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第二章
第十話 船旅と新大陸上陸(船旅は…色々辛いです。)
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ダレオリア港から出発した船は、2週間の航路の果てにファークラウド大陸に着くという話だった。
出発した初日は、穏やかな陽気で揺れも少なく、快適な旅だったのだが…
翌日は、時化が近付いていた所為か…波は荒れていて船が凄く揺れていた。
【漆黒の残響】のメンバー内にも船酔いをする者達がいた。
狼獣人のグレンとドワーフのレグリー…そしてシオンだった。
ザッシュとアントワネットは、貴族の旅行で船旅に慣れている為に問題はなく…ミーヤも全く問題が無かった。
だがグレンは、三半規管がそれ程丈夫ではないらしく、レグリーも大地の民であるドワーフ族にとっては地面以外の場所には不慣れだった。
そして驚く事にシオンも…船なんかに乗る事が無かったので、船の揺れに対して酷く酔ったのだった。
「初日は全く揺れなかったのに、翌日には全く違うなんて…船を甘く見てた。」
「お前は馬車は平気で、船が駄目なんてな…変わっている奴だな?」
「仕方ないにゃ! シオンは初めて船にのりゅんでしょ?」
シオンは状態異常御回復のキュアリフレッシュを自分に掛けた。
一瞬だけ吐き気が収まったが、強い揺れにまた酔ったのだった。
「僕は…うっぷ! これを最後に2度と船には乗りたくないです!」
「だとすると、次の大陸でお別れという事になるぞ?」
「え? 何でですか⁉」
「だって、大陸間の移動は全て船で移動だからな…」
「うぅ…慣れる方法はないのかな?」
《クルシェスラーファ…酔いを止める魔法って無い?》
《無いわよ、そんな魔法…あ!》
《何かあるの?》
《短時間有効な魔法はあるにはあるけど…これからの旅を考えるのなら体に慣れる様に勤めなさい。》
《その魔法を教えてよ!》
《駄目です、克服なさい!》
《教えてくれないのなら…》
《何ですか?》
《クルシェスラーファに吐くよ…胃の内容物。》
《や…やめなさい! やったら許さないわよ!》
《あ…もう限界!》
僕は海に向かって吐いた。
グレンとレグリーも続いて海に吐いたのだった。
そしてあらかた吐き続けた為に、胃の中は空っぽになり…僕等3人は客室のベッドに寝かされて苦しむのだった。
「うぅ…これが後12日間も続くのか…」
この日は、苦しみながらベッドで死んでいるシオンだった。
翌日、波は穏やかになり…シオンはベッドから起き上がったのだが、ベッドから降りると揺れてはいないのに揺れている様な感覚が起きたのだった。
「あれ? 今は船が揺れてないですよね?」
「お前…昨日から何も喰ってないだろ? 表面炙りのモレン掛け料理だ。 これでも腹に入れて置け…」
「あれ? 2人は?」
「あいつらは食堂に走って行った。 揺れてないのを機に腹に入れて来るそうだ。」
僕はザッシュの行為に甘えて、料理を口に入れた。
食べやすい上に、モレン風味で吐き気が起きる事は無く平らげる事が出来た。
「ありがとうございました! これで少しはましになりました。」
「シオンでも苦手な物があったんだな…」
僕は食堂に行って料理を腹に詰めた。
それから3日間は、それ程揺れはなかったが…
4日後にまた2日目の揺れと同じ物が起きたのだった。
グレンとレグリーは揺れを克服したが…僕だけ克服出来ずにベッドに伏していた。
それが3日ほど続き…全く動けずに衰弱して行った。
僕が揺れに対応出来る様になったのは12日目で、それ以降に強い揺れでも対応出来る様になっていた。
だが、嵐の様な揺れが起きたら…そう思うと自信はなかった。
そして2週間後にファークラウド大陸のサンデリアの港街に着くと、僕とグレンとレグリーは…揺れない地面にありがたみを感じて感謝していた。
「お前等辞めろ! 恥ずかしいだろうが、周りの眼を気にしろよ!」
「え?」
僕等は3人で地面に土下座して地面に頬ずりしていた。
確かに周りから奇怪な目で見られていたので、僕等は慌てて立ち上がった。
「お前等3人とも、揺れは克服したんだろ?」
「克服はしましたが、揺れない地面に感動して…」
「はぁ…アントワネット、穢れの方向はどっちだ?」
「この方角の…かなり遠い所から反応がありますね。」
僕は地図を取り出した。
アントワネットの指を指した方角を見ると、クラウディア王国の方面だった。
「なら、この港街で食事をしてから旅立つとしよう。 皆はそれで良いか?」
「「「はい!」」」
僕等はこの街の食堂に行く事にした。
すると、ザッシュが遠くの方を見て首を傾げていた。
「どうかしたのですか、ザッシュさん?」
「いや、あいつがいた様な気がしてな!」
「知り合いですか?」
