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第四話 牢屋からの脱出…って、どこに行けば?
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「どうも、テトです! 僕は今牢屋に居て、耳の尖った人達の子供達に注目されています!」
僕の目の前には、耳の尖った人達の…僕と同じ年位の子供達がいた。
彼らからしたら、耳の尖ってない僕の耳が珍しいみたいだった。
それ以外に特徴があるとすれば…男も女も美形という感じだろうか?
多少顔つきに違いはあっても、ブスやブサイクはいなかった。
「さて、こんなに見られていたら脱出どころじゃないな!」
もしかして、何か芸をすれば…興味を持ってもらえるかもしれない!
僕はそう思って、牢屋の中にある地面から適当な大きさの石を手に取った。
そしてその石を膝を使ってリフティングを始めると、耳の尖った人達の子供達は興味を持ったみたいだった。
「君達も僕と同じ事が出来るかな?」
僕は声を掛けたが、興味本位でやろうとしている子は何人かいたが、誰も上手くは出来なかった。
僕はリフティングを続けていると、石が徐々に光りだして行った。
そして右足も光りだしていったのだった。
100回近くリフティングをしていると、石も足も眩い位に光っていたのだった。
そして僕は足の甲に石を移動させてシュートの様に思いっ切り蹴ったのだった。
まぁ、靴も履いてない足で石なんかを蹴ったら怪我をする…
だけど、どうせ明日になったら処刑されるのなら別に怪我しても良いと思っていた。
なんだけど…石を蹴っても足には何の異常は無かった。
それどころか、蹴った石は牢屋の壁を突き破ってその向こうにある大木の根元を貫いて倒したのだった。
「印象を良くする為にやった事なのに、逆に印象を悪くしてしまったかもしれない⁉」
村での大木が倒された事により、村ではパニックになっていた。
僕は破壊した牢屋の壁からこっそり出ると、周囲を見ながら村の入り口に向かって走りだした。
途中、耳の尖った人と何度かすれ違ったけど、僕よりも大木が倒された対処に追われている為に僕の事は気にしていない様子だった。
そして僕は村の入り口が見える場所まで来ると、門にいた門番2人が僕を見るなり槍を構えて向かって来たのだった。
大の大人と子供では、逃げるにはまず無理だろう。
僕は足掻いては見たけど、あっさりと掴まって拘束されたのだった。
そして僕は、大勢の耳が尖った人達の所に放り出されたのだった。
『おい、人間の子供! お前は何をした⁉』
「何をって…リフティング?」
『リフ…何だって⁉』
「石をリフティングしただけです。」
『何の事を言っているのかわからんが、魔力の高さを感じたぞ‼」
魔力…確か魔法を使う為に必要な物というのは何となく分かる。
その魔力が僕にあったというのは驚きだった。
『貴様は村の御神木である聖なる樹木を倒したのだ! これは処刑で済むだけの話ではない‼』
「…と言われましても、僕は本当にリフティングしかしていないんだけど?」
何だか御神木とか、聖なる樹木とか大層な事を言っている。
これを僕が折ったという事になると、処刑は確実…いや、処刑より酷い事が待っている気がする。
「ハウザー落ち着け! おい人間、お前は一体何者なんだ?」
「僕はこの世界とは別の…なんだっけ? あ、異世界という所から来ました。」
「異世界だと? 異世界からどうやって来たんだ⁉」
「トランドオーケス城…っていったかな? その城で異世界から呼び出す儀式みたいなものでです。」
「という事は、勇者召喚が行われたわけか…って、お前のどこが勇者なんだよ‼」
「僕はその…勇者というのではないですよ。 僕は…」
とりあえず僕は城から追い出された後の事を話したのだった。
そして耳の尖った人達は、信じているかどうかはわからないけど…僕の話を聞いてくれたのだった。
「にわかには信じられん話しだが、嘘を言っている様にも見えん。」
「なら、僕の話を信じて助けて下さると…」
「それは無理だ! お前は村で崇めている御神木を倒したのだ。 謝って済む話ではない‼」
「たかが木ですよね? その木を折られたくらいで、そこまで怒らなくても…」
「たかが木だと⁉」
僕は何か地雷を踏んだような気がした。
御神木という事は、この村では神様みたいな物なのか…それをたかが呼ばわりしたら怒るよね?
