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下章
第一話 メーモの魔法基礎講座
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「どうも、テトです! 僕は今…メーモに魔法を教わっています!」
…と言ってはみた物の、僕には魔法を使える能力はありません。
ですが、リフティングをした時にメーモが見てリフティングをする際に頭に何かをイメージしてないかを聞かれました。
「頭の中でイメージ? そういえば、ある時から炎よ纏え…とか考えると、回数をそれ程こなさなくても炎を纏った事があったな。 てっきり、レベルによる効果だと思っていた。」
「じゃあ、発動した炎を無くす事も出来る?」
「元の石をイメージ出来れば問題は無いと思うけど、形が歪だから元の状態の石のイメージが難しいかも?」
メーモは僕の話を聞くと、ギムの工房に行ってから鉄球の球を貰って来て渡してくれた。
確かに歪な形よりも鉄球の方がイメージしやすい。
「リフテング…だっけ? 鉄球でそれをやってみてくれる? 指示はこっちでするから言う通りにイメージしてね。」
「わかった!」
僕はリフティングを開始した。
「まずは炎!」
僕は鉄球に炎を纏った姿を思いながらリフティングをすると、鉄球が炎を纏いだした。
「次は炎を消して、元の鉄球に!」
僕は炎を消して、元の鉄球にイメージをした。
すると炎は消えて、元の鉄球に戻った。
『次に弱い光!」
僕は弱い光をイメージすると、鉄球がぼんやり光った感じになっていた。
「次は眩い光の後に元の鉄球に…」
僕は眩い光をイメージしてから、次の回で光を消えたイメージをした。
それぞれ形の違う石だとイメージがし難いけど、一定の丸ならイメージがしやすい。
それにしてもこんなに簡単に切り替える事が出来るんだな?
これもレベルアップの恩恵なのだろうか?
「とりあえず、これで終わりにして…次からは様々な属性を試してみようね。」
「は~い!」
僕は腿であげた鉄球を手に受け取った。
鉄球からは熱さも何も感じなかった。
「メーモ、様々な属性って?」
「今迄に2種類見ただけだけど、光は貫通力に優れていて、炎は破裂して燃え広がる…と仮定すると、風を纏った場合は周囲を切り裂く刃が広がるとか、氷だと周囲を凍らせるとか?」
「確かに光と炎のイメージしかしてなかった…かな? 他の属性ねぇ? そういえば、気にした事も無かったなぁ?」
風を纏うと切り裂く風が、氷だと凍結かぁ…だとすると、水や土とかはどうなるんだろ?
水は洪水を引き起こしたり…土は今より硬くなったりとかかな?
でも、鉄球が硬くなる…いや、土を纏って大きさを変える事が出来るの方かな?
そう考えると、雷はスタンガンみたいな効果で、闇だと…ブラックホールみたいに引き込んで飲み込むとか?
だけど、風や氷ならともかく…他の属性だとイメージしにくいなぁ?
目の前に例があれば別だけど?
「色々考えてはみたんだけど、そもそも他の属性が使えるかどうかだよね、まず…」
「そうね、イメージしながらリフテングをしてみてくれる? 属性発動、消す、別な属性、また消すを繰り返す感じで…」
「簡単に言うけど、難しそうだね? まずは風からイメージしてみよう。」
僕は風を纏うイメージをしながらリフティングをした。
すると…確かに鉄球の周りに風を纏ってはいるんだけど、何というか…白い繭みたいな感じになった。
そしてメーモのいう事を守って次に移ろうとしたけど、この風がどういう効果になるのかを確かめたくて人形に放った。
すると、ミスリル製の人形に当たりミスリル人形がバラバラに…なる事は無く、遠くに弾いただけだった。
「あれ? 切り裂く風では無かったね?」
「どんなイメージをしたの?」
「鉄球の周りに風を纏うイメージをしたんだけど…風の刃というのがイメージ出来なくて。」
「では、次は水をイメージしてみて!」
僕はリフティングを開始しながら水をイメージした。
2回目も3回目も水をイメージするが、全く発動をしなかった。
「水の適性は無しか…次は土のイメージをしてみて!」
「土…土…土…だめだ、発動しない!」
「そうなると、土の属性もなしか…次は氷をイメージして!」
僕は氷をイメージすると、鉄球の周りが凍り始めた。
そしてもう1つの人形目掛けてシュートすると、人形を全身氷付かせてから砕け散った。
「水の属性は無いけど、氷の属性はありか…面白いわね。 普通は水の適性があれば、氷の属性があるという感じだけど、それのどちらかしかない何て…」
「次の2つを試してみて、それが終わったら休憩しましょう!」
「次は…雷と闇を試してみるね。」
僕は雷をイメージしながらリフティングをした。
だけど、どんなにイメージをしても雷が発生する事は無かったので、次は闇をイメージした。
すると鉄球の周りに闇が広がって行き…全てを引き寄せる引力になっていたのだった。
「吸い込まれる…テト君、解除は出来る?」
「足に落ちて来れば解除は出来るけど、足を離れると解除は出来ないみたい。」
「だとすると、飛び上がってから足でキャッチして!」
僕は跳躍すると、普通では考え位に飛んでから家の屋根の高さまで飛び上がったのだった。
そして降りて来る最中に闇の鉄球に触れると、解除をする事が出来たのだった。
「雷の適性は無くて、闇の適性はありか…」
「もしかすると、イメージの仕方が思い付かなかっただけかもしれない。 鉄球に纏うというイメージがし難かったのかも…?」
水や土や雷は、何となくだけど想像しにくい。
昔見たアニメで…金属を雷で回転させてからレーザーを…レールガンだっけ?
