幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕は幼馴染達より強いジョブを手に入れて無双する!

アノマロカリス

文字の大きさ
上 下
10 / 47
第一章

第八話 味方を増やします!5(もう少しでコンプリート?)

しおりを挟む
 司書や研究者を味方に付ける…!
 研究者の欲しい物については、大方予想出来るのだが…?
 司書が欲しい物に関しては、あまり予想がつかない。
 図書館を管理する館長は男性だが、その他の5人の司書は女性だった。
 だとすると…メイド達と同じ様に服や下着類?
 いや、違うだろうな…以前に図書館に入った時は、司書の服はそれ程重そうなイメージはない。
 下着類は欲しがるかもしれないが、いきなり訪ねて「下着要りませんか?」…では、変態と思われたら嫌だしな…。
 あとはそうだな…そういえば、若い子が多いのに勿体ないと感じた事があったんだよな。
 よし、まずは図書館に顔を出そう!
 図書館に着くと、司書が出迎えてくれた。

 「慱様、今日はどの様な御用でしょうか?」
 「えぇとですね…」

 司書を見ると、年齢は24歳前後だけど、髪に艶がなく肌が少し乾燥をしていた。
 メイド達の話によると、この世界の化粧水やせっけんの類は、主に貴族や王族が独占していて…庶民には出回らないらしい。
 なので、庶民は体を洗う際にも、濡れたタオルで体を擦るくらいの事しか出来ないという。
 髪を洗う場合は、髪をお湯でクシを通しながら、最後に香油を付けて終わりという。
 元いた世界では、ボディソープやヘアソープなどは普通にあったから、苦労はしなかったが…?
 
 「あ、そういえばメイド達から話を聞いたのですが、慱様は女性の下着を作られたとか…」
 「あぁ、はい! メイドの方達は気に入って貰えたみたいですが…」
 「私達にも作っては戴けませんか?」
 
 僕との会話を聞きつけて、他の司書さん達も集まって来た。
 司書達に下着を作る…まぁそれだけでも感謝はされるかもしれないが、更に引き込めないかと考えた時にもう1つ材料があれば…?
 僕はギルドカードをみると、美容に関して何か良いスキルはないか探してみた。
 美容云々はともかく、旅に必要な物は大体スキルの中にある。
 全部を把握出来ている訳ではないが、攻撃や防御に生産、加工や調理に必要な道具を作れるスキルなどがある。
 【創造作製】や【分解】や【性質変化】なども、生産系に属するスキルなのである。 
 そこに、【球体魔法】というのと、【泡魔法】という物があった。
 
 【球体魔法】
 あらゆる物質や魔力を貯める事が出来る魔法で、球体になる大きさは設定で自由に変える事が出来る。
 中に入っている物を【球体解除】をすれば、一気に放出され、出ろと命じれば球体を解除する事なく取り出しが可能。
 中に水などを収納すれば、そのまま持ち運びも出来る。
 収納魔法と同じで、球体になった中の時間が止まる。
 100m四方の物を球体に収納する事が出来る。
 空の状態でも球体に出来る上に、球体の状態でも中に収納可能である。

 【泡魔法】
 水属性の泡で、攻撃による殺傷力はない。
 物によっては防御にも使えない事は無いが、炎から身を護る以外に使い道は少ない。
 その他に、この泡には石鹸の代わりに使う事が可能である。
 身体に使えば、毛穴の汚れや角質を落とし美肌効果に…髪に使えば、頭皮の油を落として艶がいつまでも続くという物。
 
 美容という点では、女性に大変喜ばれる物だろう。
 それにしても、この泡魔法は…元いた世界のソープ類よりも性能が良いな…?
 これを元いた世界で売りに出せたら、大金持ちになるかもしれない性能だ。
 だがこれなら、下手したら城にいる女性達全てを味方に付けられるなw

 僕は通路に出て、近くにいたメイドさんに声を掛けた。
 城にいる全ての女性達を浴場に集めて欲しいと頼んだ。
 理由として、画期的な美容法が手に入ると。
 司書さんにもその事を話して、浴場に行って貰うようにした。
 その間、僕は空の球体を10個に泡魔法を極限まで詰めた。
 城にいる女性達は、全部で50人近くいるらしいから…泡魔法の玉…泡玉をスペア含めて500個くらい作る事にした。
 自分の好感度の為に調子に乗って作り過ぎた為に、魔力を半分近く消費した為に体調が悪くなったのは言うまでもない。
 僕は1階にある大浴場を目指した。
 女性用の浴場に着くと、城の女性達がほぼ集合していた。
 その中には、アルカディア王女もいた。