「いや、気の所為だろう。 あいつがこんな所にいる訳がないしな…」
ザッシュがみたアイツとは⁉
ザッシュとシオンは、皆の後を追って食堂に行ったのだった。
………お知らせ………
恋愛小説で「鱈場は、花咲を求めて旅をする!」という作品を書きました。
どうか、お気に入りに登録をお願いしますm(_ _)m
出発した初日は、穏やかな陽気で揺れも少なく、快適な旅だったのだが…
翌日は、時化が近付いていた所為か…波は荒れていて船が凄く揺れていた。
【漆黒の残響】のメンバー内にも船酔いをする者達がいた。
狼獣人のグレンとドワーフのレグリー…そしてシオンだった。
ザッシュとアントワネットは、貴族の旅行で船旅に慣れている為に問題はなく…ミーヤも全く問題が無かった。
だがグレンは、三半規管がそれ程丈夫ではないらしく、レグリーも大地の民であるドワーフ族にとっては地面以外の場所には不慣れだった。
そして驚く事にシオンも…船なんかに乗る事が無かったので、船の揺れに対して酷く酔ったのだった。
「初日は全く揺れなかったのに、翌日には全く違うなんて…船を甘く見てた。」
「お前は馬車は平気で、船が駄目なんてな…変わっている奴だな?」
「仕方ないにゃ! シオンは初めて船にのりゅんでしょ?」
シオンは状態異常御回復のキュアリフレッシュを自分に掛けた。
一瞬だけ吐き気が収まったが、強い揺れにまた酔ったのだった。
「僕は…うっぷ! これを最後に2度と船には乗りたくないです!」
「だとすると、次の大陸でお別れという事になるぞ?」
「え? 何でですか⁉」
「だって、大陸間の移動は全て船で移動だからな…」
「うぅ…慣れる方法はないのかな?」
《クルシェスラーファ…酔いを止める魔法って無い?》
《無いわよ、そんな魔法…あ!》
《何かあるの?》
《短時間有効な魔法はあるにはあるけど…これからの旅を考えるのなら体に慣れる様に勤めなさい。》
《その魔法を教えてよ!》
《駄目です、克服なさい!》
《教えてくれないのなら…》
《何ですか?》
《クルシェスラーファに吐くよ…胃の内容物。》
《や…やめなさい! やったら許さないわよ!》
《あ…もう限界!》
僕は海に向かって吐いた。
グレンとレグリーも続いて海に吐いたのだった。
そしてあらかた吐き続けた為に、胃の中は空っぽになり…僕等3人は客室のベッドに寝かされて苦しむのだった。
「うぅ…これが後12日間も続くのか…」
この日は、苦しみながらベッドで死んでいるシオンだった。
翌日、波は穏やかになり…シオンはベッドから起き上がったのだが、ベッドから降りると揺れてはいないのに揺れている様な感覚が起きたのだった。
「あれ? 今は船が揺れてないですよね?」
「お前…昨日から何も喰ってないだろ? 表面炙りのモレン掛け料理だ。 これでも腹に入れて置け…」
「あれ? 2人は?」
「あいつらは食堂に走って行った。 揺れてないのを機に腹に入れて来るそうだ。」
僕はザッシュの行為に甘えて、料理を口に入れた。
食べやすい上に、モレン風味で吐き気が起きる事は無く平らげる事が出来た。
「ありがとうございました! これで少しはましになりました。」
「シオンでも苦手な物があったんだな…」
僕は食堂に行って料理を腹に詰めた。
それから3日間は、それ程揺れはなかったが…
4日後にまた2日目の揺れと同じ物が起きたのだった。
グレンとレグリーは揺れを克服したが…僕だけ克服出来ずにベッドに伏していた。
それが3日ほど続き…全く動けずに衰弱して行った。
僕が揺れに対応出来る様になったのは12日目で、それ以降に強い揺れでも対応出来る様になっていた。
だが、嵐の様な揺れが起きたら…そう思うと自信はなかった。
そして2週間後にファークラウド大陸のサンデリアの港街に着くと、僕とグレンとレグリーは…揺れない地面にありがたみを感じて感謝していた。
「お前等辞めろ! 恥ずかしいだろうが、周りの眼を気にしろよ!」
「え?」
僕等は3人で地面に土下座して地面に頬ずりしていた。
確かに周りから奇怪な目で見られていたので、僕等は慌てて立ち上がった。
「お前等3人とも、揺れは克服したんだろ?」
「克服はしましたが、揺れない地面に感動して…」
「はぁ…アントワネット、穢れの方向はどっちだ?」
「この方角の…かなり遠い所から反応がありますね。」
僕は地図を取り出した。
アントワネットの指を指した方角を見ると、クラウディア王国の方面だった。
「なら、この港街で食事をしてから旅立つとしよう。 皆はそれで良いか?」
「「「はい!」」」
僕等はこの街の食堂に行く事にした。
すると、ザッシュが遠くの方を見て首を傾げていた。
「どうかしたのですか、ザッシュさん?」
「いや、あいつがいた様な気がしてな!」
「知り合いですか?」
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