25 / 36
第二章
第五話 アントワネットの故郷・前編(罠の匂いがしますが…)
しおりを挟む
あれから1週間…僕達の馬車は順調にダレオリア港に向かって進んでいた。
途中、補給が必要で近くの村に立ち寄る事も何度かあったが、何事もなく済んで進んでいた。
「ここから先は、アントワネットさんの故郷のマリーゴールドの領地の近くを通る事になりますが…さすがに名前を呼ぶのはまずいので略しましょう。 アネットってどうですか?」
「好きに呼んでも構いません。 この地でフルで名前を呼ばれると怪しむ者もいますからね…」
「あとは、食料の備蓄ですね。 肉類は何とかなるのですが、野菜類が不足していますので購入したいのですが…」
「だが、この辺の街となると、マリーゴールド領しかないのではないか? すると、野菜類は諦めるしかないのだが…」
「それ以外にも…果実も必要ですね。 肉だけだと、栄養が不足して疲れやすくなった眠りも浅くなりますので命取りにもなりますし…」
「なら、シオンがグラットの街かベイルードの街に転移魔法で行ってから戻ってくれば良いのではないか?」
「それが出来れば苦労はしないんです。 この転移魔法にはレベルがあるらしく…僕は転移魔法がレベル1なので、街や村には行けますが、馬車に帰って来れるという保証はないのです。 街や村とは違い、馬車は数年間その場所にあるという物ではないですからね。」
「なるほど、便利さの中にはそういう落とし穴もあるのか…」
マリーゴールド領に行くメンバーを誰に決めるかが問題だ。
僕は下手すると顔が割れている可能性があるし、アントワネットが行くには自殺行為という物だ。
そうなると、レグリーが行くのが好ましいだろう。
彼女なら必要な物は解っている筈なので、安心して任せられる。
護衛としてグレンとミーヤを付けようと思うのだが、この地では獣人族はあまり良い印象が持たれない。
すると残りはザッシュくらいしかいないのだが…?
「ザッシュさんとレグリーさんで買い出しをお願い出来ませんか?」
「俺とレグリーかよ⁉ …って、それが良いのか。」
ザッシュは僕達を見渡してそう結論した。
マリーゴールド領の近くに馬車を停車させると、ザッシュとレグリーは買い出しに行った。
アントワネットは、街の様子が気になって馬車の中の小窓から覗いていた。
少ししてからザッシュとレグリーは帰って来た。
レグリーをみると、手ぶらだった。
「何かあったんですか?」
「アントワネットがベイルードで発見された時に、俺達の素性を手配書の様な形で貼ってあった。 幸い、シオンの手配書は無かったが…俺やグレン、ミーヤとレグリーの詳細が事細かく書いてあってな、買い物どころでは無かった。」
「此処での買い物は無理かも知れませんね。 急いで離れた方がいいかも知れません。」
「なら、僕が様子を見て来ましょう。」
僕はそう言って、メイク魔法で性別転換をしてから服を平民の女の服に変えた。
メイク魔法は、クルシェスラーファの固定魔法の中に入っていたのでそれを使わせてもらった。
「シオンさん、可愛いです!」
「シオン…まるっきり女の子にゃ!」
「お前…元が良いだけに、女になると可愛いな!」
僕は褒められているのだろうか?
仮にそうだとしても、嬉しくはない褒められ方だった。
僕は複雑な思いをしながら街に入って行った。
街に入ってから最初に目に付いた看板があった。
そこには…?