あれなら…と思ったけど、鉄球を回転させる方法が思い付かないなぁ。
膝や足で浮かしているだけだから、回転するなんて事はまず起こらないし…
「とりあえず、少し休憩しましょう。 使える属性は解ったんだし、後はそれらを上手く扱えるようにすれば…ね。」
「上手く使うか…目の前に仕えなかった属性の魔法が使える人がいれば、イメージもしやすいんだけどな?」
「水と雷と土かぁ…私もその属性は持ってないからねぇ。」
世の中には全属性持ちという人は滅多にいないらしい。
なので、僕みたいに5種類の属性でも珍しいという話なのだ。
普通は2種類で、多くても3種類という話だからだ。
「それはそうと、テト君…さっきは私の指示を無視して勝手にやってくれたわね?」
「それは…イメージした物が思った物じゃなくて、どういう効果なのか試してみたいという好奇心が…」
「まぁ、それは仕方がないわね。 でも次からは指示を守ってよね!」
「了解です、メーモ先生!」
僕達は笑い合うと、休憩後に再開したのだった。
・・・・・・・・・少し離れた場所では?・・・・・・・・・
「あれが…異世界から召喚されて不要と判断した少年か? それに、ハーフリングの姫君と剛壁の英雄の暮らす集落か…」
「私はこの情報を城に持って帰ります!」
「わかった! 気を付けてな! 私らはここで監視を続けるのでな…」
遂に恐れていた事が起きてしまった。
トランドオーケス城の王女の側近の暗部にテトの居場所がバレてしまった…
次回、暗部が行動を開始する事になるが…
テトの運命は如何に⁉
…と言ってはみた物の、僕には魔法を使える能力はありません。
ですが、リフティングをした時にメーモが見てリフティングをする際に頭に何かをイメージしてないかを聞かれました。
「頭の中でイメージ? そういえば、ある時から炎よ纏え…とか考えると、回数をそれ程こなさなくても炎を纏った事があったな。 てっきり、レベルによる効果だと思っていた。」
「じゃあ、発動した炎を無くす事も出来る?」
「元の石をイメージ出来れば問題は無いと思うけど、形が歪だから元の状態の石のイメージが難しいかも?」
メーモは僕の話を聞くと、ギムの工房に行ってから鉄球の球を貰って来て渡してくれた。
確かに歪な形よりも鉄球の方がイメージしやすい。
「リフテング…だっけ? 鉄球でそれをやってみてくれる? 指示はこっちでするから言う通りにイメージしてね。」
「わかった!」
僕はリフティングを開始した。
「まずは炎!」
僕は鉄球に炎を纏った姿を思いながらリフティングをすると、鉄球が炎を纏いだした。
「次は炎を消して、元の鉄球に!」
僕は炎を消して、元の鉄球にイメージをした。
すると炎は消えて、元の鉄球に戻った。
『次に弱い光!」
僕は弱い光をイメージすると、鉄球がぼんやり光った感じになっていた。
「次は眩い光の後に元の鉄球に…」
僕は眩い光をイメージしてから、次の回で光を消えたイメージをした。
それぞれ形の違う石だとイメージがし難いけど、一定の丸ならイメージがしやすい。
それにしてもこんなに簡単に切り替える事が出来るんだな?
これもレベルアップの恩恵なのだろうか?
「とりあえず、これで終わりにして…次からは様々な属性を試してみようね。」
「は~い!」
僕は腿であげた鉄球を手に受け取った。
鉄球からは熱さも何も感じなかった。
「メーモ、様々な属性って?」
「今迄に2種類見ただけだけど、光は貫通力に優れていて、炎は破裂して燃え広がる…と仮定すると、風を纏った場合は周囲を切り裂く刃が広がるとか、氷だと周囲を凍らせるとか?」
「確かに光と炎のイメージしかしてなかった…かな? 他の属性ねぇ? そういえば、気にした事も無かったなぁ?」
風を纏うと切り裂く風が、氷だと凍結かぁ…だとすると、水や土とかはどうなるんだろ?