「ごめんなさい、僕の言い方が悪かったです。」
「謝罪は聞いた…だが、明日の処刑が覆る事は無い!」
この耳の尖った人達は、何が何でも僕を処刑するという事らしい。
このままでは僕は殺されてしまう。
かと言って、拘束された状態の上にこれだけ大勢に囲まれていたら逃げ出せる訳はない。
僕はまた修復された牢屋に放り込まれたのだった。
そして足元には石が1つも無かった。
「石をリフティングしていると石が光りだしてさっきの様な威力が出るのなら、僕の石蹴りストライカーというのは特殊能力なんだろう。 でも石が無ければ攻撃手段が無いのも確かだなぁ?」
僕は地面をくまなく探した。
だが、目に見える程の大きさの石は無く、砂利しかなかった。
砂利でもリフティングは出来ない事は無いけど、小さな石はコントロールが難しい…
僕は砂利の石でリフティングをし始めた。
すると、小さな小石でも光りだす事を発見した。
足も光りだしたので、小石を壁に向かって蹴ったが…壁に埋め込まれただけで破壊する程の力は無かった。
「やっぱり…それ相応に大きな物じゃないと駄目なのかな?」
それにしてもお腹が減った…
明日処刑が決まっているのに、御飯をくれる筈もない。
僕は何とかこの牢屋から脱出方法を考える為に、小石でリフティングをしながら考えた。
考えながらやっていた所為か、リフティングの回数が100回を軽く超えた。
すると、先程までとは比べ物にならない程の光を石が放った。
「何かさっきよりも光が強いけど…もしかして?」
僕はそれを壁に向かってシュートした。
すると小石は壁を貫通したのだった。
そして崩れた壁から小石よりも大きな石が転がって来た。
「この方法で石を貫通させていけば、穴が開くかな?」
仮に成功して穴が開いたとしても、問題はこの後だった。
村の入り口に行こうとしても門番が待ち構えている。
かといって他から逃げようとしても、村の周囲は高い壁に阻まれている。
壁を破壊出来れば逃げる事は出来るかもしれないけど、リフティングを見逃してくれるだろうか?
とりあえず牢屋から出る事だけ考えよう。
そう思って僕は、小石で少しずつ壁に穴を開けて行った。
そして頭が抜けれる大きさの穴を作ると、そこから潜って牢屋を抜け出す事に成功した。
「さて問題は…ここからどうするかだけど?」
地面には僕が抜けれる大きさの石が転がっている。
大きさ的にはサッカーボール位の大きさの石だった。
学校帰りにやっていた石蹴り用の石は、精々ゴルフボール位の大きさしかない。
こんな大きな石をリフティングは難しいと思ったけど、ここにいたら処刑されるだけなのでやるしかなかった。
そしてリフティングをしている時に気付いた事がある。
10回未満だと石が光らないという事に…
10回以上で石が光りだし、30回を越えると足が光りだして来るのだ。
その両方が揃ってないとそこまでの威力が出せないという事も…
「よし、これだけ光れば…壁は壊せるかな?」
石と足が光っていたので、僕は外壁の壁に向かってシュートをした。
すると、外壁は音を立てて崩れ去って…外の景色が広がっていた。
だけど、この音の所為で人が集まってくる音がしてきた。
僕は家畜用の山になっている藁に潜ってやり過ごそうとしていた。
すると、耳が尖った人達の声がしてきた。
「あの人間の子供が外壁を破壊して逃げたぞ!」
「追え! そして必ず捕まえて来るんだ!」
耳の尖った人達は槍を持ちながら、破壊した外壁の方から数十人位で飛び出して行った。
僕は静かになるまで藁の中で待ってから、次にどうするかを考えた。
「いま出て行ったら絶対に見付かるしなぁ…暗くなるまでここでやり過ごすか!」
僕は暗くなるまで待つと、藁から出て移動をした。
そして誰もいない小屋の中に入ってから服を頂戴してからそれを着ると、見掛けだけは耳の尖った人達と同じ服装になった。
そして門の近くに近付くと…
「人間の男の子が牢屋の近くにいるよ!」
そう叫ぶと、見張りの門番は牢屋の方に走って行った。
僕はこの隙に門から出て…何処に行けばいいのかな?
とりあえず、緑色の人達や耳の尖った人達の居ない場所を目指して走ったのだった。
そしてしばらく走っていると、ついに運命とも呼べる人に出会う…事は無く、目の前には体長3mくらいの熊が立ち塞がっていたのだった。
「どこまでついていないんだ、僕の人生は…」
僕は急いで木をよじ登って熊の手が届かない場所まで来ると、朝になるまでやり過ごす事にした。
そして翌日…今度こそ本当に運命の出会いが?