【ベイルードの街でアントワネットを発見! その時にいた仲間と思しき者の特徴はこれだ!】
そう書かれており、ザッシュ、グレン、レグリー、ミーヤ、アントワネットの服装や特徴が詳細に書かれていた。
確かにこれが出回っていたら、買い物騒ぎの話では無いか…
幸い僕の事は書かれていなかったのが唯一の救いだろう。
僕は必要な物を買い揃えながら、情報を集めた。
そして領主館の近くのボードに、こんな事が書かれていた。
【マリーゴールド元領主の娘のサテラネット次女を捕縛!】
アントワネットが確か三女という話だったので、姉が捕まったという事か…
だが、よく見てみると紙がまだ新しい。
貼られてからそれ程の日にちが経ってない気がした。
僕は買い物を終えたので馬車に戻って、この事を話すかどうかを迷っていた。
「買い物は無事に済んだ様だな?」
「えぇ…それは問題無いのですが…」
「どうしたんですか、シオンさんらしく無い返答ですが…」
「順を追って説明します。 まず…5人の素性はボードに事細かく書かれていました。 注意して見られでもしない限り、バレる事はないとは思いますが…それとアネットさん、サテラネットって、貴女のお姉さんですか?」
「サテラ姉さんがどうかしたの!?」
「現在、領主の館に捕まっているそうです…が、どうも胡散臭い気がします。」
「というと?」
「まず、捕らえたという表示されている紙が新しすぎる事ですね、貼られてから2日程度でしょう。 更に、元領主の関係者が捕まったにしては騒ぎになっていない事がおかしいと気付きました。 もう1つは、恐らくアネットさんが近くで発見されたという事を考えると、虚偽の情報を流して誘き寄せる為じゃ無いかと思うんです。」
「でも…本当だったら?」
「仮に本当だとしたらですが、サテラさんでしたっけ? 領民に恨まれているのであれば、何故領主の館に匿われているかが不思議なんですよ。 アネットさんの家族は、この街では犯罪者と同じ扱いになっているはず…だとしたら普通は、領民の目に晒させて迫害を受けさせるというのが当たり前です。 まぁ、新しい当主の性格まではわかりませんが…」
「確かにな…時期を考えると、辻褄が合いそうだな…なぁ、アントワネット…お前の姉は1人で無防備な行動をする奴なのか?」
「いえ、サテラ姉さんは…人一倍臆病であまり外には出たがらないタイプなので、それは無いと思います。」
となると、捕らえたという話もウソっぽいな。
やはり、詳しく確認しないとダメかな?
正解にしろ虚偽にしろ、家族が捕まっているなんて話を聞かされたら確かめずにはいられないだろうし、このまま此処を離れてもアントワネットが落ち着かないだろうしね。
「仕方ないですね…此処は僕が確かめるとしましょう。」
「確認か? しかしどうする?」
「あまり名乗りたくは無いのですが…家名を名乗ってから確認をして来ます。 それに僕は、国王から召喚状が出される位の英雄らしいので、あちら側も無下にはしないでしょうから…」
「英雄という称号も使い用だな…」
「あまり嬉しく無い褒められ方ですね。」
「シオン、頼みます!」
「では、行って来ますね!」
僕はメイク魔法を解除した。
そして街に入ってから領主の館まで行き、領主の館の執事にグラッド家の名と英雄を名乗ってから中に入れて貰った。
そしてこの後に更に厄介な出来事になるという事をこの時の僕は知る由もなかった。
途中、補給が必要で近くの村に立ち寄る事も何度かあったが、何事もなく済んで進んでいた。
「ここから先は、アントワネットさんの故郷のマリーゴールドの領地の近くを通る事になりますが…さすがに名前を呼ぶのはまずいので略しましょう。 アネットってどうですか?」
「好きに呼んでも構いません。 この地でフルで名前を呼ばれると怪しむ者もいますからね…」
「あとは、食料の備蓄ですね。 肉類は何とかなるのですが、野菜類が不足していますので購入したいのですが…」
「だが、この辺の街となると、マリーゴールド領しかないのではないか? すると、野菜類は諦めるしかないのだが…」
「それ以外にも…果実も必要ですね。 肉だけだと、栄養が不足して疲れやすくなった眠りも浅くなりますので命取りにもなりますし…」
「なら、シオンがグラットの街かベイルードの街に転移魔法で行ってから戻ってくれば良いのではないか?」
「それが出来れば苦労はしないんです。 この転移魔法にはレベルがあるらしく…僕は転移魔法がレベル1なので、街や村には行けますが、馬車に帰って来れるという保証はないのです。 街や村とは違い、馬車は数年間その場所にあるという物ではないですからね。」
「なるほど、便利さの中にはそういう落とし穴もあるのか…」
マリーゴールド領に行くメンバーを誰に決めるかが問題だ。
僕は下手すると顔が割れている可能性があるし、アントワネットが行くには自殺行為という物だ。
そうなると、レグリーが行くのが好ましいだろう。
彼女なら必要な物は解っている筈なので、安心して任せられる。
護衛としてグレンとミーヤを付けようと思うのだが、この地では獣人族はあまり良い印象が持たれない。
すると残りはザッシュくらいしかいないのだが…?