 「お集まり戴き誠にありがとうございます。 今回は、この玉の使用法をお伝え致します。」

 僕は手の平大の球体を用意した。
 それを皆に見せると、不思議そうな目で見た。

 「この玉を洗い場で【出て!】と命じると、この様に泡が出てきます。 その泡を体に使うと毛穴の汚れや角質を落とし、入浴後には美肌になるという物で…さらに髪に使用すると、頭皮の毛穴に詰まった油を落とし、髪の艶がいつまでも続くという効果をもたらします。 ですので、誰かに試供していただきたいのですが…?」
 
 僕は3人の女性で、メイド、騎士、司書に泡を使ってもらった。
 その間、僕は扉の外に出た。
 少しすると、浴場から女性の声が聞こえて来た。
 更に数分後…僕は更衣室から呼ばれて中に入ると、先程の3人の女性達が目を輝かしていた。

 「これは凄いです! 私達の肌がしっとりすべすべになっていて、髪も艶が出てサラサラになりました!」
 
 それだけではない!
 泡を使った女性たちの肌が白くなっているように感じた。

 「この球体の中に入っている泡は…そうだな? 空間魔法の一種で、城のホール並みに広い空間に泡が詰まっている状態なので、すぐになくなる事はありません。 一応、予備も用意しておりますので…」
 
 僕は1人1個ずつ泡玉を渡して行った。
 残りの予備は、メイド達が管理する事になった。
 そして…3人の女性の効果を知った女性達は一斉に風呂に入って行った。
 僕は下着作りは後にして、とりあえず研究室に行く事にした。
 研究室の前に着くと、扉をノックした…が反応が無い。
 扉を開けて勝手に入ってみた。

 「おじゃましま~す!」

 僕が入った事も解らない位に慌ただしく研究者たちが黒板に数字を書き込んでいた。
 書きなぐりの数字だった為に、恐らく自分でしか解読出来ない物らしいが、研究者も荒く書いてある為に自分で書いた文字が読めない者もいた。
 1人の研究者が僕に気付いて声を掛けて来た。

 「おや? 君は誰だい?」
 「この度、救世主召喚で異世界よりやって参りました、慱と申します。」
 「おぉ、では貴方が異世界の人か…」
 「ところで皆さんは何を熱心に作業しているのですか?」
 「実は…我々は研究者と言っても、計算が苦手でね…紙に書いて計算をしているのだが、書き殴りの文字で書かれている為に読めなくなってしまってねぇ…」
 「どんな問題ですか?」
 「2.645.781×431がな…」
 「1.140.331.611ですね。」
 「は? 君は今どうやって解いた?」
 「この程度なら、暗算で解けますけど?」
 「紙に書かずにか⁉」
 「僕等の世界では、この程度は暗算で出来ますので…」

 他の研究者たちは一斉に僕の方を向いた。
 そして、研究者の1人が僕にお願いをしてきた。

 「異世界の道具で、その場で計算が出来る様な物は何かないか⁉」
 
 元いた世界では、計算は暗算でも出来るけど…それ以上の桁の場合はスマホの計算機を使うからなぁ?
 だけど、さすがに計算機を創造作製で作れるとは思えないし。
 この世界でも自分で作る事が可能な計算機と言えば…あ、あれがあったな!

 「初めて作る物なので、少し時間が掛かりますが…良いですか?」
 「構いません、どうかお願いします。」

 僕は、研究室の端にある丸太を貰って、計算機の材料を創造作製で作った。
 短い木の棒と長い木の棒、串を数百本と穴の開いた玉を数百個用意した。
 それらを組み立てていくと、元いた世界でも最近はあまり見なくなったソロバンを完成した。
 研究者の1人にソロバンを見せると、首を傾げて見て来た。