僕の目の前には、耳の尖った人達の…僕と同じ年位の子供達がいた。
彼らからしたら、耳の尖ってない僕の耳が珍しいみたいだった。
それ以外に特徴があるとすれば…男も女も美形という感じだろうか?
多少顔つきに違いはあっても、ブスやブサイクはいなかった。
「さて、こんなに見られていたら脱出どころじゃないな!」
もしかして、何か芸をすれば…興味を持ってもらえるかもしれない!
僕はそう思って、牢屋の中にある地面から適当な大きさの石を手に取った。
そしてその石を膝を使ってリフティングを始めると、耳の尖った人達の子供達は興味を持ったみたいだった。
「君達も僕と同じ事が出来るかな?」
僕は声を掛けたが、興味本位でやろうとしている子は何人かいたが、誰も上手くは出来なかった。
僕はリフティングを続けていると、石が徐々に光りだして行った。
そして右足も光りだしていったのだった。
100回近くリフティングをしていると、石も足も眩い位に光っていたのだった。
そして僕は足の甲に石を移動させてシュートの様に思いっ切り蹴ったのだった。
まぁ、靴も履いてない足で石なんかを蹴ったら怪我をする…
だけど、どうせ明日になったら処刑されるのなら別に怪我しても良いと思っていた。
なんだけど…石を蹴っても足には何の異常は無かった。
それどころか、蹴った石は牢屋の壁を突き破ってその向こうにある大木の根元を貫いて倒したのだった。
「印象を良くする為にやった事なのに、逆に印象を悪くしてしまったかもしれない⁉」
村での大木が倒された事により、村ではパニックになっていた。
僕は破壊した牢屋の壁からこっそり出ると、周囲を見ながら村の入り口に向かって走りだした。
途中、耳の尖った人と何度かすれ違ったけど、僕よりも大木が倒された対処に追われている為に僕の事は気にしていない様子だった。
そして僕は村の入り口が見える場所まで来ると、門にいた門番2人が僕を見るなり槍を構えて向かって来たのだった。
大の大人と子供では、逃げるにはまず無理だろう。
僕は足掻いては見たけど、あっさりと掴まって拘束されたのだった。
そして僕は、大勢の耳が尖った人達の所に放り出されたのだった。
『おい、人間の子供! お前は何をした⁉』
「何をって…リフティング?」
『リフ…何だって⁉』
「石をリフティングしただけです。」
『何の事を言っているのかわからんが、魔力の高さを感じたぞ‼」
魔力…確か魔法を使う為に必要な物というのは何となく分かる。
その魔力が僕にあったというのは驚きだった。
『貴様は村の御神木である聖なる樹木を倒したのだ! これは処刑で済むだけの話ではない‼』
「…と言われましても、僕は本当にリフティングしかしていないんだけど?」
何だか御神木とか、聖なる樹木とか大層な事を言っている。
これを僕が折ったという事になると、処刑は確実…いや、処刑より酷い事が待っている気がする。
「ハウザー落ち着け! おい人間、お前は一体何者なんだ?」
「僕はこの世界とは別の…なんだっけ? あ、異世界という所から来ました。」
「異世界だと? 異世界からどうやって来たんだ⁉」
「トランドオーケス城…っていったかな? その城で異世界から呼び出す儀式みたいなものでです。」
「という事は、勇者召喚が行われたわけか…って、お前のどこが勇者なんだよ‼」
「僕はその…勇者というのではないですよ。 僕は…」
とりあえず僕は城から追い出された後の事を話したのだった。
そして耳の尖った人達は、信じているかどうかはわからないけど…僕の話を聞いてくれたのだった。
「にわかには信じられん話しだが、嘘を言っている様にも見えん。」
「なら、僕の話を信じて助けて下さると…」
「それは無理だ! お前は村で崇めている御神木を倒したのだ。 謝って済む話ではない‼」
「たかが木ですよね? その木を折られたくらいで、そこまで怒らなくても…」
「たかが木だと⁉」
僕は何か地雷を踏んだような気がした。
御神木という事は、この村では神様みたいな物なのか…それをたかが呼ばわりしたら怒るよね?