「ザッシュさんとレグリーさんで買い出しをお願い出来ませんか?」
「俺とレグリーかよ⁉ …って、それが良いのか。」
ザッシュは僕達を見渡してそう結論した。
マリーゴールド領の近くに馬車を停車させると、ザッシュとレグリーは買い出しに行った。
アントワネットは、街の様子が気になって馬車の中の小窓から覗いていた。
少ししてからザッシュとレグリーは帰って来た。
レグリーをみると、手ぶらだった。
「何かあったんですか?」
「アントワネットがベイルードで発見された時に、俺達の素性を手配書の様な形で貼ってあった。 幸い、シオンの手配書は無かったが…俺やグレン、ミーヤとレグリーの詳細が事細かく書いてあってな、買い物どころでは無かった。」
「此処での買い物は無理かも知れませんね。 急いで離れた方がいいかも知れません。」
「なら、僕が様子を見て来ましょう。」
僕はそう言って、メイク魔法で性別転換をしてから服を平民の女の服に変えた。
メイク魔法は、クルシェスラーファの固定魔法の中に入っていたのでそれを使わせてもらった。
「シオンさん、可愛いです!」
「シオン…まるっきり女の子にゃ!」
「お前…元が良いだけに、女になると可愛いな!」
僕は褒められているのだろうか?
仮にそうだとしても、嬉しくはない褒められ方だった。
僕は複雑な思いをしながら街に入って行った。
街に入ってから最初に目に付いた看板があった。
そこには…?
【ベイルードの街でアントワネットを発見! その時にいた仲間と思しき者の特徴はこれだ!】
そう書かれており、ザッシュ、グレン、レグリー、ミーヤ、アントワネットの服装や特徴が詳細に書かれていた。
確かにこれが出回っていたら、買い物騒ぎの話では無いか…
幸い僕の事は書かれていなかったのが唯一の救いだろう。
僕は必要な物を買い揃えながら、情報を集めた。
そして領主館の近くのボードに、こんな事が書かれていた。
【マリーゴールド元領主の娘のサテラネット次女を捕縛!】
アントワネットが確か三女という話だったので、姉が捕まったという事か…
だが、よく見てみると紙がまだ新しい。
貼られてからそれ程の日にちが経ってない気がした。
僕は買い物を終えたので馬車に戻って、この事を話すかどうかを迷っていた。
「買い物は無事に済んだ様だな?」
「えぇ…それは問題無いのですが…」
「どうしたんですか、シオンさんらしく無い返答ですが…」
「順を追って説明します。 まず…5人の素性はボードに事細かく書かれていました。 注意して見られでもしない限り、バレる事はないとは思いますが…それとアネットさん、サテラネットって、貴女のお姉さんですか?」
「サテラ姉さんがどうかしたの!?」
「現在、領主の館に捕まっているそうです…が、どうも胡散臭い気がします。」
「というと?」
「まず、捕らえたという表示されている紙が新しすぎる事ですね、貼られてから2日程度でしょう。 更に、元領主の関係者が捕まったにしては騒ぎになっていない事がおかしいと気付きました。 もう1つは、恐らくアネットさんが近くで発見されたという事を考えると、虚偽の情報を流して誘き寄せる為じゃ無いかと思うんです。」
「でも…本当だったら?」
「仮に本当だとしたらですが、サテラさんでしたっけ? 領民に恨まれているのであれば、何故領主の館に匿われているかが不思議なんですよ。 アネットさんの家族は、この街では犯罪者と同じ扱いになっているはず…だとしたら普通は、領民の目に晒させて迫害を受けさせるというのが当たり前です。 まぁ、新しい当主の性格まではわかりませんが…」
「確かにな…時期を考えると、辻褄が合いそうだな…なぁ、アントワネット…お前の姉は1人で無防備な行動をする奴なのか?」
「いえ、サテラ姉さんは…人一倍臆病であまり外には出たがらないタイプなので、それは無いと思います。」
となると、捕らえたという話もウソっぽいな。
やはり、詳しく確認しないとダメかな?