 「これは何に使う物なのですか?」
 「これはソロバンという異世界での計算機です。 扱いが多少難しいですが、慣れるとかなり楽に計算が出来る様になります。」
 
 僕は研究者に使い方を説明した。
 研究者は実際に使いながら、やり方を覚えて行った。
 そして…

 「慱殿! この計算機は大変素晴らしい物です! これなら紙に書かなくても計算が出来ます!」
 「それは良かったです…って、皆さんも欲しいですか?」

 僕がそういうと、皆が一斉に頷いたので…とりあえず人数分を作って行った。
 そして研究者も自分で作れる様にソロバン作りを手伝ってくれた。
 
 「慱殿…これで紙を無駄にせずに計算が出来ます! 本当に貴重な物をありがとうございました、一生大事に致します!」
 「いえいえ…この程度の物でこんなに喜んでくれるのなら、こちらも作った甲斐があります。」
 「この程度なんて…我々には発想すら思い付きませんでした。 慱殿がもし何か困りごとがあれば言って下さい! 必ず力になりますので!」

 僕は研究者に見送られながら部屋を出た。
 研究者の好感度は中々良い感じだったな…!
 これで彼らも味方に付いてくれるだろう。
 
 僕は更衣室に戻ると、女性の皆様方が肌の潤いにうっとりしていた。
 そしてその後に、司書さんの下着作りをした。
 そうしたら、他の騎士や兵士の女性達も下着を欲しがったので、作る羽目になり…アルカディア王女も下着の完成度に驚き、催促をしてきた。
 
 「こうなったら、全部まとめて面倒みますよ‼」

 僕はそう言うと、全ての女性達の下着を作って行った。
 作り終えた時は、日をまたいでいた。
 これで…司書さん以外に、ほぼ城中にいる女性達を味方に付いたと言っても過言ではない筈…他にいないよね?
 今日で5日目が過ぎたので、後のこり2日なのだが…何をしよう?
 もう少し時間があれば街にも行ってみたかったけど、旅用の調味料などを作りながらスキルの確認でもしよう。
 
 他にもういない…あ! もう1人いた!
 宮廷魔術師の…テルセラ様という魔導師がいたなぁ…。
 でも、さすがに宮廷魔術師を味方には無理だろうが、一応声を掛けてみるか。
 
 その宮廷魔術師のテルセラ様の前で、とんでもない事をして驚かせることになるのだが…?
 それは次回のお楽しみに!
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

貞操観念逆転世界におけるニートの日常

猫丸
恋愛
男女比1:100。 女性の価値が著しく低下した世界へやってきた【大鳥奏】という一人の少年。 夢のような世界で彼が望んだのは、ラブコメでも、ハーレムでもなく、男の希少性を利用した引き籠り生活だった。 ネトゲは楽しいし、一人は気楽だし、学校行かなくてもいいとか最高だし。 しかし、男女の比率が大きく偏った逆転世界は、そんな彼を放っておくはずもなく…… 『カナデさんってもしかして男なんじゃ……?』 『ないでしょw』 『ないと思うけど……え、マジ?』 これは貞操観念逆転世界にやってきた大鳥奏という少年が世界との関わりを断ち自宅からほとんど出ない物語。 貞操観念逆転世界のハーレム主人公を拒んだ一人のネットゲーマーの引き籠り譚である。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にいますが会社員してます

neru
ファンタジー
30を過ぎた松田 茂人(まつだ しげひと )は男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にひょんなことから転移してしまう。 松本は新しい世界で会社員となり働くこととなる。 ちなみに、新しい世界の女性は全員高身長、美形だ。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!

仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。 しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。 そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。 一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった! これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

おっさんなのに異世界召喚されたらしいので適当に生きてみることにした

高鉢 健太
ファンタジー
 ふと気づけば見知らぬ石造りの建物の中に居た。どうやら召喚によって異世界転移させられたらしかった。  ラノベでよくある展開に、俺は呆れたね。  もし、あと20年早ければ喜んだかもしれん。だが、アラフォーだぞ?こんなおっさんを召喚させて何をやらせる気だ。  とは思ったが、召喚した連中は俺に生贄の美少女を差し出してくれるらしいじゃないか、その役得を存分に味わいながら異世界の冒険を楽しんでやろう!

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

おじさんが異世界転移してしまった。

明かりの元
ファンタジー
ひょんな事からゲーム異世界に転移してしまったおじさん、はたして、無事に帰還できるのだろうか? モンスターが蔓延る異世界で、様々な出会いと別れを経験し、おじさんはまた一つ、歳を重ねる。

処理中です...