「ごめんなさい、僕の言い方が悪かったです。」
「謝罪は聞いた…だが、明日の処刑が覆る事は無い!」
この耳の尖った人達は、何が何でも僕を処刑するという事らしい。
このままでは僕は殺されてしまう。
かと言って、拘束された状態の上にこれだけ大勢に囲まれていたら逃げ出せる訳はない。
僕はまた修復された牢屋に放り込まれたのだった。
そして足元には石が1つも無かった。
「石をリフティングしていると石が光りだしてさっきの様な威力が出るのなら、僕の石蹴りストライカーというのは特殊能力なんだろう。 でも石が無ければ攻撃手段が無いのも確かだなぁ?」
僕は地面をくまなく探した。
だが、目に見える程の大きさの石は無く、砂利しかなかった。
砂利でもリフティングは出来ない事は無いけど、小さな石はコントロールが難しい…
僕は砂利の石でリフティングをし始めた。
すると、小さな小石でも光りだす事を発見した。
足も光りだしたので、小石を壁に向かって蹴ったが…壁に埋め込まれただけで破壊する程の力は無かった。
「やっぱり…それ相応に大きな物じゃないと駄目なのかな?」
それにしてもお腹が減った…
明日処刑が決まっているのに、御飯をくれる筈もない。
僕は何とかこの牢屋から脱出方法を考える為に、小石でリフティングをしながら考えた。
考えながらやっていた所為か、リフティングの回数が100回を軽く超えた。
すると、先程までとは比べ物にならない程の光を石が放った。
「何かさっきよりも光が強いけど…もしかして?」
僕はそれを壁に向かってシュートした。
すると小石は壁を貫通したのだった。
そして崩れた壁から小石よりも大きな石が転がって来た。
「この方法で石を貫通させていけば、穴が開くかな?」
仮に成功して穴が開いたとしても、問題はこの後だった。
村の入り口に行こうとしても門番が待ち構えている。
かといって他から逃げようとしても、村の周囲は高い壁に阻まれている。
壁を破壊出来れば逃げる事は出来るかもしれないけど、リフティングを見逃してくれるだろうか?
とりあえず牢屋から出る事だけ考えよう。
そう思って僕は、小石で少しずつ壁に穴を開けて行った。
そして頭が抜けれる大きさの穴を作ると、そこから潜って牢屋を抜け出す事に成功した。
「さて問題は…ここからどうするかだけど?」
地面には僕が抜けれる大きさの石が転がっている。
大きさ的にはサッカーボール位の大きさの石だった。
学校帰りにやっていた石蹴り用の石は、精々ゴルフボール位の大きさしかない。
こんな大きな石をリフティングは難しいと思ったけど、ここにいたら処刑されるだけなのでやるしかなかった。
そしてリフティングをしている時に気付いた事がある。
10回未満だと石が光らないという事に…
10回以上で石が光りだし、30回を越えると足が光りだして来るのだ。
その両方が揃ってないとそこまでの威力が出せないという事も…
「よし、これだけ光れば…壁は壊せるかな?」
石と足が光っていたので、僕は外壁の壁に向かってシュートをした。
すると、外壁は音を立てて崩れ去って…外の景色が広がっていた。
だけど、この音の所為で人が集まってくる音がしてきた。
僕は家畜用の山になっている藁に潜ってやり過ごそうとしていた。
すると、耳が尖った人達の声がしてきた。
「あの人間の子供が外壁を破壊して逃げたぞ!」
「追え! そして必ず捕まえて来るんだ!」
耳の尖った人達は槍を持ちながら、破壊した外壁の方から数十人位で飛び出して行った。
僕は静かになるまで藁の中で待ってから、次にどうするかを考えた。
「いま出て行ったら絶対に見付かるしなぁ…暗くなるまでここでやり過ごすか!」
僕は暗くなるまで待つと、藁から出て移動をした。
そして誰もいない小屋の中に入ってから服を頂戴してからそれを着ると、見掛けだけは耳の尖った人達と同じ服装になった。
そして門の近くに近付くと…
「人間の男の子が牢屋の近くにいるよ!」
そう叫ぶと、見張りの門番は牢屋の方に走って行った。
僕はこの隙に門から出て…何処に行けばいいのかな?
とりあえず、緑色の人達や耳の尖った人達の居ない場所を目指して走ったのだった。
そしてしばらく走っていると、ついに運命とも呼べる人に出会う…事は無く、目の前には体長3mくらいの熊が立ち塞がっていたのだった。
「どこまでついていないんだ、僕の人生は…」
僕は急いで木をよじ登って熊の手が届かない場所まで来ると、朝になるまでやり過ごす事にした。
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