【完結】攻撃に関する事が一切出来ない無能と呼ばれた低ランク冒険者は実は補助と生産系だけはトップクラス！ 攻撃出来なくても無双は可能なのさ！

第二章

第九話・閑話 ・・・・・（？）

　『久々に…味わったな。』

　ソレは久々に味わう血の味に目を醒ました。

　『オレはどれくらい眠っていたんだ？』

　ソレは外の景色を見渡した。

　『今の持ち主は人間か…中々心に闇を持つ者らしい…』

　ソレは歓喜に浸っている。

　『オレは今迄、名のある者達に使われてきたが…人間に使われるのも良いかもしれん。』

　ソレは考え込んだ。

　『奴の気配は…流石に無いか。　だが、これは奴の子孫か？　呼べば来るだろうか…？』

　ソレは持ち主の人間を見て言った。

　『む？　この近くにアイツの気配がある…さらに、少し遠くに奴等の気配も…』

　ソレは少し焦りだした。

　『兄妹達の気配も少ないな…オレはまだ死ぬ訳にはいかない！』

　ソレは考えが纏まった。

　『良いだろう…最悪な場合、ヤツを呼び出してこの人間に…いや、この者の心と融合させて闇を増幅すれば…』

　ソレは不敵に笑った。

　『覚悟しろ！　我が宿主を倒した者達よ！　次は貴様らが苦しむ番だ！』

　ソレは静かに闘志を燃やしていた。

　
　ところで…コイツは一体誰なんだろう？
　読者の方達は、解りますか？