幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕は幼馴染達より強いジョブを手に入れて無双する!

アノマロカリス

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プロローグ

異世界召喚

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 僕の名前は、洲河すが だん
 幼馴染の咲良井さくらい 翔也しょうや聖奈月みなづき 華奈かな夏奈星ななせ 賢斗けんと紅蓮院ぐれんいん 飛鳥あすかの5人の幼馴染は、学校帰りの馴染みの公園でいつも通り、飲み物や菓子を買って公園で雑談をしていた。
 
 「慱は、今日はバイトは無いのか?」
 「今日は朝だけのバイトだよ…生活費はバイトの掛け持ちで問題無いんだけど、ちょっと買いたい物があってね…」
 
 僕は、幼い頃に両親と妹を交通事故で亡くしてから、1人で生活をしている。
 両親は俗にいう駆け落ち婚だった為に、両親が死んだ後も親戚に頼るという事が出来ない為に、複数のアルバイトで生計を繋いでいる。
 両親や妹の保険金もあるのだが、一切手を付けてはいない。
 それらを使えば裕福な生活も出来るだろうけど、社会人になった時に色々必要な物が出来た時に使わせてもらおうと心に誓ったのだ。

 「それにしても、夏が終わりで秋に差し掛かろうというのに…まだ暑いね。」
 「それは慱の格好なら仕方がないだろう…」
 「ここにはボク達以外いないんだし、脱いだら?」
 「飛鳥…僕の服を脱がして何をする気だよ⁉︎ ま、まさか…僕の体を!?」
 「そんな意味で言ったんじゃないよ!」
 「慱、飛鳥をからかうなよ。 単純な飛鳥が本気にするだろ。」

 他愛のない雑談はいつも楽しい。
 飛鳥をからかうと、必ず賢斗がフォローを入れている。

 「やめておくよ、見ていても良い気分はしないだろうしね…」
 「そう…」

 今から七年前、僕はある切っ掛けで獣に皮膚をズタズタに引き裂かれた事があった。
 それ以来、僕の身体には…未だに傷が残っていて、皮膚も服で隠れている場所以外はあるけど、服の下には皮膚は無かった。
 この事件はニュースになり、獣は狼という事が判明した。
 翔也の父親の力により、この事は大事件になったけど、被害者の話は世に出なかった。
 だけど、僕の住んでいる街の中で起きた事件なので、学友や近所の人くらいしか被害者が僕だという事は知らないのである。

 「慱、ネット小説更新されているよ!」
 「華奈、ありがとう!」
 
 僕は華奈から紹介された、サイトの小説に嵌っていた。
 ファンタジーから恋愛まで幅広く読んでいる。
 華奈は隠しているけど、BLも読んでいたりしている。

 「お前等は、良くそんな物を読めるな…俺は活字を見ているだけで頭が痛くなるというのに…」
 「だから翔也は頭が悪いんだよ。」
 「そうね、少しは勉強したら? 賢斗が教えてあげたら?」
 「翔也に勉強かぁ…翔也、1+1は2になるんだよ、わかるかな?」
 「賢斗…お前は俺の事を馬鹿にしているのか⁉」
 「わぁ、すごい! 翔也きゅんは算数がわかるんでちゅね~w」
 「慱…てめぇ!」

 僕と賢斗は翔也に追い掛けられた。
 賢斗は頭が良いけど運動神経が悪いので、すぐに翔也に捕まった。
 翔也は賢斗にスリーパーフォールドを決めていて、背後ががら空きだった。
 僕は両手を合わせて、翔也の肛門目掛けて浣腸をした。

 「菊の蕾から脳天衝天突き‼」
 「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ⁉」

 賢斗は拘束を解かれて咳き込んで、翔也は衝撃と痛みで尻を押さえながら悶絶していた。
 この技は…尻から背中を駆け抜けて、脳天を痺れさせるという効果があった。
 
 「また、つまらない事で手を汚してしまった…」

 僕は悲しげな表情をしながら捨て台詞を言った。
 華奈と飛鳥は苦しんでいる翔也を見ながら、爆笑していた。
 そんなくだらない事をしていると、空が赤みを差してきた。

 「翔也の所為でもう夕方になってしまったじゃないか!」
 「慱…お前は俺に何か言う事ないのか‼︎」
 「はぁ、そろそろ解散か…」
 
 高校生とはいえ、この時間からは皆もそれぞれやる事がある。
 僕達は束の間の雑談会を終えて、カバンを持った。
 
 「それじゃ、また明日学校でな!」
 「あぁ、またあし…ん?」
 「どうしたの? 何これ…?」
 「翔也! 飛鳥!」
 「華奈、ボク…」

 僕達…幼馴染は、地面に突然現れた白い魔法陣が光を放つと、光に包まれた。
 そして、光に眩んだ目を開けるとそこは見た事もない景色だった。

 「救世主召喚は成功致しました!」
 「ようこそ、救世主様方! お待ちしておりました。」

 白い法衣を着た女性は、僕達に深々とお辞儀をして言った。
 召喚? 救世主様? そして見慣れない景色に、地面の魔法陣…
 僕達、幼馴染は…異世界召喚で別な世界に来たみたいだった。

 「異世界召喚って、本当にあるんだな…?」

 僕は冷静に言った。
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