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第一章
第一話 新たな街での第一歩(知名度が低いので名を上げる事から始めます!)
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辺境の街・ベイルード
そこは王都からは離れてはいるけど、領主が優秀なのか活気があり様々なお店が出店していた。
ただ辺境の街と言うだけあって、生産系の工房はあまり多くなかった。
街の人口も3000人いるかいないか位だろう。
この付近は獰猛な魔物も多い為に、数多くの冒険者が出入りしていた。
辺境だからと言って馬鹿には出来ない事もある。
それは、ここには冒険者ギルド・魔法ギルド・商人ギルドがあるからだった。
王都でこの3つのギルドがあるのは珍しい事ではないが、こんな辺境の地で3つのギルドがある事自体が珍しいのだ。
「そして僕のやる事は! 知名度を上げる事!」
ぶっちゃけ…武勲を上げて名声を高める…なんていう事は僕には無理だった。
何故なら、武器が弾かれるからである。
その割には、生産スキルで調理の時の包丁や、鍛冶のハンマーは普通に使えるのに…戦闘で使用すると持っていた道具が手から弾かれて落ちるのであった。
そして僕には魔法も使える…のだけど、攻撃魔法が一切使えないのだ。
いや、攻撃補助の魔法なら使えると訂正しておいた方が良いな。
僕には、この体質はもはや呪いではないかと何度も思った事がある。
隣の芝生を羨んでも仕方ないので、自分の出来る事から始めるのだ。
僕はまず、冒険者ギルドに顔を出した。
「すいません、ギルドカードの更新をお願いします。」
「わかりました! 確認致しますね。」
新しい街で依頼をする場合には、その街の冒険者ギルドに行ってギルドカードの更新をして貰わないと依頼が受けられないのだ。
なので、必ずやらなくてはいけない事なのだが…このやり取りが正直あまり好きではない。
「お待たせしました、シオン・ノート様…ランクはFランクですね。 グラットの街からこちらに来られたのですね? 依頼達成率は…100%⁉ 採取系と生産系が多いですね…討伐系はやらないのですか?」
「あーーー実は、武器が持てないのですよ。 なので、攻撃できないので討伐系は受けないのです。」
「はぁ…そうなのですね? 3つの討伐系のクエストをクリアすればランクを上げる事が出来るのですが…」
「魔法も使えない事は無いのですが、攻撃魔法が一切なくて…毒や麻痺の魔法や拘束の魔法なら使えるのですが…討伐証明部位を切り取る事が出来ませんし、生きたままこちらに持って来ても良いのであれば持って来れますが?」
「さすがにそれは困ります! なるほど、だから討伐系が全く無いんですね…でもそうなると、今後もFランクの依頼しか与えられませんが、それでも構いませんか?」
「はい、それしか出来ないのであれば、それでやっていくしかないので…」
僕はギルドカードを返してもらうと、クエストボードのFランクを見た。
「薬草採取・毒草採取・麻痺草採取…採取系はこんな物か…? 生産系は、特にないか…ただ、道具屋でポーションの買い取りというのがあるな…クエストではないけど。」
僕は街の外に出ると、広範囲の索敵魔法をした。
魔物に遭う危険性を少しでも回避する為の対策だった。
薬草のある場所は…北西か、小さな反応がいくつかあるけど小動物かな?
「さすがに少数の反応なら大丈夫だよね? 繁殖期の時期でもないし…」
魔物の生態の本も見ていたけど、繁殖期とかの情報は載っていなかった。
その為にそれ以外の時期では大人しいホーンラビットも、繁殖期には異常な行動を起こして襲ってくるのだった。
攻撃手段のない僕には命取りなのである。
「とりあえず、行ってみよう! そしてその薬草でポーションを作って道具屋に卸せば少しは稼げるだろう!」
僕は近くの森に足を運んでいた。
そこで僕は、ある人との出逢いを果たすのだった。
そこは王都からは離れてはいるけど、領主が優秀なのか活気があり様々なお店が出店していた。
ただ辺境の街と言うだけあって、生産系の工房はあまり多くなかった。
街の人口も3000人いるかいないか位だろう。
この付近は獰猛な魔物も多い為に、数多くの冒険者が出入りしていた。
辺境だからと言って馬鹿には出来ない事もある。
それは、ここには冒険者ギルド・魔法ギルド・商人ギルドがあるからだった。
王都でこの3つのギルドがあるのは珍しい事ではないが、こんな辺境の地で3つのギルドがある事自体が珍しいのだ。
「そして僕のやる事は! 知名度を上げる事!」
ぶっちゃけ…武勲を上げて名声を高める…なんていう事は僕には無理だった。
何故なら、武器が弾かれるからである。
その割には、生産スキルで調理の時の包丁や、鍛冶のハンマーは普通に使えるのに…戦闘で使用すると持っていた道具が手から弾かれて落ちるのであった。
そして僕には魔法も使える…のだけど、攻撃魔法が一切使えないのだ。
いや、攻撃補助の魔法なら使えると訂正しておいた方が良いな。
僕には、この体質はもはや呪いではないかと何度も思った事がある。
隣の芝生を羨んでも仕方ないので、自分の出来る事から始めるのだ。
僕はまず、冒険者ギルドに顔を出した。
「すいません、ギルドカードの更新をお願いします。」
「わかりました! 確認致しますね。」
新しい街で依頼をする場合には、その街の冒険者ギルドに行ってギルドカードの更新をして貰わないと依頼が受けられないのだ。
なので、必ずやらなくてはいけない事なのだが…このやり取りが正直あまり好きではない。
「お待たせしました、シオン・ノート様…ランクはFランクですね。 グラットの街からこちらに来られたのですね? 依頼達成率は…100%⁉ 採取系と生産系が多いですね…討伐系はやらないのですか?」
「あーーー実は、武器が持てないのですよ。 なので、攻撃できないので討伐系は受けないのです。」
「はぁ…そうなのですね? 3つの討伐系のクエストをクリアすればランクを上げる事が出来るのですが…」
「魔法も使えない事は無いのですが、攻撃魔法が一切なくて…毒や麻痺の魔法や拘束の魔法なら使えるのですが…討伐証明部位を切り取る事が出来ませんし、生きたままこちらに持って来ても良いのであれば持って来れますが?」
「さすがにそれは困ります! なるほど、だから討伐系が全く無いんですね…でもそうなると、今後もFランクの依頼しか与えられませんが、それでも構いませんか?」
「はい、それしか出来ないのであれば、それでやっていくしかないので…」
僕はギルドカードを返してもらうと、クエストボードのFランクを見た。
「薬草採取・毒草採取・麻痺草採取…採取系はこんな物か…? 生産系は、特にないか…ただ、道具屋でポーションの買い取りというのがあるな…クエストではないけど。」
僕は街の外に出ると、広範囲の索敵魔法をした。
魔物に遭う危険性を少しでも回避する為の対策だった。
薬草のある場所は…北西か、小さな反応がいくつかあるけど小動物かな?
「さすがに少数の反応なら大丈夫だよね? 繁殖期の時期でもないし…」
魔物の生態の本も見ていたけど、繁殖期とかの情報は載っていなかった。
その為にそれ以外の時期では大人しいホーンラビットも、繁殖期には異常な行動を起こして襲ってくるのだった。
攻撃手段のない僕には命取りなのである。
「とりあえず、行ってみよう! そしてその薬草でポーションを作って道具屋に卸せば少しは稼げるだろう!」
僕は近くの森に足を運んでいた。
そこで僕は、ある人との出逢いを果たすのだった。
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