水は洪水を引き起こしたり…土は今より硬くなったりとかかな?
でも、鉄球が硬くなる…いや、土を纏って大きさを変える事が出来るの方かな?
そう考えると、雷はスタンガンみたいな効果で、闇だと…ブラックホールみたいに引き込んで飲み込むとか?
だけど、風や氷ならともかく…他の属性だとイメージしにくいなぁ?
目の前に例があれば別だけど?
「色々考えてはみたんだけど、そもそも他の属性が使えるかどうかだよね、まず…」
「そうね、イメージしながらリフテングをしてみてくれる? 属性発動、消す、別な属性、また消すを繰り返す感じで…」
「簡単に言うけど、難しそうだね? まずは風からイメージしてみよう。」
僕は風を纏うイメージをしながらリフティングをした。
すると…確かに鉄球の周りに風を纏ってはいるんだけど、何というか…白い繭みたいな感じになった。
そしてメーモのいう事を守って次に移ろうとしたけど、この風がどういう効果になるのかを確かめたくて人形に放った。
すると、ミスリル製の人形に当たりミスリル人形がバラバラに…なる事は無く、遠くに弾いただけだった。
「あれ? 切り裂く風では無かったね?」
「どんなイメージをしたの?」
「鉄球の周りに風を纏うイメージをしたんだけど…風の刃というのがイメージ出来なくて。」
「では、次は水をイメージしてみて!」
僕はリフティングを開始しながら水をイメージした。
2回目も3回目も水をイメージするが、全く発動をしなかった。
「水の適性は無しか…次は土のイメージをしてみて!」
「土…土…土…だめだ、発動しない!」
「そうなると、土の属性もなしか…次は氷をイメージして!」
僕は氷をイメージすると、鉄球の周りが凍り始めた。
そしてもう1つの人形目掛けてシュートすると、人形を全身氷付かせてから砕け散った。
「水の属性は無いけど、氷の属性はありか…面白いわね。 普通は水の適性があれば、氷の属性があるという感じだけど、それのどちらかしかない何て…」
「次の2つを試してみて、それが終わったら休憩しましょう!」
「次は…雷と闇を試してみるね。」
僕は雷をイメージしながらリフティングをした。
だけど、どんなにイメージをしても雷が発生する事は無かったので、次は闇をイメージした。
すると鉄球の周りに闇が広がって行き…全てを引き寄せる引力になっていたのだった。
「吸い込まれる…テト君、解除は出来る?」
「足に落ちて来れば解除は出来るけど、足を離れると解除は出来ないみたい。」
「だとすると、飛び上がってから足でキャッチして!」
僕は跳躍すると、普通では考え位に飛んでから家の屋根の高さまで飛び上がったのだった。
そして降りて来る最中に闇の鉄球に触れると、解除をする事が出来たのだった。
「雷の適性は無くて、闇の適性はありか…」
「もしかすると、イメージの仕方が思い付かなかっただけかもしれない。 鉄球に纏うというイメージがし難かったのかも…?」
水や土や雷は、何となくだけど想像しにくい。
昔見たアニメで…金属を雷で回転させてからレーザーを…レールガンだっけ?
あれなら…と思ったけど、鉄球を回転させる方法が思い付かないなぁ。
膝や足で浮かしているだけだから、回転するなんて事はまず起こらないし…
「とりあえず、少し休憩しましょう。 使える属性は解ったんだし、後はそれらを上手く扱えるようにすれば…ね。」
「上手く使うか…目の前に仕えなかった属性の魔法が使える人がいれば、イメージもしやすいんだけどな?」
「水と雷と土かぁ…私もその属性は持ってないからねぇ。」
世の中には全属性持ちという人は滅多にいないらしい。
なので、僕みたいに5種類の属性でも珍しいという話なのだ。
普通は2種類で、多くても3種類という話だからだ。
「それはそうと、テト君…さっきは私の指示を無視して勝手にやってくれたわね?」
「それは…イメージした物が思った物じゃなくて、どういう効果なのか試してみたいという好奇心が…」
「まぁ、それは仕方がないわね。 でも次からは指示を守ってよね!」
「了解です、メーモ先生!」
僕達は笑い合うと、休憩後に再開したのだった。
・・・・・・・・・少し離れた場所では?・・・・・・・・・
「あれが…異世界から召喚されて不要と判断した少年か? それに、ハーフリングの姫君と剛壁の英雄の暮らす集落か…」
「私はこの情報を城に持って帰ります!」
「わかった! 気を付けてな! 私らはここで監視を続けるのでな…」
遂に恐れていた事が起きてしまった。
トランドオーケス城の王女の側近の暗部にテトの居場所がバレてしまった…
次回、暗部が行動を開始する事になるが…
テトの運命は如何に⁉
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