数を短期討伐となると、さすがにFランクでは低すぎますので…」
 「僕は別にFランクからのスタートで良いですよ? 依頼を達成してランクを上げれば良いだけですから…」
 「確かにそれはそうなのですが…Fランクでドラゴンを討伐して持って来られても、対処に困る事になりますから…」
 「ドラゴンなんて、そうそういないでしょう? いたらランク上げの為にとっ捕まえるかもしれませんが…w」
 「よし、Sランクからのスタートで良いだろう。」
 「いきなりの高ランクですが良いのですか?」
 「勇者や賢者と言ったジョブは、SSランクになるのだ。 彼らは世界の為に活動する者達だからな…」
 「だとすると、僕はSSランクにはなれないという事ですか…僕は翔也達より劣っているという扱いになるんですね。」
 
 確かに…勇者や賢者、聖女や剣聖などに比べると、ヴェリエスマスターなんてジョブはラノベでも聞いた事は無い。
 そこに甘んじるしかないのか。

 「わかりました、Sランクからスタートします。」
 「うむ! それで、慱殿の今後の旅なんだが、どこを目指すつもりだい?」
 「大国である、サーディリアン聖王国と聖竜国グランディオを目指そうと思っています。」
 「なら、この紹介状を持って行くと良い。 サーディリアン聖王国のギルドマスターは俺の弟が、聖竜国グランディオのギルドマスターは俺の父がやっているのでな。」
 「わかりました! 必ず御渡し致します。」

 ヴァルガンは、その場でギルドカードの設定をすると返してくれた。
 そして色々説明をしてくれた。
 冒険者ギルドのギルドカードには、Aランク以上から貴族位が与えられる仕組みになっており…Aランクは伯爵位、Sランクは侯爵位、SSランクは公爵位と同等の力があるとの事だった。
 一通りの説明を聞いた僕は、冒険者ギルドを出て城に帰って行った。
 
 ゲストハウスのベッドで横になると、ギルドカードの他のスキルを見ていたが…?
 昨日に仮眠程度しか睡眠を取っていなかったので、眠気が襲ってきて眠ってしまった。
 
 城から追い出されるまで、残り1日…
 最後くらいは、ゆっくりしようと思っていた。
 しかし、本当に幼馴染達は何処に行ったのかな?
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