正解にしろ虚偽にしろ、家族が捕まっているなんて話を聞かされたら確かめずにはいられないだろうし、このまま此処を離れてもアントワネットが落ち着かないだろうしね。
「仕方ないですね…此処は僕が確かめるとしましょう。」
「確認か? しかしどうする?」
「あまり名乗りたくは無いのですが…家名を名乗ってから確認をして来ます。 それに僕は、国王から召喚状が出される位の英雄らしいので、あちら側も無下にはしないでしょうから…」
「英雄という称号も使い用だな…」
「あまり嬉しく無い褒められ方ですね。」
「シオン、頼みます!」
「では、行って来ますね!」
僕はメイク魔法を解除した。
そして街に入ってから領主の館まで行き、領主の館の執事にグラッド家の名と英雄を名乗ってから中に入れて貰った。
そしてこの後に更に厄介な出来事になるという事をこの時の僕は知る由もなかった。
10
お気に入りに追加
1,276
あなたにおすすめの小説

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。

ある辺境伯の後悔
だましだまし
恋愛
妻セディナを愛する辺境伯ルブラン・レイナーラ。
父親似だが目元が妻によく似た長女と
目元は自分譲りだが母親似の長男。
愛する妻と妻の容姿を受け継いだ可愛い子供たちに囲まれ彼は誰よりも幸せだと思っていた。
愛しい妻が次女を産んで亡くなるまでは…。

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
「不細工なお前とは婚約破棄したい」と言ってみたら、秒で破棄されました。
桜乃
ファンタジー
ロイ王子の婚約者は、不細工と言われているテレーゼ・ハイウォール公爵令嬢。彼女からの愛を確かめたくて、思ってもいない事を言ってしまう。
「不細工なお前とは婚約破棄したい」
この一言が重要な言葉だなんて思いもよらずに。
※約4000文字のショートショートです。11/21に完結いたします。
※1回の投稿文字数は少な目です。
※前半と後半はストーリーの雰囲気が変わります。
表紙は「かんたん表紙メーカー2」にて作成いたしました。
❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年10月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
こちらの作品は完結しておりますが、10月20日より「番外編 バストリー・アルマンの事情」を追加投稿致しますので、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。
1ページの文字数は少な目です。
約4500文字程度の番外編です。
バストリー・アルマンって誰やねん……という読者様のお声が聞こえてきそう……(;´∀`)
ロイ王子の側近です。(←言っちゃう作者 笑)
※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
悪役令嬢の追放エンド………修道院が無いじゃない!(はっ!?ここを楽園にしましょう♪
naturalsoft
ファンタジー
シオン・アクエリアス公爵令嬢は転生者であった。そして、同じく転生者であるヒロインに負けて、北方にある辺境の国内で1番厳しいと呼ばれる修道院へ送られる事となった。
「きぃーーーー!!!!!私は負けておりませんわ!イベントの強制力に負けたのですわ!覚えてらっしゃいーーーー!!!!!」
そして、目的地まで運ばれて着いてみると………
「はて?修道院がありませんわ?」
why!?
えっ、領主が修道院や孤児院が無いのにあると言って、不正に補助金を着服しているって?
どこの現代社会でもある不正をしてんのよーーーーー!!!!!!
※ジャンルをファンタジーに変更しました。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

お荷物認定を受けてSSS級PTを追放されました。でも実は俺がいたからSSS級になれていたようです。
幌須 慶治
ファンタジー
S級冒険者PT『疾風の英雄』
電光石火の攻撃で凶悪なモンスターを次々討伐して瞬く間に最上級ランクまで上がった冒険者の夢を体現するPTである。
龍狩りの一閃ゲラートを筆頭に極炎のバーバラ、岩盤砕きガイル、地竜射抜くローラの4人の圧倒的な火力を以って凶悪モンスターを次々と打ち倒していく姿は冒険者どころか庶民の憧れを一身に集めていた。
そんな中で俺、ロイドはただの盾持ち兼荷物運びとして見られている。
盾持ちなのだからと他の4人が動く前に現地で相手の注意を引き、模擬戦の時は2対1での攻撃を受ける。
当然地味な役割なのだから居ても居なくても気にも留められずに居ないものとして扱われる。
今日もそうして地竜を討伐して、俺は1人後処理をしてからギルドに戻る。
ようやく帰り着いた頃には日も沈み酒場で祝杯を挙げる仲間たちに報酬を私に近づいた時にそれは起こる。
ニヤついた目をしたゲラートが言い放つ
「ロイド、お前役にたたなすぎるからクビな!」
全員の目と口が弧を描いたのが見えた。
一応毎日更新目指して、15話位で終わる予定です。
作品紹介に出てる人物、主人公以外重要じゃないのはご愛嬌()
15話で終わる気がしないので終わるまで延長します、脱線多くてごめんなさい 2020/7/26
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる